関西弁だば、まんづ わがんね 秋田おばこ編
第1章 人称代名詞 1人称と2人称の《自分》
第2章 人称代名詞 《ワレ》は2人称もある
第3章 人称代名詞 《子》は大人である
第4章 接尾語 サン、チャン は コ である
第5章 音便形でグッと近づく関西弁
第6章 語尾の省略で意味が逆に?
第7章 形容詞と形容動詞
第8章 1音節の単語
第9章 〜〜する人
第10章 長音について
第11章 動詞 投げると放るについて
第12章 疑問代名詞
第13章 せんなん、から せな、に
「関西弁だば、まんず わがんね」改め 「秋田弁だば まんず おもしれー」
第14章 ごちそうを前に
続きはブログ版に掲載しています。
第6章 語尾の省略で意味が逆に?
またも、アパートの管理人のおばちゃんとの会話。暑い夏のことです。
私 「何日前かに買ったお菓子どうしようかしら」
おばちゃん 「そうやナ。腐っとったらあかん。もったいないけど食べな」(1)
そしてちがうお菓子を持ってきました。
おばちゃん 「こんなんあるで、これも はよ、食べな」――(2)
(1) は禁止で、食べナイヨウニ、くらいかな。(2)は命令で、食べナイト、でしょうか。
そして食べなさいと言うときには、「食べ〜な」です。――(3)
私 「選挙の投票に行ってきます」
おばちゃん 「こんな雨に行きな。そのうち止むやろが。それから行きな」
私 「???」
読むだけでは意味がわかりません。慣れてくるとわかるようになりました。音節のどこを強く言うか、またはやや長く言うかで決まるようです。
最初はパッと話に反応ができないものだから「トロクサイナ、あんたはー」とよく言われたものです。大阪の人は、間髪を入れずに突っ込みを入れる、まはボケをかますと「あんた、おもろい人や」となるようです。これがわかるのに10年かかりました。
秋田弁なら、(1)は 食べな。アレ、同じだ!!!(2)は 食べねば。(3)は食べれ。
語尾がはっきりしていてとてもわかりやすいでしょう。
関西弁だば、まんず、はー、わがんね。
(秋田おばこ)
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