同音異義語ならおまかせ!
メルマガ「ビミョーな言葉研究所」
文を書いていると、日本語の宿命っていうのでしょう。どんな漢字だった?としょっちゅう迷う事になります。かといって全部ひらがなってのも・・・でパソコンを使うと、今度は、変換キーでやたらと同音異義語がぽんぽんでてくる。漢字ってのは曲者です。 そんな時、お助けなのが、日本語、国語カテゴリー第1位をばく進中、発行部数5898部を誇るこのメルマガです。漢字がわからなかったら、辞書をひけばいい。でも、このメルマガのいいところは、この言葉には間違いやすい同音意義語がある、という事実に気づかせてくれることなのです。毎週金曜日は、「言葉をいい加減に使っていたことを反省し、正しい使い方を知る」日になります。
最新の82号では「更正と更生」を取り上げています。「非行少年のコウセイ施設」はどっちかご存知ですか?正解は、生まれ変わる意味の「更生」で、正しいものに改める「更正」ではないそうです。納得!
追求・追及・追究」も目から鱗でした。少し紹介すると、 ●追求(追い求める・手に入れようとする) 利潤を追求する・理想を追求する・幸福を追求する ●追及(追いつめる・問いただす) 責任を追及する・犯人を追及する・追及をかわす・余罪の追及 ●追究(追い究める・研究して明らかにしようとする)
学問を追究する・真理を追究する・本質を追究する
「責任の追及」を追求と間違えているひとはネット上でも多いそうです。ちなみに、「追及」には「追いかける・追いつく」の意味もあって、「先進国に追及する」というふうに使うそうです。「特徴と特長」「言明と厳命」などなど似て非なりの言葉の宝庫です。
編集者の和田美智子さんはテープ起こし、リライトのプロです。聞いて文字にする作業には不可欠ということで、言葉の知識は半端ではありません。このメルマガ《ビ研》の構成は、主に「今週のビミョー」「第2研究室」「メルマガ紹介」「編集後記」。「私的考察」での筆者の解説がとてもわかりやすいと思います。
また、最近、「第2研究室」では、「よろしかったでしょうか」が話題になり、読者とのいろいろなやり取りなどを81号でまとめています。コンビニやファーストフードでよくいわれる言葉です。なんか変な感じがしませんでした?この使い方。全国からの投稿で、地方色豊かな楽しい研究室です。
毎週、メルマガが届く度に、そうだ、同音異義語には気をつけなくっちゃと気づかせてもらえる。言葉に対するいい加減な対応を反省し、心を引き締めることができる。というか、言葉の面白さを再確認して、日本語が好きになります。是非、バックナンバーから読んでみてください。 (コンドウ)
■【ビミョーな言葉研究所】毎週金曜日発行 発行部数5898部
■【発 行】officeキッド < http://www10.ocn.ne.jp/~kid/ >
■【編 集】和田 美智子 ↑バックナンバーが読めます。
■【ご協力】『まぐまぐ』さん < http://www.mag2.com/ >
■【参 考】『似た言葉使い分け辞典/創拓社出版』『大辞林/三省堂』
『記者ハンドブック/共同通信社』『類語大辞典/講談社』
『現代国語表記辞典/三省堂』ほか
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