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これまで発行した
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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!
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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★ 市民ライター通信
☆ 2007.1.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第40号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■
市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
========= 市民ライターのイメージ ==========
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
■まいど おおきに!■
2007年初めての発行です。遅くなりましたが本年もよろしくお願いします。
先日の編集会議で今年の新しい企画の話が盛り上がりました。今年の後半にな
りそうですが、皆様にご案内できるように、頑張っていきたいと思っています。
/////////////////////■□■ も く じ ■□■//////////////////////
【1】市民ライターどんどん(32)
松居友さんと3冊の絵本 ………………………… 小林 康代
【2】論・RON・ロン
駅伝と俳諧と市民活動 ……………………………… thayama
【3】地球を見つめて〜なんちゃって(40)
しめ飾りに来るスズメ ………………………… かざり えみこ
【4】オバチャマは市民ライター (8)
世のため人のため、クリック、クリッククリック ………… オバチャマ
【5】この本を褒めよ
学生のためのボランティア論 ………………………… 風子
【6】ホンの来歴(4) …………………………………………… 槙野 裕
【7】この一冊
ファスト風土化する日本 郊外化とその病理 ……… 本河 知明
【8】秋田弁だば まんず おもしれー
最高のほめことば「さがしい」 …………………… 秋田おばこ
【9】ハンガリー追想(2)…………………………………… シュー・マームラ
【10】投稿 詩 ……………………………………………… 陣内 三朗
【11】お知らせ
1)「人やまちが元気になるファシリテーター入門講座
〜17日で学ぶスキルとマインド」(解放出版社)
2)市民活動サロン「遊学亭」
3)シリーズ〜社会保障を考える〜
ホントに自立支援?
一緒に考えてみませんか障害者自立支援法】
【12】編集後記
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読んで、感じて、そして、あなたも発信してください。
☆書く力を養い、書くことに慣れ、書くことで社会参加していきましょう。
「論・RON・ロン」コーナーは、個人の論を世の中に論じよ
うというコーナーです。といっても、個人的な問題を論じる場
ではなく、社会的問題や時事ネタを、一市民の立場で論じよう
ではないかというコーナーなのです。多いに論じて、あなたの
考えを世に問うてください。個人の考えを発信することには意
味があります。ひとりの力は小さくても“うわさが力になる”
からです。あなたの論をお寄せください。反論や賛成論も歓迎、
ここは「議論の場」です。
その他「この○○を誉めよ!」などいずれも800〜1000字程度
(締切15日必着!メールに貼り付け添付でお願いします)
感想・投稿大歓迎!お待ちしてま〜す。
★投稿先 E-mail: mm-writers@abelia.ocn.ne.jp ★
メルマガ「市民プロデューサー通信」の購読もよろしくお願いします。
⇒http://isweb25.infoseek.co.jp/business/capnews/index.html
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■ ★彡☆彡
□【1】市民ライターどんどん(32) ☆彡
■ 松居友さんと3冊の絵本
□ ★彡
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小林 康代
(元大阪市立図書館司書)
人の縁とは不思議なものです。
私の母の末の弟、博幾(ひろちか)叔父は画家でした。あまり売れないので食べていけず、ずっと私の両親が経済的な援助をしていました。そんな叔父の絵を『一枚の絵』という雑誌で見た、当時福武書店(今のベネッセ)で児童書の編集長をしておられた松居友さんが、叔父の絵に文章をつけて世に出してくださいました。
それが『おひさまありがとう』と『ほのおのとり』の絵本です。
絵本が出版されても、貧乏であることに変わりはなく、もともと体の弱い叔父には、油絵を描き続けるのは無理だったのでしょう。その後『生まれる』という絵本を、福武書店をやめた松居さんと、ほるぷ出版から出して以来、画家という職業から遠ざかってしまいました。
ところが、これらの絵本の原画が、叔父から私の母に、そして母から私に譲られたのはほんの4年前のことでした。2年前に私が抗がん剤治療をうけながら家族と離れて、マキノの雑木林の中で一人暮しをしている間、これらの原画がずっと私を励まし慰めてくれました。この時に、たまたま知り合ったのが、湖西に絵本美術館を作ろうと活動を始めていた「絵本による街づくりの会」の人たちです。
『ほのおのとり』の原画展が、会の事務局のあるペンション・マキノで開かれました。
原画を写真に撮り、スクリーンに映し出してピアノの生演奏で語るという、詩語りの会も開かれました。
でも、これらのことを著者である松居友さんにことわりもせず行うことは、仕事を通じて得た知識から思うと、著作権法上問題があるのではないかと、私は不安でした。
そこで、松居さんになんとか連絡をとりたいと探しましたが、どうしても居所がわかりません。
探しあぐねた私は父上の福音館書店初代編集長・松居直氏の講演会場に押しかけ、息子さんに手渡してほしいと、無理やり手紙を預けました。そうして一年後、ミンダナオの松居さんから連絡がきたのです。一時帰国の松居友さんにお目にかかることもできました。
それからは、2年続けて、「絵本による街づくりの会」主催で、ペンションマキノで講演会と交流会が開かれ、松居さんと松居さんが主宰しているミンダナオ子ども図書館の活動について、どんどん理解と関心を高めてきました。
昨年は知恵をふりしぼって、海外交流基金を申請し、ミンダナオ子ども図書館の奨学生12人を日本に招き、イスラムの伝統楽器であるクリンタンの演奏と、踊りを見ていただいて日本の子どもや若者たちと交流をしようと計画しています。
イスラムもカソリックも仏教も神道もあらゆる宗教がみんな一緒に、絵本と音楽で結ばれる平和の集いにしたいと思っています。もちろん、日本の子どもたちや青年たちの演奏や、他の国々の民族楽器による演奏も予定に入れています。
また、松居さんの絵本の講演会と絵本の原画展も予定しています。
場所と会場について、
10月27日(土)滋賀県高島市朽木村のやまびこホール、
11月3日(土)は大阪市平野区平野区民ホール です。
詳細が決まり次第、またこのメールマガジンでお知らせします。
一人でも多くの方が、今からカレンダーに書き入れて、その日を空けておいていただけたら、本当に嬉しいです。
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□ ★彡
■【2】 論・RON・ロン ☆彡
□ ◆ 「駅伝と俳諧と市民活動」 ◆
■ ★彡☆★
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thayama
駅伝と俳諧には何のつながりもないが、KJ法でグルーピングする際には、同じ括りにしたい項目である。違うけど、どこか匂いが似ている、というか、類似性を感じる。しかし、どこが似ているのかはまだ分からない。KJ法でカード出しをする場合、重要なのはここのところである。
例えば、「駅伝」、「陸上」、「マラソン」、「リレー」といった言葉の類似性は明白すぎて、何の新しい発想も生まない。KJ法は分類のための創造手法ではないので、分かりきったグルーピングをしても仕方がないのである。その点、「駅伝」と「俳諧」は、スポーツと文芸でまったく分野が違うが、グルーピングに表札をつけるとすれば、「リレー」とか「分業」、「繋がり」、「連」といったキーワードが適しているように思われる。
駅伝はいくつかの区間を複数の走者が分担して走り、タスキを次々と受け渡していく。また俳諧は、五七五の長句と七七の短句を複数の俳人が順番に詠み、発句(五七五)から始まって脇句(七七)、第三句(五七五)と続き、あとは長短の平句をつないでいき、最後に七七の挙句(揚句)で終わる。百句つづける百韻、五十韻、そして三十六句つづけるものを「歌仙」と呼び、芭蕉が好んだ形式である。
だから、上述した表札のキーワードが適切なのだが、これではまだ駅伝と俳
諧という二語の繋がりが見えすぎていて面白くない。そんな類似性なら誰だっ
て簡単に思いつくからである。そこで他の類似性に思いを馳せる。
そこで、「協働」という言葉を思いつく。しかし、複数の人間が一緒にやるのだから、協働には違いないが、それだけではまだ物足りない。そこでもう一歩、踏み込んで、考えを詰めていく。
本当はしなくていいのに、無理やりみんなで「協働」するもの、と考えてみる。連句には独吟といって、一人で長句と短句をつなげていく形式があるし、そもそも句はわざわざ複数の人間で詠まなくてもかまわないものである。また、駅伝にしても、なにもマラソンと同じ距離(国際レースでは男女別に、フルマラソンと同じ42.195kmを6区間<5km、10km、5km、10km、5km、7.195km>に分けて走る)をみんなで走る必然性はない。だって、マラソンでは一人のランナーがあの長距離を走り抜くのだから、そのドラマ性に比べると、とてもじゃないが駅伝は太刀打ちできない。
さてここでもう一つ新しいキーワードを投入しよう。「市民活動」である。ぼくは、この“業界”に出入りし始めたころ、よく思った。「そんなこと一人でやったほうがずっと効率的なのに…」。とくに発想のユニークさが重要な企画のような仕事は、みんなでするより、一人の優秀なアイデアマン(ウーマン)が集中して考えるほうが効率的でよい企画が生まれることも多い。ところが、市民活動では、わざわざみんなでやるのである。なぜだろう。
一つは、『Volo』の編集委員M氏の言う「優れた非効率性」のためであろう。
「組織内部ではなく社会に向く目的意識、命令ではなく共感に基づくフラットな組織運営と意思決定システム。これらを担保する情報の公開・共有は、構成員を単なる『歯車』とすることなく、社会や会社の中で『もの言う個人』を育て、戦争に至る『いつか来た道』を回避することにもつながるだろう。それは政治を変えることにもなると思う。
だからこそ、企業や行政と協働する際、NPOが同じ行動原理に染まっては意味がない。仕事の期限を守る、より良いものを提供するなどといった厳密さの共有は当然として、ボランティアとの協働をも含めてNPOが内在する『優れた非効率性』を広げることは、社会がリスクを回避する上で有効なことを自覚すべきだろう。」(『Volo(ウォロ)』2005年9月号-V時評より)
もう一つは、共同作業に内在する“快感”ではないだろうか。また、その“快感”から自ずと導き出される「優れた結果」であろう。あるファシリテーションの専門家は、きっぱりとこう宣言した。「一人でやるよりみんなでやるほうが絶対にいい結果が出る。これは私の信念です」。
日本人には、一人でやるより、みんなでやるほうが向いているのかもしれないなあ。
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■【3】 地球を見つめて〜なんちゃって(40) ☆彡
□ ★彡
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◆ しめ飾りに来るスズメ ◆
かざりえみこ
毎年のことですが、年末に玄関先にしめ飾りをつけ終えて「いつ、スズメが来るか?」と期待するのがひとつの楽しみにしています。稲穂がたくさんついたしめ飾りは、私にとって、稲作民族の血が騒ぐのか、とてもうれしく心豊かなものです。そこへ集まるスズメ。このお正月は例年とちょっと違いました。
本題の前ですが、こんな昔話があります。
むかしむかし、スズメとツバメは姉妹でした。二人で暮らしているところへ、ある日、お母さんが死にそうだという知らせが届きました。ツバメは出かけるのに、お化粧をしてからと思って、鏡に向かいました。スズメはすぐに飛んでいったおかげで死に目に会うことができました。ツバメが身なりを整えて到着したときには、お母さんはもう亡くなっていました。一部始終を見ていた神様は、スズメには一生おコメを食べることを許してくれました。一方、親不孝なツバメを許してはくれませんでした。だから、ツバメはお米を食べることもなく、虫やら土やら口にするのです。
20年以上も前になりますが、私は自宅でささやかな家庭文庫をしていました。絵本を借りに来るにぎやかな子どもたちがかわいくて……。私はあの子たちをいつも小スズメのようだと思っていました。お正月のスズメは、たくさんの子どもたちがにぎやかに本を読みに来る前触れに思えたのです。だからスズメがきてくれるように願って、必ず、稲穂のついたしめ飾りを買いました。文庫をやめてからでもその習慣が続いています。
気の早いときには、お正月を待たずに大晦日の早朝から、チュンチュンと1羽が仲間を呼びます。ひとしきり複数の鳴き声がしたかと思うと急に静かになります。家族の者が新聞を取りに出る気配がわかるのでしょう。米粒のある限りスズメが来て、無くなるとパタリと来なくなるのです。
ところが、今年のお正月には、待ってもスズメは来ませんでした。
がっかりしていたら、1月7日の朝にひょっこりと1羽の声がしました。例年ならとうに稲穂がなくなっている頃です。そして鏡開きの朝でも、まだ米粒がついていました。こんなことはかつてなかったことです。
その前から、鳥の世界の異常には気がついていました。私が勝手に標本木のように思っている季節季節の木の実が減らないのです。クロガネモチ、ピラカンサ、ナンテンなど、花が咲いても去年の実が付いていました。鳥が来ないからです。それが、ついにお正月のスズメまでも! 確実に異常現象が起きている証拠でしょうか?
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☆ ★彡 ★彡
★【4】オバチャマは市民ライター (10)
☆ ☆★☆★彡
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■ 世のため人のため、クリック、クリッククリック ■
オバチャマ
パソコン開けて1回、閉じる前に1回、お決まりのクリック三拍子。オバチャマがはまっているのは「クリックで救える命がある、クリック募金サイト」http://www.dff.jp/ なの。クリック募金とていうのは、座ったままお金もを出さずに募金ができるシステムとでもいえるかな。
やり方はとっても簡単。
★募金サイトにクリック→ 企業を選んでクリック→ 支援先を選んでクリック。
これだけで、コスモ石油がオバチャマの代わりに熱帯雨林の保全に1円寄付してくれるわけね。今日は、このサイトに参加している8社全部にクリックしたので8円募金してもらいました。
1円と侮るなかれよ。なんとこのサイトだけで企業から総額5690万円がさまざまなNPOに渡ったんですって。
ちなみに、コスモ石油は熱帯雨林保全などに1725万円、エイブルは難病の子ども支援に863万円、カカクコムは盲導犬育成や子どもの教育に549万円、JOMOは障害者のスポーツに481万円、味の素はアフリカ難民支援などに250万円、e-まちタウンは全国各地へ256万円、日本製粉はユニセフに472万円、CHINTAIは国境なき医師団に1094万円を寄付したというから、ちりも積もれば山も山、すごいと思いません?1円ずつだから延べ5690万人が参加した募金活動というわけです。
世界最初のクリック募金サイトは、1999年アメリカの男性が飢餓をなくしたいと開設した「The
Hunger Site」で、今も続いています。日本ではカフェグローブ・ドット・コムが2000年に開設した「Cafeglobe.com」が最初だそうです。普及がはやいのはネット社会だからでしょうね。
今は、いろいろな募金サイトが誕生しています。百万円単位の支援をしている大企業から、東ティモールへの支援を目的にした規模の小さな企業(牛タン屋や雀荘など様々)、個人負担の個人サイトまで多種多様。アナタが犬猫好きなら、愛する動物達の為にと開いたヒナツさんのサイトはいかが。「1クリック1セント(約¥1)とし、2000クリック達成した暁には$20.00、または$20.00分のペット用品をSPCALA(動物愛護・保護団体)に寄付します。ぶっちゃけ自腹です!!」というメッセージがなんか好きなんです。
横須賀市や札幌市のように、自治体が市の緑の保護や環境教育基金として開設しているものもあるそうだけど、あの夕張市には、誰でもいいから募金サイトを開いて支援してくれるひとが必要なようね。
今すぐ参加できる、いつでも参加できる、それがクリック募金です。
「ホントに募金されているかどうか、わかったもんじゃない」とおっしゃるひともいるかもしれません。その通り。でもね、募金するのはアナタじゃないし、名前どころか個人情報は一切知らせないんだから、アナタにリスクはありません。クリック三拍子試してみてはいかがですか?
募金サイトをお気に入りに入れ、世のため人のため、オバチャマは今日もクリック、クリッククリック!!!
http://www.dff.jp/ クリック募金 _ クリックで救える命がある。
http://www.shiftweb.co.jp/fclick/ 岡山クリック募金 恵まれない世界の
子供、難病の人など
http://kiga.be.happy.net/ 飢餓救済のホームページ
http://www.thehungersite.com/cgi-bin/WebObjects/CTDSites
「The Hunger Site」飢餓救済
http://www.therainforestsite.com/cgi-bin/WebObjects/CTDSites 熱帯雨林
http://www.jword.jp/campaign/cha_asap/ JWordクリック募金
東ティモールの救済
http://members.at.infoseek.co.jp/hina616/bokin.html
ヒナツのペット救済クリック募金
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■ ★彡☆彡
□【5】この本を褒めよ
■ ☆彡
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「学生のためのボランティア論」
H子さま
寒中お見舞い申し上げます。お変わりございませんか?
いい本が出たので、お知らせします。息子さんがボランティアって、出かけてばっかりってこの前、嘆いてましたね。自分のこともできないクセに、とも。そんなあなたに読んでいただきたいと思いました。
「学生のためのボランティア論」です。
大阪ボランティア協会から出て、一冊1,890円です。
H子さん、あなた、ボランティアって何なの? 慈善事業なんでしょうって言ってましたね。あの時、私、うまく説明ができなかったけど、これを読んだらなんだかスッと入ってきて、ああ、先に読んでたら説明できたかも、って思ったんですよ。
中味は基礎編と展開編に分かれていて、基礎編第1章では「ボランティア=自ら選択するもう一つの生き方」と題して、結構具体的な例を引いて書かれてます。もちろん、慈善事業との違いも、ね。
それから続いて読んでいくと、途中になんだか難しいことばがいくつか出てきて、頭が混乱しそうになったの。でも、そこを乗り越えた展開編が意外と読みやすかったですよ。ふだん私たちが出会いそうなことがらが例となって登場してくるの。老人ホームとか、子どもたちの街頭募金とか、高齢者の食事の宅配なんかも。それはどういう意味を持っているか、なんて意外と新鮮に映りましたね。
家事をしながら、ちょっとずつ読むわけだけど、その時だけでもわかった気分になるし、ボランティアのこの数年間の流れとかがわかって、私はおもしろいと思いました。
今の学生たちは、のぞめばこういう講義も受けられるんだと、こんなコトを習っているんだ、はじめからガーンと大前提があってそれに近づくのがボランティアじゃない。市民が動いて作っていくものなんだって、こんなコトをやっている人たちがいるんだ、と世の中が少し見えたような気になりましたよ。
H子さん、息子さんに内緒でこの1冊を読んで、ボランティアってね、なんてあなたから先に話しかけでもしたら、息子さんがビックリされるでしょうね。
学生のための、とうたってるけど、わたしは「おばさん」「おじさん」世代が読んでもいいな、と思いました。世代間のギャップを埋める1冊として。
春のガーデニングに取りかかるまでまだ少し「冬眠」をするでしょう? その間に読むのにいかがかな、と思いおすすめしました。
それでは、寒さ厳しき折柄、ご自愛を。
風子より
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□ ☆彡
■【6】「ホンの来歴」(4) ☆彡
□ ★彡
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槙野 裕
次はインタビューの「録音」の話です。
インタビューの録音については人それぞれスタンスが違うので、これはあくまでも私の場合です。
私は基本的に全てのインタビューを録音します。ただ、これは私の記憶力と記録力への不信という、非常に消極的な理由です。
また、頻繁にメモを取りながら話を聞くと相手も私も話に集中できないように感じるのも録音機を使う理由の1つです。
実際、録音するようになってからのインタビューは非常に効率的に、そして相手にも気持ちよく話してもらえるようになったと思います。
ただ、録音機は非常に便利な分、落とし穴もあります。つい気が弛んでしまうのです。聞き逃した単語が少々あっても、話の腰を折るのも憚られ
「後で確認すれば大丈夫」
と考えてしまいます。
しかしそういう場合、大抵その部分はちゃんと録音されていません。現場で聞き取りにくかった言葉は録音機でも聞き取りにくいのです。
ですから、後で確認しなくてはと思うくらいの重要な言葉であれば、録音機などあてにせずすぐに確認すべきです。
次に、録音中のメモについてです。
録音を活用するようになると、どんどんメモを取らなくなっていきます。
メモの数を減らすことが目的の1つですから減ること自体はいいのですが、その分、それに応じたメモの取り方が必要です。
まず、普通に話をする上で必要なメモまで省いてはいけない。当たり前ですが。話を聞いていく中で「これは聞かなくては」という質問をリアルタイムで整理するようなメモまで省略すると、効率は逆に悪くなります。
他に、話題の移りかわりについてのメモ。
録音が膨大になると、その中から特定の話題を探すことが大変になります。
つまり、録音したデータを後で整理しやすいように、このインタビューではこういう移りかわりで話が進んだということを書いておくのです。
これは案外重要です。
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■ ★彡☆彡
□【7】この一冊 ☆彡
■ ★彡
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『ファスト風土化する日本 郊外化とその病理』
みどり福岡 運営委員
本河知明
都市部でも農村部でも、地域固有の歴史、伝統、価値観、生活様式を持ったコミュニティが崩壊し、全国一律の均質な生活環境が拡大している。『下流社会』の著者・三浦展氏は、これを「ファスト風土」と呼ぶ。
中心市街地の没落と同時に、地方農村部の郊外化が進んでいる。郊外の幹線道路沿いには、巨大ショッピングセンターやファストフード店、ディスカウント店ができ、さらにパチンコやカラオケ、サラ金と続く。その光景は東京郊外と何も変わらない。
郊外化した生活は一見「スロー」に見えるが、実際は大量生産・大量消費のシステムに乗っかった「ファストライフ」。地方も消費社会化し、生活の場から労働の要素が消えていき、人・物・情報すべての面で東京(そして世界)と直結。その土地の自然や風土と無関係なものばかりに囲まれて生活すると、「かけがえのない物」「かけがえのない命」という感覚も喪失されるだろう。
誰が作って、誰が買うかが分かる、「顔が見える関係」の風土。私はそんな「スロー風土」、スローなまちに暮らしたい。
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■【8】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
□
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■ 最高のほめことば「さがしい」 ■
秋田おばこ
「さかしい」を広辞苑で引くと文語形であることがわかります。
例文も古典で占められています。
「かしこい、りこうだ」という意味です。
いまでも、秋田では「あなたはさがしい」とか、目の前の子どもを
誉めることばとして「ああ、さがしい」などと言います。
日常語として古語が残っているいい例ですね。
発音は sakashii ではなくて「か」が「が」になまって
sagashii ですからご注意を!
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■【9】ハンガリー追想 (2) ★ ☆
□ ★彡★彡★彡
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シュー・マームラ
はじめてブダペスト空港に降りたのは1985年、フランクフルト空港からのマレブ(ハンガリー)航空機。約1時間半のフライトとはいえ機体はかなり古く、乾燥したチーズやハムの機内食で期待感もすでに萎えつつあった。到着した空港は日本の地方空港程の大きさで、電灯は暗く、広告の看板がないためか全体的に灰色。
ハンガリー人を含めても100人程度の搭乗者なので、入国審査には十人程度の列でこんなものかと思っていると、一人にかかる時間が異様に長いためしばらく列に動きがない。やっと自分の番になり、列から少し離れた仕切られた箱まで歩いていき、ガラス面の下にわずかに開いた隙間から軍服風の制服の入管職員にパスポートと航空券を渡した。当時はすべての訪問者にはビザの取得が必要であったので、発行時に審査はすでに行われていたはずだ。なのに、職員は何やら一生懸命書類を調べたり、私の顔をまじまじと見たり、書類を見ながら電話をかけるが、何も質問しない。何もやましいことはないのに、知らずと緊張していく不思議な感じだった。
出国時にも、同様に長い審査があった。「国を出るのに一体何を調べたいん?」とイライラしながら列に並んだが、出国手続きが終わった頃には搭乗まで10分残すだけになっていた。おみやげを買わなくてはと、あわてて免税店に向かったが、酒類がわずかに並んでいただけであった。
しかし、これらの状況が毎回目を見張るほど変わっていった。マレブ航空に搭乗する機会は初回以降なかったが、他の航空会社のサービスも増え、機内サービスも快適になった。入国管理審査も行くたびに短くなり、入管職員の制服もスーツ風に変わり、出国時にはパスポートを出すだけになった。空港も新設され、明るく近代的になった。免税店には品物が増え、外国の製品も並ぶようになった。
ブダペスト随一の繁華街のヴァーツィ通りも、当初はハンガリー刺繍、家具や絨毯、パプリカやフォアグラの缶詰などの食料品の店の他には、航空会社やレストランぐらいしかなく、全体に沈んだ感じがあった。が、徐々にアディダスなど外国製品の店が増え、店構えもモダンになり、いつしか通りは多くの外国製品が並ぶようになり、観光客のための店もおしゃれになった。
ここまで書いて、はたと筆が止まった。私はこの状況について正直どう感じていたのか、また現在どう思っているのか上手く表現できないのだ。悪習も含めて、昔のほうが東欧の雰囲気があってよかったなど、無責任に懐かしむことは控えたいが、このことは書き進むうちに、ゆっくりと考えていきたいと思っている。
つづく
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□ ☆彡 ☆彡
■【10】投稿 ・・・詩
□ ☆彡★彡
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陣内 三朗
◆ とても幸せ ◆
人の暖かさにふれ
自分のおろかさに気づく
人の暖かさにふれ
ほのぼのとした
幸せを感じる
とても豊かな時間
とても平和な気持
この心がみんなにひろがれば
とても幸せ
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□ ☆彡
■【11】お知らせ ☆
□ ★彡★彡 ☆彡
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1)「人やまちが元気になるファシリテーター入門講座
〜17日で学ぶスキルとマインド」(解放出版社)
2)市民活動サロン「遊学亭」
3)シリーズ〜社会保障を考える〜
ホントに自立支援?
一緒に考えてみませんか障害者自立支援法】
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1)
市民ライター養成講座で事務局を担っていただいた、
ちょんせいこさんが下記の書籍を出されました。
とても分かりやすくファシリテーションの心と
技術について書かれていて、お奨めです。
●「人やまちが元気になるファシリテーター入門講座
〜17日で学ぶスキルとマインド」(解放出版社) 1500円+税
本のチラシ(PDFファイルです)
http://www.eonet.ne.jp/~facilitator/tirasi.pdf
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2)
【第5回 市民活動サロン「遊学亭」】(1/28・日・大阪・1,000円)
〜エンパワーとひらめきのために
そのお題は、
「ともし続ける『灯り』〜JR福知山線列車事故に遭って〜」
http://www.osakavol.org/b-yugaku/index.html
市民活動サロン「遊学亭」は、毎回違う人が「亭主」になり、
亭主自身が注目している市民活動家をお招きし、
サロンを開催します。
「遊学亭」では市民活動に必要な「ひらめき」
「新しい刺激・情報」「出会い」「充電」などの機会を
参加者のみなさんとともに共有できるよう、亭主自身が
進行やもてなしを工夫します。
もちろん一方的なお話しだけではなく、
発題の後に参加者同士の話し合いの場は毎回確保されます。
開けてびっくり玉手箱のような、新鮮なサプライズと
遊び心満載の仕掛けをお楽しみください。
※「亭主」とは遊学亭の主人の意味で、
男性をさすものではありません。
※市民活動サロン「遊学亭」を奇数月の土曜日
または日曜日の午後に開催します。
■日 時:2007年1月28日・日曜日 14時〜17時
■会 場:大阪NPOプラザ 会議室D (3F)
http://www.onp.or.jp/contact/index.html
(大阪市福島区吉野4-29-20)
■参加費:1,000円
■定 員:20人(先着順)
■内 容:
「ともし続ける『灯り』〜JR福知山線列車事故に遭って〜」
2005年4月25日、最も安全と信じていた鉄道による大事故が起こりました。
事故の3日前に念願のNPO法人となった「「市民事務局かわにし」は、
川西市がこのJR宝塚線沿線の中継地域であったことで、
事故とは無縁でありませんでした。
直接的にも間接的にも関わりを持った同団体は、この事故に対して、
「民」でしかできない支援がある、またそれは、「中間支援」機能を
持った組織でなくてはできない、さらに、法人立上げ直後の事故と
いうことにある意味の「使命」も感じ、2005年5月17日から、
被害者(主に心身に怪我をされた方)の支援に取組んでこられました。
今回の市民活動サロン「遊学亭」では、「市民事務局かわにし」から
三井ハルコさんをお招きし、中間支援機能をもつ民間組織だからこそ
取り組めるという、その活動の意義やエッセンスをしっかりとお聞き
したいと思います。
○ゲスト
★三井ハルコさん
(特)市民事務局かわにし・副理事長兼事務局長
HP :http://www.npojimkawanishi.org/
ブログ:http://www.voluntary.jp/jkawanishi/
1956年生まれ。神戸市出身。川西市在住。
同市の地域活動に携わり、これまで川西市女性フォーラム実行委員長や、
川西市男女共同参画審議会委員などを歴任。
法人の前身だった任意団体「川西市市民活動センター市民事務局」の
事務局次長として、スタッフと共に、市民活動団体の設立や運営支援・
ネットワークづくりなどの「中間支援」を行う
「NPO法人市民事務局かわにし」を、一昨年(2005年)4月22日に設立した。
次女が、大学への通学途上でJR福知山線列車事故に遭い、
大破した2両目から九死に一生を得て救出された。
○亭 主
★永井美佳
(大阪ボランティア協会NPO推進センター・インキュベートアドバイザー)
http://www.osakavol.org/npoc/
1994年に「IAVE世界ボランティア会議」事務局、および
1995年に「阪神・淡路大震災 被災地の人々を応援する市民の会」
事務局にて、ボランティアコーディネーションやプログラム開発等を担当。
同年9月より(福)大阪ボランティア協会に入職。
青少年育成やボランティアコーディネーション事業の担当を経て、現職。
専門はNPOの組織化・事業立案・人材マネジメント・運営面のアドバイス、
およびコミュニティ・ビジネスの立ち上げ支援等。
社会起業家をめざす若者のためのプランニング・コンペティション
「edge(エッジ)」の実行委員&メンター、(特)SEAN理事、
(特)多文化共生センター大阪理事など。
○進め方
14時00分 チェックイン
14時15分 ゲストのお話
15時15分 フリートーク
16時00分 お茶を楽しみながらワイワイと
17時00分 サロン終了
※希望者は二次会へGO!
■主催:
市民活動プロデューサー協会
http://www.jcapa.com/
大阪ボランティア協会
http://www.osakavol.org/
■申し込み・問い合わせ先:
大阪ボランティア協会
Tel:06-6465-8391 Fax:06-6465-8393
〒553−0006
大阪市福島区吉野4-29-20 大阪NPOプラザ100号
■申込方法:
【1】WEBからの申込み
http://www.osakavol.org/b-yugaku/index.html
【2】メールによる申込み
下記の申込み票を切り貼りして、
事務局・福満 npo@osakavol.org あてにお送りください。
★原則として、受付受理の連絡は行いません。
当日、直接会場にお越しください。
-------------------申込み票----------------------
○第5回市民活動サロン「遊学亭」(1/28)に参加します。
・氏名:
・所属:
・期待・知りたいこと:
・緊急連絡先(事務局のみ使用):
-------------------------------------------------
★申込み票の記載内容のうち、緊急連絡先以外は、
主催者・ゲスト・参加者の間で共有します。
なお、利用後は適切に破棄します。
-----------------------------------------------------------
3)
【シリーズ〜社会保障を考える〜
ホントに自立支援?
一緒に考えてみませんか障害者自立支援法】
第1回 身体障害者の立場から
日時:2007年2月10日(土)
14:00〜16:00
場所:大阪NPOプラザ3階 会議室D
(大阪市福島区吉野4-29-20)
講師:岩永 清滋(いわなが きよしげ) さん
(おおさか行動する障害者応援センター監事)
対象:興味をお持ちの方はどなたでもご参加
いただけます
参加費:500円
申し込み:大阪ボランティア協会ホームページ(http://www.osakavol.org/)
昨年4月から障害者自立支援法が施行されました。それまでさまざまな介護サービスはその人の所得に応じて払えばよかったものが、原則1割負担になりました。例えば投票に行くのにも、移動介助を受ければ、対価を払わなければならず、移動介助の必要な障害者は参政権の第一歩すら有料になったのです。これだけでなく、障害者の生活にさまざまな変化が起こってきています。
障害者自立支援法が施行された背景や、障害者自身の現状、法律が施行されたことによって生じている問題点について、さまざまな立場の方からお話を聞き、私たちが気づいていない問題点を明らかにし、ともに生きる市民としての立場から考える機会になればと考えます。
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★【12】 編集後記 ★☆★
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話題のドキュメンタリー映画「ダーウィンの悪夢」を見た。タンザニアのビクトリア湖での先進各国への輸出のためのナイルパーチが生んだ格差、娼婦、エイズ、貧困の悪循環を描いている。望む仕事に就けず戦争になって、兵士になることを望む人もいる。特に、子どもたちが常に仲間と喧嘩をしながら、食べ物をとりあわなければならない状況には、とても心が痛む。日本と欧州がナイルパーチの主たる輸入国である。今となれば、もう元に戻れるはずもなく、
今後もより悲惨な状況を生むのだろう。嗚呼!悪循環からの更なる悪循環。
(スー)
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座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得
て運営しております。
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