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市民ライターどんどん
地球を見つめて〜なんちゃって
  ……かざりえみこ
コラム ★ライターズ・バトル★
  《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
  《ライター各様書き比べ》
脱サラ議員奮闘記
 …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
  ……秋田おばこ
市民ライターのキモ
  その真実と技術
    ……吐山継彦
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
   ……平田泰史
◇わが町中津を語る
  ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
   この○○を誉めよ!

◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
◇投稿
◇編集後記
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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2007.3.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第42号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
                  
  ========= 市民ライターのイメージ ==========
       
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。

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■まいど おおきに!■

 今年はとんでもなく早く春が訪れるのかと思いきや、気温が急激にさがった
りと体調管理がむつかしい今日この頃ですね。
 さて、今号の「市民ライターどんどん」は、高校生の時に知った日本の「美
しい 憲法9条」がきっかけで来日したイギリスの青年のお話です。

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【1】市民ライターどんどん (34)
    『チャ−リ−くんとの思い出』     ………………………… キャロライン
【2】論・RON・ロン
     歓迎すべき「自治基本条例」制定の気運  ………………… thayama
【3】地球を見つめて〜なんちゃって(42) 
     野鳥の学習能力 ………………………………………  かざりえみこ
【4】中之島アップサイド ストーリー(2) ……………………………    霊崎
【5】投稿 「私のスピルチャル体験」 第2回  ……………………   有明弥
【6】秋田弁だば まんず おもしれー 
     投げる イコール 捨てる   ……………………………  秋田おばこ
【7】ハンガリー追想(4)  …………………………………   シュー・マームラ
【8】詩 ……………………………………………………………… 陣内 三朗
【9】イベントのお知らせ 
     一緒に考えてみませんか障害者自立支援法 3
【10】編集後記

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■【1】市民ライターどんどん(34)                ★彡☆彡
□    『チャ−リ−くんとの思い出』  キャロライン         ☆彡
■                                            ★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
     

先日、わが家にチャ−リ−くんが泊まっていた。
彼は10年前、高校生の時にインタ−ネットで見つけた日本の【美しい 憲法9条】を知ったことがきっかけで3年前に来日した。

「日本のことをもっと知りたい!」と自転車の旅を決意し、去年4月1日に長野県を出発した。旅の途中で、彼は沖縄の米軍基地問題を知りショックを受ける。さらに、あの大好きな9条が変えられようとしているではないか!?

このままではいけないと、彼はパタパタ羽ばたく折り紙の鳩に【きゅうちゃん】と名づけて、それを配りながら行く先々で出逢う人々と対話を続けていった。

憲法9条が世界中に広がることが戦争を食い止める力になると信じて頑張っているという。

そんな彼の存在は口コミで広まり、私はインタ−ネットで彼のことを知った。イギリス出身らしい。私はお父さんがイギリス出身。そして私と同じく反戦・平和活動をしている。嬉しい偶然だなぁ!「これはおもしろそうな青年を見つけたぞ!関西に到着したら、私も絶対何か企画するぞ!」と決意し、彼に連絡をしてみた。日本語ぺらぺらの気さくな青年。4歳年下の私の夫と同い年。これも偶然だなぁ!

私は神戸・大阪・京都とその道中全ての期間の講座・交流会企画とホ−ムステイ先の確保、新聞社の取材依頼を彼に約束した。調子に乗って大きなことを言ってしまったが、言ったからにはやらねば!早速インタ−ネットで友人・知人に呼びかけて、日程調整。神戸・大阪・京都とその道中でのスケジュ−ルがどんどん決まっていった。

神戸・芦屋・尼崎・大阪・京都で集会を開き、平和を願う仲間がつながっていった。憲法9条の大切さを訴えながら走るランナ−の会や、わだつみ記念館を設立した人、沖縄基地問題に取り組む人、戦時性奴隷問題に取り組む人、憲法9条について考えてもらうため、「9」という文字が大きく書かれたバッグをつくって持ち歩いている人たち・・・。
みんな、平和のために自分のできることをこつこつと実践していってるんだ。こうやって、「平和」のメッセ−ジをバトンのように一人一人にまわしているんだ。胸が熱くなった。

一方で、ショックな体験もした。京都の嵐山でチャ−リ−と一緒に【きゅうちゃん】を配ったときのこと。チャ−リ−の言っていたことは本当だった。「憲法9条」と言っても分からない人が、老若男女問わず、かなりいる!!!学校ではみんな習っているし、特に最近のニュ−スではよく取り沙汰されていることなのに、興味がない人にとっては素通りの問題なのだろうか・・・?これには本当に驚いた。人って、話してみないと本当に分からないと痛感した。このショックがかなり大きかったので、私も気を引き締めてがんばっていこうと、思いを新たにした。

チャ−リ−駅伝での私のタイムはそれほど良くはなかったけれど、できる限りがんばって走った。そして次の目的地の人たちへ、今 バトンを手渡した。

手渡してゆこう 平和のバトンを 
世界中をまわって また私たちのところに戻ってくるまで


彼のホームページ→ <http://www.ex1st.com/>
旅の写真→<http://www.flickr.com/photos/1manjapan/tags/kyuchan/>
新聞報道→<http://www.ex1st.com/kyu/kyupress.php>
辺野古基地建設反対運動に心を動かされて彼がまとめた映像→
http://video.google.com/videoplay?docid=-2353979867180903513


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□                                           ★彡
■【2】 論・RON・ロン ☆彡
□       ◆ 歓迎すべき「自治基本条例」制定の気運  ◆      
■                                       ★彡☆★
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                                            thayama

 「自治基本条例」というものをつくる市町村が増えているという。これは、地方分権化にともない、市町村がローカル・ガバメント(地方政府)として、国や道府県と同格に扱われるようになったため、「自治」に対する基本的なコンセプトを確立し、さまざまな取り決めをするための条例であり、「自治体の憲法」とも言えよう。

 この動きは、2000年ごろから始まったようで、北海道ニセコ町の「まちづくり基本条例」をその嚆矢とするとされている。同条例では、前文において「まちづくりは、町民一人ひとりが自ら考え、行動することによる『自治』が基本です」と述べ、第1条でも「この条例は、ニセコ町のまちづくりに関する基本的な事項を定めるとともに、まちづくりにおけるわたしたち町民の権利と責任を明らかにし、自治の実現を図ることを目的とする」と高らかに謳ってある。

 また、東京の「杉並区自治基本条例」でも、前文に「地方自治とは、本来、そこに住み、暮らす住民のためにあるものであり、地域のことは、住民自らが責任を持って決めていくことが、自治の基本である」と、書かれている。

 自治基本条例制定の気運は、自治体側からのニーズだけではなく、実は住民側・市民側からのニーズでもある。つまり、阪神淡路大震災以降の市民活動、NPOの隆盛が市民に自分たちの生活の現場、すなわちコミュニティの運営に対する意識を高め、行政の財政的な放漫経営に対する危機意識もあって、住民自治・市民自治を追求する流れが出てきたのであろう。

 もちろん、この流れは歓迎すべきものであり、いよいよ日本にも行政に対するお上意識を脱却し、民主主義の根幹である「自治」を渇望する「市民」たちが出てきたのだ。雑誌「都市問題研究」の2006年8月号の特集「自治基本条例と住民自治」によると、同年5月の時点で、50以上の自治体が同種の条例を制定しており、検討中のところも急増している、とのことである。

 自治基本条例を作る作業は大体ワークショップ方式で、市民、自治体側担当者、学識経験者などが、協働して作り上げていくという。やはりここ10数年の市民活動による「市民としてのスタイル」がしっかりと定着し、成果をあげている証拠ではないだろうか。

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□                                   ☆彡
■【3】 地球を見つめて〜なんちゃって(42)             ☆彡
□                              ★彡   
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
                  ◆ 野鳥の学習能力 ◆
                                        かざりえみこ

 まもなく桜のシーズンです。今年の春は2月まで駆け足でやってきて、それからまた冬に逆戻り。桜をはじめ多くの種類の花を待っている人たちを(私を含めて)やきもきさせています。時期が来たら咲くよ、と桜が私をなだめてくれましたけど、ね。

 毎年、桜の次期になると、私は咲き始めた桜の木の下に【落ちている花】を注目します。花が、花びら状態で散るのではなく、花の形のままで、ちぎられています。スパッと切れているのではなく、食いちぎったという様子です。

 我が家の近所に育ち盛りの桜並木があります。植えて十数年。樹齢にしたら20年を越えたくらいでしょうか。年々枝を伸ばし、幹が太り、花の量が増えています。

 数年前の春に、咲き始めたばかりの一本の木の下に限って、道路に十数輪の花が落ちていました。手の届かない所にあるので、人間のしわざではありません。翌年も。数が増えてその翌年も。その頃には私も了解しました。犯人はスズメとヒヨドリでした。

 ヒヨドリが数羽でヒーヨヒーヨと鳴き交わしている枝から、私の目の前に花が落ちてきます。ある時はスズメたちがいました。咲き始めの頃に集中します。

 ヒヨドリは体長が20センチ以上もあります。クチバシもメジロのように小さくはありません。スズメは穀類などをついばむのには向いていますが、小さな花の蜜を吸う形ではありません。このクチバシですから、真上から蜜を『吸う』よりも横から『食いちぎって』味わう方が効率がいいに違いありません。

 開花してまもない花には蜜が多いこと、十数本の中でこの木に一番多くの蜜があるということの2点を彼らは学習したのです。どの木の花も同じだけおいしければ、同じだけ花が落ちるはずですから。ソメイヨシノ、オオシマザクラ、少し変わったヤマサクラなどが植えられています。

 以前に我が家でブルーベリーを育てていました。少しでも実に赤い色があるうちは安泰ですが、明日あたり摘もうかな? という翌朝にはなぜか赤い実しか残っていないのです。そんなのは酸っぱくて食べられません。早朝に誰が盗むのかと思って、夜明けとともに台所の窓を開けて聞き耳を立てていたら、何とヒヨドリでした。それだけではありません。金柑もグミもヒヨドリは甘くなる頃にねらいに来ました。
 スズメ、ヒヨドリなど『野鳥の学習能力』については、本当に感心します。

 梅園では、メジロは蜜を吸うだけなのに、スズメが真似して、花をちぎって困ると聞きました。梅の花が子房のところで食いちぎられたら、スズメは即、害鳥です。

 桜の蜜を味わったことのない方は、この春、どうぞスズメの真似をしてみてください。


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■                          ★彡☆彡
□【4】中之島アップサイド ストーリー(2)            ☆彡
■                                ★彡
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                               大阪市北区 霊崎(タマサキ)

 私の職場は都会の真ん中、中之島のとあるビルの5階にあります。ご他聞に漏れずタバコを吸うときは喫煙ルームへ行かねばなりません。我々喫煙派はこの部屋をタバコ部屋と呼んでいます。

 窓から見える堂島川にはそれまでたまにしか見かけなかったカモメが冬になって激増、昼間数えてみたら100羽程も水に浮かんでいました。
 何故大量に増えたのかという話になり、飽食の大都会の残飯のおかげで食い物に困ることがなくなって大量に繁殖したんやろかとか、少子化で悩んでいるならカモメに対策を聞いてみたらとか、京都在住の知人がいうには最近あまり見かけなくなった賀茂川の都鳥がこっちへ移住したんではとかいろんな意見が出ましたが結局よくわからない。
 調べてみるとまずそれは数あるカモメの中でもユリカモメらしいこと、カムチャッカ半島やシベリアの湿原からやってくる冬の渡り鳥であることがわかりました。

次に在原業平が関東の隅田川へ立ち寄ったときに京の都の人を偲んで詠った

  名にしおわば いざ事問はむ 都鳥 わが想う人は 在りや亡しやと

  解説:都という名を背に負っているならば、いざ質問しよう都鳥、「私が思う
      人はそこに健在でいるのかどうか。」と。

 という歌の中の都鳥は本当のミヤコドリではなくユリカモメとされており、1965年に東京都の鳥に指定されていますが、京都の人は賀茂川の都鳥(ユリカモメ)が本家だと思っている人が多いようです。

本物のミヤコドリ(左)とユリカモメ冬羽(右)

 3月になりそのユリカモメも暖冬でシベリアに帰ってしまったのかめっきり姿を見せなくなりました。かわりにユリカモメより2廻りくらい大きい(翼を広げると1m近い)カモメが見られるようになりました。これは群れずに一匹狼で悠然と美しくグライダーのごとく美しく飛行しています。多分オオセグロカモメかトウゾクカモメではないかなと思っています。
 都会の中でもその気になれば自然の変化が見られるものだとうれしくなります。

 なんですって、仕事せんとタバコ部屋ばかりおるんとちゃうかって?
 とんでもありません。仕事もそこそこちゃんとやっておりますよ。


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★            ☆彡                   ★彡   
☆【5】投稿 「私のスピルチャル体験」 第2回         ☆彡     ★彡
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                                             有明弥

 2001年秋から2002年にかけて、50年近くくすぶっていた私が なぜテロリスト達に心動かされ、むずむずして何を考え何を感じたかお話します。まず外見が変わると自分への自分の見方 感じ方が変化していきました。私の見えるモノ、聞こえるモノ、五感すべてが今までと違いました。人と接するのが苦手でしたが、少しずつ楽になっていく自分を見つけました。これは私の変化の第一章の始まりでした。いや、私の魂の誕生でした。

 しかし、それは今まで練れ親しんだ今まで自分との決別でもあり、肉体的、精神的に苦悩の日々の始まりでもありました。2006年の夏の女性になろう、女性になりたいと決心するまで5年間の私の魂の戦いにお付き合いください。

 最初に私が感じた壁は常識と非常識、何が正しく何がいけないのか、そのことを魂に突きつけられました。一般的にはテロリストは非難されていけないこと、でも私はそうは簡単に非難できませんでした。あそこまで自己を犠牲にして、何かをやってしまう魂の叫びを感じずにはいられませんでしたが、私の中に浸み込んでいる善悪論がそれを拒み続けていました。そこで私は自分なりに「常識と非常識の間に生きる」をテーマに考えてみました。


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■【6】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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        ■  投げる イコール 捨てる  ■
                            
                                          秋田おばこ

秋田の友人から電話がありました。
「今年の冬はラクだー。雪、ナゲねたってええがら」
私の頭は自動翻訳をしていました。
投げる イコール 捨てる、と。
雪は水のかたまり。雪合戦ではないのです。雪は重くて
スコップなんかに乗せて投げられるモノではありません。
寒い中、汗をかきかき、雪を掻き、その雪を捨てないと、
家の出入りすらままならないのです。
捨てる イコール 投げる、これでよそ者は困るんです。
「この水投げてきて」と言われて、バケツを提げて外に出た
まではいいのですが、ウロウロキョロキョロ途方に暮れて、
「いつまでなにしてるべー」と結局叱られていました。


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□                       ☆彡☆彡☆彡
■【7】ハンガリー追想(4)                 ★ ☆
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                                        シュー・マームラ

先日、久しぶりに洋食器店を覗いてみた。ハンガリーの名窯「ヘレンド」も何点もあり、その中に、「トゥッピーニの角笛」のカップを見つけた。ブダペストで自由時間を縫ってヘレンドを求めて走り回っていたことが思い出された。

 私のはじめてのヘレンドは、1982年にすでにハンガリーを訪れた人からのおみやげのカップアンドソーサー。もとはロスチャイルド家のための特別の鳥の絵柄であったことから「ロスチャイルドバード」と呼ばれるもの。チャールズ皇太子と故ダイアナ妃の婚約披露の贈り物として選ばれたほどで、華やかな彩りと繊細さがある。
 が、鳥とともにその餌となる昆虫までカップとソーサーに描かれている。極め付けはカップの中底にハエとおぼしき虫。飲み終えると、そこに虫が現れるのはいただけない。そのためか日本ではあまり売られていない。
 雑誌でも紹介さられるようになり、中でもトゥッピーニの角笛には魅惑された。

 そこで、はじめてのハンガリー訪問時には、ヘレンドを探し求めた。当時はドルショップと呼ばれる高級ホテルの中の店にわずかに置いてある程度だった。そのため、時間を見つけてはいくつもの高級ホテルを飛び回った。ドルショップになくても、少なくとも空港の免税店ならと期待したが、行ってみると1、2点置いてあるだけだった。
 社会主義国には物不足のイメージがあるが、物の生産と物流システムが関連づけられていないため、多くの物が倉庫で眠っていたと聞いたことがある。実際、自由貿易の進捗と合わせて、ヘレンドショップも開かれ多くの製品が店を飾るようになった。フォリント(ハンガリーの通貨)でも買い物もできるようになった。さらに、空港の免税店でもカップアンドソーサー2客、ティーポット、シュガーポット、ミルクポット、そしてこれらを載せるトレーからなるティーセットが多く見られるようになった。少しずつ私のコレクションも増えていった。

 ところが、トゥッピーニの角笛は見つからない。ヘレンドショップで尋ねると、注文しても少なくとも2年ぐらいかかるという。ついには、ブダペストの仕事仲間が苦労して見つけてくれたが、上記の構成からなるティーセットしかなく、日本円にして20数万円。店には1点しかないため、数日待ってもらっているという。う〜う、私は唸ったが、友だちがこの機会を逃すともう買えないからと買った。
 10年程前に日本のデパートでこのカップアンドソーサーを見つけた。当時1客12万円、今は13万5千円。友だちのセットなら70−80万はするだろう。

 それにしても、1980年代半ばまでは国内ではドルでの販売かつ高価であったため、ハンガリーのほとんどの人々は買う機会さえなかった。大半を外貨獲得のために輸出せざるを得なかったにもかかわらず、私の知っている限りでは外交官や共産党(地方も含め)幹部たちは所有していた。世の習いなのであれば、なんとも悲しい。


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□                ☆彡     ☆彡
■【8】 詩                 
□                              ☆彡★彡
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                  陣内 三朗 
 
「つまずいても ころんでも」

つまずいても
ころんでも
抱きしめてくれる人がいる
なんと 有り難いことか

まちがっても
失敗しても
許してくれる人がいる
なんと 有り難いことか

わたしもそんな人になりたい



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□                  ☆彡     
■【9】イベントのお知らせ         ☆  
□                       ★彡★彡 ☆彡
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シリーズ〜社会保障を考える〜
ホントに自立支援?
一緒に考えてみませんか障害者自立支援法 3


シリーズ社会保障を考えるについて・・・
社会保障という言葉から、あなたは何をイメージしますか?「障害者のためのもの」、


「日々の暮らしに欠かせないもの」、「年金はあてにならないから、自分で老後に備えなくちゃ」、「大事なことはわかるけど、今の自分には関係ないし」・・・立場によって、見方はいろいろかもしれません。しかし人はいつか歳をとり、加齢は何らかの生活上の障害を伴いながら進んでいきます。


また、交通事故や不慮の事故など予期せぬ出来事に遭遇する可能性もあります。このような状況になったとき社会保障は「自分には関係のないもの」では有り得ないでしょう。そこで大阪ボランティア協会では、「社会保障」について市民の視点からあなたとともに考える学習会を行います。たくさんの方々の参加をお待ちしています。

*****
昨年4月から障害者自立支援法が施行されました。この法律の新たな点として、精神障害者が障害者施策に組み込まれたことがあります。
日本の精神医学を切り開いた呉秀三は1918年「わが国十何万の精神病者はこの病を受けたるの不幸のほかに、この国に生まれたるの不幸を重ぬるものというべし」と述べています。
障害者自立支援法が精神障害の人たちに与える影響や、法律が施行されたことによって生じている問題点について、さまざまな立場の方からお話を聞き、私たちが気づいていない問題点を明らかにし、ともに生きる市民としての立場から考える機会になればと考えます。
*****

【第3回 精神障害者の立場から】
■日時:2007年4月7日(土) 14:00〜16:00
■場所:大阪NPOプラザ3階 会議室C
    (大阪市福島区吉野4-29-20)
    http://www.osakavol.org/volkyo/access/index.html

■講師:塚本 正治(つかもと まさはる) さん
  (ぼちぼちクラブ・大阪精神障害者連絡会)
■対象:興味をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます
■参加費:500円
■定員:20名(お申し込み順)

■主催・お問い合わせ・お申し込み
 社会福祉法人大阪ボランティア協会 
 〒553-0006
 大阪市福島区吉野4-29-20 大阪NPOプラザ100号
 (担当:白井・飯田)
 TEL:06-6465-8391 Fax:06-6465-8393

■申し込み方法
 メールまたはFAXにてお申し込みください。
 メールの場合は以下のフォームを切り貼りして、白井(shirai@oskavol.org) までお送りください。 
 大阪ボランティア協会ホームページ(http://www.osakavol.org/)からも申 し込み可能です。
 ※お申し込み後は特に通知等しませんので、直接会場におこしください
 ※キャンセルの場合は速やかにご連絡ください

■申込書フォーム
=================================

 ・ふりがな:
 ・氏  名:
 ・連絡先:
  □自宅  □職場(職場名:                    
                    )
 ・TEL    
 ・FAX   
 ・EMAIL
 ・障害者自立支援法について何かご意見があればご記入ください

=================================

※この欄の記入内容は講座参加者に配布する場合がありますので、 あらかじめ、ご了承ください。 配布を希望されない方はその旨をご記入ください。

※個人情報の取り扱いについて…申込者の住所・氏名・連絡先などの個人情報はお申し込みいただいた事業に関する事務連絡のご案内等に使用し、他の目的には一切使用いたしません。

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★【10】 編集後記                     ★☆★
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 本年度の長編ドキュメンタリー賞の「不都合な真実」を観たが、これがドキュメンタリー?と首をかしげた。最初は、ゴア元副大統領の温暖化に関してのプレゼンテーションの上手さになるほどと思ったが、次第に彼のプロモーションフィルムみたいに思えてきた。世界各国で温暖化に関する講演で大活躍かもしれないが、ゴア氏自身は一体何をしているのかよく見えてこない。まあ、政治家とはそのようなものかもしれない。
 一方見せ方の上手さで、人々は簡単に信じてしまうだろうなという恐さを感じた。ジュラシックパークの作者マイクル・クライトンの小説「恐怖の存在」は、ある環境保護団体が、地球の気温データを隠蔽し、俳優を格好の慈善行為に使い、多額の寄付金を集めていた話。実際のデータも数多く掲載している。物事を多面的に見ろよという警告なのだろう。
                                              (スー)
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このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得 て運営しております。
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