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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





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★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2006.12.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第39号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■

市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
                  
  ========= 市民ライターのイメージ ==========
       
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。

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■まいど おおきに!■

 2006年もあと10日余りを残すところとなりました。今年は「市民ライター通信」にとっては、あらためて「市民ライター」の位置づけを確認できたような年であったように思います。
 2007年には「市民ライター」として挑戦してみようと思っているあなた、ご投稿お待ちしています。少し早いですが、よいお年をお迎えください。

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【1】地球を見つめて〜なんちゃって(39) 
      根っこのパワー ………………………………… かざり えみこ
【2】オバチャマは市民ライター (9)
      昭和の日のの  ……………………………………… オバチャマ
【3】このスポーツを褒めよ 
      ボート競技の「エイト」種目 …………………………  thayama
【4】中之島アップサイド ストーリー(1)
      タバコ部屋からの眺望(ながめ …………………… 霊崎 信行
【5】今月のウフフフ・・・    ………………………………………    風
【6】秋田弁だば まんず おもしれー 
      寒いと短くなるあいさつ …………………………… 秋田おばこ
【7】ハンガリー追想(1) ………………………………… シュー・マームラ
【8】編集後記

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 読んで、感じて、そして、あなたも発信してください。    
☆書く力を養い、書くことに慣れ、書くことで社会参加していきましょう。


  「論・RON・ロン」コーナーは、個人の論を世の中に論じよ
  うというコーナーです。といっても、個人的な問題を論じる場
  ではなく、社会的問題や時事ネタを、一市民の立場で論じよう
  ではないかというコーナーなのです。多いに論じて、あなたの
  考えを世に問うてください。個人の考えを発信することには意
  味があります。ひとりの力は小さくても“うわさが力になる”
  からです。あなたの論をお寄せください。反論や賛成論も歓迎、
  ここは「議論の場」です。


  その他「この○○を誉めよ!」などいずれも800〜1000字程度   
  (締切15日必着!メールに貼り付け添付でお願いします)
  感想・投稿大歓迎!お待ちしてま〜す。
  ★投稿先  E-mail: mm-writers@abelia.ocn.ne.jp ★  

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⇒http://isweb25.infoseek.co.jp/business/capnews/index.html

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□                          ☆彡
■【1】 地球を見つめて〜なんちゃって(39)    ☆彡
□                         ★彡   
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                  ◆  根っこのパワー  ◆

                                         かざりえみこ
             
  公園のケヤキやアキニレが黄葉から落ち葉となり、ついに裸木になりました。
  公園に隣接する我が家の窓を開けると、目の前がパーッと明るく、一年中でいちばん光を感じる季節となりました。と、こう書けば、またまた筆者は例のごとく、木を褒めちぎる気だと思うでしょうが、今回はそうではありません。困ったことが起きました。

  ある日、洗濯をしようと公園に面した側の戸を開けて外に出ました。「ん? 何この匂いは?」という感じでジワーッと悪臭がするのです。一瞬トイレの排水管を思い出しました。その朝、いつになく水の流れが弱かったのです。悪い予感が当たりました。裏に回ってみたら、風呂場の排水マスの小さい穴から水が見えるのです。まさか! 下水が詰まった証拠です。悪いことが重なってこの日は土曜日。役所は休みです。

  5軒分の下水を集めた管が裏の路地を通って道路の本管に入ります。近所の奥さんを前に我が連れあいは地面に這いつくばって一軒ずつ調べていきました。
目の前には行き場のない汚物がいっぱい!! 当然ですが。
  細い竹の棒で突いたり、掻き混ぜたりするうちに大発見。 
  1970年の大阪万博の前に水洗化の工事をしたときには、下水管が「土管」でした。その継ぎ目から侵入した木の根っこが、伸び伸びとその中で育っていたのです。子どもの手首くらい育った根とヒゲ根がいっぱいになって、下水の流れを堰き止めていることがわかったのです。我が連れあいは小さなノコギリを持ち出して根を切り取り、詰まった汚物を流し、急場を凌ぐというところでその日は終わり。週があけて、彼が市の公園課に出向いて実情を報告、早急に対処して欲しいと申し入れて帰ってきました。

  ところが、悪いことがさらに重なります。
  落ち葉の季節でもあり、役所では人員削減のために忙殺されているのが実情らしく、「見に行きます」から2週間たちました。まだ連絡がありません。そういうものでしょうか?  
  主婦としては、トイレを使うたびに、洗濯をするたびに、落ち着かないのです。あげくに、ちゃんと説明してくれた? なぜすぐに来ない? 言った相手が悪いんじゃない? 下水担当が? 公園担当が? 年末年始にまた詰まったらどうする? と、連れあいに詰め寄ったり……。 
 木の葉が繁るほどに根っこも見えないところで育っているのです。恐るべきパワーです。お宅は大丈夫ですか? まことに「つまらない話」で、一年の大詰めと相成りました。いいお年を!!


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☆                              ★彡   ★彡
★【2】オバチャマは市民ライター (9)     
☆                           ☆★☆★彡 
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               ■ 「昭和の日のの」 ■                    
                                         オバチャマ

来年のカレンダー見ましたか?4月29日「昭和の日」ですって。いつの間に変わったんでしょう。確か、今年は「みどりの日」だったし、去年は「天皇誕生日」。なんでこんなにころころ変わるン。

 「天皇誕生日」が12月になったのは、昭和天皇崩御で天皇が変わったんだから納得。でも「みどりの日」までささっと5月4日に移動しちゃうなんて、「みどり記念日」じゃないから構わないよって、まさかはじめからそのつもりだったんじゃないでしょうね。5月3日の「憲法記念日」みたいに、記念日なら根拠があって固定している日だから、変えられなかったはずだもの。

 2月11日の「紀元節」が、戦後、「建国記念日」とならなかったのだって、日本の正確な起源などわからないと専門家の反対があってのこと。その点「建国記念の日」なら、いつかはわかんなくても建国した日はとにかくあったわけだから、とりあえずこの日をその代表の日にして祝いましょうということができる。

 「昭和の日」の「の」もその「の」なのだ(のを6回も使っちゃった!)推進派といえど気持ちは様々。「昭和記念日」とすればその日でなければならない根拠があるわけで、日付に意味がある。昭和天皇の誕生日、昭和に改元した12月25日、昭和の終わった1月7日、終戦記念日の8月15日、いろんな意見があって議論がすすまなくなっちゃうけど、「の」を付ければ一挙に解決ってわけだ。

 昭和が終わって18年、靖国問題で揉めているときに、なんでいまさら昭和の日? まあ、国民の祝日っていうのは「……ここに国民こぞつて祝い、感謝し、又は記念する日を定め……」なのだから、「又は」ってことで、祝う、感謝する、記念する、の全部を満たす必要はないそうだ。
 
  だから、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。」という「昭和の日」を祝ったりしなくても、記念すればいいわけだ。戦後生まれはともかく、戦前戦中派のほとんどの人にとっては、いい時代とはいえなかったと思う。原爆の2次被爆で親を亡くしたオバチャマの知人も「昭和なんか思い出したくもない」といっていたもの。

  「昭和の日」が嫌いなら反対集会を開くもよし、もっとも忌まわしい時代と位置づけて、将来、二度と戻ることのないように、平和憲法改悪反対、戦争反対のデモをするのもありだ。4月29日、昭和天皇の生まれた日にとことんこだわりたいなら、こちらも戦争責任にこだわろうじゃないの。

 気を取り直してオバチャマもまっさらの手帳をぱらぱらめくってみた。やっぱりおニューってのはなんか嬉しい。新たな気持ちで憲法改正問題をしっかり考えて、未来の子どもたちに恥ずかしくない選択をしたいと思う。ガンバロー。


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■                   ★彡☆彡
□【3】このスポーツを褒めよ          
■                                ☆彡
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              ◆ ボート競技の「エイト」種目 ◆
                                            thayama

  ボート競技にはさまざまな種類があるが、なんと言っても花形はエイト。これは8人の漕手がそれぞれ大きいオールを一人1本ずつ持って漕ぐもので、舵手(コックス)が一人つく。つまり9人でするスポーツで、ボート競技では最もスピードが出る。

  9人でするスポーツと言えば、すぐ野球を思い出すが、エイトとベースボールでは大きな違いがある。それは、エイトの場合、選手の役割分担は漕手と舵手だけだが、野球は守備の場合、全員違う役割を持っており、攻撃するときも細かい役割分担があることだ。ホームランを打つことを期待される選手もいれば、自分はアウトになっても、バントでランナーを進塁させるのが主な役割の選手もいる。

  プロ野球の場合、試合後「ヒーロー・インタビュー」があり、その試合でいちばん活躍した選手が誉めそやされる。完全試合を成し遂げた投手や、サヨナラ満塁ホームランを放った4番バッターは文字通り「英雄」なのだ。このことは他のチームスポーツでも同じようなもので、必ずいちばん活躍して勝利に貢献した選手がヒーローとなる。

  しかし、ボート競技のエイトでは、たった一人のヒーローが出現することはありえない。なぜなら、漕手は全員同じストロークでボートを漕ぐという同一の仕事しかしないからである。「誰々のおかげで勝った」ということが起こりえないのだ。つまり、勝つときはみんなで勝ち、負けるときはみんなで負ける。

  エイト種目の選手に話を聞くと、8人の動きと意識と呼吸がぜんぶ揃って、グ〜ンとボートがスピードに乗るときの爽快感と恍惚はある種、麻薬的な喜びであるという。「全員野球」という言葉があるように、9回をたった一人で戦えるわけがない。しかし、「これはみんなで勝ち取った勝利です」などと甲子園の優勝監督がインタビューで言うことはあっても、数試合を一人で投げぬいたハンカチ王子がもっとも勝利に貢献したヒーローだ、というのは疑いようがない事実である。

  ただ、スポーツは英雄主義もほどほどにしないと、“デキル奴”だけがもてはやされる嫌な社会になりかねない。どう考えても、松坂投手に年間10億円という年俸は払いすぎである。松坂がたとえ年間20勝をあげようと、そのことが10億円の価値があるとは思えない。10億円といえば、普通のサラリーマンの生涯賃金の数倍である。企業や行政、NPOなどで生涯にわたって社会に貢献する価値と、松坂の年間20勝が同じ値打ちであるわけがない。

  英雄主義が“諸悪の根源”であることをぼくらは深く認識しなければならないと思う。神武天皇が大和朝廷をつくったとか、徳川家康が諸国を平定したとか、ぼくらは歴史で習うが、そんなことはありえない。人間は一人でできることなんて何もない。
  だから、みんなが力を合わせる喜びと魅力を体感できるスポーツ「エイト」はえらい!


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■                            ★彡☆彡
□【4】中之島アップサイド ストーリー (1)         ☆彡
■                                       ★彡
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        ◆ タバコ部屋からの眺望(ながめ)◆             
                     
                              大阪市北区 霊崎(タマサキ)

  私の職場は都会の真ん中、中之島のとあるビルの5階にあります。ご他聞に漏れずタバコを吸うときは喫煙ルームへ行かねばなりません。我々喫煙派はこの部屋をタバコ部屋と呼んでいます。(タコ部屋ではありませんぞ)

  人やパソコンの排気熱で12月というのに蒸し暑い酸欠状態の事務室を脱出してタバコ部屋へ行って窓を空けるとひんやりとした新鮮な酸素が吸えます。
 さらに窓から見下ろすと滔々と流れる堂島川が一望―これまた絶景、実はタバコ部屋は一番快適な空間なのです。
  タバコを吸いながら景色を見ていると結構船が行き交い、鳥や魚もいて変化に富んで面白く密かな楽しみとなっています。

 天気のいい日はボラ(魚ですよ、型の小さいのはイナと呼んでいます)も嬉
しいのか水面に集まり、元気のいい奴は身を躍らせてジャンプを見せてくれま
す。鳥たちもハトやカラスだけでなく魚を求めてカモメや白鷺が美しい飛型で
飛んできます。グライダーのように滑空して飛行艇さながら上手に着水します。

  この間はカルガモのオシドリ夫婦(どっちやねん)が仲むつまじく泳いでいました。
  変わったところでは潜りの達人川鵜です。水に浮かんでいたと思うといきなりオットセイのように潜ったかと思うとなかなか姿を見せません。よく息が続くもんだと探しているとかなり離れたところに浮かび上がって捕まえた大きな魚を丸のみします。鵜呑みとはまさにこのことだと感心しきり。

  大都会の中でもよく見ると自然は一杯有るもんだと嬉しくなります。
  そんな中小さいけれど力持ちのタグボートが砂を満載した大きな運搬船を引っ張っていったり、水草が大量に流れてきて清掃船が掬い上げていたり(淀川上流の河川敷のワンドに異常繁殖しているウォーターレタスというアフリカ原産の水草で繁殖力旺盛なので駆除に困っているとニュースで報道していました。)、警備艇がパトロールしていたりなどなど。
  対岸の空き地では不景気風を横目に大きなクレーンが林立し、マンションやビル建設が活発に行われております。(金はあるとこにはあるもんやなーっ。)

  なんですって、仕事せんとタバコ部屋ばかりおるんとちゃうかって?
  とんでもありません。仕事もそこそこちゃんとやっておりますよ。


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▼【5】今月のウフフフ・・・               ☆彡
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                                             風

 中学生らしい女の子がふたり小さな声で話していました。
「ねえ、思春期ってどう思う? 先生は、つまらんことや些細なことでも、君たちのような思春期には怒ったり落ち込んだりするって言ってたやん?」
「アタシはねぇ、大事なことやから怒ってるの」
「でしょう? 大事なことやから落ち込むのよね。些細なことやないよね。うちら、思春期ちがうね」
「ちがう、ちがう」
 そうしてふたりは晴れやかな顔でにっこり!!



  保育園の3歳児のクラスで絵本を読みました。
「スパゲティ」ということばを当てるお話を読んで、みんなでそれぞれ再現してくれるのです。それがチュパベピー、シュパベッピー、チュカデッピー、まだまだ・・・
ひときわ大きな声が「スカベッピン!」
するとクラスはどっと大笑い。なに、これ?


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■【6】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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            ■ 寒いと短くなるあいさつ ■
                                         秋田おばこ
「さびな」「んだぁ。さび」
 肩をすぼめ、口をあまり開かないで、早口で言ってみてください。
 雪道で、ふたりが出会ったときには、おそらくこのように
 言うはずです。
直訳するとこうなります。
「お寒うございます」
「まったくですね。なんて寒いことでしょう」
 寒さの中では、できるだけエネルギーを消耗しないように
 するのが動物の本能です。
その意味で、冒頭の会話は模範的な日本語です。
秋田弁は実に合理的にできています。


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■【7】ハンガリー追想
□                            ★彡★彡★彡
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                                      シュー・マームラ

 人間が生きていく上で何が大切だろうかなどの話をすると、私はよくハンガリーのことを思いだし、ついついそこでの体験の話をしてしまう。最後のハンガリー訪問から10年以上も経っているが、多くの驚き、感激、笑い、怒りに出会い、社会と人間について考えさせられたことが、今でも私の中で強烈な印象を残しているのだろう。

 この背景には、私の訪問時期に大いに関係がある。1985年から1996年ごろまで6回訪問したが、その間1989年に東ドイツの人たちがハンガリー経由で西側に亡命し、最終的にはベルリンの壁の崩壊につながった歴史的な出来事があった。この時期すでにハンガリーは社会主義でありながら比較的自由な市場経済を導入し、ソ連・東欧以外の諸外国とも積極的に貿易をしていたが、ベルリンの壁崩壊後社会のシステムが大きく変わり、私の関係していた人々の生活にも大きな影響をもたらした。私の経験はかなり限定されており、またその頃の記録はなにも残していないが、見聞きしてきたことを思い出しながら数回に亘り書いてみようと思う。

 多くの日本人にとっては、ハンガリーはまだまだ遠い国というイメージがあると思うが、実は日本語と意外な共通点があったりする。彼らの言葉ではハンガリーは「マジャール」で、母語はマジャール語。その言語はヨーロッパに位置していながら、満州語、モンゴル語などのウラル−アルタイ語系で、人の名前の呼び方は日本語と同じく、姓名の順になる。「私は鈴木一郎です」も「En(私は)Suzuki Ichiro vagyok(です)」と全く同じになる。私を省略して「Suzuki Ichiro vagyok」とも言う。ただ、日本人同様、国外の人々には西欧の慣習に合わせたりするので、どちらが姓で、名なのか反対にわからなくなることがある。

 似て聞こえる単語もいくつかある。例えば、水は viz(ビィズ)で、レストランでもミズと言って通じる。反対に、ハンガリーの人が日本でviziと言えば水が運ばれてくる。ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団の主席指揮者であった小林研一郎が出ていたテレビCMで見た人もいると思うが、「塩足らん」は「シオタラン」で不思議と本当に通じる。塩は so(ショー)、「タラン」は「ない」の意である。他にも笑い話のようなことが多くあったが、言葉についてはまた機会があれば紹介してみたい。
                                       つづく


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★【8】 編集後記                     ★☆★
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 最近公共トイレがどんどん新しくなっている。そして新しい施設には必ず車椅子や乳児を連れている人たちのための配慮がされている。いろんな配慮がされてきているなぁと思っていたら、視覚障害者の方たちは、多種多様な新しい設備が規格がばらばらなため大変困っていることを知った。視覚に障害がない人でさえ、初めての設備には水を流すにもうろうろすることがある。このことを聞いて、すべてについて当たり前と考えてはいけないことに改めて気づかされた。今後、公共のトイレはトイレットペーパの場所を中心に、何がどこにあるのかわかるような規格に統一していく動きになるらしい。まだまだユニバーサルデザインは必要とされているのだろう。                           (スー)

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