△
■ <連載> わが町中津を語る ☆彡
▽ 霊崎(タマサキ) ★彡☆彡
目次
(1) 「八百八”ガード”の町中津」を芸術・文化の発信基地に!
(2) 今、中津(大阪市 北区)が面白い! “ピエロハーバー”
(3) 今、中津(大阪市 北区)が面白い! 「Vi-Code」と「中津まつり」
続きはこちらに掲載しています。
(3) 今、中津(大阪市 北区)が面白い! 「Vi-Code」と「中津まつり」
大阪市北区の霊崎(タマサキ)といいます。
前回に続き「通り過ぎる町」「開発の手垢のついていない町」「八百八ガードの町」中津に新しい動きが起こってきたお話です。
本年2月半ばのことです。知人で町おこしの達人、味方(あじかたと読みます)さんから「中津でまつりをやるので実行委員会に参加してくれないか」との話があり、二つ返事で引受けました。打合せの場所は前回御紹介した、ピエロハーバーのすぐ近く、阪急電車のガード下の「Vi-Code(ヴィーコード)」というライブハウスでした。 このお店もよく若者達の行列ができ「何をやっているんやろ」と気になっていたお店でした。間口は狭いが、ガード下にはそぐわないセンスのいい入口から通路を抜けるとカウンター式のBarになっていてお酒が飲めガード下とは思えない異空間です。さらに二重ガラスの頑丈な重いガラスのドアを開けると奥に立派なステージがあり、最新の音響・照明・映像・防音設備を備えた堂々たるライブ会場でした。
プロデューサーは西尾さん、ミュージシャンの全国ツアーの音響担当等もしておられ、関西で若手のミュージシャンを育てたいという熱い思いから「Vi-Code」を立ち上げたとのこと。その西尾さんが中津の町を気に入って、駅前の公園を使って中津まつりができないかと言い出したのが実行委員会の始まりでした。
実行委員会はイベントのプロ集団といってもいいくらい多彩なジャンルの専門家の集まりでした。音楽・芸能に強い人、モンゴルのゲルを所有している人、フリマを動員できる人、物品の運送やステージ等の設営に強い人等々。その中で検討を重ね、ステージを作り1日中音楽やパフォーマンスを提供、モンゴルのゲルを組立て中で葦のクラフト教室や音楽演奏、応募者を募り中津を案内し発見した面白スポットを記入してもらう中津マップ作り、40数軒のフリマの出展等多彩な企画となり、中でも圧巻は淀川の葦を使って葦舟を作るという企画でした。
人集めを行い、3月の日曜日を全て淀川の河川敷で葦刈りに費やし、広告取りに歩き、折り込みチラシの裏全面に案内を印刷してくれる等中津商店街の協力も得られ、様々な障害を乗り越え5/15(土)中津始まって以来の1000人を越える大賑わいとなりました。また葦舟については日本一の指導者石川さんを招き全長約8mの優美な葦舟が完成し、大成功の中津まつりとなりました。 葦舟は地元の南蛮文化館館長婦人の北村さんが中津の古名にちなみ「小竹葉野(ささばの)号」と命名して下さいました。
そして7/24(土) 淀川の中津側の河川敷で「小竹葉野(ささばの)号」の進水式を行いました。安全を確認しながら一人づつ順番に乗り5名乗っても充分な浮力がありました。葦を束ねてつくった葦舟は普通のくり舟と異なり、喫水線は高く沈んだ感じですが畳の上にすわっているような心地よさです。そして5人のクルーは対岸の十三へ向けて、十三渡しの再現に挑戦し、所要時間約8分で十三側に無事到着、大成功を納めることができ一生の思い出となりました。
(つづく)
|