┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 地方財政健全化?
□
■ ☆☆ ひらた
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私の住んでいる大阪府交野市の最近の広報に「財政健全化検討委員会 中間報告書」というのが掲載されました。市の都市開発公社が市全体の予算の2年分に達するほどの保有地残高を抱え、大阪府下ではトップグループを走る財政再建団体転落候補の自治体です。
報告書の始めの方に出てくる「基本的な考え方」を要約すると、「従来の行政のあり方を維持することが困難になってきており、個人や家族の自助努力、『個人・ボランティア・NPO法人等との連携・協働』を計り、簡素な効率的な組織(小さな政府)の実現でサービス水準の維持・向上を計る」となっています。(興味がある方は市のホームページhttp://www.city.katano.osaka.jp/に全文が掲載されていますのでご覧ください。)
そう、のっけから市民セクターの大々的な起用の宣言です。
でも何か変? よく練られた文章だなあ、どっかで読んだような気がするけど、とか思いながら読み進めると、主要なテーマは「あらゆる独自サービスのゼロからの見直し」。市民一人当たりの96万円なりの借金と金額不明の開発公社の含み損(保有残高の50%として130億円、一人当たり35万円)とを抱えるに至った原因の分析はどこにもありません。 唯一それに関係していそうな部分は「主にハード面のサービス水準は、近隣市等と比較しても一定の水準に達している」という自画自賛のみ。
お金がなくなったから、みんな協力してね! 市民主導は社会の流れ! この町を作るのは市民一人一人の責任なんだからね!
そんなこと言われても困るよなあ。それでも協力するのが「正しい」ボランティア市民でしょうか。
(ひらた)
≪ 読者評価 座布団9枚 バケツ1杯 ≫
|