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■ 市民ライターどんどん ☆彡
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■ 住友 達也さん(SUMITOMORE代表、元タウン誌あわわ代表)
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■スイミーになろう!大きな魚に負けない市民■
『吉野川カード』の試み
「スイミーの話」というのを知ってますか? 小学校の教科書にも載ってるそうなので、小さなお子さんのいる人は、聞いてみてください。物語の要約はこうです。
……海の中で、小さな魚の兄弟たちが楽しく暮らしていた。ある日、お腹を空かせた大きくどう猛な魚が突然現れて、みんなをガプッと食べてしまった。1匹だけ生き残ったのがスイミーくん。ひとり寂しくさまよううちに、自分と同じような仲間たちに出会う。でも、彼らは岩陰から出てこようとしない。大きな魚に食べられるのを怖がっていたのだ。で、スイミーくんは考えた。「そうだ。みんなが寄り集まって、海で一番大きな魚の形になって泳げばいい」、そして、近寄ってくる大きな魚を追っ払い、みんなで仲良く暮らしたんだとさ。めでたし、めでたし。
というような単純な話です。でも、コレがなかなか示唆に富んでいて面白い。一人ひとりには小さな力しかなくても、それがひとつにまとまれば、例え自分たちの何十倍、何百倍の力を持った相手にも、十分、対抗することができるんだ、ということを教えてくれます。でも、ココでのポイントは、小さな魚たちがたくさん集まっても、大きな魚の形になっていなければ意味がないということです。ただの烏合の衆(小魚の衆?)では、結局、食べられてしまうんですね、コレが。
数年前、徳島市の吉野川第十堰、可動堰化計画で大騒ぎになった住民投票は、まさに市民のみんながスイミーくんになったのです。でも、本当に、奇跡的に成功した稀な事例だと思います。いつも、住民運動(この言い方、好きじゃないですが)は、一人ひとりの想いをどう形にしていくかが、大きな課題になってきます。
気持ちはあるけど、個人としてどう行動すればいいのか分からない。参加はしたいけど、日々の生活もあって、そんなにのめり込んでやっていられない。当然のコトです。僕たちはプロの活動家でもなければ、住民運動オタクでもない。ごくごくフツーの市民なのですから。それをどうやって有機的に機能させていくか? コレが大きな課題になります。
人は楽しいことに集まってきます。スイミーくんだって、みんなで外で遊びたいから「大きな魚の形を作ろう」と提案して成功させたのです。眉間にシワを寄せてムシロ旗掲げてってゆう人の所には、みんな気持ちはあってもなかなか集まってこない。行動は真剣・真面目に行うのはもちろんですが、やっぱり人間ですから、どっかでお楽しみがないとねぇ。
で、そんな「スイミーの話」をヒントにもうひとつ、【吉野川カード】というものを作ってみました。日々の生活の中で使っているガソリン代や携帯電話の支払いを、この吉野川カードで支払うだけ
で、その一部(0.5%という、本当に一部ですが)が、「吉野川みんなの会」の活動資金になります。このお金は、カード会社の手数料の中から支払われるものですから、カード利用者には何ら負担になるものではありません。
住民運動の弱点である資金源を少しでも補完するために、これは有効な手だてです。気楽に、気長に、僕たちの吉野川とつながっていくために、ひとりでも多くの人に参加して欲しいのです。組織を持たない僕たちが吉野川カードという一本の線でつながっていくことは、必ず大きな力となって効果を上げていくはずです。利害関係でガチガチに固まった巨大な組織の人たちから見れば、いちばん厄介なつながり方ですから。「強制」ではなく「共生」していくために考えられた【吉野川カード】を、みんなで楽しく育てていきませんか?
詳しくは、http://www.daiju.ne.jp/ まで。全国からの申し込みをお持ちしています。
スミトモタツヤ
★吉野川に興味のある方、吉野川カードを共に育ててくださる方
⇒ http://www.daiju.ne.jp/
お問合せ: office@daiju.ne.jp TEL 088-657-0722
NPO法人「吉野川みんなの会」事務局
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