この「植物」をほめよ!
『アロエ』
中年以上の人は、アロエと言えば「医者要らず」と連想し、お試し済みも多いはず。 インターネットでも「アロエ」と検索するだけで、薬効成分から産地、利用法まであらゆることがわかります。私の手元には、『アロエ健康法』や『薬用植物の育て方』などという本が何冊もあります。 ここでは難しいことはやめて、どれだけ医者要らずか「体験者」の立場で語ります。
外用薬 【虫さされ】 特に、蚊に刺されたときは、かゆみ・ハレが一度塗るだけでピタリ。植えている葉を5ミリほど摘んで塗るだけの横着なやり方でOK。 【やけど】 炊事中の油ハネで水ぶくれができたときには、葉の外皮を包丁でむいて、ヌルヌルしたところを患部に当てて、ラップで軽く巻くだけ。ひんやり感がなくなれば、何度か取り替えて熱を取る。とても早く治る。 【水イボ】 子どもが幼い頃には、よくプールでうつった。一日に数度、ヌルヌルをじかにイボに塗るだけで、いつの間にか消えてなくなった。 【すり傷】 転んでできるすり傷には、消毒をかねてアロエが最高! 軽い傷なら絆創膏や包帯がない方が早く治る。
内用薬 【便秘】 便秘の辛さを我慢するか、アロエの苦みを我慢するか、と聞かれたなら、あなたはどっちをとる? 嘘のようにラクになりたいなら、アロエがいい。葉の太さにもよるが、普通なら約3センチほどのトゲをナイフなどで落としてからそのまま噛んで食べる。(食後) 【胃もたれ】 外食をして揚げ物が胃にもたれるとき、便秘の時と同じようにして食べると、とても胃がすっきりする。飲み込むのが気持ちが悪いときは、口の中で噛んで汁だけを吸い、カスを捨てることもあるが、それでも効く。 【二日酔い】 アルコールに弱い私は、アロエ党だ。上の二つと同じようにして食べる。
化粧品 【日焼けの手入れ】 日に焼けて肌がほてっているとき、アロエの外皮をむいて、ていねいに肌に塗る。何度か繰り返しているととても早くラクになる。
食用 【アロエの刺身】 身の厚いアロエベラがいい。外皮をむいて、スライスをし、ポン酢などをつけて食べると、結構おいしい。悪酔いを防ぎ、ネバネバが消えると口がさわやかになる。沖縄の長寿食品とか。 他に、天ぷら、アロエ酒もおすすめ。
★ 注意 内用薬と食用に関して、女性は生理中・妊娠中は副作用があるから気をつけなければいけない、と聞かされている。
Breeze 2004年6月
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