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■ 市民ライターどんどん ☆彡
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■ みやわき ゆきさん寄稿
□ (「豆玩舎ZUNZO」おもちゃコンサルタント) ★彡☆彡
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■「・・・歩んだ私、今の私」 〜おもちゃコンサルタント〜■
東大阪市に故宮本順三氏(2004年1月逝去)の私設博物館、「豆玩舎ZUNZO」
があり、日本・世界のおもちゃ、世界の祭と踊りを描いた宮本の絵、民芸品や
仮面などが展示してあります。ここが私の職場です。ギャラリーとミュージア
ムショップが併設され、創意工夫と手づくりの楽しさを伝えるおもちゃづくり
講座も開催、定期的な教室や出張なども行っています。
学生時代、幼児教育を学んでいました。しかし、イベントやキャンプなどの
企画スタッフという立場でのボランティア活動もおこなっていた経験から福祉
の分野にも興味をもちました。卒業した大学で、美術表現の授業補佐の仕事を
始めた1年後、震災。片付け作業の中でドイツやヨーロッパの木のおもちゃの
魅力にとりつかれました。そのあとボランティアコーディネーターをしばらく
経験し、障害者団体での作業所職員に。その間に以前から気になっていた「お
もちゃコンサルタント」という民間認定資格の勉強を始めました。
その時に偶然「豆玩舎ZUNZO」の存在を知りました。そこで、1週間後に開催
される出張講座のサポートの誘いを受け、飄々と参加。気が付いたら講座スタ
ッフ(おまけや工房)の一人として、またもボランティア活動を始めていまし
た。
その頃、博物館は閉館の危機に追い込まれていたのですが、事業の幅を広げ
て立て直そうと、いろいろな案が持ち上がっていました。そんな話を聞いてい
た私は、作業所の仕事に区切りをつけることを決め、おもちゃコンサルタント
の資格を取得したばかり。そんな偶然が重なり、豆玩舎ZUNZOに入り、正式に
ミュージアムショップとおもちゃづくり講座の指導スタッフになったのです。
ミュージアムショップでは、博物館のオリジナル工作キットをはじめ、日本
・世界のグッド・トイや作業所等で作られた手づくり製品などを販売、おもち
ゃと縁のない年齢の人たちにも楽しい、おもしろいと思ってもらえるような商
品を紹介しています。おもちゃづくり講座は、館内だけでなく学校や施設等に
出向いての依頼講座もおこなっています。また、月2回の工作・アトリエ教室
も開講、技術ではなく発想力を高めてもらうことを目的に、子どもたちと楽し
い時間を過ごしています。
私は、幼いころ人見知りが強く、工作や美術は苦手でした。でも、今はおも
ちゃに関わること、ものづくりに関わること、子どもやおとな、いろんな人と
触れ合うこと、指導者として「おもしろいよ〜」と伝えること。これらのどれ
もが大好きなのです。福祉の仕事も含め、今までの経験は今にすべて活かされ
ていると思います。数え切れない「偶然」と「縁」で繋がっているのです。何
かひとつでも違う道を辿っていたなら、きっと博物館で活動することはなかっ
たでしょう。
1年前、博物館運営を支える事業と資金作りに取り組む組織・NPO法人おまけ
文化の会を設立。講座の企画・運営、前述のオリジナル工作キットの製作(売
上が運営の経費となる)、館内の清掃、ポスターやリーフレット、ホームペー
ジづくりなど、多くのボランティアスタッフが、得意な分野で博物館を支えて
います。
「豆玩舎ZUNZO」にある数々のコレクションは庶民の文化財。
これらを守る一人が今の私です。みなさん、見に来てくださいね。
(みやわきさん寄稿)
(編集部脚注)
★「おもちゃコンサルタント」
芸術教育研究所(おもちゃ博物館)と日本グット・トイ委員会が主催
する「おもちゃコンサルタント養成講座」(1988年開始)修了生への
認定資格
全国で900名以上がおもちゃのエキスパートとして各方面で活躍
養成講座⇒ http://www.toy-art.co.jp/4toy.html
★【豆玩舎ZUNZO】
〒577-0803 東大阪市下小阪5-1-21 山三エイトビル3階
TEL&FAX: 06-6725-2545
⇒ http://www.cph-p.com/omakeya/
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