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■ 市民ライターどんどん(34) ★彡☆彡
□ 『チャ−リ−くんとの思い出』 キャロライン ☆彡
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先日、わが家にチャ−リ−くんが泊まっていた。
彼は10年前、高校生の時にインタ−ネットで見つけた日本の【美しい憲法9条】を知ったことがきっかけで3年前に来日した。
「日本のことをもっと知りたい!」と自転車の旅を決意し、去年4月1日に長野県を出発した。旅の途中で、彼は沖縄の米軍基地問題を知りショックを受ける。さらに、あの大好きな9条が変えられようとしているではないか!?
このままではいけないと、彼はパタパタ羽ばたく折り紙の鳩に【きゅうちゃん】と名づけて、それを配りながら行く先々で出逢う人々と対話を続けていった。
憲法9条が世界中に広がることが戦争を食い止める力になると信じて頑張っているという。
そんな彼の存在は口コミで広まり、私はインタ−ネットで彼のことを知った。イギリス出身らしい。私はお父さんがイギリス出身。そして私と同じく反戦・平和活動をしている。嬉しい偶然だなぁ!「これはおもしろそうな青年を見つけたぞ!関西に到着したら、私も絶対何か企画するぞ!」と決意し、彼に連絡をしてみた。日本語ぺらぺらの気さくな青年。4歳年下の私の夫と同い年。これも偶然だなぁ!
私は神戸・大阪・京都とその道中全ての期間の講座・交流会企画とホ−ムステイ先の確保、新聞社の取材依頼を彼に約束した。調子に乗って大きなことを言ってしまったが、言ったからにはやらねば!早速インタ−ネットで友人・知人に呼びかけて、日程調整。神戸・大阪・京都とその道中でのスケジュ−ルがどんどん決まっていった。
神戸・芦屋・尼崎・大阪・京都で集会を開き、平和を願う仲間がつながっていった。憲法9条の大切さを訴えながら走るランナ−の会や、わだつみ記念館を設立した人、沖縄基地問題に取り組む人、戦時性奴隷問題に取り組む人、憲法9条について考えてもらうため、「9」という文字が大きく書かれたバッグをつくって持ち歩いている人たち・・・。
みんな、平和のために自分のできることをこつこつと実践していってるんだ。こうやって、「平和」のメッセ−ジをバトンのように一人一人にまわしているんだ。胸が熱くなった。
一方で、ショックな体験もした。京都の嵐山でチャ−リ−と一緒に【きゅうちゃん】を配ったときのこと。チャ−リ−の言っていたことは本当だった。「憲法9条」と言っても分からない人が、老若男女問わず、かなりいる!!!学校ではみんな習っているし、特に最近のニュ−スではよく取り沙汰されていることなのに、興味がない人にとっては素通りの問題なのだろうか・・・?これには本当に驚いた。人って、話してみないと本当に分からないと痛感した。このショックがかなり大きかったので、私も気を引き締めてがんばっていこうと、思いを新たにした。
チャ−リ−駅伝での私のタイムはそれほど良くはなかったけれど、できる限りがんばって走った。そして次の目的地の人たちへ、今 バトンを手渡した。
手渡してゆこう 平和のバトンを
世界中をまわって また私たちのところに戻ってくるまで
彼のホームページ→ <http://www.ex1st.com/>
旅の写真→<http://www.flickr.com/photos/1manjapan/tags/kyuchan/>
新聞報道→<http://www.ex1st.com/kyu/kyupress.php>
辺野古基地建設反対運動に心を動かされて彼がまとめた映像→
http://video.google.com/videoplay?docid=-2353979867180903513
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