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☆ オバチャマは市民ライター
                                   オバチャマ
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☆  (8) いま、学校に必要なこと       2006年年11月20日

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 苛めを苦にしての自殺は本当にやるせない。苛めた子どもの大半は、罪の意識もさほど感じなくて大人になっていくのだろう。でも、文部科学大臣じゃないから「周りにはきみを助けてくれる人が大勢います」なんていえない。「死ぬ気でガンバッテ生きて欲しかった」は冒涜かもしれない。歯を食いしばって闘ったんだね。アナタは十分頑張った!

 苛めが発覚すると隠蔽が問題になる。「先生は把握していなかったのか」「校長は、教育委員会は」「親のアンタはどうなの」と心無いことばもでる。多分、親が知らないのは子どもが必死で隠したから。子どもは知られたくないのだ。親子関係が良くても悪くても。苛められている自分が嫌いだから。「苛めのない学校がいい学校」こんな評価をするから、隠蔽体質にならざるをえない。政界にだって苛めがあるじゃない。集団だもの、「学校には苛めがある」とまず認めること。認めなくてははじまらない。

 それに、「○○は苛められてるだろう」「ご両親や校長に相談しよう」と苛めを白日に晒す先生が必ずしも子どもを理解しているわけではない。気づかないふりが大切なときだってあると思う。でも先生は釈明しない。正しい判断だったと言いきる自信がないんだ。
 生徒の死は先生を打ちのめす。

 先生も傷だらけ。生徒からの暴言や暴力、利己的な保護者、同僚・上司からの苛め、教育委員会やメディアの執拗な追及。求められるばかり責められるばかりで、褒められることや認められることはほとんどない。成績を上げろ、危険から守れ、きちんと報告書を書け、要求はますばかり。今度は愛国心まで教えるのか。追い討ちをかけるきびしい評価。「もう無理」先生も追いつめられて自殺する。

 いま、学校に必要なもの、教室には爽やかな風、先生にはひとりひとりに接する十分な時間、生徒には先生のおおらかな笑顔。ムダとゆとりが教育には必要なの。ゆとりがあれば子どもが見える、声なき声が聞こえてくるでしょ。それから苛めに立ち向かう勇気・逃げる勇気。違うことはいいことだという価値観。苛めは悪という意識。そして生きる力。

 先生にエールを送ろう。先生を励まし温かく見守ることがいま必要だと思う。大人が先生の悪口をいったり馬鹿にした瞬間に、子どもはいい先生を失う。 
 
 先生という職業に夢と希望と喜びと、いい環境と待遇を。厳しい評価制度は個性的な優れた先生を潰してしまう。魅力的な仕事には多種多様な人材が集まるから、そしたら学校はきっと変わるよ。
 日本だって政治がよければ魅力的な国になって、言われなくたって好きになるさ。オバチャマなら、自己愛に浸っているひとより、世界中のひとに信頼されるひとと友だちになりたいと思うな。

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