メールマガジン「書く力、書く参加!市民ライター通信」のホームページです
投稿・批評大歓迎! 書いて発信する市民ライターみんなの広場です
| ホーム | 市民ライターって何だ? | バックナンバー | ポリシー | ご意見・ご感想をお送りください | 投稿募集中! | ブログ |
メルマガ購読の申込は
こちら!
購読は無料です
掲載記事索引

◇市民ライターどんどん
◇地球を見つめて〜なんちゃって
       ……かざりえみこ
市民ライターのキモ
         その真実と技術
       ……吐山継彦
オバチャマは市民ライター
         ……オバチャマ
ラム ★ライターズ・バトル★
    《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
    《ライター各様書き比べ》
脱サラ議員奮闘記
  …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
       ……秋田おばこ
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
          ……平田泰史
◇わが町中津を語る
          ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
       この○○を誉めよ!

◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
◇投稿
◇編集後記

これまで発行した
全てのメールマガジンは
バックナンバーからご覧ください。
市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





☆ オバチャマは市民ライター
                                   オバチャマ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     
☆  (24) 医薬分業(院内処方から院外処方へ)で
                   ソンをしたのは誰か  
 
                               2008年6月20日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この前、新設の大学病院に付き添いで行った。病院は最新システム導入で、患者は、受付で呼び出し用のPHSを渡されているから、院内ならどこにいても連絡がはいる。ほんと便利になったもんだ。検査や診察も終わり、会計を済ませて処方箋をもらった。あとは、薬だ。ところが、カフェやレストラン、コンビ二もあるのに・・・薬局が無い!

これが医薬分業か。診察を受けた医院で交付された処方箋を持って、保険調剤薬局に行き、薬と引き換えにお金を払うあのシステム。外は土砂降り。一番近い調剤薬局は・・・「階段を登って歩道橋を歩くもよし、横断歩道を渡るもよし、3分とかかりません」ああ、バリアフリーの院内とはわけが違う。この雨の中、若いママが子どもの手を引き、意を決して歩き出す。例え長時間薬待ちをしても、院内なら車イスもベビーカーもそのままでいいのに。

なぜ、一番弱者の患者が不便を強いられるのか。何故、二度手間を強要され、(しかもその薬局に在庫がなければ再来店)、薬の支払いがこんなに高いのだろう。なぜ、保険調剤薬局が駅前一等地に林立し、あっという間に院内処方が消えたのか。もちろんそこにはあなたの知らないマジックがある。

薬が高額になったのは、物価高だからだけじゃない。知らないうちに私たちの負担だけが増えた。薬は同じなのに払う名目もお金もこれだけ増えた。
院内処方 670円          院外処方  2410円
(慢性・急性に関わらず一律)   (急性疾患3日分投薬の場合) 

外来処方料   420        (医院側へ)処方箋料    690
内服調剤料    90        (薬局側へ)調剤技術料
外用調剤料    60                調剤基本料  490
薬剤情報提供料100                調剤料(内服) 300
                                  (外用) 100
                                   (頓服) 210
                        薬剤服用歴管理指導料
                            普通指導料    170
                            特別指導加算   300
                            薬剤情報提供料 150


つまり、2410円―670円=1740円 院内処方の3倍のお金を患者が負担していることになる。投薬日数が増えればもっと差は大きくなる。損なのは患者だけで、薬局はぼろもうけだからどんどん開業する。医院も、リスクは減って薬剤師も在庫管理も無いのに、収入が増える。ばかばかしくて院内処方なんてやってられないでしょ。だから、あっという間に普及した。これは、悪政のたまもの、小泉内閣の医療行政の失敗のひとつだとオバチャマは思う。

患者の利点は、待ち時間が減るとか、掛かりつけ薬局を決めれば薬の管理がスムーズとか。でもね、そんなの別に利点じゃないよ。一般の診療所で薬待ちなんかほとんどなかったし、わざわざ薬局に寄るなんて手間がかかって面倒じゃない、病気なんだから。しかも、お金は二ヶ所、別々に払わなきゃならないし、その上金額が3倍だなんて、いい加減にしてよでしょ。弱者に負担を強いながら本当のことを知らせない。こんな政策をすすめた政府の責任を問わないなんて、国民をなめるんじゃないですわよ!ソンをしたのは患者だけでした。

もっと詳しく制度や現状を知りたい方は→医薬分業と院内処方
<http://www.asahi-net.or.jp/~MF4N-NMR/iyakubungyou.html>

オバチャマは市民ライター目次へ 

 

著作権について | 個人情報の保護について | 私たちについて