☆ オバチャマは市民ライター
オバチャマ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ (20) 一姫二太郎だと5人家族…… 2008年1月20日
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家族が集まるのは、盆と正月くらいっていわれてきたけど、ガヤガヤと親戚縁者が集まった家ってどれくらいあるのかしらね。きっと集まっても規模は縮小って感じなんだろうなってオバチャマは思うわけね。経済的にも苦しいんだもの、一人っ子がやっとで、一姫二太郎なんて金持ちの芸能人と政治家くらいかもよ。
その一姫二太郎なんだけど、陣内智則と藤原紀香の婚約会見で、「お子さんは ?」と聞かれた陣内が「一姫二太郎で」と応えたら、「5人家族ですね」と某テレビ局のアナウンサーが言ったんですってよ。そしたら、先日、電車できいた若いママたちの話なんだけど、「うちは男の子二人だったから、どうしても女の子欲しくてがんばったんよ」「理想やん、一姫二太郎なんて。うちとこお姉ちゃんと弟。ふたりで精一杯」……おいおい、アンタのところが一姫二太郎なんだよって、突っ込みたくたくなっちゃったけど、最近は、意味を間違えているひとが結構多いんだって。女の子ひとりに男の子がふたりってね。
一姫二太郎ってのは人数じゃなくて順番。お姉ちゃんと弟ってこと。一姫二太郎の由来は、女の子の方が男の子よりも夜泣きが少なく、病気にもなりにくいし、おませで母親の手助けもしてくれる。女の子を最初に産むと初心者にも出産も育児もやりやすいよってことみたい。太郎ってのは長男のこと。「なんで女ばっかり姫で男はただの太郎なん?」といった子がいたけど、後継ぎを産むことが重要だった時代に、女の子が生まれて落胆している当事者に、慰めもこめて一姫二太郎と言ったらしいの。次に期待しなさいってことかな。やっぱり姫っていう言い方もどうなのって感じよね。花子ならともかく。
男の子を産む確率は女の子より高い。男の子の方が抗体が少なくて病気に弱く育ちにくいから、昔は自然の配慮で、女の子100人に対して男の子は105人くらい生まれ、適齢期の20代には丁度100対100になって上手く相手がみつかったそうなのね。近年は医療技術の進歩で、弱い男も助かるようになったからね、同数になるのは50歳前後とか。男が適齢期に適齢の相手をみつけることが困難になっちゃったのね。だからなのかな、10歳、20歳の差がどうってことなくなって、親年代との結婚も珍しくなくなってきたのは。どうしても不自然な気がしてしまうのは、オバチャマが旧いのかな。
親殺し、兄弟殺人、家族皆殺しみたいな暗いニュースが続いて、家族が一番怖いなんて、ひどい新年の幕明けだったわね。友達母娘というか、めちゃめちゃくっついて親離れ、子離れできないとか、親子関係に問題がでるのは、ひとりひとりの心だけじゃなくて、問題のある社会や政治の現れだと思うわけ。明るい社会は政治力ってことで、新年早々の選挙に棄権はいけませんことよ。
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