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市民ライターどんどん
地球を見つめて〜なんちゃって
       ……かざりえみこ
コラム ★ライターズ・バトル★
    《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
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脱サラ議員奮闘記
  …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
       ……秋田おばこ
市民ライターのキモ
         その真実と技術
       ……吐山継彦
ライティング情報あれこれ
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◇三反農家の米作りノート
          ……平田泰史
◇わが町中津を語る
          ……霊崎(たまさき)
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◇ショートコラム
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◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
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24号(05. 9.20配信)
23号(05. 8.20配信)
22号(05. 7.20配信)
21号(05. 6.20配信)
20号(05. 5.20配信)
19号(05. 4.20配信)
18号(05. 3.20配信)
17号(05. 2.20配信)
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15号(04.12.20配信)
14号(04.11.20配信)
13号(04.10.20配信)
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6号(04. 3.20配信)
5号(04. 2.20配信)
4号(04. 1.20配信)
3号(03.12.20配信)
2号(03.11.20配信)
1号(03.10.20配信)
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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2004.5.20   
________ http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ __ 第8号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
                  
  ============== 市民ライターのイメージ ==================
       
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。

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//////////////■□■ も く じ ■□■////////////

【1】まいど おおきに!
【2】市民ライターどんどん(8)…鬼丸 昌也さん    
         【 夢を持ち続ける勇気 】
【3】地球を見つめて〜なんちゃって(8)
         「 いろんな動物がいるけれど 」
【4】★ライターズ・バトル【第7ラウンド】★        
         《おれのコラムが面白い!》あなたの一票を!!
    ☆「インディアン嘘つかない」      平田泰史
    ☆「理想の力 ―コスタリカの場合―」  本河知明
    ☆「花に心を乱されて・・・?浜名湖花博を見ましたか」Breeze    
   
【5】脱サラ議員奮闘記(8)……山根一男(可児市議会議員)
【6】関西弁だば、まんづ わがんね(7)……(秋田おばこ)
       「第8章 形容詞と形容動詞」
【7】市民ライターのキモ/その真実と技術(8)
          「"リライト"とは何か」(1)
【8】この○○を誉めよ!
     「ネコ」
     「アムネスティ・インターナショナルのコピー」
【9】情報ハッシ〜ン!
       「公開討論会のススメ」
【10】三反農家の米作りノート(2)
【11】講座情報
【12】編集後記

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【1】 ■まいど おおきに■

 五月晴れかと思えば、梅雨のような日が続いています。天候不順は、だれ
のせい?自然も、環境も、経済も、教育も、生活も、すべてが政治と関って
います。いま、世界はどうなっているのか、私達にできることは何なのか。
市民ライター通信は、現実をしっかり見つめ、考え、発信する人の広場です。 
 今回の『市民ライターどんどん』には、カンボジアでの地雷除去支援、地 
雷による被害者への支援活動や、国内での啓蒙活動をとおして、「誰もが安 
心して暮らせる平和な社会の実現」をめざす、テラ・ルネッサンス代表の 
鬼丸 昌也さんから寄稿して頂きました。
 平和問題、環境、市民の政治参加など、どのコーナーからも、市民ライター
の熱い思いがほとばしってくるでしょう。読んで、感じて、そして、あなたも
発信してください。
    
☆書く力を養い、書くことに慣れ、書くことで社会参加していきましょう。
   
みなさまの投稿をお待ちしています。  
    「ライターズ・バトル」は1500字程度
    「この○○を誉めよ!」は1000字程度   
     (締切15日必着!メールに貼り付け添付でお願いします)
    感想・投稿大歓迎!お待ちしてま〜す。
   ★投稿先  E-mail: mm-writers@abelia.ocn.ne.jp ★   
                      (近藤)
メルマガ「市民プロデューサー通信」の購読もよろしくお願いします。
http://isweb25.infoseek.co.jp/business/capnews/index.html

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■【2】市民ライターどんどん(8)                ☆彡
□           ★彡
■   鬼丸 昌也さん (テラ・ルネッサンス代表)寄稿 ★彡☆彡
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■夢を持ち続ける勇気■

 テラ・ルネッサンスというCSO(市民社会組織)を設立したのが、大学4年生のときで、それ以来、このグループの代表を務めています。主な活動としては、カンボジアでの地雷除去支援、地雷による被害者への支援活動に取り組むと同時に、日本国内で地雷や平和をテーマにした講演・ワークショップも展開しています。

 大学生時代、いろいろなNGOに関わる中で、カンボジアを訪れることがありました。滞在期間中、ポルポト時代の虐殺現場や、緊張感ただよう地雷原を目の当たりにし、紛争によって人々が受ける有形・無形の苦しみに心打たれました。紛争による苦しみを少しでもなくしたい! そのような思いの下、テラ
・ルネッサンスを設立しました。

 私たちが設立以来、掲げているビジョンが、「誰もが安心して暮らせる平和な社会の実現」というものです。戦争のない状態が平和を意味するわけではなく、紛争後の大地から地雷が取り除かれ、人々が生きることに絶望ではなく、希望を見出すことができる社会が、平和そのものであると、私たちは信じています。

 とても大きなビジョンであることに間違いありませんが、誰かが始めなければ、どのようなビジョンも夢も実現するはずがありません。今までの歴史上のできごとを見れば、一目瞭然です。どのような大きな取り組みであったとしても、その最初はすべて勇気を持って第一歩を踏み出した個人でありました。私
たちもその勇気ある個人であり続けたいと願っています。

 けれども、そのビジョンを実現するのには、大きな課題が横たわっていることも事実です。地雷、小型武器、子ども兵・・・。私たちが関わっている課題は全て紛争が残していった負の遺産です。それらによって苦しめられている人々はたくさん存在します。例えば、地雷で一年間に約二万人の方が手足を失っています。通常兵器(核兵器、ミサイルなどの大量破壊兵器を除くすべての兵器。小型武器も含む)で毎年、約五十万人の命が失われています。小型武器が軽量化、自動化されることで、子どもたちも武器を取って戦えるようになり、最低でも三十万人もの子どもたちが戦闘行為に従事しています・・・。ひとつひとつとても悲惨な状況であります。

 その悲惨な状況の中にあっても、平和を望み、行動を起こしている人々がたくさん存在することも、また事実なのです。

 兵士だった子どもの一人がこんな夢を語ってくれました。「僕は将来、たくさん勉強して、世界中を飛び回りたい。だって、世界中を旅して、異なる文化を持つ人々のことをきちんと理解することができたら、きっと争いなんて起こらなくなる。だから、僕はいろんな国の人と出会って、いろんなことを理解し
たいんだ!」

 そんな子どもたちの夢を聞いて、私も夢を持ち続ける勇気をもらいました。私たちに一番必要なものが、その「夢を持ち続ける勇気」だと感じます。だからこそ、今、私は年間90回近い講演・ワークショップを通じて、地雷の現状だけでなく、私たち一人一人がその「勇気」を持つことが大切なんだ!と伝えさせていただいています。講演を聴いて下さった学生・子どもたちは、自分にも何かできることがあると気付き、募金、ボランティアなどに積極的に取り組んでくれるようになっています。確実に変化は生み出されつつあるのです。

 今後も、私は「誰もが安心して暮らせる平和な社会」を現実のものにするという「夢」を持ち続け、そして追い続けたいと心から願っています。

《プロフィール》
鬼丸昌也(テラ・ルネッサンス代表)
1979年、福岡県生れ。
2001年、初めてカンボジアを訪れ、地雷被害の悲惨さと、
地雷を通じて見えてくる世界の諸問題の原因を知り、
このことを多くの人に伝えるための講演活動を始める。
2001年10月にNGO「テラ・ルネッサンス」設立。
現在、テラ・ルネッサンス代表。
地雷廃絶日本キャンペーン地域コーディネーターを務める。
http://www.terra-r.jp/

           

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□                          ☆彡
■【3】 地球を見つめて〜なんちゃって(8)    ☆彡
□                     ★彡
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  ■ いろんな動物がいるけれど ■

 こんな昔話があります。

 じいさまが山の畑へ草取りに来て、疲れ果てているところへ猿が現れます。そして、あっという間に全部の草を取ってくれます。その見返りに、じいさまの娘を嫁さんにした猿が、その娘の機転で谷川に流されてしまうという気の毒(?)なストーリーです。
 猿はこのおはなしの中では悪いことをしていません。むしろじいさまをボランタリーに助けてやったのです。いったいなんということを。これは悪質なイジメではないの。わたしは猿に同情をしていました。

 ところが現実には、今でも山から出没する猿に、丹誠込めて作った作物を荒らされて泣いている多くの人たちがいます。せっかく郊外に移り住んでたのしみに野菜や果物を作っているのに、実る頃になると猿やイノシシにやられるというのです。情けないし、腹が立つし、と話してくれました。観光みやげ店の売り物すらねらわれる話も聞きました。

 農家では収穫期の作物が大々的に被害を受けていることを知りました。

 農業に従事する人々の話を聞き、関連の図書を見て、その数字の大きさに驚きました。猿、鹿、イノシシ、熊、鳥……。害獣と呼ばれる動物の多いこと!特に滋賀県では猿の被害だけで年間なんと4,197万円を越す金額とか。被害は50市町村のうち32市町村におよび、水稲、芋、豆、麦、野菜類、果物類、たけのこ、しいたけまで広く被害を受けているとのこと。お金も人手もつぎ込んで、対策に頭を悩ましているようです。

 都会暮らしに慣れた私は、つい近隣の県の農林業の被害についてあまりにも無意識に過ごしていたことをこの数日恥じ入っています。
 猿でも鹿でも石をぶつけたいよ、殺したいよ、とため息まじりで話してくれました。害獣に泣かされ、獣害対策に追われているのは東京都をはじめすべての道府県に及んでいるとか。

 一方でブラックバス駆除に反対する人たちもいるのです! あと100年もしたら、ブラックバスの恩返し、なんていう昔話ができたりして!

 いろんな動物がいる地球です。生き物は人間だけではないことをじっくり考えるギリギリの〈時点〉に立っているような気がしてなりません。

                        (かざりえみこ)

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★【4】 ライターズ・バトル【第7ラウンド】
☆      《おれのコラムが面白い!》   ★☆★☆★☆
★        平田・本河・Breeze            
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【第6ラウンドの投票結果発表!】
  ★1位 救急車を呼ぶ前に……(座布団18枚)同点金メダルです。
  ★1位 寝たきり老人……  (座布団18枚)
   2位 市民のための情報発信……(座布団17枚)残念!1枚差!

★ コラム「ライターズ・バトル」では、読者の投票を受け付けています。読
んで「おもしろかった」かどうかを、読者からいただいた座布団の数で競いま
す。投票は簡単です。各コラムの後にあるurlをクリックすると投票ページが
開きますので、座布団の枚数を決めて、ボタンをクリックしてください。
 つまらないコラムには、バケツも送れます。

■1■
    ≪インディアン嘘つかない≫
                        ☆ 平田泰史 ☆

 この数ヶ月のジョージ・ブッシュのアメリカを見てて、西部劇時代のアメリカに逆戻りしたような錯覚に陥っている。もしかして錯覚なんかじゃなくて、テキサス出身の大統領は、本気で西部劇の英雄になったつもりなのかも知れない。

 例えばファールジャでは、金目当てに軍に雇われた4人の白人がインディアン支配地域に潜入して捕まって虐殺される。大統領も議会もこぞって犯人の逮捕と処罰を現地司令官に厳命し、現地司令官は騎兵隊の大軍を率いて集落を取り囲む。圧倒的な武力を背景に騎兵隊が出す条件は、「犯人」を差し出すか、或いは、一族皆殺しか。大軍は交渉のための脅しなんかじゃない。本当に虐殺が始まった。70年頃に上映された映画「ソルジャーブルー」は、確かこんなストーリーではなかったか。

 一方のナジャフでは、別部族の圧政から解放してやったはずのインディアンが、こともあろうに白人に反旗を翻す。侵攻してきた白人のあまりの暴虐ぶりに、みんなの尊敬を集める部族長ですら血気盛んな若いインディアン達の怒りを抑えることができない。あちこちで騎兵隊が襲撃される。どうも白人襲撃を煽っているのは跳ねっ返りの指導者サドル師らしい。こいつを殺せば抵抗は収まる。軍司令官は判事に掛け合って逮捕状を取る。早速、似顔絵入りの手配状が酒場に貼られる。似顔絵の下には「DEAD OR ALIVE」の文字。

 もう私たちは「テロに屈するな」という呪文に自ら縛られるの止めにしよう。今、イラクで進行しているのは「民主主義 対 テロリスト」の闘いなんかじゃない。19世紀のアメリカ大陸でインディアンが虐殺され迫害された歴史が、ブッシュによって繰り返されている。

 現代の闘いの当事者は、一方はジョージ・ブッシュとオサマ・ビン・ラディンの超強力タッグチーム。自分の神と価値観を絶対とし、従わない者は暴力でねじ伏せる。彼らはともかく強い。虐待や殺戮を何とも思わず、屈辱と恐怖と欲望により人を支配する。それに対抗するのは、家族を守り平和を願う普通の市民。自分の文化は大切にするが武力で人に押しつけたりはしない。しかし追い詰められれば猫を噛む勇気までは失ってはいない。

 ファルージャの虐殺や人質事件のニュースに、無力感に苛まれながらピカソのゲルニカの絵を思い浮かべたり、「ソルジャーブルー」の映画を思い出したりしてたら、くしくも、アメリカインディアンの平和の祈りの儀式が6月21日の夏至の日に富士山麓で開催されるとの案内がメルマガで届いた。スー族と呼ばれるインディアンの聖なるパイプの守り人、ラコタ族のチーフ・ルッキングホースが2001年アイルランド、2002年南アフリカ、2003年オーストラリア、そして今年の日本と、世界の東西南北から選ばれた聖地で「私につながるすべてのものに」伝統的な祈りをその地の先住民と共に捧げる。(World Peace & Prayer Day 2004 Japan 詳しくはhttp://www.wppd2004.org/index.html

 そう言えば子供の頃は、「針千本飲ます」と指切りするより、右手を挙げて「インディアンうそつかない」と誓う方が仲間内では堅い約束だった。罰を決めるより、名誉を賭ける方が固い約束だった。自分と相手に対してだけでなく、「自分につながるすべてのもの」への誓いだと子供心に分かってたのかも知れない。自分が発する言葉の重みを、西部劇のインディアンから教わった。

                               (平田)

注:
 インディアン、アメリカインディアンの呼称は、北米大陸の先住民が自らを呼ぶ呼称として使っているので、それに従いました。上記サイトで販売しているULALIのCDはお薦めです。女性三人のアカペラコーラスグループによる歌唱です。輸入盤で歌詞カードがないのが残念です。

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■2■
   ≪理想の力 ―コスタリカの場合―≫

                        ☆ 本河知明 ☆

 『軍隊をすてた国』という映画がある。中米の国コスタリカを紹介するドキュメンタリーだ。この国は内戦終結をきっかけに軍隊廃止を宣言、一九四九年に公布した憲法で常備軍廃止を明文化した。また一九八三年には、積極的永世非武装中立宣言も行なう。

 でも、中南米と言えば、あまり治安の良くないイメージがある。まわりの国々では内戦が絶えない。非武装中立で国民の生命を守ることができるの??

 コスタリカの平和のヒミツ。私が思うに、それは「理想の力」だ。理想を掲げ、それを現実にすること。それこそがコスタリカ最強の防衛手段なのだ。

 では、「理想」とは具体的に何か?

 まず一つ目はやっぱり、軍隊を持っていないこと。軍隊を持っていないんだから、「大量破壊兵器」なんて持ってはいない。他の国から危険と思われることがないわけだ。

 二つ目は、民主主義と人権を徹底的に尊重すること。それらは教育現場でしっかりと教えられる。

 『民主主義的じゃない社会は平和でないということは当たり前。だって、自分の意見をちゃんと言えないってことは、圧力があるってことでしょ? それは人権侵害でもあるじゃない。それから、環境が悪いと社会も悪くなるでしょ?
 だいいち、環境破壊は資源破壊でもあるから、自然の破壊が進むと少ない資源をめぐって争いが起きるじゃない。だから、環境破壊もちゃんと考えなきゃね』
(岩波ブックレットNo.575『平和をつくる教育』より引用。)

 この発言は、なんと十歳の少女のもの! また、対話を重視する教育そのものが、民主主義の実践にもなっている。必ずしも教師が結論めいたことを言うわけではない。生徒たちが、自分たちの体験を対話を通じて共有する過程で、自然に結論に達するのが一番だと考えられている。

 もちろん「独裁者」が現れることがないよう、選挙に関して、憲法でいろいろと工夫されている。たとえば、最高選挙裁判所によって仕切られる選挙は、第四の権力と言われるほど、三権から独立して行なわれる。また、大統領の三選禁止(一期四年)、議員は連続して選出されない、などなど。大統領選は、子どもたちと一緒に、国を挙げてのお祭騒ぎになる。

 三つ目は、積極的な外交政策。決して自国さえ良ければいいってわけではない。内戦を続けてきた中米各国に停戦を呼びかけたり、また、憲法三十一条では、「政治的理由で迫害を受けているすべての人の避難所である」とも謳っている。こうした平和外交を積極的にすすめる国を、いったいどこの国が攻めてくると言うのか? もし仮に攻められたとしても、国際世論がコスタリカを見捨てるわけがない。

 以上、簡単にコスタリカを紹介してみたが、もちろん政治的問題がないわけではないし、タテマエ的な面がないわけではない。

 しかし、子どもたちが平和や民主主義を語ったり、政治を楽しめるというのは、すばらしいと思う。子どもにも理解できる政治、筋が通っていると感じられる政治を日本で実現させるのは無理なのだろうか…。

             (本河)

★コラム2の投票はこちらから⇒
http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/contents/page_vote82.htm

■3■
   ≪花に心を乱されて・・・? 浜名湖花博を見ましたか≫

                      ☆ Breeze ☆

 正式には『しずおか国際園芸博覧会/第21回全国都市緑化フェア』というものらしい。会期は2004年4月8日〜10月11日までの187日間。会場は静岡県浜松市の浜名湖ガーデンパークである。
 かつては鶴見緑地で、最近では淡路島でも花の博覧会があったから、関西の者にとっては、ああ、あれね、という想像がつくが、浜松の友人が早々と公式ガイドブックを送ってくれたり、自身も独自で開発した商品を携えて売り場を確保したり、電話で様子を知らせてきてくれたりするものだから、ここで行かなきゃ友だち甲斐がないとばかり私も朝一番の新幹線で行ってきた次第。

 花みどり未来館、浜松産業館、庭文化創造館、園芸文化館、昭和天皇自然館、国際庭園などそのネーミングでおよその中身がわかってしまうようなパビリオンや施設が建ち並び、建物の中にも外にも、ありとあらゆる色彩や種類の花々や木々があふれている。たくさんの人々が語らいながらしあわせそうに歩き回り、遠足の子どもたちの歓声が溢れ(ちなみに、静岡県内の子どもたちは期間中に必ず一回は学校から連れて行ってもらえる由)、植物の根元の土は、どこもかしこもフワフワと肥えて黒く新しく、雑草も生えていないし虫もいない。私が訪れた日は、5月中旬晴天の日。さわやかで暑くなし寒くなし。まさにこの世の極楽のような雰囲気だ。

 自然への、いのちへの讃歌をうたいあげる、という文句を見た。そしてそこかしこに“癒される”や“ヒーリング”のキャッチフレーズが躍る。見るからにやわらかな若草色の芝生には、ところどころに赤や白、紫のアネモネが咲き、青いムスカリまで咲き始めている。しかし、これらは早春の球根植物!! 水辺の花菖蒲を見たあとで、私の目が点になる。

 私は次第に得体の知れない腹立ちを覚えはじめていた。季節を欺きながら、見学者の目をも欺く。それではだれが何を癒されにここに来るのだろうか。訪れる人々は、これらの花を見て、晴らされる程度のウサしか持ち合わせていない、と思われているのだろうか。 私の友人が無邪気に、また、必死でがんばっているのとは違うステージで、異なる次元で、世の中には懲りない人々が多いことを確認しに行ったようなものだ。予定を繰り上げて帰ろうと決心したとき、そばを、華やかな洋服のグループが声高に通り過ぎて行った。
 「ここに来たら、イラクも年金もまるでどこ吹く風ね」

                       (Breeze)

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        原稿はメールに貼りつけてください。     (近藤)

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□【5】 脱サラ議員奮闘記           ◇◆◇◆◇
■         山根 一男(岐阜県可児市議:47歳)
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≪選挙編1≫

 選挙告示日まであと6日。まちに選挙ポスター掲示用のボードが立てられると一挙に選挙ムードが高まる。2002年10月20日から26日が選挙運動期間である。いわゆる選挙運動はこの一週間しかできない。

 今回の可児市の選挙は、もともと任期満了に伴う市長選が予定されており、その時点で、26人定員の市議会議員に欠員がある場合は、議員の補欠選挙も同時に行われるというものである。

 ところがその市長選があるかどうかが分からない。3期目に挑戦する現職市長に対して、対抗馬が出てこない可能性が高いのだ。その場合、無投票で現職市長の続投が決まり、市議の補欠選挙だけが行われる。

 だいたい10万人近い人口を擁するまちで、選挙が成り立たないなんて、本当に恥ずかしい限りだ。民主主義の根幹にも関わると思う。大阪にいた頃はそんなことがあるなんて考えもしなかったが、この辺りではよくあることだ。

 現実問題として、市長選があれば投票率は50%を超えるが、市議の補選だけだと過去の例から考えると、投票率は30%を割る。知名度も地域での実績もない自分にとっては浮動票が頼りなので、ぜひとも市長選はあってほしい。

 告示日が近づくと事務作業がやたらと多くなる。外に出て人に会いたいのだが、立候補のための書類準備やマスコミからの取材、供託金30万円の納付など普通は候補者がやらないことまで、やらざるを得ない状況にあった。

 選挙運動期間前でも、政治活動はできる。 この違いはなかなか理解しにくい。俗に選挙は、告示前にはほぼ大勢は決まっているといわれる。おかしな話だけど現実に近い。最後の仕上げの時期に時間を食われるのは痛かった。

 それにしても公職選挙法は矛盾に満ちている。事前運動を厳しく禁じているのだが一週間の選挙運動だけで選挙に臨む人はまずいないはずだ。要は投票依頼がされなければ、単なる政治活動だということになる。

 この時期にはほぼ対抗馬が誰なのかということは分かっている。ただ、最終的には20日の告示日に正式に立候補して確定する。私の相手は、この地域きっての代議士の元政策秘書で、この地区のことは熟知している人である。

 もう一人、リストラで地元有力企業を退職された50代の男性もいる。私には勝ち目はないというのが大方の見方だ。それでも善戦すれば、来年7月にある本選、つまり任期満了にともなう定例選挙で有利にはたらくと見る人もいる。

 ただ、私には後がない。選挙費用といえるものも今回分が最後である。失業保険も11月で切れることになっている。なんとしても当選したい。長野県では田中知事が圧勝した。保守的な岐阜県にも風穴を明けてやりたい。

 思いだけは強いけれども、選挙運動期間の一週間を回せるかどうかも分からない状態だ。告示日2日前の夜、選挙カーを借りに女房と二人で岐阜県高富町まで行ったが、なんと途中でその車はエンコしてしまった。

 どんなに準備ができていようがいまいが、容赦なく当日はやってくる。不安な気持ちのまま、2002年10月20日(日)の告示日を迎えることとなった。

                    …つづく   (山根)

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■【6】関西弁だば、まんづ わがんね(秋田おばこ編) ☆彡
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         ■第8章 1音節の単語■ 

 浮かない顔をした会社の上司に「どうかなさったんですか?」と聞きました。

 「イイ ワルイ」

 私は、意味が取れません。きっとまたポカンとしていたことでしょう。上司はさらに浮かぬ顔で行ってしまいました。私は「良い 悪い」には、どんな意味があるか考えていました。いつのまにか私は「話がすぐには通じないヒト」ということになっていきました。

 この上司は、前夜の飲み過ぎがたたって、『胃(イぃイ)が悪かった』とのこと。

 『与作』という歌で、「与作は木ー〈を〉切る トントントン・・・」という一節があります。

 秋田弁では「木 切る」で、ふつうは目的の格助詞〈を〉抜きますが、同じ抜くのでも、関西では「木ぃイ 切る」です。

 キ と キぃイ。つまり1音節か2音節かの違い、です。

 他に、目ぇエ むいて怒る

   歯ぁア 抜けた

   日ぃイ に焼けた 

 というように、たいていが2音節を取るようです。

 1音節の単語を、1音節で言っている間は、どんなにがんばってみたところで、関西弁を話しているとは誰も認めてくれません。つまり、早く関西弁を話せるようになろうと思ったら、まず、この1音節単語をマスターすることだったのです。

 すなわち「そんなこと 気がつけへんかった」では失格です。

 関西弁だば、はー、まんず わがんね。

                   (秋田おばこ)

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■【7】市民ライターのキモ/その真実と技術(8) ◇◆◇◆◇

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     ■「"リライト"とは何か」(1)■

●フリーライターの世界で「リライト料」というと、安いものと相場が決まっている。つまり、オリジナルな原稿に比べると、3分の1、ひどい時は、10分の1の値段を付けられる。ここにあるのは「リライト蔑視のオリジナル信仰」である。

●ただ、ライターは小説家や詩人と違って、純粋にオリジナルな原稿を書くことは少ない。自分の頭の中だけで想像した文章を書くよりも、どこかに材料が提供されていて、それを加工、換骨奪胎してリーダブルな(読んで面白い)原稿に仕上げることのほうが多いのではないだろうか。

●"リライト"というと、ふつうは粗い原稿、ヘタな原稿をポリッシュして(磨いて)読者に対して親切で読みやすい原稿に仕上げる行為を意味することが多い。しかしよく考えてみると、与えられたテクスト(原文)に対して推敲を加えることは、全てリライティング(書き直し)の範疇に入るのではないだろうか。

●例えば、誰かにインタビューした内容をテープ起こしした原稿(テクスト)は、もちろんそのままでは完成原稿たりえないから、削ったり、剥がしたり、付け加えたり、言い換えたりするわけで、それはまさにリライティングなのである。

●ところが、この行為はあまり正当な評価を与えられていないと言えよう。実はライターにとって、オリジナル原稿とリライティングとどちらが難しいかと言えば、私は躊躇なく、リライティングのほうだと答えたい。

●なぜなら、オリジナルな原稿は気分的に楽しいし、好き勝手に書けるわけだから、精神的負担がずっと軽い。それにオリジナル原稿はある意味で書くのも簡単である。 だって、自分の論理や感覚を使ってで書き進めたらいいのだから、これほど書きやすい原稿もないだろう。勿論、創造(オリジナリティ)へ
の産みの苦しみっていうのもあるけどね。

●でも、リライティングはそういうわけにはいかない。所与のテクストがあるうえ、それを何としても活かし、なおかつオリジナルのテクスト以上のものにしなければならないのである。これはシンドイし大変難しい。

●今回から何回かにわたって「リライト論」について書いていきたいと考えているが、私の主張はたったひとつ、「リライトもまた、オリジナル同様ソーゾーテキ(創造的&想像的)である」ということなのだ。次回は、テープ起こしをリライティングという観点から考えてみたい。

                       (吐山)

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☆【8】 この○○を誉めよ!    ★投稿募集!       ★彡
★                         ★彡 ☆★☆
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■この「動物」を誉めよ!

  『 ネコ 』

 ネコは犬よりエライ。これは自明のことである。誰がなんと言おうと…。
ネコの偉さの根源は、彼(女)らの人間との間合いの取り方の絶妙さにある。
付かず離れず、というか、畜生(犬のことネ)のようにご主人に媚を売ったり
しない。あの畜生の、外出から帰った飼い主に対する態度! 大仰に尻尾を振
り、喜色満面という風情で走りより飛びつく。まったくもって人間と同じ動物
としての誇りというものが感じられない。
 人間の中には、「だから犬がエエんやんか」などとのたまう輩がいるが、そ
ういう者たちこそが全生命の平等を目指すディープ・デモクラシー(深層民主
主義)の実現を妨げている、ということをはっきりと自覚してもらいたいもの
だ。
 その点、ネコはいい。普段の素っ気無い態度に反し、私が病気で苦しんでい
るとき、ネコは何気ない顔付きで、私のそばに寄り添っている。 しかし、決
して「クイーン、クイーン」などといかにも心配しているような態度は見せな
い。ただ、傍にある。
 尻尾の振り方ひとつとっても、犬とネコでは大違いだ。犬のあの大げさな尻
尾振りは、全面的な人間への迎合の証でしかない。その点、ネコは、こういう
尻尾の振り方はしない。
 人間が見ているテレビの上で尻をこちらに向けて寝そべっているネコ。  
「**ちゃん」と人間の一人が呼ばわる。するとネコは、「聞こえてるヨン」
とばかり、二、三回尻尾を振る。ところが、その呼ばわりが三回を過ぎると、
やつはもう尻尾なんか振りはしない。「何べんも用もないのにワテの名前を呼
ぶな」という態度がありありとその背中に窺える。ネコはいい。

 実は筆者は戌年である。しかし、自分の戌的性癖には辟易するときがある。
とくにおまんまが絡んでくると、誰にでも尻尾を振る。ああ、厭だ厭だ! 
でもさ、世の中のほとんどの人間は犬だよね。だから、同病相憐れんで犬に
シンパシーを感じるか、それともネコの「唯我独尊」性に憧れるか…。違いは
大きいようで、案外そうでもないのかもしれない。
    (ネコまんま)

■このコピーを誉めよ!

 『世界は広い。こんな写真で、気付きたくなかった。』
   (社)アムネスティ・インターナショナル日本のリーフレットより
   http://www.amnesty.or.jp/

 良いか悪いかで言えば、それほど良いとは言えないのかもしれないが、約一
年前にこのリーフレットを手に取ったとき、すっごく印象に残ったコピー。裏
面全体に、世界中の紛争や人権侵害の写真が23点並び、その中央に冒頭のコピ
ーが。この裏面はポスターとしても使用可能な体裁をとっている。
 ご存知、アムネスティ・インターナショナルは、世界人権宣言が守られる社
会の実現を目指しているNGO。人権問題は、侵害されていない人にとっては
見えにくいもの…。でも本当は、ただ私たちが見ようとしていないから、見え
なくなってしまっているのかもしれない。            (去私)
                                  
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□【9】情報ハッシ〜ン! NEW!
■                       ◇◆◇◆◇
□         『公開討論会のススメ』
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■公開討論会のススメ■
             
   まつり7・11(2004参議院京都選挙区公開討論会を実現する会)
                 http://www.h6.dion.ne.jp/~matsurik/
                               本河知明

 公示6月24日、投開票7月11日予定の参議院選挙。昨年末から、不在者
投票制度が期日前投票制度となり、投票日前でもより簡単に投票しやすく改ま
りました。今度の参院選の投票率はどうなるのでしょうか…。

 昨今の投票率低下は、たしかに「投票のしやすさ」(たとえば、インターネ
ットから投票できない、とか)も関係していると思いますが、一番の原因は、
選挙以外のときの「国民不在の政治」、そして選挙が近づいても、名前や政党
名の連呼に終始しがちな選挙スタイルに原因があるのではないでしょうか。参
院選の場合、半月以上も選挙期間があるのですが、その分、選挙区も広く、候
補者の名前や顔、そして肝心の政策が十分に浸透することは難しいのが現状で
す。

 ところで、皆さんは、公開討論会というのをご存知でしょうか?

 その名のとおり、各候補者の政策を有権者(だけでなくてもいいですが)の
皆さんに広く知ってもらうため、各候補者(選挙前なら予定者)が一堂に会し
て、同じテーマについて政策を発表し、討論しあう場です。現在、全国各地で
多く行なわれている公開討論会は、公平・中立な第三者が運営を行い、「リン
カーン・フォーラム」というNGOがサポートする形によるものです。もちろ
ん、他のスタイルもありますが、「リンカーン・フォーラム形式」と呼ばれる
スタイルは、これまで約8年間、全国で800回を超える回数を数え、公平・
中立を運営を行なうためのノウハウが蓄積されています。

 ある年齢以上の方ですと、以前行なわれていた「立会演説会」を思い出され
る方も多いかと思います。しかし、会場からの声援や野次、拍手などに制限を
加えたり、各候補者の発言時間を平等になるようにしたりするなどのルールを
設けることで、参加者がじっくりと政策を聞き比べることができるよう努めま
す。また、政策の違いだけでなく、候補者の人柄も仕草などから垣間見えたり
もするのが、公開討論会の面白いところです。

 公開討論会の文化が日本に根付くことで、少しでも政治や選挙に関心を持っ
てもらえたり、政策重視の選挙スタイルや投票行動に繋がることを願っていま
す。

※全国のリンカーン・フォーラム形式による公開討論会の予定は、次のサイト
でご確認ください。 → http://www.touronkai.com
 
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■ 【10】 三反農家の米作りノート       ◇◆◇◆◇
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  (2) レンゲ畑の効能


 前回、初めて播種したレンゲが満開になったと報告した。

 レンゲ畑と聞いて懐かしい風景が浮かんだ人は、たぶん、もうそこそこのお
歳。かっては春の田んぼには一面にレンゲが自生していて、花の咲く時期の畦
道は子供のよい遊び場だった。今ではいつの間にかレンゲはほぼ根絶されて、
背の高いイネ科の雑草ばかりになっている。

 考えられる要因は、ひとつは除草剤。水稲用の除草剤は広葉系の雑草にはよ
く効くが、イネ科の雑草にはあまり効かない。おのずとイネ科の雑草が生き残
る。もうひとつの要因はトラクターでの耕耘。人力や牛馬による耕耘では生き
残れたレンゲ草も、トラクターで毎年、成長期に掘り起こされるととても生き
残れなかったようだ。

 そのレンゲ畑の効能だが、豆科の植物は根中の菌が空気中の窒素を固着して
根に蓄え、鋤き込んだ地上部分は良質な有機肥料となる。これは昔に学校の理
科で習った知識。農協の指導では、水田一反(10アール)に必要な施肥量は窒
素分9キロ(水稲用の配合化学肥料で70キロ分)と言われていて、冬場にレンゲ
栽培をした場合はそれを例年の半分程度にしなさいとなっている。すなわち、
レンゲは配合肥料35キロ分程度の働きをする有機肥料となる。

 秋にレンゲを播くと、冬の圃場の保守の仕方も変わる。本来であれば、稲刈
り後は田に排水溝を掘って排水を確保しておき、 その後は、年が明けた頃に
「寒の田耕し」、トラクターで切り藁を鋤き込み、土の中に空気を入れる。更
に、雑草の伸長をみて4月頃にもう一度トラクターで耕して雑草をとる。ところ
が、レンゲを播くと、年内に人力で排水溝を掘って以降はトラクターを田には
入れない。冬場は何もしない。稲刈りの後そのまま放置してある切り藁は、冬
場はレンゲの保温のマルチとなり、レンゲが伸びて田を覆うようになると自然
に腐って肥料となる。しかもレンゲ優勢で他の雑草は生えない。

 化学肥料を減らす、代かきまで耕耘は不要、切り藁の野焼きは不要、雑草も
生えない、しかも見た目が美しい。「いいことばかり」の説明に、きっと「落
とし穴」もあるはずと少なからず疑いを抱きながら、実はその「おいしい話し
」に乗ってレンゲを播種した。

 6月早々の田植えを前にして、最初の見込み違いに遭遇している。さあレンゲ
を鋤き込もうと思い立った頃から雨ばかり続いて作業に入れない。水の溜った
圃場にトラクターを入れると田に高低差が出来て後が大変、かと言ってあまり
遅くなって、田植えの直前に生の草を鋤き込むと病虫害が出やすいと聞いてい
る。この週末、晴れてくれるだろうか? 天気予報のたびに、落胆する毎日が
続いている。レンゲが咲いたと喜んでいる間に、どうもすっかり遅れをとって
しまったようだ。

前号からの農作業時間(米関連のみ)
畦の草刈:8時間(のべ3日)、
苗代作り(苗は農協から購入):5時間(のべ2日)
                        (5月13日 平田)

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★【11】 講座情報                ★☆★
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■第26期 お話の語り手講座

日時 :2004年6月5日〜10月16日 原則として隔週土曜日 
     全10回 午前10時〜12時 (10/16のみ午前10時半〜午後4時)
場所 :大阪ボランティア協会(北区同心)10月16日のみ大阪NPOプラザ
主催 :社会福祉法人 大阪ボランティア協会
協力 :なにわ語り部の会
定員 :40名(ただし先着順)
参加費:6000円*講座初会受付時に納入のこと
        (大阪ボランティア協会会員は5000円)
資料代:『語りへの誘い』1575円CD付き(当日販売)

詳細は⇒http://cw1.zaq.ne.jp/osakavol/events/20040607katari26.html
お問合せ:TEL:06-6357-5741 e-mail:kaishi@osakavol.org
  担当  海士(かいし)


■市民と政治を考える「おしゃべりアゴラ」

主催:大阪ボランティア協会・市民エンパワメントセンター
各回とも、参加費 :一般1,000円、学生500円(当日、会場受付にて)
   定員  :40名(定員になり次第、締め切らせていただきます)
   会場 :大阪ボランティア協会・北区同心事務所会議室
 
【春の陣「政治の現場を知る」】
○その1=テーマ「私のことは私が決める〜市民派議員ってナニモノ?」
    5月8日(土)終了 
○その2=テーマ「若者と政治の新しい関係〜これが新世代議員のスタイル」
日程:6月19日(土)14:00〜17:00
講師:井坂信彦さん(神戸市議)http://www.nada-kobe.com
稲村和美さん(兵庫県議)http://www.inamura-kazumi.com/
○その3=テーマ「市民派の可能性と課題〜35歳女性・全国最年少市長への
     挑戦」
日程:7月3日(土)14:00〜17:00
講師:桂 睦子さん(元茨木市議)http://www.ibaraki-genki.net/

参加申込み方法など詳細は⇒http://cw1.zaq.ne.jp/osakavol/
担当→ kawaguchi@osakavol.org (事務局、川口)


■マスターズ・ボランティア入門講座
  〜あなたが動く社会が変わる  セカンドライフはボランティアから〜

主 催:社会福祉法人 大阪ボランティア協会               
日 程: 2004年 5月26日(水)13:00〜17:00
会 場: 大阪ボランティア協会北区同心事務所・会議室
定 員: 30名(定員になり次第、締め切ります)
参加費: 2,000円(当日、受付にてお支払いください)
プログラム・講義「マスターズ・ボランティアのすすめ」
        講師:松井淳太郎氏(大阪ガスいきいき市民推進室)
    ・活動の実践事例「マスターズな生き方の達人に聞く」
   
申込み等詳細は⇒ http://cw1.zaq.ne.jp/osakavol/
または http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/new_ver/contents/masters.htm

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★【12】 編集後記               ★☆★
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電車内には、感嘆のため息。女子高生は絶妙なバランス感覚で、直立したま
まメイクパフォーマンスを繰り広げた。目尻に引くラインにさえ寸分のブレも
ない。下着も見せずに手際よく制服から私服へ。京橋までの15分リアルタイム
の before after 。彼女が降りると、おばちゃんらが叫んだ。「凄いマジック
やったな」「あれ、お笑いやろ」「そうそう、高校生にしちゃふけとった」
おい、おい、公共道徳は?これでいいのか〜!しつけは、教育は…。
やっぱ日本、どっかへん。      (ごめんなさ〜い。今頃吠えて)
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