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DVD評

 『ロジャー&ミー』 (マイケル・ムーア監督、1989年)

 マイケル・ムーア監督のデビュー作『ロジャー&ミー』。それまで友人の撮影の手伝いをした程度だったというムーア氏。映画製作に関する知識もない。そんな彼が映画を作ろうと決めたのは、GM(ゼネラル・モーターズ)が発表した、生まれ故郷ミシガン州フリントで3万人の従業員をレイオフするというニュースに対する憤りだった。当時のGM会長、その名は、ロジャー・スミス。ロジャーにフリントの現状を見てもらいたい。これが本作の概要だ。
 と言っても、マイケルムーアのこと、もちろん“ただの”ドキュメンタリーではない。彼ならではのブラック・ユーモアで、一級のエンターテインメントに仕上げる手腕は、デビュー作でも健在だ。

 本作に限らず、ムーア作品の面白さの秘密、それは、音声内容と映像内容のコンビネーションの妙にあると思う。ドキュメンタリーでは、インタビューのシーンがよくあったりするが、そのときの映像と音声をそのまま重ねて編集されていることが少なくない。しかしムーア氏は、音声(ナレーション含む)と映像のミスマッチでもって、視聴者を楽しませる。

 DVDでは本編とは別に、ムーア氏本人による解説つきバージョンが収録されている。その解説の中で彼は「本作には、僕と同じ意見の人はあまり登場しない。反対の意見を聞くほうが、得るものが多いからだ。インタビューでは相手に思う存分話をさせる」と語る。
 実際、本作には、失業して生活に困っている人も出てくるが、それ以上に、人を動かす立場の人間や裕福な人間が多く描かれている。彼・彼女らの話す内容はそのまま使う。ムーア氏も、言葉に出して反論はしない。しかし作品の随所に、音声内容とは対照的な映像を挿し込み、編集することで、作品全体として反論を試みる。
 このことは、ムーア作品の面白さの秘密であると同時に、怖さでもある。しかし、ドキュメンタリーであれ、ニュースであれ、編集の段階で意図が入るのはよくあることだ。

 映画のエンディング。ロジャーがクリスマスを祝う挨拶をする一方で、家賃が払えずに立ち退きさせられる家族の姿が、そこに描かれている―。

 あなたはそこに、どのような“真実”を見ますか?

(本河 知明) 2004年8月

 

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