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    ……吐山継彦
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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2005.12.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第27号★☆★
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■まいど おおきに!■

 2006年も残すところあと10日となりました。今年は世界で自然災害の多い年でした。子どもが被害者となった悲惨な事件も多い年でもあったように思います。だからこそ、来年は心温まるようなエピソードや、様々な人たちの活動をもっと紹介できればと考えています。みなさまも、是非ご投稿ください。
26号の「論・RON・ロン」で「日本国憲法について考える」を掲載しましたが、今号よりは「日本国憲法について考える」というコラムで連載することになりました。

///////////////////■□■ も く じ ■□■////////////////////

【1】地球を見つめて〜なんちゃって(27)  …………… かざりえみこ
【2】交通事故にあった!そのとき(4)
   二種類の診断書 ― ― 天と地の2週間と4週間 …… Konkon
【3】脱サラ議員奮闘記 (26)  ………………………… 山根 一男
【4】連載小説「はからめ」その3  …………………………… 雅代
【5】市民ライターのキモ/その真実と技術 (23) ………… 吐山継彦
【6】今月のウフフフ・・・「かわいいバック」 
【7】秋田弁だば まんず おもしれー ………………… 秋田おばこ
【8】「日本国憲法について考える」(その2) …………… 霊崎 信行
【9】ポエムとポリシー 「 一年 」 ………………………… 小山 良弘
【10】編集後記

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□                          ☆彡
■【1】 地球を見つめて〜なんちゃって(27)    ☆彡
□                    ★彡   
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        ◆ 「この辺だけのことかしら?」 ◆
                              
                                       かざりえみこ

 タバコの害について、いまさらここで云々するつもりはありません。
 ただ、最近気になることがあります。
 駅に向かう道で、少し早く出かける朝にはきっと出会う人がいます。雨の日も寒い日もゴミ拾いのブリキのハサミとほうき、ちり取りを持って歩いています。駅に続く道沿いに腰を屈め、タバコの吸い殻を一つ残さず拾っています。
自分のお店の前だけではなく、かなり長い距離を掃除してくれています。おかげで日中の道路はきれいなものです。

 仕事の行き帰りの人たちでしょうか、朝夕に駅から来る人向かう人、とにかく最近タバコを吸っている人が多いのです。以前はこんなに多くなかったはずなのに、と。その代わりにホームや線路の吸い殻が目に余りましたが。
 前を行く人がモクモクと煙を吐くと、片側には自転車がいっぱい、狭い道路のまん中は車が行き来する

、仕方がない。追い越せないからその人のあとをだまって歩きます。運の悪い日は、後ろからもモクモク。同じ理由で私を追い越せないんです。
 そうして、吸い殻は道路にポイッ、ポトリ……。朝の掃除前の道は吸い殻だらけ。これが見えてないのでしょうか?
 
 私はタバコにウラミを持っています。
 友人の連れあいはヘビースモーカーでした。狭いところで共に仕事をしていたので、受動喫煙から彼女は吸わないのに、肺ガンになって亡くなりましたまたある友人は、これまたヘビースモーカーの連れあいと離婚をしたら、ひどい気管支喘息が消えてしまいました。他人に迷惑をかけて、自分だけ心が落ち着くなんて言って、どうするの?

 最近、私が利用している電車の駅・ホームは全面禁煙となりました。
 ところが、駅から閉め出されたスモーカーは、歩きタバコを始めたのです。それも、駅に着く前に、または家に着く前に、この一本を吸いきってしまおうと思うのでしょうか、やたら歩きタバコをして、吸い殻を捨てている、と推理しました。

 どうしても憎まれ口になりますね。
 この寒いのに道の掃除一つもしない上に、そんなに我慢できないタバコなら、せめて吸い殻くらいは持って帰ってほしいのです。
「ニコチン中毒」なんて言わせておくから、目を付けられて、たばこ税を増やす、なんてことになるのです。税金くらい多めに払ってもらいましょうか。 


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◇                      ★彡☆★    ★彡
■【2】事故にあった!そのとき(4)
◇      二種類の診断書 ― ― 天と地の2週間と4週間
■                     ☆彡
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                                           Konkon

事情聴取を終えた私は、二回目の診察を受けに病院に寄った。右手首の痛みを訴えると「骨折してますね」と医師は当然のように言う。先週、「骨折していると当直医に言われた」といくら主張しても耳も貸さなかったのに。
不信感が膨らむ。右手がギブスで固定され、新しい診断書をもらって帰宅、すぐ警察に電話した。

「骨折だったので、今、診断書が変わりました」
「骨折かあ……そうですか、2週間が4週間にね。処置が変わっちゃうんだよね。警察にあるのはコピーやったね。原本だったらそのままでよかったのになあ。まあ、警察には前の原本を出して、保険屋さんには今の4週間の診断書だしたらどうです?」
「ええっ? どういうことですか?」
 思いがけない返答に事態が飲み込めない。警察が、事情聴取の正式書類に偽診断書をだすようにすすめている。何故?

「加害者の罪を軽くしてやるかどうかはアナタの気持ち次第やけど。4週間になると簡易というわけにはいかんから、家庭裁判所に出頭で、よくて停学わるけりゃ退学もあるな」と残念そうに言う。
 幸か不幸かどちらの原本も私の手元にある。よく考えた方がよさそうだ。
「あとで、お電話します」と一旦電話を切る。

 二重帳簿みたいでどうもすっきりしない。相手の保険会社に連絡を入れる前に、うちが加入している保険会社に聞いてみることにした。
「ああ、結構ありますね。治療期間が15日未満というのは人身事故で一番軽いもので、ほとんど刑事処分になりません。4週間だとそういうわけにはいきませんから」「補償とかに関係あるから、相手の保険会社には4週間のをだすわけでしょう? 警察に2週間のをだしているってことが、あとで問題になったりしないのかな」
「大丈夫だとは思いますけど」
「私には、何もメリットないみたい」
「そうですね。だから警察に言われたからといって、治療に4週間かかるのが事実なんだから遠慮する必要はないと思いますよ。その子は罪を償うのが本当なんだから。でも、もし警察の言う通りにするなら、念のため相手の保険会社とその辺の話をきちっとつけて、補償の確約をとっておいた方がいいかもしれません」

 二種類の診断書を提出するメリットは、加害者と警察にはあっても被害者にはない。
 それでも、いろいろ相談し考えた結果、私は二種類の診断書提出を選んだ。
その理由は
  加害者の誠意→事故翌日の診察に母親が仕事を休んで付き添った。
         すぐ両親と本人が謝罪に来宅、本人自身が詫びた。
  保険会社の約束→4週間といわず、全治するまでの医療費支払いを確約
          その間の怪我のために発生するその他費用も支払う。
          後遺症の認定があれば、その面倒もみる)

 馬鹿息子と甘っちょろい親ではあるが、退学にして人生を狂わせるほどにはこちらの怪我は重傷ではなかった。また、悪意ある違反ではなく過失による事故と思われた。本心をいえば、退学にでもなって人生に躓き、逆恨みなどされるのも割がわるい。それよりは感謝される方がいいかという思いもあった。
 明日はわが身で、加害者にならないとも限らないし……。運転するということは怖ろしいことだ!とあらためて思った。                 
                                     ……つづく


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□【3】 脱サラ議員奮闘記 (26)           ◇◆◇◆◇
■         山根 一男(岐阜県可児市議:48歳)
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                《再チャレンジ編7》

ついに選挙戦最終日となった。泣いても笑っても今日が最後。選挙運動は終わる。昨年、10月27日の市議補欠選挙に敗れて以来、約9ヶ月…。長かった道のりも今日で終わる。

 最後にやっぱり一番頼りになるのは地元中の地元、住んでいるまち「若葉台」だ。なんといってもここには、1250戸、3000人近い有権者が住んでいる。本来はこの団地の票だけでも十分議員を出すことが出来る。当選に必要な票数のボーダーは1400票くらいであろう。

だが、不思議なことに、この団地が造成されてから三十数年間、今まで一人もここから選出された議員はいない。もちろん、ここを票田とする議員も二人ほどみえるが、共に昔から住んでいる『地』の人だ。『団地の人』ではない。

 前回の補選ではまったく無名だったが、今回は少なくともその時私に入れてくださった4952人は、私の名前を覚えていてくれる可能性が高い。無論、候補者3名の補欠選挙と、29名の今回の本選挙とではまるで状況は違う。

 問題は、前回私の名前を書いてくれた人のうち、どれくらいの方が再び投票してくれるかだが、一番入れてくれる可能性が高いのは、やはり地元若葉台の人たちであろう。

 かくて最終日『若葉台頂上作戦』は切って落とされた。頼れる選挙参謀N君の指示で、東京や大阪から応援に来てくれている学生たちは、一斉にテレホンカードを持って公衆電話に駆け込んだ。

 選挙事務所の電話も合わせて、電話帳やさまざまな名簿から選び出された、すべての若葉台の方に電話作戦を展開するのだ。そして、候補者は4時半頃よりマイクが使えなくなる夜8時まで、約3時間半若葉台を走り続ける。

 選挙カーには乗らず、その前を小走りに声を出しながら走り続けるのだ。伴走で若い運動員がプラカードを持ちながら付いてくれる。団地といっても1250戸もあり、すべての道のりの合計は10km近くあるかもしれない。

 後ろの選挙カーは「ただいま、候補者は一生懸命走り続けております。どうか若葉台の皆様、明日の投

票日には清き一票をお願いします。」などと機関銃のように応援アナウンスを浴びせかける。

 女性の「ウグイス」に対して、男性のアナウンスを「カラス」というが、水戸から応援に駆けつけてくれている川崎アツシ君は25歳、全国二番目の若さで市議に当選したばかりだ。DJもやっている。ものすごい迫力だ。

 途中、この団地を票田とする二候補の陣営とも鉢合わせになったるが、こちらの体を張ってのパフォーマンスに圧倒されたように、そさくさと反対方向へ走り去ってゆく。私のほうが10〜25歳若いのだ。体力勝負なら勝てる。

 しかし、いくら若いといってもそれは他の候補者に対してのことであり、私も46歳である。ものの1時間も走り続けると右ひざが痛くなってきた。それでも片足を引きずりながら、ひたすら声を張り上げ走り続けた。

 電話作戦の効果もあるのか、窓の奥から手を振ってくれる方や、門の前で待っていて握手してくれる方も多く、涙が出るほど嬉しい。やはり、なんといっても自分の住むまちは温かい。

 「選挙はドラマだ!」そんな思いで右足をひきずりながら走り続ける。マイクが使えなくなる午後8時前には、最終地点若葉台3丁目の集会場の前に着いていなければならない。スポット演説も5分に1回くらい織り交ぜながら進む。

 もうあたりは真っ暗で、選挙カーのヘッドライトに照らし出されながら最後の力を振り絞って走る。走っているといっても、格好が走っているだけで、実際には歩くよりも遅いかもしれない。

ようやく集会場の前にたどり着いたのは、もう7時55分。近所の人たちが集まってくれている。息はきれ、声はがらがら、汗びっしょりでマイクを持つが言葉にならない。選挙戦一週間、そして補選からの長くて厳しかった9ヶ月が今、終わろうとしている。

ここまで一緒に盛り上げてくれた仲間に本当に感謝したい。そして、最後の最後までやりきった自分も褒めてやりたい。やれることはすべてやったという満足感が支配していた。すでに、体力の限界を越えていた。ああ、明日からゆっくり寝られる…                             
                                        …つづく


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★                ★彡  ★彡         
☆【4】連載小説はからめ(全6話) その3  ★彡      ★彡
★                          ☆★☆★彡
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前回お読みでない方は→
      http://mmwriter.seesaa.net/article/8735315.html
                                          雅代

 ゆったりと着た和服の襟元がすぐそこにある。襦袢の白い襟が重なっていた。
シワだらけの首に続いて、浮いた鎖骨が少しだけ見えた。
「葉っぱです」
「何するの? 食べるの? そうじゃないでしょう」
「見て楽しむだけです」
「ほおう」
ようやく体重が肩からゆるりと離れていった。

 何とも間合いのいい「ほおう」だった。軽くなった私の肩先で語尾が空気に溶けるように流れた。視線はまだハンカチの上にある。ちぎってきたばかりの数枚の葉がなま温かい。私はほとんど根負けをした。

 今度は電車が踏切を行く。警報機の音が窓の向こうからくぐもって聞こえ、そして通り過ぎた。
「どうやって楽しむのかな」
無防備な笑顔を見せる老人を、もはや警戒する必要もないだろう。

 細い指と、華奢な体つきは、若い時分そんなに重労働をしたようでもない。老人ホームに入っている私

の父の手は、動かなくなって久しいというのに、今でも十本の指の節は木の枝のように堅く、どの爪もみごとに大きい。小さな鉄工所を切り盛りしていた働き盛りのころは、野球のグローブのようだった。私はそれを見ながら育った。

 ヒラヒラと揺れる袖口から出た右手の、中指の第一関節にペンだこが見えた。
 私は、説明を始めた。
 思わず唇の端が上向きになっていたはずだ。相手に好印象を与える表情。いつから身に付いたのか。

「この葉っぱ一枚で、しばらく遊べるんです。セイロンベンケイ草というそうですよ」
「セイロン……。古い名前だ。スリランカベンケイ草じゃあダメかな」
 そして息がもれるような声を立てて笑った。向こうの席の女性グループが、そのとき歓声とともにどよめいた。一瞬、私が口にした植物の名前が笑われたかと思った。老人はそんなことは意に介さないらしい。 
「そう、紅茶だって、セイロンティーだ。同じことか」
 自分のことばにひとりうなずいている。そしてウン、ウンと声が出る。

 私は、説明をしたくなった。
 ……数日したら、はじめは葉の縁に等間隔で細ーい根が出て、それから小さな小さな葉が出て、みんな一斉に育つんですよ。テーブルか何かの上に置くだけ。水や肥料がなくても、ね。そう、部屋の中で。このまわりにズラリっと細―い糸のような根が伸びて、そしてちっちゃなちっちゃな芽がずらりと揃っていのちの勢揃い。ほんと、壮観です。何回育ててもドキドキするんです。ヤッホー、です。

 言ってから私は肩をすくめた。
 まったく初対面の男性に対して、かなりはしたなかったかな、という意味で。
                                       つづく


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■【5】市民ライターのキモ/その真実と技術 (23)    ◇◆◇◆◇

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                ■ 句読点について ■

                                       吐山 継彦

▼広辞苑によると、句点(。)とは「文の切れ目に打つ記号」、読点(、)は「一つの文の内部で、語句の断続を明らかにするために、切れ目に施す点」とある。つまり、どちらも文の切れ目に打つもののようだ。しかし、句点と読点の使い方に決まった規則があるわけではないので、個々のライターの恣意によって、さまざまな使い方がされている。古文書などを見ると、まったく句読点のないものもある。

▼句点は、基本的に文の終わりに打つものだから、分かりやすい。ただし、単語の後に打つ場合もある。
例えば、「美しい。彼は登紀子を見てそう思った。」とか「金沢。それは登紀子が死ぬ前に一度は訪れたいと思っていた土地だった。」のような場合である。どちらの文も、句点を読点に置き替えて、「美しい、彼は登紀子を見てそう思った。」「金沢、それは登紀子が死ぬ前に一度は訪れたいと思っていた土地だった。」としてもそんなに変わらないようにも思える。

▼しかし、よくよく見てみると、句点を使ってあるほうが「美しい」という形容詞と固有名詞「金沢」の独立性が際立って、印象が強くなるのではないだろうか。読点だと、「美しい」と「金沢」が文の中に吸収されてしまい、句点を使うほどのインパクトは感じられない。以上のことから、句点は強い切れ目、読点は弱い切れ目を表わすことが分かる。

▼そこで読点だが、本当に人によって千差万別である。むやみやたらに使う人もいれば、ほとんど使わない人もいる。しかしどちらかというと、最近の傾向は「多め」ということになろうか。とくに広告コピーなど、不特定多数の人に読んでほしい商業用の文章には多用されている場合が多い。たとえば、アエラに載っていたオンワード樫山の男性洋装品ブランド『五大陸』の広告記事を見てみよう。

▼「シルエットは、オーソドックスなボディラインを基本に、ヒップや膝の位置が高い、美脚要素を備えたパンツを組み合わせることで、よりスタイリッシュなイメージに仕上げている。」 いかにも広告コピーらしいカタカナの多い文体だが、読点を全てなくすと、「シルエットはオーソドックスなボディラインを基本にヒップや膝の位置が高い美脚要素を備えたパンツを組み合わせることでよりスタイリッシュなイメージに仕上げている。」となる。やはりこれはちょっと読みにくいかもしれない。

▼読点がよく打たれる場所は、主語や主題の後、名詞を修飾する長い形容句や、形容詞・副詞・動詞を修飾する副詞句の後である。例文の最初の読点は主語の後、二番目と四番目は副詞句の後、三番目は形容詞句の後である。読点とは、名前の通り、読み易さを考慮して打つものだから、修飾関係が長くなる場合、文が複雑になってしまうので、所々に切れ目を入れてやるほうが読者に対して親切である。

▼主語の後に必ず読点を打つ人もいるが、文自体が極めて短い場合は、何かの効果を狙う以外は打たないほうがよいと思う。例文で「シルエットは」の後に読点があるのは、シルエットが文全体にかかっていく主語だからである。読点がないと、「シルエットはオーソドックスなボディラインを基本にしたものである」とだけ読めてしまうかもしれない。

▼「京都は私の故郷である。」「京都は、私の故郷である」「京都。私の故郷である。」これら三つの例文は、句読点の打ち方が異なるだけで、基本的な意味は変わらない。しかし、イメージはずいぶんと違う。ふつうのレポート文の場合、最初の文が無難であろう。


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▼【6】今月のウフフフ・・・ 「かわいいバック」    ☆彡
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「ねえ、おじいちゃん、トラックはバックするときに、どうして
女の人の声で『だっこします、だっこします』っていうんやろ?」
友人は、うれしそうに5歳の孫の話をしてくれました。


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■【7】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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          ■ カルパッチョ?? ■
                            
                            秋田おばこ

この冬いちばんの寒波襲来の日、私は大阪から秋田に行きました。
「寒い、寒い」と言ったら、近所のおばさんに、
「おめえは、どこの生まれだっちょ?」と聞かれました。
「うん、ここだね」というと、
「したら、こんなくらいで、なして寒いって言うっちょ?」
と笑われました。

 なして〜〜したっちょ?
(なんで〜〜をしたの?)

親しい関係の人同士で、からかい半分にたずねるとき、
こんなことばを使いました。行ったっちょ。食ったっちょ……。
懐かしかったなー。すっかり忘れていたせりふでした。
イタリア料理にカルパッチョがあるけど、あんな響きです。


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◆【8】日本国憲法について考える(その2)              
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                              霊崎 信行(大阪市 北区)

 前号で自民党の改正のポイント
(www.jimin.jp/jimin/jimin/2004_seisaku/kenpou/より転載)に書かれている内容の中で私が違和感を覚えた2点を挙げました。その2点について憲法の基本精神を謳っている前文に深く関わる問題なので、もう少し深く掘り下げて考えてみたいと思います。

(1)自民党案には「国際社会から尊敬される品格ある国家を目指す」とあるが、私はその言葉に他国を見下しているような傲慢さを感じました。
 「 国際社会から尊敬される品格有る国家」という表現は一体どのような発想から出てきたのでしょうか? 私には指導的立場にある一部の国粋主義(注)的な日本人の心の中に敗戦後も連綿と引き継がれてきた明治以来の皇国史観(神国思想)に基づく選民意識、発展途上国に対する優越意識(私には欧米の列強に対する劣等感の裏返しのように思える面もあるのですが・・・)の一端が衣の下から垣間見えるような気がします。
 私はあえて日本が目指すところを言うのであれば「尊敬される品格有る国家」というより「信頼される国家を目指す」のほうが適切ではではないだろうかと思いますが皆さんはどう思われるでしょうか?
 他国を見下ろすような意図はないというのであれば逆に日本(人)が他の国(例えばアメリカや中国、ヨーロッパやアジア、アフリカ諸国)に対し尊敬するということが言えるでしょうか?
(注)国粋主義:自国民及び自国の文化・伝統を他国より優れたものとして、排外的にそれを守り広げようとする考え方 。

(2)「憲法を通じて、国民の中に自然と愛国心が芽生えてくる」とあるが、国家(時の為政者)が国民主権の名を借りて憲法に規定し、国民に愛国心を強要するような下心が見て取れる。まるで全体主義(注)の芽生えを思わせます。
 政治家や官僚が平和で住み良い国造りをしっかりと推し進め、国民は自立し積極的に政治参加する健全な民主主義が育っていけば愛国心は自然に個人個人の心に芽生えてくるものであり憲法でルール化して強制力を持たせるようなものではないと考えますが如何でしょうか?
(注)全体主義:個人は全体を構成する部分であるとし、個人の一切の活動は、全体の成長・発展のために行われなければならないという思想または体制。そこでは、国家・民族が優先し、個人の自由・権利が無視される。
  国民総意の名の下に憲法で愛国心を義務化するというが、そのようにして植えつけられた愛国心を持てば平和になるのでしょうか?私はそのような愛国心はナショナリズム(注)的傾向の強い愛国心と言わざるを得ないと思います。
(注)ナショナリズム:民族主義,民族自決主義.国家主義.国粋主義 民族の統一・独立・発展を目指す思想。民族意識をもとに、民族を重視して行動や主張を行おうとする。一九世紀ドイツ・イタリアの民族国家統一運動、第一次大戦後の民族自決主義、第二次大戦後の反帝国主義独立運動などに現れる。

 どうも人によって愛国心の捉え方は微妙に異なるような気がしてきました。
 そもそも愛国心とは一体何でしょう?愛国心を文字どおり「国を愛する心」といってしまえばそれまでですが、「国」という言葉を辞書で引いてみると以下のような意味が記されていました。

    (1) 一つの政府に治められている地域。国家。国土。 「―を治める」
    (2) 地域。地方。 「北の―」
    (3) (地方自治体に対して)中央政府。 「―から県に管轄が移る」
    (4) 自分の生まれ育った所。故郷。郷里。 「何年ぶりかで―に帰る」
    (5) 任国。領国。知行所。 「紀の守―に下(くだ)り/源氏(空蝉)」

 「国を愛する心」 の「国」にそれぞれの意味をあてはめてみると「愛国心」の意味は微妙に変わってきます。 

    (1) 「国家、国土を愛する心」
    (2) 「地域。地方を愛する心」
    (3) 「中央政府を愛する心」
    (4) 「故郷、郷里を愛する心」
    (5) 「任国、領国を愛する心」

 このうち(1)、(3)、(5) を「愛国心」の意味だと解釈すると「愛国心」とは権力サイドの立場から見た

国家意識・全体主義的な意味合いが色濃くなってくるような気がします。
 それに対し「愛国心」を(2)、(4)と解釈すると、支配、非支配の階層を問わず世界中の全ての人が当てはまる心であり、グローバルかつ普遍性がある解釈だといえそうです。
 私の愛国心はと問われれば「故郷、郷里を愛する心」や「地域。地方を愛する心」のほうが心情的に近い と思います。 
 現行憲法前文に「国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」とあります。
 「国政は、国民の厳粛な信託」、「その権威は国民に由来」と主権在民を明確にし「その権力は国民の代表者がこれを行使」「その福利は国民がこれを享受」とあるように国民が優れた政治家を代表に選び、政治を託された政治家は私利私欲を捨て善政を行い国民に応えていくという民主主義の理想をうたいあ
げています。
 国民の代表たる優れた政治家がうまく国民をリードし、住みよい国を造っていけば国民の心の中には自然と日本の国を愛する心が育っていくのではないでしょうか。

 ここで考えておかねばならないことは全体主義に傾斜するのは良くないが、個人のほうには問題がないかという点です。
 昨今の日本の現状を社会問題から見るとき、個人が自己中心的な方向へどんどん傾斜している反面、日本人の美徳とされてきた「つつましさ」や「公共心」が急速に衰退しているように感じられます。

 どうやら戦後の民主化で得た自由が増殖して自由と同時に得たはずの責任やマナーのほうがとんと忘れ
去られているようです。これは学校や地域や家庭における教育力の低下が原因だと思われます。

 コミュニケーションができない自己中心的な人間や人間として最も必要な基本的な善悪の判断がまともにできない人間がどんどん増えているように思えます。
 民衆が愚かであれば民主主義はかえって国を滅ぼすと言われているほどです。要は全体と個のバランスが問われていると言えそうです。
 我々国民一人一人が主体性を持って自由と責任を基本に積極的に社会参加し、政治、経済、教育、文化等あらゆる分野で発言していくことがこれからますます重要性を帯びていくように思われます。

 そのためにはマスメディアの良質な情報提供も不可欠であります。
 憲法改正のこの機会に一人でも多くの国民が議論に参加し、私達の憲法をよりよいものにしていこうではありませんか。

 次回は憲法の第一章「天皇」から順番に考えてみたいと思います。
 議論を深めるためにも読者の皆さんの様々な意見をお待ちします。


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▼【9】ポエムとポリシー              ☆彡
□                        ☆彡
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日常生活の身近な題材をセンチメンタルとロマンチズムとリズムを大事にしながら作ったものです。

   ◇  一年 ◇  

                      小山良弘
  
  おめでとうございます。
  新しい朝 希望に燃えて
  今年はどんな事が待っていてくれるでしょうか
  四月の桜が好き
  五月の風が好き
  一年に一回感動と感激がほしい
  夏 太陽 夕日

  がんばって がんばって!

  もっと人生を もっと楽しく
  今年もうれしいことがいっぱいありますように
  秋の果物が好き
  冬の鍋が好き
  一年に一回感謝とありがとうを忘れない

  一年一年 また一年


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★【10】 編集後記                   ★☆★
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  ITの発展のおかげで、年々想像もできなかったことが可能になっています。海外に行く飛行機の中でインターネットが使えるのをご存じですか。先日事務所の人が海外出張中に利用しました。普段以上の量のメールが配信され、皆の反応は「そんなことが可能になったのか」という感動より、どちらかというと「迷惑」というものでした。日本の携帯が海外で利用できるのは当たり前。しばらく連絡を絶ってリフレッシュすることは、不可能になりつつありますね。
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    編集者:近藤鞠子   発行者:吐山継彦
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