☆ オバチャマは市民ライター
オバチャマ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ (16) 期限の切れた恋人たち……だって?! 2007年8月20日
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「白い恋人」賞味期限改ざん!それを、雪印やミートホープに並ぶ企業倫理の大問題のように取り上げる人がいるけど、それとは違うとオバチャマは思うのよ。雪印のように輸入牛肉を国産と偽装したり、ミートホープのように牛肉も入れないで牛肉と偽表示して騙して儲けたわけじゃないんだから。
改ざんっていうけど、賞味期限っていうのは、もともと製造者が品質を保証する期限として自分で決めるものなわけ。だから、回収した製品をきちんと検査して(ここが重要だけれど)まだ1ヶ月は全然大丈夫と判断して変えることは、合理的だという意見もあるくらいなの。今回がそれにあたるかどうかは別にして。
包装技術を進めた結果、賞味期限が飛躍的に延びるって事もあるしね。だから、検査に入った札幌市保健所も「石屋製菓は『白い恋人』の賞味期限を社内規定で四カ月と定めているのに、実際には四〜六カ月の三種類あり不適切。賞味期限の設定根拠も不十分だ」としかいえないわけね。
1ヶ月賞味期限を延長すると、石屋製菓はリスクも負うのよ。もし何かあったら、賞味期限内の事故となって、多額の保証をしなければならない。賞味期限を過ぎていたとなれば責任はないってのに。
賞味期限ってのはとっても曖昧。社運をかけて長くも短くもできちゃう。例えば、5ヶ月品質が変わらない商品があったとするでしょ。「賞味期限3ヶ月にしてさっさと捨てさせ、消費者に新しいものを購入させるのも、5ヶ月にして返品の量を減らすのも、それは自由だ〜!」どちらも違法ではないのね。
オバチャマは賞味期限には不満なの。まだまだ食べられるのに、期限が食品を捨てさせちゃうでしょ。開封もしない食品がゴミになっている国、日本。それを助長しているのに確実に一役買っているのがこの賞味期限。お上よ、これでいいのか!この制度について、もう一度見直してみるときじゃあないのかな。
それにしても、製造元の石屋製菓(本社・札幌)が工場の操業停止、全商品回収の措置を取り、商品が店頭から一斉に消えたと思ったら、すぐに「ヤフーオークション」上で、定価1260円の24枚入りの商品に4400円、945円の18枚入りに3400円の入札があったなんて聞くと、日本人のモラルってなんだと口あんぐりですわ。健康被害が一つもなかったからとはいってもねえ。 う〜ん、信じられんネット社会。
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