関西弁だば、まんづ わがんね 秋田おばこ編
第1章 人称代名詞 1人称と2人称の《自分》 第2章 人称代名詞 《ワレ》は2人称もある 第3章 人称代名詞 《子》は大人である 第4章 接尾語 サン、チャン は コ である 第5章 音便形でグッと近づく関西弁 第6章 語尾の省略で意味が逆に? 第7章 形容詞と形容動詞 第8章 1音節の単語 第9章 〜〜する人 第10章 長音について 第11章 動詞 投げると放るについて 第12章 疑問代名詞 第13章 せんなん、から せな、に 「関西弁だば、まんず わがんね」改め 「秋田弁だば まんず おもしれー」 第14章 ごちそうを前に 続きはブログ版に掲載しています。
第1章 人称代名詞 「1人称と2人称の《自分》」
「《自分》どっち?」 職場の同僚がケーキの箱を見せながら言う。 秋田から出てきて日の浅い私は返事に困った。《自分》といえば、1人称 “I”だ。それではなぜ《自分》のことを、他人の私に聞くの? 返事に困った私に向かって彼女は言い直してくれた。 「《自分》はどっちがいい?」 「《自分》って、あなた? それともわたし?」たずねてしまう私。 「《自分》ってあんたのことやんか。なんでうちが《自分》のこと、あんたに聞くねんな。うちはわたし、や。わたしのことはうちが《自分》で決めるし」 あれから何年もたった。
悟り:その1 大阪弁が???の人を煙に巻くには、まず1人称から始めよう!
(秋田おばこ)