連載エッセイ
「地球を見つめて〜なんちゃって」(45)
かざりえみこ
2007年6月20日
グラパラリーフ
ある集まりが終わってお昼になりました。仲間たちとファミリーレストランに行き、にぎやかにワイワイと喋って食べていい時間を過ごしました。ひとりが食後のデザートを頼んだのですが、トッピングに珍しい葉っぱが一枚乗っていました。
これなーに? 何かしら? とウエイトレスのおねえさんを呼び止めてたずねてみました。
答えは「健康野菜のグラパラリーフ」とのこと。
そこで、話のタネにしようと、その場の人数で3〜4cmほどの葉っぱ1枚をわけることになりました。ひとり分が小指の爪ほどもありませんでしたが、それぞれが口に入れました。シャキッとした歯触り。甘くはないけれど青リンゴみたい。しっかりとした酸味。ジューシーなところに、その酸味のせいで、口の中に唾がいっぱいにわきました。
帰宅して、グラパラリーフをネット検索してみました。
「・・・メキシコ原産でカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがたっぷり。栄養価の高い新野菜」と紹介されています。写真を見ていると、かつて我が家でも植えていた多肉植物の「岩レンゲ」とそっくりの形です。よく殖えて鉢から溢れるほどになっていました。
ネットには「金のなる木」と同じベンケイ草の仲間とも説明がありました。葉差しで根が出るというのも多肉植物の特徴そのものです。食品にするために改良を重ねて、今ではオードブルやサラダ、シロップ漬け、スープの浮き実、細かく刻んであえ物、ジュースにも、とあります。
健康野菜というからには、百貨店になら売っているかも知れないと思い、さっそく大阪心斎橋のDやS、梅田のふたつのHとDの地下食品売り場を見て回りました。どこにも見あたりませんでした。まだブームにはなっていないのでしょうか。それとも、私は昼過ぎに行ってるので、朝のうちに売り切れたのでしょうか?
品種改良を重ねた結果、健康にいい、ミネラル、とくに野菜でカルシウムが豊富となれば、食べたくなるのが人間ですね。いつかの時代の紅茶キノコなどを思い出していました。
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