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メルマガタイトル:「ヒトの心をつらぬく文章テクニック」 (03年11月)
このメルマガのキャッチコピーは、「あなたの生活を豊かにする『言葉のスパイス』と『文章テクニック』」である。べつに難しいことが書いてあるわけではなく、考えながら2〜3分で読める分量。
たとえば、2003年11月7日(金)配信の17号から3回にわたって、「間違いやすい表現」が特集されている。以下にその中からいくつか、"間違いやすい表現"例を見てみよう。
「生き様」という言葉を最近使う人は多いが、やはりこれは「 生き方」や「やり方」が正しい。「生き様」は「死に様」、つまり「死に方」や「死に向かう様」という意味から分化したものだろうが、「様」は「様子」のことであり、第三者の行為について言うこと。だから、「俺の生き様」のような使い方は正しくない、と解説。そして、正誤二つの例が示されている。
[例] × それは私の生き様には合わない。 ○ それは私のやり方(考え方、スタンス)には合わない。
また、「汚名挽回」というのもけっこう見かけるが、これも「汚名返上」とか「名誉挽回」が正しい。確かに、汚名を挽回してどうするんだ!「挽回」は「取り戻す」ことだから、名誉は取り戻しても、汚名は挽回しないほうがよい。
[例] × 汚名挽回のために頑張ります。 ○ 汚名返上(名誉挽回)のために頑張ります。
「口先三寸」も正しくは「舌先三寸」である。このメルマガの文章から引用すると、「現実的に『舌先三寸』(三寸=9.09cm)はありえる話ですが、どれだけ唇を尖らせても『口先三寸』はありえません。私たちは鳥ではないんですから」ということになる(笑)。
[例] × 彼はいつも口先三寸だ ○ 彼はいつも舌先三寸だ
これもまた大変多い間違いに「的を得た」がある。正しくはもちろん「的を射た」とか「当を得た」である。的は「射る」ものであって、「得る」ものではない。
[例] × 的を得た発言ですね ○ 的を射た(当を得た)発言ですね
もう一つ本当に多い間違いが「役不足」と「力不足」の混同である。役不足とは、自分の実力に見合わない低い役割のこと。謙遜しているつもりで、「私に理事長などとは、大変な役不足です」なんて言っていると、知らず知らずのうちにものすごく「尊大な人」という評判になっているかも…。役不足というのは、「彼の長い経験と高い管理能力からして、副理事長代理なんて役不足だ」というような使い方が正しい。
[例] × 私には役不足ですが、精一杯努めさせていただきます ○ 私では力不足ですが、精一杯努めさせていただきます
以上のような言葉の知識が毎号満載のこのメルマガ、気楽に読めて賢くなれます。(喝)
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(吐山)
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