関西弁だば、まんづ わがんね 秋田おばこ編
第1章 人称代名詞 1人称と2人称の《自分》
第2章 人称代名詞 《ワレ》は2人称もある
第3章 人称代名詞 《子》は大人である
第4章 接尾語 サン、チャン は コ である
第5章 音便形でグッと近づく関西弁
第6章 語尾の省略で意味が逆に?
第7章 形容詞と形容動詞
第8章 1音節の単語
第9章 〜〜する人
第10章 長音について
第11章 動詞 投げると放るについて
第12章 疑問代名詞
第13章 せんなん、から せな、に
「関西弁だば、まんず わがんね」改め 「秋田弁だば まんず おもしれー」
第14章 ごちそうを前に
続きはブログ版に掲載しています。
第3章 人称代名詞 「子は大人である」
「この子の言うてること、ホンマわからんわ」
「この子って、だれのこと?」
「自分のことやんか」
「自分はあなた、ね。あなたはわたし、か。それじゃ、私のどこが『子ども』なの?」
「だれが『子ども』言うたん? ややこしなー、この子は」
関西の人は、大人を目の前にして平気で『子』と言う。
最初は、バカにされているのかと思って身構えたが、そうでもなかった。
「うちの課の女の子にやらせます」
といっても、言われた女性は、若くもなかったり……。
だから、年齢は関係がないようで、言っている本人が、言われる人よりやや優位に立っているということを誇示したい場合に使うようである。
しかも女性を指すとは限らず、男性にも使う。
悟り:その3
あの子、この子と言われても、かわいがられているのではない。バカにされているのでもないから、ムキにならなくてもいい。
(秋田おばこ)
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