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市民ライターのキモ 〜 その真実と技術
         2005年10月20日
                              

(21) タイトル・リード・小見出し
                                      吐山継彦
                                                
   
▼市民ライターは、原稿を書き終えても、それで終わりではない。自分の文章にタイトルをつけ、リード(lead=文章の前文)を付し、小見出しを立てる、というとても重要な作業がある。新聞や文芸誌に載せる場合は、スペシャリストである編集者がやってくれるのだろうが、市民活動情報誌などの現場はスタッフがみな大変忙しいし、専門家としての編集者が専任でいるケースも少ないから、自ずと著者自身がこれらの作業をすることになる。

▼その時に重要なのは、一連の作業を面倒臭い余分な仕事と考えるか、それとも自分の文章が紙(誌)面に掲載されたとき、いかに読者に興味を持ってもら
うかを決めるクリエイティブな仕事と考えるかの違いだ。もちろん、市民ライターの態度としては後者が正しい。実際、読者もまたいつも時間に追われている人が多いから、タイトルとリードを読んで、小見出しに目をやってから態度(読みか読まないか)を決める場合が多いだろう。

▼「それほど重要な仕事を他人任せにしてどうするのッ!市民ライター」てなもんである。タイトルもリードも小見出しも、説明調になりすぎても、長すぎてもいけない。自分を読者の立場において、「もし私が読者なら、このタイトル(リード、小見出し)で読む気が起こるだろうか…」と熟考してもらいたい。

▼たとえば、9月28日の読売新聞夕刊(大阪本社版)の2面(4版)に、マジック3が点灯した阪神タイガースの記事が載っている。400字詰めの原稿用紙2枚に満たない短いものだが、タイトルは横書きで「数字が語るトラのすごみM3」となっており、トラの部分がタイガースの虎のマーク。文字量の少ないわりには大きな写真が3点(赤星、今岡、JFK)使ってあるうえ、見出しも特大で、紙面の約4分の1を占める大きな記事である。

▼リードは、「マジックナンバーを『3』まで減らし、2年ぶりのリーグ優勝へ快走する阪神。6月9日以来、一度も首位を明け渡すことなくゴールへ突き進む、その強さの秘密を数字で探った。」とある。ファンはもちろん、そうでない人でも、ちょっと読んでみよう、という気になりませんか?

▼小見出しは、変則的だが、大きく3本。記事なかではなく、リードの横に縦書きで、右から左へ並列し、「今岡、打点球団記録も」「JFK登板、勝率85%」「赤星、盗塁自己新射程」。そして、四つの段落(パラグラフ)の先頭に、「141」「46」「58」「13」という数字が付してある。それぞれ、記事掲載時点での、「今岡の打点」「JFKの登板数」「赤星の盗塁」「下柳投手の勝ち星」である。

▼こんなに贅沢で凝ったレイアウトをするのは、ぼくらの媒体には不可能だが、見習って欲しいのは、「読ませずにはおくものか!」という読売新聞編成部の気迫と創造的営為である。さすがはプロ! 文章の中身がいくら良くても、「読んでくれ〜」という気持ちが紙面から伝わってこないと、読者は読む気がしない。読まれるために書いた文章は、「読まれてこそなんぼ」であることをゆめゆめお忘れなく。

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