☆ オバチャマは市民ライター
オバチャマ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆ (1)通勤列車の座席事情 2006年4月20日
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いまや二人掛けシートで景色を眺めながら通勤できるのは、特急券不要の京阪特急くらいなものだろう。効率的なロングシートが常識よね、と思っていたオバチャマもびっくり仰天。座席の進化(退化?)には脱帽よ。
この前、満員電車に乗ったんだけど、ちっこいオバチャマは爪先立ちでつり革にぶら下がっていたわけ。なんとラッキーなことに、前に座った女性が立ち上がる気配。次の駅で降りるな。ニタリ。自慢の業でスルリと席確保。えっ?新らしげなシートなのにぼこぼこと波打っている。もぞもぞオシリをずらしているとピタッとはまった。
のぞき見れば、均等に並んだ穴にひとつずつオシリがはめ込まれている模様。大き過ぎる箱に入ったみやげ物の菓子が、寄らないように一つずつ穴にはめ込まれている、あんな感じなのだ。でもオシリの大きさは均一じゃない。隣にガタイのでかい人が座れば、はみ出したオシリと触れ合ってもずらすことが出来ない。穴の深さは結構あって間には座れない。 アナウンスがはいる。「座席は6人掛けです。譲り合ってご利用ください」ああなんということ。こっちのシートは細い女の人と子どもばかりでまだまだ余裕。ちょいと詰めれば7人目がゆうに座れる。空いていたら子どもを寝かせたって4人でゆったり座ってもいいじゃない。混雑したら詰め合って、6人掛けに7人で座っちゃいけない? 人を信じたらいいじゃない。はめ込み式の座席反対!
さらに、JR横浜線に乗ってぶっとんだわ。昼頃だったのでガラガラの電車がホームに滑り込んできた。疲れていたので思わずほっ。座れる。ドアが開いた。粗末な小さいロングシートがあっちにひとつこっちにひとつと、申し訳程度に備えられている。だだっ広い車両。なんなのこれ?と辺りを見回すと、「ラッシュ時には補助シートはでません」と書いてある。シートの無い車両ってただの金属製の箱でしょう? 想像して愕然とする。まさに缶詰。うちらは鰯?
弱い者を捨てた。ラッシュ時に、妊産婦はもちろん老人や障害のあるひとは乗らなきゃいいということ? 東横ホテルの考え方と一緒じゃないの。それだけじゃない、労働者の微かな喜びまで奪う気? 運がよければどこかで座れるかもしれないという小さな期待。それがあるから我慢もできる。座席を譲るという優しさもあり得ない。だって座席がない。 それなら、総ての公用車から座席をはずして、総理も大臣も長官も箱型バスで立って移動しなさいな。それなら許す気になるかも。 オバチャマは無性にムカついている。ひとを馬鹿にするんじゃない!
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