☆ オバチャマは市民ライター
オバチャマ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ (3)「迷子をださないICタグ点呼器」から瞑想、迷走
2006年6月20日
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「集合!」なんて声を嗄らしてまだ点呼してるの? 迷子をださない千代田メンテナンスの手の平サイズICタグ点呼器セット(13万円)を使えば、子どもの名前を呼ぶ手間も省けてあっという間に点呼完了。これ一台で瞬時に100人確認できちゃうというからオドロキ桃の木山椒の木だ(チョット旧かった)
ホント便利な世の中になったもんだわ。でも、なんかしっくりこない。見ず知らずの人間が集まるツアーにはいいかもしれない、高齢者介護施設の徘徊対策にもそりゃあうってつけと思う。だけど、教育現場で使うってどうなんだろう。
点呼してわかることは在不在だけじゃない。先生に名前を呼ばれるちょっとした緊張感はみんなの視線を先生に集め、先生は声をかけながらひとりひとりの声を聞き顔をみる。これって大事じゃない? みっちゃん顔色わるい、武ちゃんまた仲間はずれかな、健ちゃん今日は様子が変だぞなんて、点呼は先生が子どもを知るチャンスでもある。二人ずつ手をつながせて点呼すれば友だちの体温だって伝わるし、先生と眼が合えばコミュニケーションがはじまるしね。
危険がいっぱいだからこそ、眼で確認ってのはゼッタイ必要だとおもう。便利なモノほど過信は禁物、ICタグをその辺に置いて連れ去られても表示は「全員います」だもん。
だいたい不気味だよ。「逃げ出さないようにタグを耳につけられた羊」みたいな子どもの群れ。そのうちきっと、極小化したICを子どもに埋め込む時代がくる。そしていつの間にか、IDを示すICが総ての国民の体内に入れられ、政府は型コンピューターで誰がどこで何をしているのか24時間監視する。住基ネットなんか目じゃないね。
テロの恐怖といいながら、盗聴マイクや盗撮カメラがやたらと多くなったと思わない?安心・安全対策の蓑に隠れて、自由を奪う監視社会は着々と進んでいる。
年寄りの冷や水? そんならもういい! プンプン。 シネマ好きのオバチャマ
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