テーマ《 クリスマス 》 15号(04-12-20)掲載 その2/3
ああクリスマス!ここが変だよ、日本人!
大和撫子
子どもの頃、クリスマスは楽しかったなあ。ツリーを飾ってケーキのロウソクに火をともし、賛美歌うたって……うちにはサンタも来ました。日本にはクリスチャンは少ないのに、ど派手なイルミネーションがあちこちに輝き、パーティやイベントもいっぱい開かれる。楽しい行事のひとつみたいなもので、宗教という意識は希薄です。硬いこといわないで楽しければいいじゃんといいたいけど、国際化が進むとそうとばかりはねえ…言ってられません。
その例が、サマワです。自衛隊の建てた灯篭形友好記念碑を、イスラムの人たちが激怒して破壊してしまった。記念碑がイスラム教と神道の異教合体デザインだったから、神への冒涜だというわけです。日本人って、宗教に無頓着すぎ!政府にこんな見識しかないとしたらあまりにお粗末。もっともそれ以前の問題で、復興支援にいった戦闘中の他国に友好モニュメント造る神経もおかしい気がするけど……。
クリスマスを機に、もっと宗教について考えた方がいいんじゃないかと思ったわけです。世界にはいろいろな人がいて、異教徒は人と認めないとか、信仰のほうが命より重いという考えだってあります。国際理解には宗教理解が不可欠でしょう。宗教が違えば価値観も違います。
ちなみに私の家は日本式で、昔から24・25日はクリスチャン、31日は仏教徒、明けて1日は神教徒です。それ以外は、無宗教で……いえいえ、結婚は教会で神父さん、お宮参りは神社で神主さん、お葬式はお寺で坊さんの読経でした!ここが変だよ日本人なんて、他人のこと笑っている場合じゃなかったです。
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