メールマガジン「書く力、書く参加!市民ライター通信」のホームページです
投稿・批評大歓迎! 書いて発信する市民ライターみんなの広場です
| ホーム | 市民ライターって何だ? | バックナンバー | ポリシー | ご意見・ご感想をお送りください | 投稿募集中! | ブログ |
メルマガ購読の申込は
こちら!
購読は無料です
掲載記事索引

市民ライターどんどん
地球を見つめて〜なんちゃって
  ……かざりえみこ
コラム ★ライターズ・バトル★
  《おれのコラムが面白い!》
新登場! テーマ・コラム
  《ライター各様書き比べ》
脱サラ議員奮闘記
 …山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
  ……秋田おばこ
市民ライターのキモ
  その真実と技術
    ……吐山継彦
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
   ……平田泰史
◇わが町中津を語る
  ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
   この○○を誉めよ!

◇講座そのほか情報
(以下はいまなお工事中です)
◇投稿
◇編集後記
これまで発行した
全てのメールマガジンは
バックナンバーからご覧ください。
市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2007.2.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第41号★☆★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
                  
  ========= 市民ライターのイメージ ==========
       
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

■まいど おおきに!■

 暖かいのか、寒いのか体調管理がむつかしいこのごろです。さて、今号より
新連載「私のスピルチャル体験」が始まります。スピルチャルって、オーラの
泉の江原啓之みたいな霊能体験ではなく、内面の自分と社会的な自分との対峙
を経て、性的マイノリティーになったお話のようです。どのように社会の鎧を
脱いでいかれたか、多様な人の心を知る機会になりそうです。

/////////////////////■□■ も く じ ■□■//////////////////////

【1】市民ライターどんどん(33)
    山鳥坂ダム建設を阻止するために!
     土地トラスト(一坪地主)運動の開始にあたって  ……… 有友正本
【2】地球を見つめて〜なんちゃって (41) 
     ネズミ  ………………………………………………  かざりえみこ
【3】オバチャマは市民ライター(11)
     お年玉付年賀はがきストーリー ………………………… オバチャマ
【4】私のスピルチャル体験 (1)  …………………………………… 有明弥
【5】「ホンの来歴」(5)  ……………………………………………  槙野 裕
【6】今月のフフフ    ……………………………………………………  風
【7】秋田弁だば まんず おもしれー 
     手が考える?  …………………………………………… 秋田おばこ
【8】ハンガリー追想(3) …………………………………… シュー・マームラ
【9】投稿  詩    ………………………………………………  陣内 三朗
【10】イベントのお知らせ
   (1)一緒に考えてみませんか障害者自立支援法
   (2)市民活動サロン「遊学亭」
       「思い」を「活動」につなげて
         ―中国帰国者・家族の日本語学習支援教室から
【11】編集後記

//////////////////////////////////////////////////////////////

 読んで、感じて、そして、あなたも発信してください。    
☆書く力を養い、書くことに慣れ、書くことで社会参加していきましょう。


  「論・RON・ロン」コーナーは、個人の論を世の中に論じよ
  うというコーナーです。といっても、個人的な問題を論じる場
  ではなく、社会的問題や時事ネタを、一市民の立場で論じよう
  ではないかというコーナーなのです。多いに論じて、あなたの
  考えを世に問うてください。個人の考えを発信することには意
  味があります。ひとりの力は小さくても“うわさが力になる”
  からです。あなたの論をお寄せください。反論や賛成論も歓迎、
  ここは「議論の場」です。


  その他「この○○を誉めよ!」などいずれも800〜1000字程度   
  (締切15日必着!メールに貼り付け添付でお願いします)
  感想・投稿大歓迎!お待ちしてま〜す。
  ★投稿先  E-mail: mm-writers@abelia.ocn.ne.jp ★  

メルマガ「市民プロデューサー通信」の購読もよろしくお願いします。
⇒http://isweb25.infoseek.co.jp/business/capnews/index.html

                     
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■                  ★彡☆彡
□【1】市民ライターどんどん       ☆彡
■     山鳥坂ダム建設を阻止するために!
□        土地トラスト(一坪地主)運動の開始にあたって
■                  ★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    
                                              有友正本
             (大洲市議会議員 大洲市の住民投票を実現する会事務局長)

 私たちはこれまで、山鳥坂ダムの建設を阻止するため、さまざまな活動を行ってきました。まず、大洲市議会に対する陳情・請願、これは全会一致で採択されたにもかかわらず、加戸知事と旧建設省の『再構築案』で、旧大洲市議会の決定は簡単に逆転してしまいました。市民団体による約22、000人の署名と、肱川漁協による約16,000人の署名、合計約38,000人にも及ぶ署名が簡単に否決されてしまいました。この議決に参加した議員の中で、山鳥坂ダム反対から賛成に転じ、納得できる説明をした議員がいるでしょうか。議会が、市民の声を全会一致で受け入れながら、簡単に否決されてしまいました。 

 そして、旧大洲市の有権者の53.3パーセントの署名を認めながら、否決された住民投票の要求。有権者の二人に一人が、住民投票による決定を求めたにも拘らず、住民投票の要求は簡単に否決されてしまいました。議会制民主主義は、市民の声を否決し続けたのです。
 
 住民投票の要求を、否決するよう議会へ求めた大洲市長に対するリコール運動。さらに新河川法の下で、住民参加を義務付けられた流域委員会を、住民参加を否定し、山鳥坂ダムにお墨付きを与えるための流域委員会に貶められた肱川流域委員会に対する抗議行動。日弁連は、この事態のあまりのひどさに意見書を発表し、その中で「肱川水系の河川整備計画の策定に当たり、公募などの方法により住民団体やNPOなどを含めた広汎な分野から相当数の委員を追加するよう」求める事態にまで至りました。流域委員会そして山鳥坂ダムに反対する、民主主義にもとづく、市民としての当然の権利が、繰り返し否定されてきました。

 そして現在、国土交通省は何が何でも「来年度山鳥坂ダム建設着工」を実現するため、環境アセスメントの準備書の公告縦覧、意見書の募集を終えたところです。

 山鳥坂ダムの建設が予定されている地域は、様々の絶滅が危惧されている種が生息する自然豊かな地域です。大空にはクマタカが舞い、ヤイロチョウがさえずり、そしてミゾゴイが餌をついばみます。

 ところが準備書の内容を検討する山鳥坂ダム環境検討委員会で、山鳥坂ダム工事事務所の所長が「いつまでも調査をしているわけにはいかない」と発言し、さらに別の委員が県内で未確認の腐生ランの発見の可能性を指摘したところ事務局が「準備書に間に合わない」と結論付けました。これでは、まさにすべてのプロセスが、「山鳥坂ダム建設ありき」で進められているといっても、けっして言い過ぎではありません。

 私たちが、山鳥坂ダム建設に反対する根拠は、このダムが治水対策の役に立たないこと。 そして、洪水時にダムは洪水調節容量がいっぱいになると、但し書き操作を行います。但し書き操作とは、ダムを守るためにダム湖への流入量以上の放流をせざるを得なくなることです。そうすると、下流ではさらに水位が上がり、洪水被害が増大します。この被害を、肱川では2004年〜05年と2年続けて経験しました。

 すでに、肱川の上流には鹿野川・野村の二つのダムがあります。これらのダムは、肱川の河川環境を悪化させ続けています。河口の海苔採取量は、年毎に減少し、肱川名物のアユは小型になりその味も悪くなっています。

 そこで、私たちは土地トラスト(一坪地主)運動を提案することにしました。土地トラスト(一坪地主)運動は、山鳥坂ダム反対の世論の大きさを示し、さらに世論を広げるためのものです。市民の法的権利(土地の私有権)を行使して、ダム建設を中止するため、土地トラスト(一坪地主)運動への支援をお願いします。

有友さんのホームページ
http://www2.odn.ne.jp/~youyou.ma/index.htm


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                          ☆彡
■【2】 地球を見つめて〜なんちゃって(41)    ☆彡
□                    ★彡   
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
                       ◆ ネズミ ◆
                                          かざりえみこ 

 昔話にはよくネズミが登場します。
 「おむすびころりん」でおなじみの『ネズミ浄土』、やせっぽちネズミと太っちょネズミが山ですもうをとる『ネズミのすもう』、猫がネズミにだまされて十二支の中に入れなかった『十二支のはなし』などそれぞれにおもしろいですね。おはなしの中では、ネズミが必ずしも悪者扱いをされていません。民衆の暮らしと密着し過ぎたために憎むに値しなかったのでしょうか。憎んでなんかいられなかったのでしょうか?

 絵本『ぐりとぐら』も主人公は野ネズミ!『トムとジェリー』『ゲゲゲの鬼太郎』にもネズミ。わらべ歌でも「……俵のネズミが米食ってチュー……」ですが、私が子どもの頃、大きな土蔵に、もしかしたらネズミが入ったかも知れない、と父は大騒ぎしてネズミ取りのトラップをしかけていました。そうして「ネズミというやつは」と例のネズミ算の講釈を聞かされました。3〜4週間で親になり、1度に8匹も子が産まれたら、蔵の米がネズミに食われてしまうと脅かされて。
 ところが、座敷の奥でネズミが走ると「地震や火事の前には、家にネズミが1匹もいなくなる。ネズミがいるのは良いことだ」と言うではありませんか。子ども心に(いったいどっちなの?)と思ったものでした。夜中にネズミの走る音は私には不気味でした。
 いま、都会では至る所にネズミがいます。
 夜に商店街を歩いていて、不意に目の前を横切って走っていく大きなドブネズミがいました。地下鉄を待っていたら、線路の横を抜けて、これもみごとに大きなネズミがホームの下に入っていきました。さすが、夜行性です。町の中には食べものがあります。水もあります。猫も蛇もいないし、安心して住めます。ものすごい数で殖えているそうです。

 ネズミはペストを媒介する怖い害獣です。 
 先日九州宮崎県で鶏インフルエンザが発生して、大きなニュースとなりましたが、終息する頃にラジオから、「原因の一つにネズミが考えられる」と聞こえてきました。それならタイヘン、と思って新聞やテレビで続報を待っていたのに、それっきりでした。あれは何だったのでしょう? なんとなくありえるかな? と考えてしまったのです。私にとって、もともとネズミは怖いのですから。
 最近、「猫がネズミを捕ったのよ」というと、カワイソーッと言って若い人ににらまれました。大人も「それは昔の話だ」と言います。ペットの猫も良いけど、猫にネズミをすっかり見限らせてもいいのかなー?


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆                          ★彡   ★彡
★【3】オバチャマは市民ライター (11)     
☆                                ☆★☆★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
               ■ お年玉付年賀はがきストーリー ■ 
                   
                                             オバチャマ

 お年玉付年賀はがき当たりました? どうして今頃になってそんな話題っていわれるかもしれないけれど、オバチャマはず〜っと忘れていてこの前郵便局で思い出したばかりだからなのね。1月15日に当選番号が発表になっても、年賀状をわくわくと持ってきて調べる人はそういなくなったと思う。ホントにつまらない。ちょっと楽しい正月あけのイベントだったのにね。

 お年玉付年賀はがきが、始めて発行されたのは昭和24年。最初の賞品は1等が純毛洋服地、2等グローブ、3等傘、4等はがき入れだったんですって。今の賞品は海外旅行やパソコン、DVDレコーダー付ホームシアターセットとか、高級だけど確率低すぎて夢がない。宝くじじゃないんだから、幸せの大盤振る舞いはたくさんの人に分配された方が良いと思うわけね。

 去年のことだけど、「当選番号の紙、貰ってきたよ」って家族に言ったら、「そんなのジャンボ宝くじより確率低いんだよ」といって見向きもしない。「でも、切手シートくらいならさ、当たってるかもしれないでしょう」「無かった。お父さんのもお母さんのも」なんだ、調べてるんじゃない。下二ケタで、それもたった2種類。調べる楽しさもない。

 それから数ヵ月後、絵はがきがきて「あなたのお陰で、夫婦ふたりでハワイに来ています。年賀状って当たるんですねえ」と書いてあった。「土産も寄こさないなら、お知らせなんかするんじゃない!」 お義理の年賀状だっただけに、ショック。

 さて今年はと、何てシンプルな当選番号表。調べる手間いらずのたった8種類。3等64と79。切手シートだって100枚に2本だよ。確率ひく〜い。折角、フリーソフトの年賀状当選番号チェッカー(http://cryp.org)があってもね、50枚くらいじゃ瞬きする間に素でできてしまう。「当たった! 切手シート2枚。」「お母さん、すご〜い」

 今年は選挙の年。選挙になると何故か「お久しぶり。びっくりした?」とはるばるやって来るんだった。良かった、彼女に年賀状だしてなくて。「二度あることは三度あるのね、ありがとう」なんて言われたら、今度こそホントに切れちゃいますから。



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★            ☆彡               ★彡   
☆【4】投稿 「私のスピルチャル体験」 第1回         ☆彡     ★彡
★                                ☆★☆★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                             有明弥

 私は1957年生まれ、性別:男性、性的思考:異性、ジェンダー:男性、社会の中で多くの人と同じところにいました。そんな私が2006年8月に生まれ変わり 性別:男性、性的思考:?、ジェンダー:女性、男性、?、になって生活している訳を書きます。

 何のことか分からんという人の為に、私は性的マイノリティーの当事者になりましたということです。性的マイノリティーの詳しいことは後で書きますが、レズビアン、ゲイ、 バイセクシャル、トランジェター、クイアなどなど多様な性的な当事者であることを一部カミングアウトしたのが、2006年8月でした。
 今私はクイアだと自称していますが、ここに至るまでの私の心の動きを書いていきます。

 2001年9月11日、あの悲惨な出来事が私を動かしました。あのテロリストと呼ばれている人たちに哀愁を感じました(もちろん沢山の犠牲になられた方のことは言葉では言い表せない悲しみと思っています)。なぜそこまでする、なぜそこまでできる、私になにかを伝えるかのように、テレビの映像はエンドレスに流れました。それから身体の中では別の自分がぐるぐると騒ぎ立て私を動かそうとします。表面上何も変わらない自分と上手くいきませんでした。しばらくして心理カウンセラーの勉強会でそのことに触れるチャンスがありました。その時の私は両方の私が好きなのか、嫌いなのか、私は誰なの状態でした。

 こんな私にあるカウンセラーは優しく両方を見せてくれました。どちらも私であることを自覚できました。しかしこの二つの違ったものをコントロールすることが始まりました。                            
 まずは外見上より男らしく見せよう、ジムに通い肉体改造だ、頭はスキンヘッドと、がんばりました。なぜそんなことをする必要があったのか、それまでの私は中途半端な人間でした。がんばり、真剣にやっても上手くいかず、もういいとだらだら過ごしていました。そんな私がなにかに取り付かれたように弾けたのです。
                                           (つづく)


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                            ☆彡
■【5】「ホンの来歴」(5)           ☆彡
□                         ★彡  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                             槙野 裕

 次は少し細かい話になりますが、録音機材についてです。
 一口に「録音機材」といっても今では選択肢は様々です。カセットレコーダー、MDレコーダー、ICレコーダー等々。

 どれを選ぶかは好きずきですが、私はICレコーダーをお薦めします。録音したデータをパソコンで取り扱えるからです。
 これを読んで下さっている方はパソコンを使っていると思います。そして恐らく原稿を書くのもパソコンでしょう。であれば、録音したインタビューもパソコンで扱える方が楽です。原稿起こしに便利な機能がついた再生ソフトも様々に開発されています。

 ICレコーダーには高級な専用機もありますし、最近流行のmp3プレイヤに録音機能が付属しているものもあります。
 専用機は感度も良く扱いも楽ですが、なかなか高価でよほどの頻度で使うのでない限りもったいないかもしれません。私は専用機ではなくmp3プレイヤ付属の録音機能を使っていますが、インタビューを録音するには十分の性能です。(私の本でのインタビューは、すべてこのmp3プレイヤで録音しました)

 ICレコーダーのもう1つのメリットは、録音時間の長さです。
 私のmp3プレイヤは最大で連続10時間の録音が可能です。これならインタビューの途中でカセットテープが終わっていたなんていう悲劇は起こりません。
 また、パソコン上では「一気に30分後に飛ぶ」といった再生ができます。実際に原稿に起こす作業をしていると、こういうことも便利なものです。

 いいことばかりのICレコーダーですが、データの管理には注意が必要です。パソコンのデータはカセットテープやMDのようにメディアが溜まらないのでありがたいのですが、パソコンがクラッシュすれば一瞬にして消えてしまいます。ですから貴重なデータはこまめにバックアップをとりましょう。これさえ忘れなければ、ICレコーダーはインタビューの強い味方になってくれるはずです。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■                          ★彡☆彡
□【6】今月のフフフ                 ☆彡
■                               ★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                      『蔵』2題

                                       風

【その1】
 保育園の年中組(4〜5才)へ、『見るなのくら』の絵本を持っていきました。
マンションに住んでいる子も多い地域で、「くら」なんて町の中にありません。

そこで最初に、紹介がてらちょっとおしゃべり。
私 :「今日の絵本には『くら』が出てきますよ。
『くら』って見たことあるかなー?」
園児:「知ってる。きのう行ったよ」
私 :「行った・・・って?」
園児:「そう、パパとママとお兄ちゃんと。
そんでお寿司がまわって来るの」
私はしばし絶句。そして??
頭は土蔵の白壁よりも銀シャリよりも、まっ白でした。完敗!


【その2】
 大阪梅田の紀伊国屋で、私は出口に向かっていました。
 後ろから若い女性の声。

「もしもし、いま、紀伊国屋を出るとこ。出口あちこちあるから、気ぃつけてよ。ここわかりやすいわ。目の前に場所 書いてある。言うで。もしもし、ジグラヨコチョウ!。え? わからん? ジグラかジクラか知らんけど、あんた、何年梅田を歩いてんのよ」

私の目の前には『地蔵横町』と書いてあって、お線香の匂いが立ちこめてました。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■【7】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
□   
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                   ■ 手が考える? ■
                                            秋田おばこ

今年は暖冬だけれど、やはり冬は冬。
大阪でも朝夕はけっこう冷えます。
ゴミを出したり、洗濯物を干したりしていると、手がかじかんでくるのですから。
これを秋田では「手がカンガエる」と言いました。
「手、カンガエテ、カンガエテ、字が書けない」とか
「手がカンガエター」と言うと、
「手がサガシ(前号参照!)くなるんだ」などと笑っていました。
こんな表現、本当におもしろいですね。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                ☆彡☆彡☆彡
■【8】ハンガリー追想(3)                    ★ ☆
□                      ★彡★彡★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                     シュー・マームラ
                          
先日往年の名作「第三の男」が放映された。アントン・カラスの奏でるテーマ曲が何ともいえない雰囲気を加えている。カラスがハンガリー系ということもあるのか、哀愁をおびた曲はジプシー音楽を思い出させる。
 ハンガリーのレストランでは、ジプシーの旋律に触発されて作曲された「ハンガリー舞曲」や「チゴイネルワイゼン」などを、ジプシーバンドが演奏していることがある。そのためか、ジプシー音楽がハンガリーの民族音楽と勘違いされることもあるようだ。

 ジプシーということばが、偏見や差別的に使用されてきたことがあり、最近はロマと呼ばれるそうだ。彼らは何組かの家族で移動生活をし、世界中に約1000万人、その過半数がヨーロッパ、中でも多くが東欧に住んでいるそうだ。例えば、フランス、スペインなどではワインのぶどうの収穫期には季節労働者として働いている。私もハンガリーの農業地域で会った。
 私がハンガリーで多くの時間を過ごしたのは、南西部ルーマニア国境に近いベーケーシュ県の村。穀倉地帯ハンガリー平原の中に位置しているが、ガチョウの飼育にも力を入れている。ガチョウは、フォアグラなど食料だけでなく、羽毛は羽毛布団の詰め物として利用される。厳冬、広大な平原、水のきれいなポーランドとハンガリーは、ガチョウに良質の羽毛を成長させ、世界有数の高品質の羽毛の生産地である。

 食肉用のガチョウの羽根はバリカンで刈られるが、高級羽毛布団用のガチョウは、羽毛を壊さないためにハンドピックといって、手で羽根を引き抜かれる。6月頃に孵化し、10月に一回目のハンドピックが行われる。身を温めるための羽根を抜かれガチョウは丸裸になるが、自然とは偉いもので、短期間で再び羽根が身を包む。回を重ねるごとに、羽毛は大きく弾力も増す。2、3月までに、4、5回ハンドピックが行われ、その後一部が卵を産む種鳥として残されるが、多くには食肉になる運命が待っている。 
 各農場では、決められた日に、10数名に子どもも加わりハンドピック作業をする人たちが集まる。約6ヵ月間、彼らは順次農場を回る。ガチョウは作業小屋に集められ、一羽ずつ丸裸にされる。その後消毒液を掛けられ平原に戻るが、中には血だらけにされ、ふらふらと数歩歩いてバタリと倒れてしまうものもある。

 ハンドピックをしている人たちがジプシーだとは知らなかったが、誰に対しても紳士的で偏見を持たないピーターが何かの弾みで「彼らはジプシーだから」と吐き捨てるように言ったことでわかった。彼のような人がそのような態度をとったことが、より一層悲しく思えた。彼らの音楽同様、彼らの歴史はどこか悲しい。
 髪の毛から全身羽根だらけになり仕事を終えた彼らと、外で立っていた私たちと目があった。言葉が通じないんだからと日本語でジェスチャーを交えながら「頭から羽根だらけで大変やね」といったら、「そうそう」みたいな感じでしばらく話をした。

 この場にいなかった仕事仲間のゴビさんは、正義感と慈悲が一杯のすばらしい女性だ。観光地に行くと、物乞いをする人たちがいる。彼女は、「私は見過ごせない」と必ず彼らに幾らかお金を渡していた。「社会主義で仕事がなく物乞い?」と不思議に思っていたものだが、今思うと彼らはジプシーであったのかも知れない。しかし、どこでも、いいやつはいるもんだ。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                ☆彡     ☆彡
■【9】投稿 ・・・詩                 
□                    ☆彡★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                              陣内 三朗 
  ◆  言葉大切に  ◆
     

  言葉にはすばらしい力がある
  言葉の大切さを知っている人は
  普段使う言葉も大切にしている

  何気ない言葉が
  人を傷つけ
  何気ない言葉が
  人を勇気づける

  どうせなら
  人を勇気づける
  言葉を使いたい
  どうせなら
  人の心があたたまる
  言葉を使いたい

  優しさを言葉に変えて
  感謝を言葉にのせて
  言葉大切に



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                  ☆彡     
■【10】イベントのお知らせ         ☆  
□                       ★彡★彡 ☆彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】シリーズ〜社会保障を考える〜
   ホントに自立支援?
   一緒に考えてみませんか障害者自立支援法

【2】第6回 市民活動サロン「遊学亭」
     〜エンパワーとひらめきのために〜
   そのお題は、
   『「思い」を「活動」につなげて
      ―中国帰国者・家族の日本語学習支援教室から』



【1】シリーズ〜社会保障を考える〜
   ホントに自立支援?
   一緒に考えてみませんか障害者自立支援法
======================================================================

シリーズ〜社会保障を考える〜
ホントに自立支援?
一緒に考えてみませんか障害者自立支援法

シリーズ社会保障を考えるについて・・・
社会保障という言葉から、あなたは何をイメージしますか?「障害者のためのもの」、

「日々の暮らしに欠かせないもの」、「年金はあてにならないから、自分で老後に備えなくちゃ」、「大事なことはわかるけど、今の自分には関係ないし」・・・ 立場によって、見方はいろいろかもしれません。しかし人はいつか歳をとり、加齢は何らかの生活上の障害を伴いながら進んでいきます。

また、交通事故や不慮の事故など予期せぬ出来事に遭遇する可能性もあります。このような状況になったとき社会保障は「自分には関係のないもの」では有り得ないでしょう。そこで大阪ボランティア協会では、「社会保障」について市民の視点からあなたとともに考える学習会を行います。たくさんの方々の参加をお待ちしています。


*****
昨年4月から障害者自立支援法が施行されました。第1回目はこの法律の全体的な話と、身体障害者の立場からの問題点を明らかにしました。第2回では、知的障害者の立場から講師の方にお話をうかがいます。

【第2回 知的障害者の立場から】
■日時:2007年3月10日(土) 14:00〜16:00
■場所:大阪NPOプラザ3階 会議室D
    (大阪市福島区吉野4-29-20)
    http://www.osakavol.org/volkyo/access/index.html
■内容
 障害者自立支援法施行後の現状、法律が施行されたことによって生じている
 問題点について、講師の方からお話をうかがい、参加者も交えて質問、意見
 交換を行います。

■講師:小尾 隆一(こび りゅういち)さん
     (大阪知的障害者育成会事務局次長)
■対象:興味をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます
■参加費:500円
■定員:20名(お申し込み順)
■主催・お問い合わせ・お申し込み
 社会福祉法人大阪ボランティア協会 
 〒553-0006
 大阪市福島区吉野4-29-20 大阪NPOプラザ100号
 (担当:白井・飯田)
 TEL:06-6465-8391 Fax:06-6465-8393

■申し込み方法
 メールまたはFAXにてお申し込みください。
 大阪ボランティア協会ホームページ(http://www.osakavol.org/)からも申
し込み可能です。
 ※お申し込み後は特に通知等しませんので、直接会場におこしください
 ※キャンセルの場合は速やかにご連絡ください

===================================

■申込書フォーム
 ・ふりがな:
 ・氏  名:
 ・連絡先:
  □自宅  □職場(職場名:                    
                    )
 ・TEL    
 ・FAX   
 ・EMAIL
 ・障害者自立支援法について何かご意見があればご記入ください

======================================================================

【2】第6回 市民活動サロン「遊学亭」
         〜エンパワーとひらめきのために〜
       そのお題は、
       「思い」を「活動」につなげて
         ―中国帰国者・家族の日本語学習支援教室から』


 市民活動サロン「遊学亭」は、毎回違う人が「亭主」になり、亭主自身が注目している市民活動家をお招きし、サロンを開催します。

「遊学亭」では市民活動に必要な「ひらめき」「新しい刺激・情報」「出会い」「充電」などの機会を参加者のみなさんとともに共有できるよう、亭主自身が進行やもてなしを工夫します。

 もちろん一方的なお話しだけではなく、発題の後に参加者同士の話し合いの場は毎回確保されます。開けてびっくり玉手箱のような、新鮮なサプライズと遊び心満載の仕掛けをお楽しみください。

※「亭主」とは遊学亭の主人の意味で、男性をさすものではありません。
※市民活動サロン「遊学亭」を奇数月の土曜日または日曜日の午後に開催します。

■日 時:2007年3月4日・日曜日 14時〜17時

■会 場:大阪NPOプラザ 会議室D (3F)
 http://www.onp.or.jp/contact/index.html
 (大阪市福島区吉野4-29-20)

■参加費:1,000円

■定 員:20人(先着順)

■内 容:「中国帰国者・家族の日本語学習支援教室から」

 1972年9月に日中平和友好条約が締結され、1981年から中国から日本人残留婦人・残留孤児の帰国が始まりました。帰国した人たちは、中国帰国者支援法に基づき、日本語習得や日本の生活に慣れるために「中国帰国者定着促進センター」(1994年名称変更以前「中国帰国孤児定着促進センター」)に入所しましたが、期間はわずか4ヶ月間で各地に“定着”していきました。
 しかし、生活の中で日本語を習得することは非常な困難を極め、仕事に就くことも難しい状況でした。そのときの日本政府の対応をめぐり、最近、中国残留日本人訴訟なども起こっています。そして現在は、中国帰国者の3世・4世が中国から来日し、日本で生活を始めています。

 今回の「遊学亭」はゲストスピーカーとして、厳しい生活状況の下で何とか日本語を学びたいという中国帰国者たちとの出会いから「にほんごサポートひまわり会」を主催し、主に中国帰国者や家族の日本語・生活サポートを行っている斎藤裕子さんをお招きします。「思い」を「活動」につなげたこと・これからの「活動」への「思い」を語っていただきます。

○ゲスト
★斎藤裕子さん
「にほんごサポートひまわり会」

 80年代から神戸市垂水区の中国帰国者のための日本語教室でボランティア活動を始める。3年前に大阪市平野区で「にほんごサポートひまわり会」を立ち上げ、中国帰国者の日本語のサポートや生活のサポートを行っている。
 中国帰国者の3世・4世の子どもたちが学校の授業がわからず困っていることを知り、昨年から子どもたちの日本語学習支援を行っている。
 中国語と日本語ができる人たちの自立のために平野区の医療に関する冊子の中国語訳などを手がけている。
 著書として日中対訳の生活用語集、日本人とのトラブルを集めた「交流百話」、中国語話者のための日本語教材、中国残留婦人の半生の聞き書きなどがある。

○亭主
★藤原麻佐代さん

 留学生のホストファミリーをしているうちに、仕事をやめてからのライフワークとして日本語ボランティアをしようと思い、在職中の1999年から「とよなか国際交流協会・とよなかにほんご」にボランティアとして参加。
 2001年に「大阪にほんごボランティアネットワーク」の一員として大阪市と協働して「にほんご・なんば」の立ち上げに関わる。
 市民プロデューサー講座を受講後、市民活動プロデューサー協会に参加。
 2002年10月より2006年3月まで大阪市立総合生涯学習センター職員として市民活動のサポートを担当。
 現在、今回のゲストと共に子どもたちの日本語学習支援を行っている。
「地域日本語教室」の日本語習得支援を研究テーマとして大学院で学んでいる。
 

○進め方
 14時00分 チェックイン
 14時15分 ゲストのお話
 15時15分 フリートーク
 16時00分 お茶を楽しみながらワイワイと
 17時00分 サロン終了
 ※希望者は二次会へGO!

■主 催:
 市民活動プロデューサー協会
 http://www.jcapa.com/
 大阪ボランティア協会
 http://www.osakavol.org/

■申込方法:
 お申し込みは下記の申込書をFAX、またはWebでお願いします。
FAX 06−6465−8393
 http://www.osakavol.org/b-yugaku/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○第6回市民活動サロン「遊学亭」(3/4) 参加申込書

・お名前:
・所属:
・期待・知りたいこと:
・緊急連絡先(事務局のみ使用):

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★申込書の記載内容のうち、緊急連絡先以外は、主催者・ゲスト
・参加者の間で共有します。
 なお、利用後は適切に破棄します。


★原則として、受付受理の連絡は行いません。
 当日、直接会場にお越しください。

■申し込み・問い合わせ先:
 大阪ボランティア協会
 Tel:06-6465-8391 Fax:06-6465-8393
 〒553−0006
 大阪市福島区吉野4-29-20 大阪NPOプラザ100号


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★【11】 編集後記                     ★☆★
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 最近インドの経済成長がめざましい。NHKテレビでも特集していたし、英国BBCラジオでも2週間に亘りIndia Rising(インドの台頭)として取り上げていた。
 そこで興味を持ち数冊の本を読んだ。不可触民出身でありながらインド憲法の父と呼ばれるアンベードカルのことを知った。穢れているからと自由に水を飲むことさえ許されない不可触民のために、ガンジーとも戦いつづけた。しかし、今や名前からカーストが分かるというのに、ファーストフード店では名前を呼ばれても平気な人たちも現れてきているそうだ。ITとカースト、今後インドはどのような顔を見せるのだろうか。         (スー)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

=================================
このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講
座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得
て運営しております。
=================================
 

著作権について | 個人情報の保護について | 私たちについて