■公開討論会のススメ■
まつり7・11(2004参議院京都選挙区公開討論会を実現する会)
http://www.h6.dion.ne.jp/~matsurik/
本河知明 2004年5月
公示6月24日、投開票7月11日予定の参議院選挙。昨年末から、不在者投票制度が期日前投票制度となり、投票日前でもより簡単に投票しやすく改まりました。今度の参院選の投票率はどうなるのでしょうか…。
昨今の投票率低下は、たしかに「投票のしやすさ」(たとえば、インターネットから投票できない、とか)も関係していると思いますが、一番の原因は、選挙以外のときの「国民不在の政治」、そして選挙が近づいても、名前や政党名の連呼に終始しがちな選挙スタイルに原因があるのではないでしょうか。参院選の場合、半月以上も選挙期間があるのですが、その分、選挙区も広く、候補者の名前や顔、そして肝心の政策が十分に浸透することは難しいのが現状です。
ところで、皆さんは、公開討論会というのをご存知でしょうか?
その名のとおり、各候補者の政策を有権者(だけでなくてもいいですが)の皆さんに広く知ってもらうため、各候補者(選挙前なら予定者)が一堂に会して、同じテーマについて政策を発表し、討論しあう場です。現在、全国各地で多く行なわれている公開討論会は、公平・中立な第三者が運営を行い、「リンカーン・フォーラム」というNGOがサポートする形によるものです。もちろん、他のスタイルもありますが、「リンカーン・フォーラム形式」と呼ばれるスタイルは、これまで約8年間、全国で800回を超える回数を数え、公平・中立を運営を行なうためのノウハウが蓄積されています。
ある年齢以上の方ですと、以前行なわれていた「立会演説会」を思い出される方も多いかと思います。しかし、会場からの声援や野次、拍手などに制限を加えたり、各候補者の発言時間を平等になるようにしたりするなどのルールを設けることで、参加者がじっくりと政策を聞き比べることができるよう努めます。また、政策の違いだけでなく、候補者の人柄も仕草などから垣間見えたりもするのが、公開討論会の面白いところです。
公開討論会の文化が日本に根付くことで、少しでも政治や選挙に関心を持っ
てもらえたり、政策重視の選挙スタイルや投票行動に繋がることを願っていま
す。
※全国のリンカーン・フォーラム形式による公開討論会の予定は、次のサイト
でご確認ください。 → http://www.touronkai.com
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