インターネットで使える辞書・辞典 その2 (04年4月)
印刷物の辞書の売り上げが年々減っているらしい。一方では、電子辞書の販売台数はかなり伸びているはずだから、みんなが辞書を引かなくなった訳でもなさそう。逆に、携帯に便利、検索も便利で、より身近になったと言える。
大学入試の頃、「Aから順に単語覚えて、覚えたページは破って食べる」という英語学習法を本当に実践している同級生がいた。今の受験生はいくら思い詰めてもICチップを囓ったりはきっとしない。だいいち、どこがAだか分からない。
<新語と略語>
前回紹介したgoo:http://dictionary.goo.ne.jp/ にある三省堂の「大辞林」と「ディリー新語辞典」の串刺し検索でかなりの新語はカバーされている。だから新語を調べるならまずはここから。
流行語まで範囲を広げると「現代用語の基礎知識」の新語・流行語大賞のサイト:http://www.jiyu.co.jp/gendai/shingo/shingo.html がおもしろい。1984年からの年別の代表作が紹介されている。
略語となると、業界用語やらハイテク用語やら、英文・和文の略語がちまたに飛び交ってて、専門外だと見当もつかない略語がある。英文略語なら、検索の早さから「英辞郎 on the Web」http://www.alc.co.jp/ をお薦めする。本来は英和・和英辞典だが略語・新語も豊富で検索が早い(英辞郎そのものの説明はhttp://homepage3.nifty.com/edp/ を参照)。産経新聞のSankei Webにある略語集http://www.sankei.co.jp/databox/yougo/ryakuabc.html は調べても時間の無駄。元の英文が載ってないような略語集は百害あって一利なし。
和文略語となると、みんなが勝手に略して使うから結構手強い。インターネットで略語集を探すより、グーグルhttp://www.google.co.jp/ なんかの検索サイトで直接その略語を検索してしまう方が早いように思う。
K’s Bookshelfの略語辞典 http://www.inv.co.jp/~yoshio/DW/Ryaku/Ryaku.htm のように内容豊富で定義も信頼できる略語集も使える。
<百科事典>
出版社が出す百科事典までは、さすがにまだネット上で無料では公開されていない。しかし、インターネットならではのWikipediaというおもしろい百科事典がある。誰もが自由に使えるだけでなく、執筆にも参加できる。例えば、自分が引いた項目の定義がもし不十分だとか、間違っていると思った場合は、それを自由に加筆・訂正できる。全面的に書き換えても構わない。逆に、自分が書いた項目が、人に書き換えられてしまうこともある。
コンピューターソフトのUNIXみたいに「オープンソース」の概念による利用者全員参加型・多言語プロジェクトで、すでに68の言語のWikipediaがネット上に存在しているようだ。
みんなが好きに書き換えていいなら、メチャクチャな内容になってしまうように思うが、ところがそうはなってない。適当に調べたい項目を入力してみると、簡潔できっちりした説明が書かれている。未完成と思える項目も多いので、市民ライターが自分の得意分野で執筆に参加するのもおもしい。ただ、はまってしまうと眠る時間もなくなりそうで、その点は要注意! 善意と楽天主義のWikipedia、ぜひ試してみてください。
Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/
(リンクがうまく行かない場合は、検索サイトでWikipediaを検索してみてください)
(ワンコ)
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