☆ オバチャマは市民ライター
オバチャマ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ (9) 「昭和の日のの」 2006年年12月20日
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来年のカレンダー見ましたか?4月29日「昭和の日」ですって。いつの間に変わったんでしょう。確か、今年は「みどりの日」だったし、去年は「天皇誕生日」。なんでこんなにころころ変わるン。
「天皇誕生日」が12月になったのは、昭和天皇崩御で天皇が変わったんだから納得。でも「みどりの日」までささっと5月4日に移動しちゃうなんて、「みどり記念日」じゃないから構わないよって、まさかはじめからそのつもりだったんじゃないでしょうね。5月3日の「憲法記念日」みたいに、記念日なら根拠があって固定している日だから、変えられなかったはずだもの。
2月11日の「紀元節」が、戦後、「建国記念日」とならなかったのだって、日本の正確な起源などわからないと専門家の反対があってのこと。その点「建国記念の日」なら、いつかはわかんなくても建国した日はとにかくあったわけだから、とりあえずこの日をその代表の日にして祝いましょうということができる。
「昭和の日」の「の」もその「の」なのだ(のを6回も使っちゃった!)推進派といえど気持ちは様々。「昭和記念日」とすればその日でなければならない根拠があるわけで、日付に意味がある。昭和天皇の誕生日、昭和に改元した12月25日、昭和の終わった1月7日、終戦記念日の8月15日、いろんな意見があって議論がすすまなくなっちゃうけど、「の」を付ければ一挙に解決ってわけだ。
昭和が終わって18年、靖国問題で揉めているときに、なんでいまさら昭和の日? まあ、国民の祝日っていうのは「……ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め……」なのだから、「又は」ってことで、祝う、感謝する、記念する、の全部を満たす必要はないそうだ。
だから、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」という「昭和の日」を祝ったりしなくても、記念すればいいわけだ。戦後生まれはともかく、戦前戦中派のほとんどの人にとっては、いい時代とはいえなかったと思う。原爆の2次被爆で親を亡くしたオバチャマの知人も「昭和なんか思い出したくもない」といっていたもの。
「昭和の日」が嫌いなら反対集会を開くもよし、もっとも忌まわしい時代と位置づけて、将来、二度と戻ることのないように、平和憲法改悪反対、戦争反対のデモをするのもありだ。4月29日、昭和天皇の生まれた日にとことんこだわりたいなら、こちらも戦争責任にこだわろうじゃないの。
気を取り直してオバチャマもまっさらの手帳をぱらぱらめくってみた。やっぱりおニューってのはなんか嬉しい。新たな気持ちで憲法改正問題をしっかり考えて、未来の子どもたちに恥ずかしくない選択をしたいと思う。ガンバロー。
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