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市民ライターのキモ 〜 特別編
           2006年11月20日
                              

ブログのすすめ  
                                        thayama

 今週中には、ぼくがほぼ毎日書いているブログ(「市民ライター日和〜『言葉工房』的日常」<http://d.hatena.ne.jp/thayama/>)のページビューがおそらく10,000を超えるだろう。もちろん、「ページビュー=ブログ訪問者」ではないから、実際に何人の人が見てくれているのか分からない。しかし、なんにしても、9月7日からたった2ヵ月半ほどの間に10,000ページも見られた、というのは結構スゴイことではある。

 普通のホームページをオートクチュールだとすると、ブログはプレタポルテである。つまり、既製服(=簡易ホームページ)なのである。いちばんセンスの良さが必要とされるデザイン面はファッション・メーカーに任せ、服を着る自分(中身)を、自分なりのコンテンツで自由に表現できるという、個人のお洒落心(少し大袈裟に言えば“創造性”)を満足させてくれるメディアである。真っ赤なセーターを肩に引っ掛けたり、茶色のベストを着たり、オパールのブローチを胸に飾るなど、いろんなお洒落をすることによって、同じ既製服を着ていても、印象が全く変わるようなものである。

 文章表現はもちろん、写真も音声も動画も使えるので、ある意味で、映画と同様“総合芸術”だと言っても過言ではない。それが個人で可能になることに、自分を含めて多くのブロガーが魅力を感じているのだろうと思う。

 もう一つのブログの魅力は、記事ごとにURLが付くので、検索エンジンに引っかかりやすいことである。例えば、「市民ライター」をグーグルで検索にかけると、「市民ライター通信」のホームページやぼくのブログがページの最初のほうに出てくる。だから、もし誰かが何かの拍子に、「市民ライター」という言葉やコンセプトに興味を抱いて、検索すると、ぼくらのメディアが読まれる可能性が高いのである。

 ブログはいろんな使い方が出来る。例えば、ある人から仕事の依頼があって、打ち合わせに事務所に来られることになった。「どのように行けばいいのですか」と訊かれたので、ブログのプロフィール欄に、事務所へのアクセスが書いてあることを告げ、隣が緒方洪庵の墓所のあるお寺であると教えた。そしてすぐに、その寺と事務所のあるビルの写真をブログにアップして、間違いなく当方を探し当てられるようにすることができた。

 それから、意外だったのは、ぼくが毎日ブログにUPしている写真を褒めてくれる人が結構いることだった。自分では何気なく撮っているスナップ写真が他人にアピールするなんで全然思ってもいなかったので、嬉しかった。ぼくの写真がある程度見るに耐えるとすれば、それはある自治体の広報誌の仕事で10年間ほどプロのカメラマンと一緒に取材をした経験があるからだと思う。彼はシャッターチャンスを求めて粘りに粘る人で、その撮影の仕方を見ていて、被写体に近づくことやカメラアングルの重要性を認識させられた。

 かくのごとく、ブログはぼくにいろんなことを教えてくれている。また毎日、読者を意識して文章を書くので、自然と市民ライターとしての修行の一助になっているのではないかと思う。もし、この記事を読んで少しでもブログに興味を持たれたら、ぜひあなたもブロガーの列に加わることを考えられてはいかがだろう。な〜に、ぼくにも出来ているのだから、あなたに出来ないはずはない
と思うよ。

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