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市民ライターどんどん
地球を見つめて〜なんちゃって
  ……かざりえみこ
コラム ★ライターズ・バトル★
  《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
  《ライター各様書き比べ》
脱サラ議員奮闘記
 …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
  ……秋田おばこ
市民ライターのキモ
  その真実と技術
    ……吐山継彦
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
   ……平田泰史
◇わが町中津を語る
  ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
   この○○を誉めよ!

◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
◇投稿
◇編集後記
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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





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★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2008.3.20
-------------- http://www.f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/ ★ 第54号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
                  
  ========= 市民ライターのイメージ ==========
       
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。

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■まいど おおきに!■

 このメルマガを発行して今号で54号になりました。その間かざりさんは、「地球を見つめて〜なんちゃって」を1回もお休みすることなく書いてこられました。そのかざりさん、最近体調を崩され入院までされましたが、それでも休むことなく、無事地球をみつめて(54)を書かれました。本当に頭がさがりますね。
 
/////////////////////■□■ も く じ ■□■//////////////////////

【1】市民ライターどんどん(39)
    「大阪市を洗濯する市民の会」  ………………………… 前川 武志
【2】論・RON・ロン
     死者の肖像権はどうなっているのだろう ………………… thayama
【3】地球を見つめて〜なんちゃって(54) 
     人間と水  …………………………………………  かざり えみこ
【4】オバチャマは市民ライター (21)
     ペットボトル栄光に影。カムバックか、引退か   …… オバチャマ
【5】まちづくり百花繚乱 
     中津を大阪のオフブロードウェイに …………………… 団塊粋人
【6】「私のスピルチャル体験」 第11回 …………………………  有明弥
【7】秋田弁だば まんず おもしれー 
    ザシザシじい  …………………………………………  秋田おばこ
【8】ハンガリー追想(14)………………………………… シュー・マームラ
【9】詩 ………………………………………………………… 陣内 三朗
【10】編集後記

                     
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■【1】市民ライターどんどん(39)        ★彡☆彡
□                                   ☆彡
□      「大阪市を洗濯する市民の会」 前川 武志
■                                         ★彡
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     ◆ 行政を監視する市民グループ ◆

 「大阪市を洗濯する市民の会」は、2004年末より続いた大阪市の職員厚遇と財政危機に対して、市民の怒りが大きく盛り上がったのを機に結成されました。現在は会員数約40名(2008年3月)、ホームぺージに意見を掲載したり、意見書や建議書を大阪市に送り、市民が不思議に思ったことや疑問を解明するべく活動しています。これまでに、取り上げたケースは、自転車駐輪場問題、国民健康保険料率改定問題、議員の口利き問題、市営住宅無抽選入居の問題、議員の海外視察にたいする意見書の提出等々です。

 また、基礎的な活動として、市会の本会議、各委員会、各種公開審議会の傍聴などを行なっています。議会で決まってから文句を言うより、その前に市民の意見を反映できる道はないのかと模索をしています。議員の質問や市側回答に、本会の主張の影響を受けているな、本会を意識しているなと思うことが出てきますと、やってよかったと思います。もちろん、現在の市の方針決定過程に、洗濯の会の主張を取り入れたなんてことを市側は認めるはずもありませんが、影響を与えたなと実感することもあります。

 幾度と無く役所との対話をすすめますと、『一人では邪魔くさいことでも、一人ひとりが分担することで、大きな力になります。一人で役所に苦情を言っても握りつぶされてしまいますが、市民が寄ることで解決に近づきます。役所の態度の変化を何回も見ると、弱い者は無視、うるさい者には懐柔、強い者には従うという権力のメカニズムが見えるように思います。そうです、市民がもっともっと強くなると市民のための行政が生まれてきます』(本会HPより)ということも分かり、活動に張り合いが出てきます。

 これからも、地道な活動、身の丈にあった活動の中で、市民の市政参画(単なる参加ではない)のあるべきすがたを求めていきたいと考えています。平松市長の公約である「自治基本条例」の実現にむけて、何か貢献することはないかを検討中です。皆様のご意見をお聞かせくだい。

「大阪市を洗濯する市民の会」 のホームページ
http://www.sentaku-osaka.jp/


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□                               ★彡
■【2】 論・RON・ロン ☆彡
□       ◆ 死者の肖像権はどうなっているのだろう… ◆      
■                                      ★彡☆★
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                                     by thayama

今、ネスカフェのテレビCFに弧狸庵先生こと、亡き遠藤周作が”出演”している。少し前までは、缶コーヒーの宣伝に故黒澤明監督が桑田啓祐と”共演”していた。亡くなった有名人がテレビCFに出演する例は、これまでも沢山あった。日本人なら、松田優作や夏目雅子、外国人ではジェイムス・ディーンやオードリー・ヘップバーンのCFが記憶に新しいところではないかな。

遠藤周作の場合、生前もネスカフェのコマーシャルに出ていたので、ちょっと事情は異なるが、あの本物志向の黒澤明が缶コーヒーを飲んでいたとは思えない。また、オードリーは生前、死んでから日本の「午後の紅茶」とか、三井住友銀行とか、派遣会社パソナのCFに出演することになろうとは夢にも思わなかったにちがいない。

ぼくがもし、世界的に有名な俳優で、死後テレビCFに出ることになって、それが自分の嫌いなブランドの商品の宣伝だったら……と想像すると、死ぬほど(もう死んでるのか<笑>)嫌だ。死者の肖像権はどうなっているのだろう?

著作権は、著作権法で「著作者の死後または公表後」50年と保護期間が定められているが、肖像権の保護期間は明確に法律で定められているわけではない。法律的に明文化された権利ではないので、学説も下記のようにいろいろ。

(1)著作権と同じく、死後50年間、肖像権がある。
(2)法律がないので、その人が死去すれば肖像権も無くなる。
(3)人の名誉に関することなので、著作者人格権と同じく永久的。

3番目の「著作者人格権」というのは、財産権としての著作権(狭義の著作権)が他者に移転された後も著作者が保有する権利(ベルヌ条約6条の2第1項)であり、権利主体は著作権者ではなく著作者自身である。つまり、保護対象が財産的利益ではなく、人格的利益であり、狭義の著作権(著作財産権)とは区別されている。

つまり、3番目の学説を参考にすると、肖像権というのは、肖像(人の姿・形及びその画像など)に対してその人が持つ基本的人権のことであり、人格権と財産権に分かれるが、人格権の部分は永久的だから、死後であっても、その人の意思に反するような使い方はできない、ということではないだろうか。

オードリーの場合、彼女の「肖像権」の財産権の部分は遺族が保有しており、著作物としての映像の権利は各映画会社等にあるので、出演映画の映像を使う場合は両方からの許諾が必要となるようだ。

しかしそれは財産権の部分だけのことで、彼女の人格権を考えると、はたして彼女が銀行や人材派遣会社のCF出演を喜んだかどうか、大いに疑問がある。何にしても、自分が好きだった著名な人物の肖像が生前のイメージと異なるCFに使われているのを見るのはとても抵抗がある。


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□                              ☆彡
■【3】 地球を見つめて〜なんちゃって(54)    ☆彡
□                             ★彡   
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                 ◆ 人間と水 ◆
                                      かざりえみこ

大人の体は体重の70%が、赤ちゃんなら80%が水でできている・・・。
こんなことを知ったのは、中学生になったころかもしれません。半世紀近くも前のこと、頭の中に洗濯機の脱水機が思い浮かびました。あれで人間を回すと、50キロの人はシワシワの15キロになって、脱水ホースの下には35キロの水がたまっている図でした。思わず私はスッゴーイと感動し、「%」の計算も
引き算も正しいのに満足していました。

今にして思えば全くありえない図ですが、人間はそれほど水をたたえている生物であることは否定できません。気をつけてみると書店に並ぶ健康関連雑誌には数ヶ月に一度のサイクルで、水に関する特集が組まれているようですね。どんな水がいいか、ミネラルウォーターの種類、飲み方のノウハウ、病気と水の関係、水道水がいいとか悪いとか、こうして水で命が救われた、などテーマは際限なくあります。これら全てを実践すれば、医師も薬も不要と思わせる内容です。スーパーなどの飲料水コーナーには国内外の山の水・海洋の水がズラリと並びます。

ふつうの人間は一晩の間にコップ一杯分(約200ミリリットル)の汗をかくそうです。私は日常的に外に布団を干す前とあとの重さでこれを実感します。かつて、50歳を前にした頃、午後3時をすぎると決まって頭痛になりました。医療に詳しい友人にたずねると「水切れで血液ドロドロ状態」といわれました。仕事中にトイレに行く煩わしさを避けるために、私はなるべく水分を取らないようにしていました。トイレと脳梗塞とどっちがいい? と彼女に脅されました。それからは水筒持参を始めました。頭が痛くなってから薬と一緒に水を飲むよりも、気がついた時に水を飲むだけで、頭痛の悩みが軽減しました。たしかに、水分さえ取っていれば、ひとまず安心できることもあったのです。

最近、思いがけないことで体調を崩し、10日あまり入院しました。その間、多くの検査を受けましたが、中には前夜から水分抜き・朝食抜きというのが何度かありました。ところが病院の都合なのかお昼過ぎになっても呼びに来ません。トイレに行く間隔は開き、当然ですが、尿の色も濃くなります。それにのどはカラカラ、頭はガンガンしてきます。水の禁断症状にちがいないと確信し、病気よりも辛く感じました。この手の検査が二日も続いて繰り返されると情けなくて悲しくなりました。

幸い、検査の結果が悪くなかったのでこうして退院して養生していますが、自分の健康を過信ぎみだった私にはクスリでした。反省しながら「水分摂取」の人体実験?を意外と冷静に観察?をしたのは収穫でした。人間は水だけで生きるにあらず、ふだんの休養も大切です。オーバーワーク気味の方はご用心召され!!


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☆                    ★彡☆彡★彡
★【4】オバチャマは市民ライター (21)       ☆★彡
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     ■ ペットボトル栄光に影。カムバックか、引退か。■ 
                                       オバチャマ

ゴミの分別化が進んで、ペットボトルはリサイクル優秀選手だった。なぜ、「だった」なのか。今やリサイクル不信でペットボトルも課題も山積み状態だから。リサイクル優秀選手の現状は、ひとこと、「リサイクルされてない!」

国内で年間販売されるペットボトルは54万トン。その3分の1にあたる18万トンはゴミとして処分され、さらに、自治体がリサイクル向けに分別回収している3分の2も、その半数は国の指定ルートじゃなくて海外に流出。リサイクルはとっくに破綻していたといっていい。

そこで、環境省の研究会が検討をはじめたのが、ペットボトルを洗ってもう一度使う、「リユース制度の創設」というわけだ。環境省の担当者のことばがいい。「実現に向け超えるべきハードルは多いが、ドイツや北欧諸国などリユースが定着している国もある・・・」勉強不足じゃないのかな。

ペットボトルが普及する前は、日本にもリユースが定着していた。酒屋や米屋が消費者と企業の間をちゃんと取り持っていたのだ。だから、一升ビン(日本酒や焼酎)、ビール瓶などガラス瓶は、環境省が想定しているデポジット制(商品と一緒に預かり金を徴収して、瓶を返すと返金してくれるシステム)をとっくに実践していて、消費者にも浸透していた。空き瓶を取って置いてそれを酒屋に渡すと、ひと瓶何十円かのお金が戻ってきた。

便利さに取って代わられリユースは廃れ、酒屋に瓶の洗浄機をリースしていた会社も廃業に追い込まれた。こういう時代を想定して、政府はもっと早く手を打つべきだった。企業利益を優先してきた結果じゃないのかな。大金をつぎ込んでごみ焼却炉建設に邁進するなら、なぜ、ゴミを増やさないための調査研究に投資しなかったのか。焼却炉建設には談合や癒着も確かあったよね。

リユースに否定的なのは、飲料会社。ペット樹脂はガラスと違ってアルカリ洗浄しても匂いも付着物も落ちにくい。キズは付きやすいし潰れやすい。おまけに形はバラバラ。使い捨てが前提で作られているんだもの当たり前よね。無理にリユースすれば、設備投資などコスト増は必至。

ペットボトルのカムバックは諦め、スマートに引退を勧めるのが得策でしょ。ペットボトルの製造と使用を大幅に規制し、紙パックとガラス瓶への移行を促進。処分に負荷がかかるのだからペットボトルは当然高額にする。リサイクルが簡単でゴミとしても負荷の少ない紙パックと、リユース可能なガラス瓶は、環境にとっても優しい。

安くて軽くて便利なペットボトルはポイ捨てを助長し、しかもペット樹脂は年月を経ても自然に戻ることが無いから、環境汚染の立役者だった。一度味わった便利さに、ペットボトルがなくては生活できない気がするかもしれないけど、
無ければ無いように人間はちゃんと適応できるもの。

ところで、私たちが苦しみながら取り組んでいるゴミ分別、まさか意味ないなんてことは、ありませんよね?お役人さん!


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■                    ★彡☆彡
□【5】まちづくり百花繚乱              ☆彡
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           ◆ 中津を大阪のオフブロードウェイに ◆
                              大阪市北区 団塊粋人

 阪急中津駅から商店街を中心に、淀川の自然を背景とする中津の一帯は古い民家と共にお年寄りも多く懐かしく古い佇まいを残している。

 梅田から徒歩圏内にありながらこの地域に都心的商業開発の手が及ばなかった由縁は阪急電車、国道176号線、JRの高架と淀川がガードサンクチュアリ(聖域・保護区)ともいうべき城砦となってそれを阻んだといっても過言ではないだろう。

 折りしも大阪駅北ヤードの開発も始まりこの中津一帯にも新たな開発の波が押し寄せてくることは避けて通れないと思うが、商業的開発とは異なる開発のあり方があるのではないかと考える住民も少なくない。 

 それを考える一つのヒントは高架に求められる。期せずしてここ3〜4年来 高架下の元倉庫であったスペースにライブハウス、ギャラリー、ブロードウェイミュージカルのダンス教室、ショーコスギ塾、中国楽器のオーケストラの稽古場、劇団が運営する劇場、オープンカフェ、フリマ、太鼓教室等の多目的スペースを擁するピエロハーバー等の施設が次々とオープンし古くからある私設美術館の南蛮文化館が隣接していることもあいまって高架下周辺地域が芸術、文化の発信基地に発展する兆しが見え始めている。

 中津は都心から近く家賃も比較的安いことから芸術、芸能を志す若者たちのインキュベータとしての役割を果たしてきた。
 若き日の西川きよしさんも駆け出しの頃へレンさんと中津に住んでおられ、現在も中津を住まいとしている吉本等の芸人さんや若いアーティストが少なくない。

 新しい芸術・文化の芽を育てるのは都心ではなく周辺部でこそ生まれる条件が整ってるのではないだろうか。
 私達地域住民も商業的開発でなく中津の立地・個性が活用され、その魅力を活かした大阪版オフブロードウェイともいえるような街づくりを望んでいる。


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★                        ☆彡             ★彡   
☆【6】私のスピルチャル体験 第11回  ☆彡  ★彡
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                                                                                        有明弥

 沢山の出会いがあったなかでも、私を励まし支えになってくださった人がいます。元大阪府議の尾辻かなこさんです。彼女と出会えて本当によかったと思っています。そして感謝しています。
 出会いは、尾辻さんが大阪府議会議員のころでした。この頃の私は、同じ問題を抱えている人との交流はありませんでした。もちろん性的マイノリティについての知識もなく、自分がなにを感じているのかさえ分かっていませんでし
た。

 そんな時に、一枚のチラシに目が止まりました。「ゲイ」「レズビアン」の文字に目が留まりました。「自分がなにをしているのか確かめなくては」との思いで、その集まりに出かけました。 会場には50人以上集まっていて、にぎやかでした。学生らしき人、様々な年代の人、、あきらかに女装している人など多様でした。
 そのような集まりに出るのは初めてでしたので、緊張していたからでしょうか、話の内容はよく覚えていません。性的マイノリティの現状の話で、3人のパネラーによるパネルディスッカションでした。その中の一人が尾辻さんでした。
 その頃尾辻さんは、自分がレズビアンであると公表してからあまり時間がたっていませんでした。しかし、話のしかたや、言葉に力を感じました。この集まりがきっかけとなり、彼女の堺の事務所での勉強会や、講演などに参加するようになりました。

 少しずつ性的マイノリティに関して分かりはじめ、そこで知り合ったゲイ、レズビアン、トランスなど沢山の人と交流ができていきました。あれから2年近くたちますが、この出会いが、今の私を支えていると思っています。尾辻さんはその後東京に行かれ、今はあまりお会いできませんが、がんばって性的マイノリティのための活動をされています。そのことも私の励みになっています。

 尾辻さんのようにはっきりと問題提起するところまで、今の私は至っていませんが、機会があればホモビア(同性愛嫌悪)については説明し、正しく理解してもらうように努めています。
 勿論、難しさも感じています。先日、ある市民活動の集まりがあり、終了後10人ぐらいで親睦会を持ちました。団塊世代だと思われる女性が、偶然男性に囲まれるように座りました。私は彼女の横に座っていました。
 女性      「うれしいわ。男の人たちに囲まれて」
 周りの人たち  「よかったですね」(笑い)

 なにげない会話ですが、私には耐えられませんでした。私は冷静に、「すいません。私は今の一言我慢できますが、傷つく人もいますから、これからは少
し周りに気配りしたほうがいいと思います」と言いました。彼女は、即座に「ごめんなさい」と謝りましたが、私の言いたかったことは、たぶん理解していないと感じました。なぜ私がそんなことを言ったのか説明しようとしましたが、はぐらかされました。さまざまな社会問題に関心がある人でも、このような状況なのです。そして、これが現実なのです。その日はむなしい感じになったのは、言うまでもありません。
 

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■【7】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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            ■ ザシザシじい ■
                                     秋田おばこ

春風が吹くと、中国大陸から思いがけない珍客が来ます。
雪の表面がうっすらと黄色になる【黄砂】です。
外に出しておいたものの表面がざらついて、手で感じることもあります。
「あっ、ザシザシじい。黄砂が降ったんだナ?」
などと言いました。
春は黄砂でなくとも、砂埃が舞ったりして家の中までざらつく時も多く、
「ザシザシじい。とても座られねえ」といって、まず掃除をしたものでした。

秋田をはじめ東北にはいまでも擬音語、擬態語が実に豊富で、言葉を特徴づけています。
決して幼児言葉ではないのです。
耳が慣れてくると楽しいですよ。  


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■【8】ハンガリー追想(14)                 ★ ☆
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                                シュー・マームラ

中国産冷凍餃子による食中毒事件から、中国野菜を買わない人が増えた。また、加工品の「原産地」についても注目されるようになった。原産地とは、加
工または製造を行った国を指す。なので、材料のほとんどが中国産の野菜で、生産国あるいは原産国が「日本」として販売されているものは、要注意だ。

 このような状況は、食品に限ることではない。たとえば、日本で販売されている羽毛布団の大半は、日本製あるいは中国製である。日本ではガチョウの羽毛の生産をしていないため、布団の中身となる羽毛原料はハンガリー、ポーランド、そして中国などからの輸入となる。
 羽毛原料は、洗浄されたもの、あるいは生のまま輸入されるが、何事にもこだわる日本は、再洗浄をすることもある。洗いの技術の研究や縫製の丁寧さから、日本で洗浄され縫製されたものは、原料の原産地製より質の高いものも多い。「ハンガリーの羽毛使用」の場合は、高級品を謳うため、原料原産地を強調して販売されたりするが、中国産の羽毛の場合には、原産国「日本」で販売されているのではないだろうか。製品を買う側の持つイメージを考えると、売る側としては当然の行為になるのだろう。

 ハンガリーは、主に西欧向けの輸出品目として羽毛原料輸出に力を入れていたようだが、布団など製品には1980年以前はあまり目が向けられていなかった。しかし、ハンガリー羽毛が日本でも注目されはじめた1980年代には、まだ輸入数量も少くなく、輸送コストなども割高であったに関わらず、中国製の3万円以下の価格に対して、一枚10万円の販売価格でも、100%純正ハンガリー製羽毛布団ということで付加価値がつき、売るにはさほど難しくなかった。

 しかし、現状は、原料の洗いが日本ほど神経質でないため動物独特のにおいが残ったり、ミシン目が粗かったり、縫い針が布団の中に混入したり、羽毛が布から噴き出したりと、次から次へに出てくる様々な問題に悩まされた。これらの問題解決のために、様々な対策が取られた。
 たとえば、羽毛が噴き出し防止加工をしている生地は、ドイツ製が伝統的に
使われていたが、値段がかなり高いため、日本で生地を調達しハンガリーに送る方法に変わった。現地の労賃は安いにもかかわらず、ミシンの低性能や生産の流れが影響して、1枚の布団縫製にかかるコストは、日本と変わらない状況であった。中国で縫製すると安く、納期が早いこともあり、一時期生地を日本から中国に輸送し、中国で布団カバーを縫製したことがあった。その後中国からそのカバーをハンガリーに輸送、ハンガリーで羽毛を充填し、そして日本に「原産国ハンガリー」として輸入された。

 日本製の生地を中国で縫製した布団カバーと、中国産羽毛をハンガリーに輸出し、ハンガリーでは充填作業をしても、「原産国ハンガリー」になるだろう。こうなれば、「原産国」はかえって紛らわしいものになってくる。グローバル化の進む中、製品の原料表示に関して、消費者がもっと声を上げるべき時がきたのではないだろうか。


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■【9】詩                 
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                  陣内 三朗 
 
「生きようよ」


生きようよ
どんなことがあっても
苦しみや悲しみの中にあっても
どんなに辛くても
その中に喜びを見つけ
生き続けようよ

苦しみや悲しみだけしか
感じられない時であっても
やがてそんな時が
懐かしく振り返られる時が
きっと来るから

死んじゃ駄目だよ
生き続けようよ
きっときっときっと来るよ
生きることが
喜びに感じられるときが
きっと来るから

信じて信じて
自分を信じて
辛さ悲しさ感じられる
自分のやさしさに気づいて

一歩一歩
歩んで行こうよ
自分に出来ることを
一歩一歩
生きているだけで○


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★【10】 編集後記                     ★☆★
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 今号の「地球をみつめて」に大人の体は70%で水ということが書かれています。「確かに」と納得することがありました。母が心臓バイパスの手術を受け、足の静脈を取り出し、パイパスが作られました。そのため術後足全体に水が溜まり、びっくりするほどぱんぱんに腫れました。手術4日後に体重を測ったところ、食事も十分に摂っていないにもかかわらず、7キロも増えていたとか。その後、足のむくみが引いていくについて、毎日ほぼ1キロずつ減り、なんと最終的に10キロも体重が減ってしまいました。特に若い頃の母は、ふくよかであったこともあり、今では水分も抜けて本当にシワシワです。 (スー)
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このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得て運営しております。
 

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