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大阪市福祉教育語りの会 鈴木昭二 (10)
                                

                                   2009年12月20日
失明者のリハビリ!
                         

私は1994年からウイズ東淀川というコミニケーションボランティアの代表をしている。この会は奇数月の第二日曜を定例としていろいろな分野のパネラーをお招きし、話題のなかから話し合う「井戸端会議」のような気軽な会である。1996年には視覚障害者更正施設日本ライトハウス元所長のH氏をお迎えし、定例会を行った。

講演内容を要約すると、失明には、移動の障害と情報の障害の二つがあるという。失明から社会に戻るための社会適応訓練や環境には
  1. リハビリ「日常生活訓練・白杖による歩行訓練・点字の習得」など「個人的に努力しなければならないもの。」
  2. 制度「社会保証」
  3. 人の助け 一例として、録音図書の製作にはたくさんのボランティアが必要。視覚障害を持つと一人の努力だけでは生きていけないのであって、自  立の助けになるのは「人の力」が大きい。
などと語った
私の場合を振り返ってみると、
  1. のリハビリに関しては、若年「24歳」での失明であり、単独歩行訓練にも耐えることができたように思う
  2. の制度としても厚生年金「障害年金」を受けている。
  3. は点字図書館の録音図書・点訳図書で「ボランティアがほとんど作成」を利用。「ライトハウス情報文化センターでは、年間1000人以上のボランティアが録音その他の多くの業務を支えている」という。
視覚障害者を支えているのは「人の力」であることを実感。

ある日、私は仕事に行くため、バスから降りて歩き出すと、「駅へ行くのですか?」と改札口まで手引きを申し出てくれた人があった。ホームに上がると電車が入ってきた。

今度は「一緒に乗りましょう」と別の人が声をかけてくれた。その日の帰り、「大丈夫ですか?」と中国人と分かるイントネーションで声をかけられ手引きしてもらった。これだけ声をかけられる日は、めずらしい。抵抗感なく声をかけられ、手引きの方法もひじを軽く握らせてもらうやり方も浸透してきた。この日は単独歩行の疲れも少なく、うまいビールを飲むことができた。


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