☆ オバチャマは市民ライター
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☆ (5)賢い消費者は?(賞味期限・消費期限)
2006年8月20日
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いつのまにか製造年月日や品質保持期限表示は影を潜め、いまや幼稚園児にもすっかりおなじみの賞味期限と消費期限。
賞味期限というのは、缶詰やレトルト食品など長期保存が可能な加工食品についている日付で、開けないでちゃんと保存していれば味も品質も保証できますよと製造業者が太鼓判を押している期間(期限)のことだ。これは目安であってかなりアバウト。期限切れになった食品が、2、3日で急変するというわけじゃない。
一方、消費期限はシビア。これは生の加工食品につけられ、概ね5日以内で急速に品質が低下するから、期限を過ぎて食べると危険ですよっていう警告なのだ。
オバチャマは賢い消費者だから、消費期限にはとことんこだわる。陳列棚の後ろの後ろまで手を伸ばし一番新しい日付の入った商品を手に入れる。店主は売れ残りをださないために古いものほど手前に陳列、新しいものは後ろに隠す。その手には乗りません。消費者はバカじゃないんだからね。
おっ、隣の少年も商品をひとつひとつひっくり返し、しっかり日付をチェックしているじゃないか。え〜っ! こともあろうに期限ぎりぎり今日までの商品だけ5つかごに入れたよ。そろいも揃って今日の期限。いらぬおせっかいとは思いつつ思わずひと言。
「ちょっと間違ってるよ。日付の古いのばっかり買ったら、お母さんに叱られるんちがう?」
「ちゃうちゃう(違う、違う)。この命は今日までやん。誰も買ってやらへんで期限が過ぎたら、袋も開けられんとゴミになるんやで。一番古いのから買ってやりって、お母ちゃん言うもん」
すごい教育! もったいない感覚とゴミ減量。オバチャマは愕然。でも気をつけてね、リスクは大きい。今日食べる予定が明日に延びれば食するときは期限切れ。腹痛を起こそうと誰も面倒みちゃくれない。賞味期限や消費期限の切れた食品を飲食して体調を崩しても、メーカーに落ち度は無いから責任は問えないもの。
消費期限は食物の寿命。食物をムダにしないか、安全を追求するか。賢い消費者はどっち? 家でアンパンでも食べながら考えるとしよう。この前買ったパンの寿命がそろそろ尽きるころだから。オバチャマはキムラヤのアンパンに目が無いの。
(参考フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%9E%E5%91%B3%E6%9C%9F%E9%99%90#column-one#column-one
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