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テーマ《 クリスマス 》  15号(04-12-20)掲載 その3/3

   クリスマスのミニ歴史

かざりえみこ

 サンタクロースの原型は、4世紀に活躍した聖人「聖ニコラウス」信仰に始まります。

 聖ニコラウスは、アメリカに移住したオランダ人によって広められ、サンタクロースとなってヨーロッパに逆輸入されたとも言われています。オランダ語の「シンタクラス」または「シントクラース」が英語の「サンタクロース」なったとか。そしていつの間にかクリスマス商品のキャンペーンに登場して広く知られるようになるわけです。

 現在見られるクリスマスは、19世紀の都市の市民文化と生活様式の産物であり、その歴史は意外と新しいものなのです。ですからクリスマスツリーが現れたのも、16世紀の宗教改革後とのこと。そしてツリーとして記録が増えるのはやっと19世紀になってからです。18世紀にはクリスマスにはロウソクを灯した木をかたどった燭台を緑の葉でかざったりしました。でも蝋はとても高価なものでした。

 クリスマスツリーの大衆化には実は戦争も重要な役割を果たしていました。独仏戦争や、第一次世界大戦です。宿営地や野戦病院のクリスマスツリーは前線の兵士たちに戦争終結の希望を与えました。そして森林地帯に鉄道が延び、木の輸送が可能になって初めて、クリスマス市でもみの木が売られるようになりました。こうしてクリスマスツリーが家庭にもたらされたのです。

 19世紀、都市の小家族の生活様式は女性たちを家庭に向かわせました。仕事を持たない中産階級の女性たちは子どもの教育に集中的に関わることになります。クリスマスには子どもへ贈り物をするのに、お行儀のよさによって贈り物の種類や量が決まったのです。クリスマスの贈り物は市民の教育理想に適合しただけではなく、国家による国民に対する教育理想に合ったものになっていきます。男の子には太鼓やラッパ、兵隊の人形、刀、旗などが、女の子には人形、食器、台所用具などが与えられ、贈り物による性別役割分担が押しつけられたわけです。

 クリスマスの歌と言えば「おお、もみの木よ」がありますが、有名になったのは1820年以降です。また「きよしこの夜」は1818年のクリスマスにオーストリアの聖ニコラウス教会のオルガニストだったフランツ・グルーバーの作曲とのこと。19世紀に成立したクリスマスの歌は、キリスト生誕とその意味についてよりはむしろ、くつろいだ静かな家族の祭りの雰囲気を表しているといわれています。 

             参考文献 『子どもと昔話』2004/10月号


 

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