脱サラ議員奮闘記
『あなたが動く 社会が変わる』 山根一男(岐阜県可児市議会議員)
≪はじめに≫
間違いなく、私の心に火をつけたのは大阪ボランティア協会です。ボラ協との出会いがなければ、市議会議員などにはなっていなかったでしょう。
私とボラ協との出会いは、今から9年前、私が第3期ボランティアことはじめ講座を受たことに始まります。そして、その関係は5年前、ボランティア熱が高じて会社の見る目が厳しくなり、岐阜県の可児市にある物流センターに飛ばされてからも続いていました。
昨年、市民ライター養成講座を通じて久々に大阪の元気に触れ、書くことの奥深さを学びました。すでにサラリーマンとしての人生設計をあきらめ、新たな道筋を模索していた時期でした。その頃、私の中では「社会を変えてゆくこと」を続けたいという思いは強固なものになっていました。
社会を変えてゆくことを日々追いかける仕事。家族に経済的な迷惑をかけず、自分にとって実現可能な職業として市会議員を目指そうと決めたのは昨年の夏でした。たった一人から始めました。今まで、数多く手がけてきたイベント開催や組織の立ち上げと同じようなノリです。ただ、政治となるとちよっと違う面も経験しました。でも、市民の関心を集め、思いを訴えかけてゆくという点で、市民活動と政治活動にはなんら違いはありません。
議員になってみて思うことは、その権力の強大さです。突然えらくなったような錯覚に陥りがちです。市民から授かったその大きな力を、より正しい方向に使い続けようと思います。市民活動と政治活動は、お互いを認め合い、連動してこそ、社会をより良い方向へ変えてゆく強力なパワーになります。その両者をつなげ、コーディネイトしていくこと…これが私の今後の大きな仕事です。
(山根 03年10月)
|