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■市民ライターどんどん ☆彡
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■ 全国視覚障害者外出支援連絡会(JBOS=ジェイボス) ★彡
□ 事務局長 海士美雪 ★彡☆彡
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■ いつでもどこへでも 出かけたいときに出かけたいところへ ■
旅は好きですか?知らない土地に行って、見知らぬ人とふれあって名物を口
にする…まさにわくわくするような未知との遭遇ですね。
全国に点在する、手引き(視覚障害者に肘や肩を持ってもらい安全な歩行をサポートすること)のボランティア活動を行なっているグループのネットワークである「全国視覚障害者外出支援連絡会」(以下JBOS=ジェイボス)は、『いつでもどこへでも、出かけたいときに出かけたいところへ』を活動のコンセプトに、視覚障害者の一人旅を支援しています。
情報と行動に、視覚障害者の二大不自由があると言われていますが、その行動の不自由を解消するための一助になればと、組織を立ち上げて、9年目になります。
現在JBOSに加盟している、32都道府県37グループは、インターネットをツールとして繋がっていることが、大きな特徴です。
外出支援のコーディネートもメールを活用し、団体の広報や視覚障害者関連情報も、音声ソフトに対応したホームページから発信しています。
年間延べ約200人近い視覚障害者(以下ユーザー)が、JBOSを利用して一人旅を満喫されています
旅の目的としては、観光が一番多いのですが、研修、スポーツ大会への出場、音楽鑑賞などが、挙げられます。日常生活に必要な部分を支援するのではなく、余暇を充実させ、QOL(生活の質)を高めるための応援をしています。
1996年の創設当時、いつかユーザー自身が、目的地の団体に直接メールで依頼するような日がくるはず…と、確信していました。
それが、昨今のIT革命により、最早現実となっていると実感しています。
ボランティアは、遠方から旅をしてこられるユーザーと、当日初めて駅でお目にかかるという、まさに一期一会の出会いだけに、当然ハプニングやトラブルも予想されます。今は殆どの方が携帯電話をお持ちですが、発足当時は緊急連絡が、困難な状況も多々発生しました。
飛行機や高速バスが遅れて到着し、次の交通機関に乗り継ぐために、マラソンの伴走のような手引をしたこともありました。一人で持つには多すぎる荷物を抱えて列車から降りたユーザーがいて、ボランティアも持たざるを得なくなったこともありました。安全性の確保のために私たちは目にはなっても、手にはならないという鉄則を守らなければと、改めて考えさせられました。
手引き活動は、依頼者の命を預かるという、本来ボランティアでは荷が重い活動だと意識しておくことも大切です。そういった意味でも、ユーザーとボランティア両者にとっての、リスクマネジメントもきちんと考えていかないといけません。
活動上のトラブルや疑問などは、会員間のメーリングリストに投げかけて、
みんなで解決の糸口を探っています。身体障害者補助犬法が施行されても、ま
だ盲導犬を拒否する飲食店やホテルは、実際にあります。
支援費制度も、地域によって活用において格差があるという課題を解決しない
まま、来年はまた制度が変わるといいます。
JBOSの活動は決して制度の足を引っ張るものではなく、むしろ、制度が充実
するための啓発や支援を、ユーザーと共に行なっていきたいと考えています。
ユーザーとボランティアが協働することによって、バリアフリー社会を構築していくことが、私たちの目標です。
全国視覚障害者外出支援連絡会 URL http://jbos.jp.org
E-mail office@jbos.jp.org
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