ライティング情報あれこれ
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書いた端から、勝手にどんどん保存 秀逸なエディタソフト 【紙2001】
(03年11月)
今回は、物を書く時に非常に便利なフリーソフトを紹介しよう。
「洛西一周のホームページ(http://www.ki.rim.or.jp/~kami/)」からダウンロードできる「紙2001」というちょっと変わった名前のスクラップブック(兼エディタ)ソフトである。ホームページの作者は、「Windowsソフト界に風穴を開けんと、未踏の峰を目指」す、若きプログラマらしい。
例えば、「ワード」を使って文章を書いている皆さんにはこんな経験はありませんか。何かの原稿を書いていて、非常に興が乗って来た。サクサク書けていい仕上がりになりそうだ。ところが突然、「ワード」がフリーズ。再起動してみたが、乗って書いた傑作部分がデータ消失。「アチャー!」。これが締切前日の深夜に起こったりしたら、それこそ目も当てられません。
ところがこの「紙2001」というソフトなら、入力した文章を片っ端から保存していってくれる。つまり、「我輩は猫である。名前はまだ無い。」とキーボードを打って、確定する(Enterキーを押す)と、自動的にファイルに保存してくれる。また、「どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。」と続けると、最初の部分に足して、「我輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたか頓と見当がつかぬ。」と保存。BSキーやDELキーで削除しても、それもまた自動的に保存してくれる。いちいち「保存」する手間をかけなくても、書いた端、訂正した端から自動的にデータを保存してくれるのは本当に便利だ。
それだけではない。このソフトは、ブラウザで表示中のホームページを画像まるごとワンタッチ(Shift+Ctrl+G)で取り込むことができるだけではなく、ページの文字部分だけを指定して、(Shift+Ctrl+T)を押すと、文字の大小や間隔、書体に関係なく、一定の大きさの文字(デジタル)情報として、次々に明朝体でファイル化していってくれる。このソフトを使った人の感想を聞くと、「これがタダなんて、感動もの!」というような反応が返ってくることからも、いかに優秀なソフトであるかが分かろうというものだ。
(吐山)
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