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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





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★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2006.3.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第30号★☆★
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■まいど おおきに!■

三寒四温とはよくいったもので、春が近づいてきたかと思えば、急に冷え込んだりして、体調の管理に気を遣いますね。でも、春は間違いなくすぐそこに来ています。そして、春にはいつもうれしい知らせがあります。
 そう、以前に少しお知らせしましたが、このメルマガから本が誕生します。これまで楽しみに読んで来られた方も多いと思いますが、「脱サラ議員奮闘記」です。本の出版などで、前号からすでに奮闘記はしばらくお休みとなっていますが、山根さんより本の紹介ならびにメッセージをいただいていますので、まずはそこからお読みくださいね。
 第二、第三の山根さんを目指して、是非ともご投稿ください。


///////////////////■□■ も く じ ■□■////////////////////

「脱サラ議員奮闘記」出版のお知らせ ………………………… 山根一男
【1】論・RON・ロン
   インターネットとITが実現する「1984」の世界 ……………… 阪上次郎
【2】地球を見つめて〜なんちゃって(30) …………………… かざりえみこ
【3】市民ライターのキモ/その真実と技術 (26) ………………… 吐山継彦
【4】連載小説「はからめ」(最終回)  ………………………………… 雅代
【5】今月のウフフフ・・・   …………………………………………    風
【6】秋田弁だば まんず おもしれー ………………………… 秋田おばこ
【7】投稿  詩   ………………………………………………… 陣内三朗
【8】イベント情報 映画鑑賞会「ザ・コーポレーション」
【9】編集後記


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□ 「脱サラ議員奮闘記」出版のお知らせ    ◇◆◇◆◇
■        
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                              可児市議会議員 山根 一男

 おかげさまで2003年11月から、2006年1月まで27回にわたって連載させていただきました「脱サラ議員奮闘記」が本になります。このメルマガが、東京のある出版社の社長の目にとまったことがきっかけです。(題名は少し変わります)

 内容は、これまで連載してきたものに加筆するとともに、電子投票トラブル顛末記や、昨年夏の電子投票無効判決に伴う再選挙の様子、日常の議員活動の中から議会・行政と市民感覚とのズレを描いたものなど約200ページとなっております。
 大阪ボランティア協の早瀬さんに巻頭の推薦の言葉を、東京大学大学院教授の上野千鶴子さんに帯の部分での推薦文を書いていただけました。
 一生に一冊でもいいから、本を出してみたいものだと思っていましたが、このような形で実現できたのもこのメルマガのおかげです。4月3日発刊予定となっております。ぜひ、お近くの本屋さんでご予約の上、お読みいただけたら幸いです。
 なお、今後の連載につきましては、出版後落ち着きましたら新たな視点での掲載をお願いできたらと思っております。
                 
                  記

本の題名:『脱サラ市会議員奮闘記』〜市民派選挙の実際〜
                  電子投票トラブルを乗り越えて
出版社:総合電子出版社(03−3295−3671) 著者:山根一男
   ISBN4−901732−04−8 c1031 定価1600円+税(80円)


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□                             ★彡
■【1】 論・RON・ロン ☆彡
□     ◆ インターネットとITが実現する「1984」の世界 ◆      
■                            ☆★
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このコーナーは、まさに個人の論を世の中に論じようという「議論の場」です。

といっても、個人的な問題を論じる場ではなく、社会的問題や時事ネタを、一市民の立場で論じようではないかというコーナーなのです。大いに論じて、あなたの考えを世に問うてください。個人の考えを発信することには意味があります。ひとりの力は小さくても“うわさが力になる”からです。あなたの論をお寄せください。反論や賛成論も歓迎です。

     ========================
                                阪上次郎(ペンネーム)

 僕は最近、アメリカのテレビドラマ「CSI科学捜査班」(Wowow)に少しはまっている。はまっていると言っても、毎週定時にテレビの前に座る必要はない。
ラスベガスを舞台にした元シリーズの「CSI」に加えて、舞台と俳優を変えた別シリーズの「CSIマイアミ」と「CSIニューヨーク」を時間を変えて頻繁に再放送しているので、たまたまやってるのを観ているうちに、すっかり詳しくなってしまった。毎回完結型のストーリーは単純で、まず最初に事件が起こり、科学捜査班の活躍で事件の概要が明らかになる。そして、捜査で浮かんだ被疑者の前に「動かぬ証拠」が突きつけられる。ドラマの途中では現代の科学捜査の粋(だと思うけど)が披露されるのに、いつも最後は、被疑者が観念して自白して終わる。それがとても「水戸黄門」っぽくって、つい途中からでも観てしまう。

 実は今日の夕刊(3月18日朝日夕刊)に気になる記事が掲載されていた。日本に入国する16歳以上の外国人に指紋などの個人識別情報の提供を義務づける出入国管理法の改正案が今国会で審議中だとかで、法務省はその情報を70〜80年(要するにその人の生涯)にわたって保存する方針だとか..。対象者は年間600〜700万人もいるらしく、ともかく膨大なデータ量だ。そこでドラマ「CSI」に毎回登場するシーンだが、ドラマではパソコンの画面の左に捜査官が採取した指紋が表示され、データベース上の膨大な指紋データと瞬く間に照合される。マッチするデータがあれば、その指紋の持ち主の顔写真から現住所や犯罪歴などの個人情報が画面に表示されて、容疑者も簡単に見つかってしまう。

 日本の法務省だって、わざわざ人権団体や弁護士会の反対を押し切って法案を出す以上は、集めたデータを「有効活用」する目算があるのだろう。アメリカドラマが紹介するIT技術に「へぇー!」と感心してたら、実は海の向こうの話ではなくなってきている。

 そう考えると色々気になることがある。例えば世間を騒がす凶悪犯罪の捜査では、ある車両がいつどこの高速道路を通過したかを警察が把握して新聞発表している。いつの間に監視カメラが設置されて、いつ、どんな時に捜査員が目を皿のようにしてビデオを見ているのかは知らないが、現在の技術を持ってすれば、監視画像をコンピューターで処理して車種とナンバーを自動で読み取り、瞬時の内にデータベース化していないとも限らない。各地で設置されている防犯カメラに映る歩行者の顔をサンプリングして瞬時にデータベース化することも可能かも知れない。そうなれば、日本全国、自分がいつどこへ行ったか、自分以外にも警察がちゃんと知っている。

 その一方で、IT社会で人権を守るための法整備と言えば、公安部門は除外(個人情報保護法)とか、行政部門は除外(鳥取県の人権保護条例)とか、権力の側には甘い内容がまかり通る。なにしろe-メールのプリントアウトなるものが証拠能力を持つと信じてしまう人たちが国会審議をして、疑惑の4点セットを一瞬のうちに霧散させてしまうほどだから、道路行政やらテロ対策やら、もっともらしい理由をつけた管理強化に抵抗する術もない。

 今日の新聞記事にショックを受けて、つい「大きな題名」をつけて書き出したら、僕の悲観論のごく一部しか紹介できなかった。続きはまた後日...。


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□                          ☆彡
■【2】 地球を見つめて〜なんちゃって(30)    ☆彡
□                    ★彡   
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         ◆ 見えにくい人もいると想像する力 ◆
                                       かざりえみこ

 ふしぎな体験をしました。
 視覚障害者とは言わないまでも、視野がかなり狭くなっている人がいます。仮にPさんと言いましょうか。左右とも約90度の視野が欠ける程度だと、障害認定の範囲には入らないとPさんから聞きました。
 ある日、初めて訪れた街をPさんと歩いていました。雑踏に近い状態でしたから、並んで歩くよりもPさんの後を歩いた方が左右を確認できていいと私は判断しました。道路にはみ出した商品につまずかないよう、引っ掛けないようPさんもかなり気をつけて歩いていたようです。と、いきなり横から若い女性が飛び出してきました。この角度はPさんには死覚になります。二人はまともにぶつかりました。

 Pさんは一瞬なにが起こったか、と言うように立ちつくしました。
 するとその女性は「キャーッ」と大声を上げて、「なにすんのよ」と言うのです。そのひと声で立場がまったく逆転しました。被害者のはずのPさんが、一転、おおぜいの視線にさらされて加害者の立場に立たされているのです。雑踏の人びとはPさんに注目します。そして女の子にぶつかっていってイヤラシイおやじだ、とでもいうようにジロジロと見て通りすぎていきます。
 
 こんな場面もありました。キャリーバッグを引いてくる年配の女性が、Pさんの前を横切りました。通りすぎるのを待って足を出したPさんには、その女性のあとから「ついてくる」キャリーバッグが目に入りません。後ろから私は、Pさんを思いきり引っ張って、事なきを得ました。

 100%視覚障害の知人がいます。白杖をたよりに歩いていて、前を横切った自転車にその大切な白杖を折られてしまったという話をしてくれました。憤慨しながら聞いていた私に、知人はポツリと「このごろ、よくあるんです。だから、カバンにはいつも折りたたみの予備を入れてますよ」とも言いました。
 
 目が見える人は、日ごろどれだけ見えない人のことを考えているでしょうか? 私などはほとんどノー、と言ってもいいくらいです。何とも乱暴なものですね。身体の不自由な方は一見してわかりますから、こちらも気をつけますが、目はわかりません。
 これからは、街には目が見えにくい人もいるということを想像するくらいの余裕を持って歩きたいと思いました。


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■【3】市民ライターのキモ/その真実と技術 (26)  ◇◆◇◆◇

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            ■ 文章の「起承転結」について ■

                                       吐山 継彦

 「起承転結」とは、もともと漢詩の句の並べ方のことである。「起句でうたい起こし、承句でこれを承(う)け、転句で趣を転じ、結句で結ぶという形式。(『スーパー大辞林』)」である。そこから、文章の構成や物事の順序のあるべき姿として考えられるようになった。

 うちの父親は若いころから俳句を嗜み、一応「俳人協会」の会員だったが、よく「起承転結、行きて帰る心」と呟いていた。ぼくは詩歌に関しては浅学菲才で、このフレーズがうちの親父のオリジナルなのか、それとも芭蕉あたりの言葉なのか知らないが、文章を書いていて「なるほどそうだ」と思い当たることがよくある。

 文章は、書き起こし、先へ先へと進んで行き、結局もとへ戻ってくる。還言すれば、「起」で主題を提示し、「承」と「転」でそれを敷衍し、「結」でまた主題へ戻って結論づける、ということではないかと思う。

 英語の小論文なんかはよく、(1)イントロダクション(introduction導入)、(2)ボディ(body本論)、(3)コンクルージョン(conclusion結論)、という言い方をされるようだが、日本式に言えば、「承」と「転」の部分がボディに当たる。そのように考えると、ほぼ同じことだと言えるのかもしれない。しかし、英語式の言い方は一つの文章の当たり前の構成要素を表現しているだけで、起承転結のように構成の仕方(方法)にまでは言及していないとも言えよう。「承って、転じる」という部分は、非常によく考えられており、朝日新聞の「天声人語」や読売新聞の「編集手帳」を読んでいると、きれいに起承転結が守られている、と感じることが多い。

 どこで聞いたか、何かの本で読んだのか記憶は定かでないが、野口雨情による童謡「シャボン玉」の歌詞が起承転結に対応しているという。

(起)シャボン玉 飛んだ 屋根まで 飛んだ
(承)屋根まで飛んで こわれて 消えた 
(転)シャボン玉 消えた 飛ばずに 消えた 
生れて すぐに こわれて 消えた 
(結)風 風 吹くな シャボン玉 飛ばそ

中山晋平作曲、野口雨情作詞によるこの名作童謡は、雨情の幼い娘が急死した悲しみを歌ったものだという。シャボン玉は、もちろん幼子の生命の象徴であろう。

「起」では、シャボン玉が生まれて屋根まで飛んでいった、という誰にでも馴染みのある光景が歌われている。この歌(詞)は大正9(1920)年の発表だから、屋根といってもとても低いものだったはずだ。「承」においては、起句で屋根のあたりまで飛んで行ったシャボン玉が音もなく割れてしまった様子が語られる。そして、「転」では、シャボン玉(幼子の命)が生まれてまだそれほど年月も経っていないのに消えてしまった悲しみが、「消えた」という言葉を3回も使うとともに、「飛ばずに」と「こわれて」という言葉に悲しみをこめて切々と歌われている。最後は、「結」で、すべての小さな命が健やかに育つようにという祈りが、「風 風 吹くな」というフレーズにこめられ、(み
んなで)シャボン玉(幼子の命を)と飛ばそう(育もう)よ、という願いとしての結論が導かれているのである。

 このように読み解くと、「シャボン玉」は、子どもの遊びの一つを歌ったただの童謡ではなく、深い悲しみがこめられたエレジー(悲歌・挽歌)であるとともに、成長への祈りがこめられた生命の賛歌であることが分かる。歌詞として、構成がとてもしっかりしている。

 ただ、起承転結に拘泥しすぎるのはよくないと思う。もともと漢詩の決まりごとだったわけで、非常に規則的なスタイルだから、そのことばかり気にしていると、文章が書けなくなってしまう。そうなっては元も子もないから、起承転結をたえず念頭に置きつつも、小論文などは、短く結論(仮説)から先に書いて、そのことを順番を追って論理的に実証していく、といった書き方が一般的なスタイルである。何にしても、書き起こし、書き継ぎ、書き終わる、というのは文章の当たり前の姿だから、そんなに起承転結を気にすることもないのではないか。


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★                       ★彡    ★彡  
☆【4】連載小説はからめ(全6話) 最終回    ★彡     ★彡
★                           ☆★☆彡
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前回お読みでない方は→
      http://mmwriter.seesaa.net/article/11570692.html

                                           雅代

降りなければいけない。開かれているのにまるで密室のような電車の座席から解放される安堵感と、わずかな時間で語り合った人への好奇心とがわたしの中で入りまじる。
 
 右手にステッキ、左手に巾着袋。立ち上がった下駄履きの足は足袋をはいていない。私が老人のあとに続いて立ち上がった時、両側から聞こえていたにぎやかな話し声が静まりかえった。私たちふたりに人目を引く何かがあるのだろうかとまわりの様子が気になっているところへ、後ろから来てついと通路の先頭を行く若者の姿に視線が集まるのを感じて、私はホッとした。

 逆立てて固めた金茶色の頭髪、無精ひげを並べたような口のまわり、大きいのから小さいのまでいくつもつけた耳ピアス。銀色のしゃれこうべを前うしろにプリントした黒いシャツ、重さでずり落ちそうなほど下げられた数本の金属の鎖。歩くたびに揺れて鳴り、かかとをつぶしたスニーカーを大仰に引きずる。
その後ろに着流し姿の小柄な老人があたりを制するように下駄の音を鳴らして続き、あとから大きなバッグを肩にかけた背の高い中年の私が従う。

 降りたホームで改めて足元を眺めると、下駄の歯はかなり減っている。
 あとわずかで一枚の板になりそうだ。履き慣れた鼻緒はすっかり足になじみ、素足の甲に添って丸くなっている。下駄の板から少しもはみ出さない小振りな素足が妙になまなましい。

 手すりに手を置きながら、下駄の歯が階段の一段一段を踏みしめる。私は老人の頑なさを足元に見たような気がした。
 一方で、考えもなく目の前の階段を降りてしまったことを私はしだいに恥じながら後悔し初めた。もう少し先に、エスカレーターがあった。突き当たりにはエレベーターだってあったはずだ。私が二、三段を先に降り、手を差し出すべきかどうかと迷いながら、結局は老人と並んで私も階段を踏みしめていた。

「時間があれば、葉っぱのお礼にどこかその辺のお店で、おいしいケーキとお茶をご馳走したいところだけれど、あいにく今日はそうもいかない。どうかこの老人の歳に免じてごめんくだされ」

 一階に降りたって一息に言うと、老人はゆっくりと背を向けて歩き出した。うしろ姿からは病気も年齢も推し量ることはできない。腰の位置低く結んだ総絞りの兵児帯の先が揺れ、さらに振り子になって巾着が揺れる。人影に紛れていく下駄がいつまでも響き続けるような気がした。

 高温も乾燥もものとはしないという植物、はからめ。
 我が家で十年生き継いだ株からその朝に摘んだ葉が、あのたもとの中で出番を待っている。
 どんなことがあってもきっと芽が出るはずだ。薄暗い部屋の隅に畳まれた和服のたもとで、忘れられてしまった葉から芽が出て来る。立ち止まったまま、今度はそんなことを考えると、私はたまらなく愉快になった。それからあわててバス停に向かった。
                             ( 了 )

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▼【5】今月のウフフフ・・・               ☆彡
□                       ☆彡       ★彡
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             ■ 電車の中で ■ 
                                            風 
          
心斎橋駅で地下鉄に乗ったら、目の前に80歳くらいの男性が立ったので、席を詰めて座っていただきました。すると「ありがとう、ありがとう」と何度も言って、それからカバンの中からバナナを出して持たせてくれました。
まだ行くところがあったので、辞退したところ、今度はお菓子をひとつかみドサッと膝に乗せてくれました。
男性の声があまりにも大きかったので、乗客のみなさんがずっとふたりのやり取りを注目していました。


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■【6】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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             ■ 「かっちゃく」 ■
                                   秋田おばこ

  雪が消えたら子どもたちはそこら中を走り回って遊びます。
  雪のある間は歩くことすら出来なかったような所を探し歩くのが
  子どもです。
  よく母に言われました。「あちこち かっちゃかないように」と。
   
   垣根のバラで顔をかっちゃいた。
   猫が私をかっちゃいた。
   カサブタをかっちゃいて血が出た。

   という具合に。

   これは、子ども言葉ではなく、おとなもふつうに使っていました。
  標準語の「引っ掻く」と似ているような、
  ニュアンスがちょっと違うような……。

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□             ☆彡  ★彡  
■【7】投稿 ・・・詩                ☆彡 
□           ☆彡  ★彡☆彡
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                              陣内 三朗 
 
   「少しずつでいいから」

   ゆっくりで いいから
   少しずつで いいから
   悲しみ 見つける習慣を
   幸せ 見つける習慣に
 
   ゆっくりで いいから
   少しずつで いいから
   足らないものを 数える習慣を
   満たされたものを 数える習慣に

   変えていこうよ

   少しずつで いいから
   きっと 感動も増えてくるよ


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□                  ☆彡     ☆彡
■【8】イベントのお知らせ            ☆彡     
□                    ★彡★彡 ☆彡
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「市民社会フォーラム」より下記の案内をいただきました。

市民社会フォーラム第7回映画鑑賞会のご案内
「ザ・コーポレーション」

●【日時】4月2日(日)10:20上映 12:45終了(上映時間145分)
  ※上映10分前までにシネヌーヴォ入り口に来てください。
  ※終了後、昼食をとりながら感想交流会。
●【会場】シネ・ヌーヴォ(大阪・九条)
    地図 http://www.cinenouveau.com/map.htm
●【料金】前売価格 1500円 

 最近日本でも話題になった、企業買収の際に問われた「株式会社は誰の物か?」という議論、法令を破り連続する企業の不祥事の「原因」、そして郵便事
業の「民営化の是非」といった問題の答えを導いてくれるのがこの「ザ・コー
ポレーション」です
(シネ・ヌーヴォ作品紹介より)。

「ザ・コーポレーション」公式サイトhttp://www.uplink.co.jp/corporation/

交流会お申し込みは、Eメール:NQC41966@nifty.comまで
市民社会フォーラムHP http://homepage3.nifty.com/civilsocietyforum/


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★【9】 編集後記                     ★☆★
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 ある本をアマゾンで探していたら、日本語には翻訳されておらず英語版も古本のみ入手可能であった。値段も安いし注文することにした。本の売り手は、Better World Books http://www.betterworldbooks.com/という3人のアメリカの大学生が始めた組織で、アフリカに本を寄贈あるいは寄付された本を売った収益金を開発途上国の識字教育に充てている。本はすぐに届けられ、新品同様にきれいなものであった。が、びっくりしたのはその本がフロリダ州の公立図書館が廃棄したものであったことだ。図書館は複数ある本を毎年定期的に処分しているらしい。私も一度「一人10冊まで」という抽選に当たり、新品同様の本を6冊手に入れたことがある。確かその時には、絶対人に譲渡しないことという条件があった。日本でも中古の本の寄付を募り、開発途上国の支援の費用
作りをしている組織があるので、いっそのことそうすればいいと思うのだが、いろいろと日本ではむつかしいのだろうか。 (積ん読のスー)
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このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得て運営しております。
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■書く力、書く参加!『市民ライター通信』■
    編集:市民ライター通信編集委員会
    編集者:近藤鞠子   発行者:吐山継彦
URL: http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/
 ★☆★みなさまの投稿をお待ちしています。★☆★
       E-mail: mm-writers@abelia.ocn.ne.jp

●「市民プロデューサー通信」の購読もよろしく!
⇒http://isweb25.infoseek.co.jp/business/capnews/index.html
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