メールマガジン「書く力、書く参加!市民ライター通信」のホームページです
投稿・批評大歓迎! 書いて発信する市民ライターみんなの広場です
| ホーム | 市民ライターって何だ? | バックナンバー | ポリシー | ご意見・ご感想をお送りください | 投稿募集中! | ブログ |
メルマガ購読の申込は
こちら!
購読は無料です
掲載記事索引

市民ライターどんどん
地球を見つめて〜なんちゃって
       ……かざりえみこ
コラム ★ライターズ・バトル★
    《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
    《ライター各様書き比べ》
脱サラ議員奮闘記
  …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
       ……秋田おばこ
市民ライターのキモ
         その真実と技術
       ……吐山継彦
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
          ……平田泰史
◇わが町中津を語る
          ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
       この○○を誉めよ!

◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
◇投稿
◇編集後記
バックナンバー
24号(05. 9.20配信)
23号(05. 8.20配信)
22号(05. 7.20配信)
21号(05. 6.20配信)
20号(05. 5.20配信)
19号(05. 4.20配信)
18号(05. 3.20配信)
17号(05. 2.20配信)
16号(05. 1.21配信)
15号(04.12.20配信)
14号(04.11.20配信)
13号(04.10.20配信)
12号(04. 9.20配信)
11号(04. 8.20配信)
10号(04. 7.20配信)
9号(04. 6.20配信)
8号(04. 5.20配信)
7号(04. 4.20配信)
6号(04. 3.20配信)
5号(04. 2.20配信)
4号(04. 1.20配信)
3号(03.12.20配信)
2号(03.11.20配信)
1号(03.10.20配信)

お薦め映画! 勝手に紹介

   『プロミス』

   監督・プロデューサー:ジャスティーン・シャピロ、B.Z.ゴールドバーグ
   共同監督・編集:カルロス・ボラド
   製作:PROMISES FILM PROJECT
   配給:アップリンク
   http://www.uplink.co.jp/film/promises/


「僕がアラブ人と仲良くなんかしたら、友だちに臆病者扱いされちゃうよ」
「アラブ人の子どもとは会いたくもない」

イスラエルの子どもが言う。一方、パレスチナの子どもも、同じく心を開くことができない。

「仲良くしたところで何の得ににもならないさ。俺たちが受けてきた迫害の10分の1も親身に考えてくれるもんか」

『プロミス』は、まだ比較的平穏だった1997年から2000年にかけて、イスラエルとパレスチナの子どもたちを撮影したドキュメンタリー。イスラエル・パレスチナ問題は、子どもたちの考えにも影を落とす。

しかしイスラエル側のちょっと好奇心旺盛な双子が、監督を通してパレスチナ側の子どもたちへ次のように呼びかける。

「僕は君に会いたいです。そして君がどんな意見を持っているのか知りたい。たとえ僕たちがお互いに違っても…違う…違う意見でも」

ある子は会うのを渋る。しかし「会いたい!」と応えようとする仲間たちがその渋る子に語りかける。

「どうしてそんなふうに決めつけたりするの? ユダヤ人に私たちの気持ちを伝えたことが? パレスチナ難民としての境遇を説明した? 一度もないから必要なの。アラブ人とユダヤ人には対話が必要だわ」

一日だけだが、イスラエルとパレスチナの子どもたちが遊んだり対話したりと、一緒に時間を過ごすことが実現する…。

ちょっとした好奇心・関心と勇気が平和への第一歩だと思う。そこから対話や異文化交流が生まれる。対話とは、相手を言い負かすための討論とは違う。これまで異なる環境で経験してきたお互いの記憶を、交換し、分有するプロセスだと思う。そのときはじめて、それまで“死者○名”といった数字でしかなかったものが、顔や名前を帯びて想起されるようになる。

国家や宗教組織といった共同体名を主語にして物事を考えている限り、平和には近づけない。一人一人の日常の営みの中にこそ、平和への鍵があると思う。そこにスポットをあてることこそ、ドキュメンタリーの真髄なのではないだろうか?

(本河)2004年4月

 

著作権について | 個人情報の保護について | 私たちについて