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掲載記事索引

市民ライターどんどん
地球を見つめて〜なんちゃって
  ……かざりえみこ
コラム ★ライターズ・バトル★
  《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
  《ライター各様書き比べ》
脱サラ議員奮闘記
 …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
  ……秋田おばこ
市民ライターのキモ
  その真実と技術
    ……吐山継彦
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
   ……平田泰史
◇わが町中津を語る
  ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
   この○○を誉めよ!

◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
◇投稿
◇編集後記
これまで発行した
全てのメールマガジンは
バックナンバーからご覧ください。
市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2006.9.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第36号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
                  
  ========= 市民ライターのイメージ ==========
       
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

■まいど おおきに!■

今回の36号で創刊三年になりました。この機会にしばらく休んでいたホームぺージも更新しました。これまで発行したすべてのメルマガは「バックナンバー」からも読んでいただけます。コラム別では手始めに「市民ライターどんどん」と「市民ライターのキモ」は更新いたしました。その他のコラムも順次更新していきますので、皆さまのお気に入りのコラムを一気にお楽しみください。

また、今号より「市民ライター養成講座」の受講生からプロのライターになられた槙野さんが体験を絡めながら、連載で「ホンの来歴」を書いてくださいます。ますます目が離せませんね。それにしても、この3年間一度も休まず「地球をみつめて」を書き続けてくださったかざりさんには頭が下がります。
市民ライター通信は、まだまだ続きます。皆さまのご投稿お待ちしています!

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「石の上にも三年」たったゼィ! ………………………  発行者:吐山継彦

【1】市民ライターどんどん(29)
       DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ  ………… 野原みずえ
【2】地球を見つめて〜なんちゃって(36) …………………… かざりえみこ
【3】オバチャマは市民ライター (6)
     「富士山」は世界遺産になれない!  ………………… オバチャマ
【4】投稿「心ここにあり」第三回 ………………………………… 中川 忠
【5】新連載 「ホンの来歴」(1)  ………………………………… 槙野 裕
【6】今月のウフフフ・・・    …………………………………………   風
【7】秋田弁だば まんず おもしれー 
      「「ああ、こうぇあー」  ……………………………    秋田おばこ
【8】投稿  詩   ………………………………………………  陣内 三朗
【9】日本国憲法について考える(その6) ……………………… 霊崎 信行
【10】イベントのお知らせ 
【11】編集後記

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 読んで、感じて、そして、あなたも発信してください。    
☆書く力を養い、書くことに慣れ、書くことで社会参加していきましょう。

  「論・RON・ロン」コーナーは、個人の論を世の中に論じよ
  うというコーナーです。といっても、個人的な問題を論じる場
  ではなく、社会的問題や時事ネタを、一市民の立場で論じよう
  ではないかというコーナーなのです。多いに論じて、あなたの
  考えを世に問うてください。個人の考えを発信することには意
  味があります。ひとりの力は小さくても“うわさが力になる”
  からです。あなたの論をお寄せください。反論や賛成論も歓迎、
  ここは「議論の場」です。

  その他「この○○を誉めよ!」などいずれも800〜1000字程度   
  (締切15日必着!メールに貼り付け添付でお願いします)
  感想・投稿大歓迎!お待ちしてま〜す。
  ★投稿先  E-mail: mm-writers@abelia.ocn.ne.jp ★  

メルマガ「市民プロデューサー通信」の購読もよろしくお願いします。
⇒http://isweb25.infoseek.co.jp/business/capnews/index.html

                     
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☆                     ★彡   ★彡
★「石の上にも三年」たったゼィ!
★          〜丸三年を迎えた「市民ライター通信」〜
☆                         ☆★☆★彡 
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                                    発行者:吐山継彦

 「石の上にも三年」なんぞと申しますな。冷たい石の上でも三年も座っておれば暖こうなる、という意味から、三年も辛抱したら、なんでも大体うまいこといくから…、と自分を戒めたり、他人を諭したりするときに使う言葉ですな。

 本誌「市民ライター通信」も、今号で36号、丸三年を迎えた。9月15日には大阪の落語ファン待望の寄席の定席「天満天神繁盛亭」もオープンしたことでもあり、噺家風の出だしにしてみた。

 「石の上にも三年」とは本当によく云ったもので、大体物事は三年も続けていれば物になる。市民ライター養成講座は三年間だけだったが、そこからこの通信が生まれた。また、この三年間を振り返ってみても、メールマガジンだけだったのが、ホームページができ、ブログができ、本が三冊(一冊は今回から連載の始まる講座修了生の本)出版されたのである。

 そして、ぼくも最近、とうとう「市民ライター日和〜『言葉工房』的日常」という個人ブログを開設してしまった(http://d.hatena.ne.jp/thayama/)。
これは5月に『市民ライター入門講座〜デジタルライターのすすめ』が出たときに、一旦つくったのだが、なかなか更新できなかったものを9月7日に再開し、それ以来なんとか毎日更新している。どんな内容かについては、ぜひ上記のURLをクリックしてご笑覧いただきたい。時どきでも読む価値があると思われたら、「お気に入り」に入れておいて下さるとなお嬉しい。

 事務所の近くを流れる大川を自転車で散歩するときにデジカメで撮った写真と「大川端だより」という日記を中心に、これまで「市民プロデューサー通信」などに書いた記事の中でもっと広く読んで欲しいものを順次載せていっている。もちろん新たに書き起こした論考もある。

 ブログを始めて思ったことは、本当にスゴイ!時代にぼくらは突入しているということだ。個人が、文字だけではなく、写真や動画や音声まで使っていとも簡単に情報発信できる時代が来るとは、10年ぐらい前までは全く想像できなかった。新聞・雑誌、テレビなどは大組織と大人数、莫大な資金がなければとても個人では運営できない媒体で、市民にとってマスメディアは高嶺の花だった。

 それが、とくにここ二、三年のインターネットの進展、とりわけブログの隆盛で、市民(個人)発の情報が文字・映像・音声で世界中に発信されるようになった。ブログは玉石混合で、ほとんどがゴミみたいなもの、とはよく聞くコメントだが、ぼくは数もとても重要だと思う。これだけ多数のブログが存在するのだから、悪意のブログや低俗なブログ、無意味なブログがあっても当然だと思う。だから反対に、ものすごくそれぞれのブログの質が問われる時代になっている。

 これからはますます、「市民ライター(デジタルライター)」という存在が重要になってくると思う。自由に発信できるメディアを持った市民は、決して個人発の表現活動をやめないし、その数が多ければ多いほど質の高いものが創出される可能性も高くなる。「市民ライター通信」のこれからの課題は、まず質(読んで面白いこと)の追求であろう。そして、HP、ブログとの連携を通して読者数を増やしていくことだと思っている。これからも、「市民ライター通信」の御愛顧のほど、よろしくお願いいたします。


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■【1】市民ライターどんどん(29)   ★彡☆彡
□           ☆彡
■       ★彡DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ  野原みずえ
□          http://www.daysjapan.jp/
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      ■ ペンは剣よりも強し!写真は国家を動かす!かも! ■

 私が『DAYS JAPAN関西サポーターズクラブ』というグループに参加して1年半が経とうとしている。もともとは、雑誌『DAYS JAPAN』を応援しようという主旨で集まったメンバーたちだ。雑誌の内容について語り合う読者会、第一線で活躍するフォトジャーナリストを招いた講演会、関西の平和や環境、人権などを考える他グループとの共・協力イベントの実施、関連イベントへの出展や参加など、かなり精力的に動いている(この雑誌と市民の関係については『Volo(ウォロ)』2005年10月号の拙稿をご参照ください)。

 きっかけは一通のメール。2004年にイラクで日本人3人が人質になった事件のとき、3人のうちの1人と知り合いだという知人から「いてもたってもいられずメールします」という応援を求めるメッセージが届いた。思わず心が動いた。

 でも、なにが起こっているのかよくわからない!いろいろ調べているうちにこの雑誌を知ることになった。とりあえずすぐ手を出してしまったところは、我ながらおっちょこちょいだったと思う。

 「一枚の写真が国家を動かすこともある」「人々の意思が戦争を止める日が必ず来る」というキャッチコピーで発行されている月刊誌『DAYS JAPAN』の発行を応援するのがミッションなのだが、そこから垣間見える社会の現状をもっと知りたい、他の人にも伝えたい、伝えなければ、というまさに「じっとしてられへん」「ほっとかれへん」思いがメンバーを動かしている。

 マスメディアではなかなか知らされない、社会の現実。そして、そのことに実は自分たちの暮らしがつながっているという事実。今すぐの解決策は無いことが多い。でもまずは知ることが必要だと思うから。「無関心」を装うことはそういう社会の状況を肯定していることに他ならない、ということにも気付いてしまったから。ペンは剣よりも強いのだ。写真は人々を動かし、国家を動かすのだ。戦争だって止められる・・・かもしれない。

 でも、こうやっているうちに、私のようなおっちょこちょいが1人ぐらい新たにひっかかるかもしれないではないか。そう思うとやっぱり「じっとしてられへん」のである。ひとりひとりは微力でも、決して無力ではないはずと信じられる。事実は絶望「的」なこともあるけど、絶望することはない。ひとりじゃくじけそうでも、多くの人との心豊かな出会いがそう思わせてくれるのだ。


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■【2】 地球を見つめて〜なんちゃって(36)    ☆彡
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               ◆ 道路ができて、それから ◆
                              
                                       かざりえみこ 
 友人に聞きました。
高速道路ができてはみたものの、結果として良かったのか悪かったのか、考えるほどネガティブな方に傾くそうです。以下、彼女の話です。

 広い田園地帯を一直線に横切って、ひっきりなしに車が行きますので、まず空気の汚染を上げます。以前には窓ガラスも家の中も今のようにいつでも黒いほこりがたまるとことはありませんでした。最近では気持ちが悪いので、生まれたばかりの孫の衣類を外に乾す気になれません。

遠くの町に出かけるのが、億劫ではなくなりました。少々遠くても平気です。たしかに便利は便利ですが、これが幸せとはちがいました。大きなホームセンターや、スーパーもできました。地元の農家が作る野菜も、大型の直売所ができて、新鮮な季節の野菜がいつでも手に入ります。

 それにともなって、田んぼがどんどん住宅地に変わりました。一面に黄金の稲穂が揺れていたところに、赤や緑の屋根が建ち並びました。小川は埋められ、竹藪も消えました。
一見、こぎれいな家が建ち並ぶと、こんどは村の古びた家が急に汚く見えてくるのです。朽ちた板塀、こぼれた土壁、裏口に見える古い農機具などが、限りなくみすぼらしく映るのです。

 もともとの古い集落の人なら知っているけれど、家と家の間には、それほど親しくない間柄なら通るのを遠慮する、という私道や路地があるものですが、そんなところをとんでもない時に、知らない人が通ることの気持ち悪さ、落ち着かなさ。これってわかりますか?通れるから通る、通っても良いというもの
ではないのです。そして、敷地内の予想もしないところに、たとえば農家なら、敷地内にいくつもの棟があるのですが、その物陰から人がひょっこり出てきたら、驚きますよ。まして焚き火なんかしてたら、怖いです。

 それから、ゴミ。
 車の窓から捨てるんでしょうね。
 畑の端から空き缶やペットボトル、弁当ガラ、汚物などが出てくるとイヤですね。大きなビールの空き缶なんか、あれは、運転しながら飲むんでしょうか? それから、捨て犬・捨て猫。痩せた子猫などかわいそうでも、飼うわけにはいきません。国道沿いに、野良犬や野良猫が増える一方です。ヘンなところに住みついて、困ったものです。

 バブル期の前に、大金と田んぼと交換した人が、今でもお金持ちのままかというとそうではありません。カネを使い果たしてしまって。そうして当時、自分の田んぼは区画整理にかからなくて、身の不運を嘆いた人が、今ごろ宅地に売れて、大金持ちです。

 ビュンビュン車が行く、この高速道路が、わずかの間に町の何から何まで変えてしまいました。落ち着いて考えてみると、良かったのか悪かったのかわかりません。


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☆                     ★彡   ★彡
★【3】オバチャマは市民ライター (6)     
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           ■ 「富士山」は世界遺産になれない! ■         
                                         オバチャマ

 日本にも世界遺産はいろいろあるけど、自然文化遺産はというと案外少なくて、白神山地、屋久島、知床だけ。富士山は入っていない。世界遺産の登録基準「ひときわすぐれた自然美および美的要素をもった自然現象、あるいは地域を含むこと」に、どうして合格しないのかねえ。日本一の山だってのに。悲しいかな、今日、オバチャマには理由がわかった。

 野口健さんを富士山の清掃活動に駆り立てたのは、7年前エベレストで言われたこのひと言だった。「ヒマラヤまでマウント富士にするのか。富士山は世界で最も汚い山だ」あたりに散乱するのは日本語のゴミ(これに納得する自分がナサケナイ)。帰国後、夏の富士山に登った彼はぶったまげた。

 岩肌にこびりついたいく筋もの「白い川」は、ナント垂れ流しのトイレットペーパー。山頂に自動販売機が並ぶ世界で唯一の山、フジヤマ!(便利やわぁ?!)

 青木ヶ原の樹海には、車やタイヤ、医療廃棄物、アスベストまでそろっていた。さして高くない富士山(3776m)が有名になったのは美しい容姿のおかげ。でも、近くで見れば世界一汚い山だった。(参考:8月26日付日経夕刊「野口健のガイア礼賛」)

 何という裏切り!富士山は美しくなかった。トイレットペーパーを使う奴が悪い、捨てる奴が悪い。確かに。では、トイレットペーパーを山小屋に常備したのはだれ?山頂に自動販売機を置いたのは?道路を造って、車での登山を可能にしたのは一体誰なんだ?

 誰でも登れるお手軽フジヤマ。お金に目がくらんで人寄せした責任者は誰だ。散々利用され踏み荒らされ傷ついて、世界の人から汚い山と嘲られる哀れな富士山。必要なものだけ自分で担ぎ持ち帰る。それでも登りたい人が登ればいい。登れなくても日本一の美しい山を眺めるほうが、世界一汚い山に登るよりナンボかマシってもんでしょう。

 「美しい日本」というなら、まず富士山を世界に誇れる美しい山にもどしてごらんなさい。そうすれば、アナタをゴミ(不要なもの)とは思わない。大きな山も一歩から、不言実行ってのもあったわね。曖昧な笑みと口先だけじゃ騙されないよ。見せかけだけの美しさなんか要らないんだから。


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☆【4】投稿  「心ここにあり」第三回     ☆彡       ★彡
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                                          中川 忠

 統合失調症になる人というのは、幼少時かあるいは若年期に自分を全く否定されて生きて来た経験のある人が多いようです。

 たいがいの人は自分を否定されても「あほなこと言うな」と跳ね返すものですが、統合失調症になる人はとても素直で気をつかう人間ですから、自分を否定する人にまで思いやりを与えてしまうのです。

 否定した方は何も反省せず、自分だけが傷つく結果になるのです。そしてこれが何よりも大切なのですが、本人は傷ついていることに気づいていないのです。

 自分を否定する人に向かっては徹底的に反抗すべきです。にこやかな人間関係のみが健全なものではありません。何もかも笑顔でうやむやにして自分自身を壊してしまっては、そもそも健全な人間関係など出来ません。敵だと思ったら敵視する。これも健全な人間関係の一つの形なのです。

 人に思いやりをかけたかったら、思いやりをかけるに値するほど偉い地位につくことを考える。これくらいの強い気持ちでいることが大事です。

 自分を否定する人に思いやりをかけるということは、もっと否定してほしいと望むことと何ら変わりはありません。

 世の中の人間というものは全てあさましいもので、自分一人だけきれいに生きて行こうとしても無理なのです。私は統合失調症になって長いこと苦しんだ挙句に、そのことを痛いほど知りました。

 まず自分なのです。自分を守るためには、自分に障害になるものを敵としなければなりません。そして自分というものがだんだんと安心するような境地に立ったら初めて人のことを考えればいいのです。

 心の弱い人は気がいいと思って、世間は無理難題を押し付けます。「お前は他人のことを考えられる人間だから、自分のことはないがしろにしなさい」と。そしてその要望に従わないととんでもない悪人のようにみなされて排斥されてしまうのです。

 世の中にはもっとひどい人で埋もれています。そういう人は気持ちが優しくないから、世間は意見をするのが怖いのです。


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■【5】新連載 「ホンの来歴」(1)            ☆彡
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                                          槙野 裕
                              
 私は第2回の「市民ライター講座」の受講生です。おかげさまで、私がまとめた本がこの7月に出版されました。
内容は30年以上前に発生したビル火災事件とその後ビル会社とテナント店舗間で起こった訴訟の経過をまとめたドキュメンタリーで、これが私の初めての「大作」となります。

 初めての経験も多く、とてもいい勉強になりました。これをその場の体験だけに終わらせず今後の糧として活かせるよう、このときの体験から得たものを自分へのメモのつもりで書いてみたいと思います。少しでも皆さんの参考になることがあればいいのですが。

●インタビュー
 この本に関する取材は、ほとんどが関係者へのインタビューと裁判記録の収集・読破となりました。
 単なる裁判記録の本にはしたくなかったので、当事者のインタビューにはかなりの時間を割きました。本格的な(つまり「書くため」にする)インタビューはほぼ初めてのことで、はじめは戸惑いました。今も慣れたとはいえませんが、途中からある程度つかめたような気がします。あくまで「この本の取材の中での」というカギカッコがつくわけですが。

 中心人物には10回近くのインタビューを行いましたが、初めの頃と途中以降ではやり方、内容がだんだん変わっていきました。初めのうちは雑談が多く、話題があっちへ行ったりこっちへ行ったり。そして途中くらいから個別の事実の質問へと変わっていきます。最後の頃は一問一答のようなものも多くなりました。

 これはそれぞれの段階でインタビューの目的が違うからです。最初の数回の目的は資料から得たおぼろげな事件の全体像をよりシャープに把握すること、そして知らなかった事実やその関係を掘り起こすこと。
 次の段階は資料、インタビューをもとに把握したストーリーへの肉付けをすること。そして書いていくうちに出てくる疑問(必ず出てきます)とディテールの確認へと移っていきます。


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▼【6】今月のウフフフ・・・               ☆彡
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                                              風
駅のホームで、女子高生たちがにぎやかに楽しそう。
会話に耳をすましていたオバチャンがつい、うふふふ・・・。
「あんなー、知ってる? ウチ 聞いてん。昔って口紅つけるとき
スティックなかったんやて。そやから、指でつけたんやって。
その指、それからどないするっちゅうねんー」  


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■【7】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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        ■ 「ああ、こうぇあー」 ■
                            
                                     秋田おばこ

秋田弁では(東北のほぼ全域に共通するようですが)
貝の【かい】 が 【きゃ】になることをすでに書きました。(注*)

よく、
「ああ、こわい、こわい」(疲れた)という表記で出ている秋田弁と
出会うことがあります。「怖い」とは関係ありません。
関西弁で「ああ、しんどぉー」と言いながら、息をどっと吐き出す
あれと同じです。
>
秋田では、耳を澄ましていると、けっこう若い人たちも
「ああ、こうぇあー」と言いながら、息をどっと吐いていますよ。
そのひとことで、深呼吸がなされ、酸素が体に入っていくんです。


編集者注* 2005年2月20日発行17号をご参照ください。
www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/new_ver/contents/backnumber/backnum17.htm

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□                ☆彡     ☆彡
■【8】投稿 ・・・詩                 
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                              陣内 三朗 
   ◆  本当の強さ ◆
     
自分の恐れや不安に気づいている
自分の弱さを認められる
それが強さかもしれない

強さは、決して強がる心ではなく
自分の弱さに気づいている
自分の弱さを認められる
不安や恐れと向き合う勇気

泣きじゃくる時があっても
めげそうな時があっても
自分自身と一緒にいられる
歩み続ける
それが本当の強さかもしれない

                    
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□                               ★彡
◆【9】日本国憲法について考える(その6)              
□                       ★彡☆★  ☆彡
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                               霊崎 信行(大阪市 北区)                                                           
 前回は第二章 第9条「戦争放棄」について

  1. 戦争放棄及び軍備を持たないという理想は今後も希求し続け到達目標としてかかげる。
  2. 世界平和や自国はもとより世界各国の軍縮に積極的に貢献する。
  3. 現実の国際情勢にあわせ、防衛・防災に特化した装備に限定して自衛隊の存在を認める表現に見直す。

 以上の3点を盛り込んだ内容で9条の改正はしたほうがよいと言う意見を述べさせていただきましたが、さらに憲法の文章解釈をめぐって多くの論争が巻き起こってきたことも考慮し文章表現の根拠をできる限り明示することを条件に付け加えたいと思います。

 今回は内外で首相参拝の是非をめぐって多くの論争を呼んでいる靖国神社の存在という側面からナショナリズムや戦争について考えて見たいと思います。


【なぜ靖国神社参拝がアジア諸国の非難を浴びるのか】

  1. 第二次世界大戦において最も責任が重い戦争指導者として断罪されたA級戦犯を靖国神社が合祀したことは日本が起こした戦争を正当化したい人達にとって積年の願望であったと考えられます。しかし日本の敗戦によって植民地的立場から開放されたアジア諸国、中でも隣国である中国、韓国にとって日本がかつての軍国主義的な方向へ向かって行くのではないかという点で見過ごせない問題だと思います。まして日本の指導者である首相が公式参拝するのは国家としてそれを認めたことになり許せないという気持ちになるのは当然だと考えます。
  2. A級戦犯が合祀された経緯
    昭和46年の崇敬者総代会で了承、昭和53年秋季例大祭前日の霊璽奉安祭で合祀される。一般に知られたのは翌54年4月19日の新聞報道による。A級戦犯が合祀されたことにより極東裁判で有罪となった戦争指導者が日本では神として祀られることになった。

 以上のことから靖国神社は日本のナショナリズムや軍国主義復活の象徴的存在とみなされている。  

【靖国神社と外国の戦没者追悼施設との違い】

 代表的なアメリカのアーリントン墓地の例をみると

1.どのような施設か?
  国営の墓地で無宗教の施設

2.どんな人が慰霊・追悼の対象?
 ・第35代合衆国大統領J.F.ケネディをはじめとするアメリカの国民的英雄や建国以来の数々の戦争で亡くなった25万人の戦死者とその家族、政治家が埋葬されている。
 ・広大な敷地の半分は南北戦争の南軍の将、リー将軍の所有地であったが北軍政府によって没収され、戦死した一人の男がこの地に埋葬されたのを契機として、北軍は戦没者を次々と埋葬し後に国営墓地となった。

3.どのような慰霊・追悼の儀式なのか?
 祭礼的な儀式としては献花が一般的で、祈る方法は自由である(個々の宗教的儀礼等にまかされている) 。

4.各国の首脳がアメリカを訪れた際、公式行事としてアーリントン墓地で献花するのが一つの風習となっている。

 それに対し靖国神社はどうでしょうか。

1.どのような施設か?
宗教法人で神社の形を採っているが一般の神社とは異なる独立した施設。

2.どんな人が慰霊・追悼の対象?
原則として祖国のために戦死した軍人を対象としており民間人は含まれない。
 戦死した軍人を単に英霊としてではなく神として祀り参拝することにより慰霊・追悼を行う。
 ・その成立ちは明治維新の官軍側の戦死者を祀るために建てられ当初は招魂社と称された。
 ・幕府軍側の戦死者は祀られていない。因みに西郷隆盛は西南の役で政府軍と戦ったため祀られていない。
 ・中曽根首相時代に靖国神社が戦争指導者であったA級戦犯を合祀したことから中国や韓国等から非難の声が上がり以来外交問題となっている。
 
3.どのような慰霊・追悼の儀式なのか?
祭礼的な儀式としては神道形式で参拝するという形を採るのが一般的。

4.各国の首脳が日本を訪れても公式に靖国神社に参拝することは無い。

【靖国神社が国家的な慰霊・追悼施設として広く国民に認められるでしょうか】

問題点1)宗教的側面からみた場合:靖国神社は独立した宗教法人であり、祭礼・儀式は神道そのものであることについて
 ・明治維新の官軍の戦死者を祀るために建設され、天皇を神とし全ての国民を天皇の臣民と位置づけた軍国主義の精神的支柱であった国家神道の象徴的な施設である。(昭和天皇もA級戦犯の合祀以来参拝をやめた)

 ・戦死者のなかには仏教徒やクリスチャンをはじめとする神道以外の宗教の信徒が多く存在していたはずで戦死者全てを一括りにして靖国神社に祭ることは憲法で保障されている信教の自由に反する。

 ・神道というのは日本神話と先祖崇拝とが結びついてできたもので世界3大宗教とは異なり宗教と言うより日本固有の土着信仰というべきです。神道でいう神は仏教の仏やキリスト教・イスラム教の神のように拝む対象ではなく「先祖を崇拝、感謝する対象」と考えたほうがよいと思います。

  神道は日本固有の先祖信仰であり、普遍的でないことから海外に広まるわけはありません。(戦時中に韓国や台湾に国家神道や日本語を押し付けたように、世界を支配して権力で強要するなら別ですが。) 

問題点2)ナショナリズムの面からみた場合
 ・ナショナリズムとは辞書によると国家・民族など一つの文化的共同体が、自己の統一・発展、他からの独立をめざす思想または運動で国家主義・民族主義・国民主義と訳されます。その意味から考えると靖国神社は天皇を中心として国民を統合しようという国家主義・民族主義的な勢力の象徴的な存在という面が色濃く浮き彫りになってくる。
 
問題点3)民主主義という観点からみた場合
 ・戦争にいった多くの人達が死を覚悟して互いに「靖国で会おう」という合言葉を掛け合って行ったことを理由にセンチメンタルな側面から情に訴え、聖戦であるがごとく戦争を美化して靖国神社を擁護する人達がいます。

果たしてそうでしょうか。
天皇主権、国家総動員法のもとで「忠君愛国」「滅私奉公」を徹底して叩き込まれた時代にあって、兵士たちはそうでも言って自分を納得させ、互いに士気を鼓舞しあわなければ何のために家族を残して命を捨てに行くのか説明がつかなかったのではないでしょうか。

 実際、戦争にはそういうロマンなど存在しないと思います。「靖国で会おう」という言葉の真意は正に逃げ場のないどうしようもない状況に追いこまれた兵士たちの精一杯の叫びなのではないでしょうか。

 戦争で亡くなった殆どの人たちは靖国神社に帰るのではなく家族の住む故郷に帰りたかったはずです。死んでゆくときに多くの兵士が叫んだ言葉は「天皇陛下万歳」ではなく、「お母さん」だったという事実が多くの人の証言からもうかがえます。

 ・靖国問題を容認することは日清・日露戦争に勝利し、国民の生活向上を犠牲にしながらひたすら軍備を増強し、欧米の列強との無謀な戦争へ国民を引っ張っていった国の指導者たちの責任をあいまいにしてしまうこととなりひいては軍人・軍属約210万人、準軍属約20万人、一般人80万人(戦災50、外地30)計約310万人(日本人のみ) もの犠牲者を出したあの大東亜戦争を聖戦としてしまうことになると考えます。

【どのような慰霊施設が望ましいか】
 これまで述べてきたことから総合的に判断すると無宗教の国立慰霊追悼施設を新設することが最もよいという結論になります。
 但し戦後60年を経てもなお靖国神社に象徴される思想的な戦後処理が完了しない日本の現実を見るとその根の深さを感じないわけにはいけません。
 多くの戦争犠牲者の死を無駄にしない最高の慰霊・追悼とは現行憲法を基本に据え敗戦から立ち直り、軍事大国から経済大国へと見事に変貌を遂げた日本人の勝利の姿ではないでしょうか。

 今国民に問われているのは一人一人が真正面から歴史を学び先の戦争評価について国民的なレベルで一定の合意形成を図ることではないでしょうか。
 そして日本人の使命は中立の立場を追及しながら不戦の決意を全世界に広めていくことではないでしょうか。
 その意味で今後日本は経済大国から精神大国への道を歩んで欲しいと念願します。

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■【10】イベントのお知らせ         ☆  
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「地球おはなし村・秋の自主公演」
10月28日(土)、14時から16時まで。
  場所は 大阪府立青少年会館のプラネットホールです。
  最寄り駅は 地下鉄中央線や長堀鶴見緑地線の 森ノ宮駅、
  もしくはJR環状線の 森ノ宮駅です。

  申し込みはお電話で。
  入場は無料ですが、すべてチケット(招待券)申し込み制になっています
ので、090−6067−4191 池野(月〜金、10時〜17時)まで、
  ご氏名、ご希望人数を お知らせください。

テーマは 「トリックスターの昔話−−いたずらものの世界」 で、カメルー
ンのおはなしが ずらりと並びます。
  アフリカの昔話では、動物のトリックスターが 大活躍します。
  小さな、力のない存在なのに、ずるがしこく 知恵をはたらかせて、
ハイエナやライオン、ゾウなどの強い動物をうまくだましてやっつけて
しまう、リスやウサギ などがそうです。
  でも、時々 失敗してしまうこともあります。

お楽しみに。 たくさんのかたのおいでをお待ちしています。


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★【11】 編集後記                     ★☆★
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 創刊三周年ということもあり、ホームページの更新作業をした。「石の上にも三年」とは反対に、少しお休みしていたことを挽回するのは大変なことだと実感した。といいながら、同じ反省ばかりの私。。。     (スー)
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