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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!
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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★ 市民ライター通信
☆ 2006.11.20
---------------- http://www2.ocn.ne.jp/~mmwriter/ ★ 第38号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■
市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
========= 市民ライターのイメージ ==========
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
■まいど おおきに!■
一体いつまでこの暖かさが続くのかと思っていたら、やっと晩秋らしい気候になってきましたね。そのためなのか今年は紅葉のことすっかり忘れていました。悲しいことながら、自分の中で季節感が徐々に無くなっていることに気づきました。
さて、今号もいろんな視点が盛り込まれましたが、その中の「ブログのすすめ」を参考に、あなたも一念発起ご自分のプログを開設されてはいかがでしょうか。市民ライター通信へのご投稿も大歓迎です
/////////////////////■□■ も く じ ■□■//////////////////////
【1】市民ライターどんどん(31)
日本NPOセンター …………………………………… 吉田 建治
【2】論・RON・ロン
『語りの時間』をおすすめします …………………… かざり えみこ
【3】地球を見つめて〜なんちゃって(38) …………………… かざり えみこ
【4】オバチャマは市民ライター (8)
いま、学校に必要なこと ………………………………… オバチャマ
【5】ブログのすすめ …………………………………………… thayama
【6】投稿「心ここにあり」第五回 ………………………………… 中川 忠
【7】「ホンの来歴」(3) ……………………………………… 槙野 裕
【8】今月のウフフフ・・・ ……………………………………… ANDY・風
【9】秋田弁だば まんず おもしれー
「おが、ちょすな」 …………………………… 秋田おばこ
【10】投稿 詩 ……………………………………………… 陣内三朗
【11】日本国憲法について考える(その6) …………………… 霊崎 信行
【12】イベントのお知らせ
市民社会フォーラム関連企画のご案内
【13】編集後記
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読んで、感じて、そして、あなたも発信してください。
☆書く力を養い、書くことに慣れ、書くことで社会参加していきましょう。
「論・RON・ロン」コーナーは、個人の論を世の中に論じよ
うというコーナーです。といっても、個人的な問題を論じる場
ではなく、社会的問題や時事ネタを、一市民の立場で論じよう
ではないかというコーナーなのです。多いに論じて、あなたの
考えを世に問うてください。個人の考えを発信することには意
味があります。ひとりの力は小さくても“うわさが力になる”
からです。あなたの論をお寄せください。反論や賛成論も歓迎、
ここは「議論の場」です。
その他「この○○を誉めよ!」などいずれも800〜1000字程度
(締切15日必着!メールに貼り付け添付でお願いします)
感想・投稿大歓迎!お待ちしてま〜す。
★投稿先 E-mail: mm-writers@abelia.ocn.ne.jp ★
メルマガ「市民プロデューサー通信」の購読もよろしくお願いします。
⇒http://isweb25.infoseek.co.jp/business/capnews/index.html
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■ ★彡☆彡
□【1】市民ライターどんどん(31) ☆彡
■ 日本NPOセンター 吉田 建治
□ ★彡
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私が所属する日本NPOセンターは、今年の11月22日、10周年を迎える。それに合わせて、5年前に策定された「長期展望」の書き換えを行うために、今後5年間の日本NPOセンターの目指すべき方向性を1年かけて議論してきた。
その議論の中で、日本NPOセンタ−の大事にすべき事業として繰り返し出てきたのが、「調査し、分析すること」と「情報を発信すること」だった。議論を深める中で、最終的に「調査し、分析すること」を「現状を正確に把握すること」に、「情報を発信すること」は「噛み砕いて伝えること」に書き換えた。
この姿勢は我々だけではなく、すべての市民活動に共通する、基礎的な姿勢と言える。市民活動の主体であるNPOは(少なくても定義上は)、社会状況に何らかの問題意識があり、それを解決するべく組織化されている。自分たちが向き合っている対象がどういう状態で、それに対して自分たちはどうアプローチしようとしているのか、他の人にはどう関わってほしいのかを発信することは不可欠だ。
しかし、NPOがてんでバラバラに発信をしていても、見てくれる人はそう多くない。しかもNPOにはお金がない(!)いかにお金をかけずに、かつ、より多くの人に効果的にNPOのメッセージを伝えるか。そこに我々の役割がある。
そこで今、温めている企画がある。NPOが日頃の活動を伝えているブログを集め、集約して紹介するサイトづくりだ。思えばこれまで「私たちの活動に参加してほしい」という発信はあっても、NPOで働く人が普段何をしていて、その現場から日々何を感じ、考えているのか、ということに関する発信はあまりなかった。そうした日常こそ、NPOが社会の課題と向き合っている現場であり、伝えるべき現状なのではないだろうか。
今起こっている現状を正確に把握し、噛み砕いて伝えること。単純ではあるが簡単ではない。しかしNPOがセクターの殻を破り、社会に深く根付いていくためには、地道に他者に発信する努力をしていなければならない。これからの5年間、自ら発信し、他のNPOの発信を支援しながら、このテーマに取り組んでいきたい。そのためには私も、日本NPOセンターも、もっともっと「書く力」をつけていかないといけないですね。
日本NPOセンターのURL: http://www.jnpoc.ne.jp/
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□ ★彡
■【2】 論・RON・ロン ☆彡
□ ◆『語りの時間』をおすすめします ◆
■ ★彡☆★
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かざり えみこ
新聞を開いてもテレビをつけても、子どもにまつわる悲惨なニュースが報じられない日がありません。いったいどういうことでしょう。
子どもは悪くない、親が悪い、環境が悪い、と叫ぶ人がいます。その親を育てたのはだれ? その環境を作った人はだれ? そうして堂々めぐりをし、一つも改善されるどころか、こうして哀しい事件があとを絶ちません。
こんな世の中をよくしたい、などと叫ぶ人たちが書いた本ではありません。まして、昔はよかったと今を嘆くのでもないのです。長年そして日ごろ、絵本やおはなしのボランティア活動に関わっている三人が、自分たちの活動を総括し、かつ同じこころざしの仲間たちのステップアップに役立つならば、という思いで原稿を寄せました。
テキストシリーズと銘打ってありますが、ノウハウ本ともちがいます。『おはなし』がまだ生きていた時代に、大人からおはなしを聞いて育った思いを綴ったり、仕事がら図書館長の経験を織り交ぜたりしながら、人間どうし、心と心のふれ合う「おはなし会」を意義あるものにしたい、孤独に陥りがちの大人や子どもたちにおはなしの中の『生きる力』『生きるための知恵』にふれてほしい、それを実現するためにはどんな努力を自分たちはしてきたか、などということがらをポツリポツリと書きためた一冊です。
読んでくれた人から、「テキストというから、しちめんどくさいとおもったけど、エッセイ風でおもしろかった」などと言われると、より多くの人にお勧めしたくなります。
市民ライター通信の読者の方も、ぜひ手に取ってみて下さい。
『語りの時間』
2006年10月20日発行
著者:錺 栄美子・禅定正世・小林康代
挿し絵:相山利子
発行:社会福祉法人 大阪ボランティア協会
電話 06−6465−8395
FAX 06−6465−8393
定価:1,260円(本体1,200円+税60円)
注文は<http://www.osakavol.org/books/subscr/booksub.html> へ
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□ ☆彡
■【3】 地球を見つめて〜なんちゃって(38) ☆彡
□ ★彡
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◆ いろいろあるからいい ◆
かざりえみこ
いよいよ紅葉の季節です。ひとそれぞれに好きな観光地や自慢のスポットがあるようです。カエデや山桜は紅色、黄色。ケヤキは褐色、イチョウは黄色、もえるようなドウダンツツジなど。その間に松の緑、竹の緑があればいっそう色が引き立つという舞台設定です。
北の地方に行けばブナの燃えるような黄金色に混じってカエデの紅。息が止まるくらいに感動した記憶もあります。さらにススキの銀白色や草紅葉。りっぱなものです。
自然は、冬景色の前、数日間を美の祭典としたのでしょうか?
都会の公園や街路樹、または建物の周囲の植栽にも樹木はあるのに、私をガッカリさせるのは、たとえばケヤキやクスノキで統一してしまうことにあるのです。
花が咲けば、コブシばっかり。ハナミズキばっかり。サルスベリばっかり。その上に「ハナミズキ通り」、「コブシ通り」などと名付けて排気ガスまみれになっている風潮を見ると、文明が進んでいよいよ人間が自然と乖離していく証拠を見せつけられた気分になるのです。
そんなことをぼやいていた私の家の近くにできたJ市民病院。ここの植栽は、このあたりではまれに見る傑作です。大した心意気です。完成して数年しかたっていないため、樹木が若くて風格には欠けますが、そこを通るたびに、プランを作った人たち、ゴーサインを出した人たちに会いたくなってしまうのです。一応道路側にはアカメモチがぐるりと植えてありますが、その外側に、定番のモクレン、コブシ、ハナミズキ、サルスベリ、ケヤキ、シャリンバイ、ヤマモモ、などは珍しくないとしても、さらにシデコブシ、マサキ、ヤマザクラ、トネリコ、ヒメシャラ、アラカシ、オガタマノキ、ウメモドキ、タイサンボク、カツラなど、木の高さも枝張りもまちまちに並んでいます。今日は、小さくてまっ白なヒイラギモクセイが咲き始めていました。
西側の植栽の根元には、ランタナやシャスターデージー、ヘメロカリスが咲き乱れます。一見まとまりがないように見えます。ところが四季折々にそれぞれに花が咲き、香り、葉が色づき、実がなるのです。
私は現在、どちらかといえば健康ですから、J市民病院に行く用事がありません。でも、あの植栽を見たいので、遠回りします。歩いたり、自転車を押したり、とにかくゆっくり見て回ります。思いがけない実や花を発見したときはだれかに話したいくらいうれしくなります。花も木もいろいろあるからいいんですよ、ね。
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☆ ★彡 ★彡
★【4】オバチャマは市民ライター (8)
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■ いま、学校に必要なこと ■
オバチャマ
苛めを苦にしての自殺は本当にやるせない。苛めた子どもの大半は、罪の意識もさほど感じなくて大人になっていくのだろう。でも、文部科学大臣じゃないから「周りにはきみを助けてくれる人が大勢います」なんていえない。「死ぬ気でガンバッテ生きて欲しかった」は冒涜かもしれない。歯を食いしばって闘ったんだね。アナタは十分頑張った!
苛めが発覚すると隠蔽が問題になる。「先生は把握していなかったのか」「校長は、教育委員会は」「親のアンタはどうなの」と心無いことばもでる。多分、親が知らないのは子どもが必死で隠したから。子どもは知られたくないのだ。親子関係が良くても悪くても。苛められている自分が嫌いだから。「苛めのない学校がいい学校」こんな評価をするから、隠蔽体質にならざるをえない。政界にだって苛めがあるじゃない。集団だもの、「学校には苛めがある」とまず認めること。認めなくてははじまらない。
それに、「○○は苛められてるだろう」「ご両親や校長に相談しよう」と苛めを白日に晒す先生が必ずしも子どもを理解しているわけではない。気づかないふりが大切なときだってあると思う。でも先生は釈明しない。正しい判断だったと言いきる自信がないんだ。
生徒の死は先生を打ちのめす。
先生も傷だらけ。生徒からの暴言や暴力、利己的な保護者、同僚・上司からの苛め、教育委員会やメディアの執拗な追及。求められるばかり責められるばかりで、褒められることや認められることはほとんどない。成績を上げろ、危険から守れ、きちんと報告書を書け、要求はますばかり。今度は愛国心まで教えるのか。追い討ちをかけるきびしい評価。「もう無理」先生も追いつめられて自殺する。
いま、学校に必要なもの、教室には爽やかな風、先生にはひとりひとりに接する十分な時間、生徒には先生のおおらかな笑顔。ムダとゆとりが教育には必要なの。ゆとりがあれば子どもが見える、声なき声が聞こえてくるでしょ。それから苛めに立ち向かう勇気・逃げる勇気。違うことはいいことだという価値観。苛めは悪という意識。そして生きる力。
先生にエールを送ろう。先生を励まし温かく見守ることがいま必要だと思う。大人が先生の悪口をいったり馬鹿にした瞬間に、子どもはいい先生を失う。
先生という職業に夢と希望と喜びと、いい環境と待遇を。厳しい評価制度は個性的な優れた先生を潰してしまう。魅力的な仕事には多種多様な人材が集まるから、そしたら学校はきっと変わるよ。
日本だって政治がよければ魅力的な国になって、言われなくたって好きになるさ。オバチャマなら、自己愛に浸っているひとより、世界中のひとに信頼されるひとと友だちになりたいと思うな。
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□【5】ブログのすすめ ☆彡
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by thayama
今週中には、ぼくがほぼ毎日書いているブログ(「市民ライター日和〜『言葉工房』的日常」<http://d.hatena.ne.jp/thayama/>)のページビューがおそらく10,000を超えるだろう。もちろん、「ページビュー=ブログ訪問者」ではないから、実際に何人の人が見てくれているのか分からない。しかし、なんにしても、9月7日からたった2ヵ月半ほどの間に10,000ページも見られた、というのは結構スゴイことではある。
普通のホームページをオートクチュールだとすると、ブログはプレタポルテである。つまり、既製服(=簡易ホームページ)なのである。いちばんセンスの良さが必要とされるデザイン面はファッション・メーカーに任せ、服を着る自分(中身)を、自分なりのコンテンツで自由に表現できるという、個人のお洒落心(少し大袈裟に言えば“創造性”)を満足させてくれるメディアである。真っ赤なセーターを肩に引っ掛けたり、茶色のベストを着たり、オパールのブローチを胸に飾るなど、いろんなお洒落をすることによって、同じ既製服を着ていても、印象が全く変わるようなものである。
文章表現はもちろん、写真も音声も動画も使えるので、ある意味で、映画と同様“総合芸術”だと言っても過言ではない。それが個人で可能になることに、自分を含めて多くのブロガーが魅力を感じているのだろうと思う。
もう一つのブログの魅力は、記事ごとにURLが付くので、検索エンジンに引っかかりやすいことである。例えば、「市民ライター」をグーグルで検索にかけると、「市民ライター通信」のホームページやぼくのブログがページの最初のほうに出てくる。だから、もし誰かが何かの拍子に、「市民ライター」という言葉やコンセプトに興味を抱いて、検索すると、ぼくらのメディアが読まれる可能性が高いのである。
ブログはいろんな使い方が出来る。例えば、ある人から仕事の依頼があって、打ち合わせに事務所に来られることになった。「どのように行けばいいのですか」と訊かれたので、ブログのプロフィール欄に、事務所へのアクセスが書いてあることを告げ、隣が緒方洪庵の墓所のあるお寺であると教えた。そしてすぐに、その寺と事務所のあるビルの写真をブログにアップして、間違いなく当方を探し当てられるようにすることができた。
それから、意外だったのは、ぼくが毎日ブログにUPしている写真を褒めてくれる人が結構いることだった。自分では何気なく撮っているスナップ写真が他人にアピールするなんで全然思ってもいなかったので、嬉しかった。ぼくの写真がある程度見るに耐えるとすれば、それはある自治体の広報誌の仕事で10年間ほどプロのカメラマンと一緒に取材をした経験があるからだと思う。彼はシャッターチャンスを求めて粘りに粘る人で、その撮影の仕方を見ていて、被写体に近づくことやカメラアングルの重要性を認識させられた。
かくのごとく、ブログはぼくにいろんなことを教えてくれている。また毎日、読者を意識して文章を書くので、自然と市民ライターとしての修行の一助になっているのではないかと思う。もし、この記事を読んで少しでもブログに興味を持たれたら、ぜひあなたもブロガーの列に加わることを考えられてはいかがだろう。な〜に、ぼくにも出来ているのだから、あなたに出来ないはずはない
と思うよ。
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☆【6】投稿 「心ここにあり」第五回 ☆彡 ★彡
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中川 忠
統合失調症の妄想というのは恐ろしいものだとみなさんはお思いでしょう。そうです。それは確かに恐ろしいものです。一度その恐ろしさを体験した人は、出来れば二度と同じものを体験したいとは思わないでしょう。
ところが長年病気の人たちと触れ合って一つ発見したのですが、一度恐ろしい妄想を体験したにもかかわらず、やめてはいけない薬をやめてもう一度妄想状態に入って行く人が多いのです。
私も三十歳の時に激しい妄想を体験しましたが、妄想というのは最初の入りばなは決して恐ろしいものではないのです。むしろ夢のような快感を伴うことが多いのです。
よく漫画や漫画みたいなドラマの場面にあるでしょう、あの一面に星が散りばめられたような美しい景色。あれが現実のものになるのです。それがテレビ画面で見るよりもはるかに臨場感を増して目の前に広がるのです。
そして自分はいつの間にか世界中が注目する超有名人になっているのです。何もかもが自分の思い通りで、自分こそ世界全体を動かす主人公なのです。
一般の人からすればあまりにも馬鹿馬鹿しいことでしょうが、実は妄想の世界では厳然たる現実なのです。
こんな体験を一度した人が薬を飲んで通常の現実に戻った時、大きな物足りなさを感じるのは当たり前でしょう。
しかし妄想がばら色なのは最初の部分だけで、必ずそれは非常な被害妄想に転じて行きます。栄光が素晴らしかっただけに、その転落は凄まじいものです。
元々が個人的な想像力で始まったものですから、その展開には限度がありません。普通の人ならちょっと頭に思い浮かべても「そんなこと、あるわけない」と鼻で笑ってしまえることでも、妄想の中で着想されたことは恐ろしい現実性を帯びて来ます。
たとえば目の前にあるビルディングが突然根元でポキリと折れてこちらに倒れて来るということも、現実の映像として目の前に現われるのです。
統合失調症の人は妄想の恐ろしさよりもむしろ妄想の快感と戦わねばならないのです。
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■【7】「ホンの来歴」(3) ☆彡
□ ★彡
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槙野 裕
この本では相手の過去の経験を聞くことが多かったので、特に年表が有効でした。インタビューで新しい事実を知ったり、周辺事実を調べるたびに書き込んでいって、より詳細な年表を作ることを心がけました。私はこの本以降も、全ての取材で年表を作るようにしています。
これにはたくさんのメリットがあります。まず前回も書いたように、インタビューをスムーズに進めるために役に立つということ。相手の記憶を呼び起こしやすくなりますし、相手が「ああ、これだけ調べてるのか」と思ってくれる。相手が自分を信頼してくれれば、インタビューはほとんど成功したも同然なんだと思います。
そしてもう1つ年表を作るメリットは、もちろん自分自身の理解が深まるということです。年表を眺めているだけで、「この前後関係でこうなるのはおかしいのでは?」「この事件がこれの直後なら、この時この人はどう思っていたのだろう?」と、具体的な輪郭線と疑問点が見えてきます。
これを踏まえインタビューを重ねることで、非常に充実した内容の話が聞けるようになっていったと思っています。
皆さんも、もしインタビューをする機会があった場合はぜひ年表を作ってみてください。
ただ、通常のインタビューでは今回の私のように時間(と回数)に余裕があることは少ないはずです。気持ちよく話してもらうことは重要ですが、時間の制限がある場合は、合いの手や相手の気を害さない程度に話を変えてしまうといった話題のコントロール技術を磨くことも必要で、これは私にとってこれからの大きな課題です。
ところで、当たり前ではありますが、インタビューとは相手の時間(つまり、相手の人生の一部)を奪うことだという自覚は必要です。ですからインタビューはとても恐い。インタビューしてしまうと、「相手の人生を自分の文章に変える」という、とてつもない責任を背負い込んでしまうことになることをお忘れなく。
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□ ☆彡
▼【8】今月のウフフフ・・・ ☆彡
□ ☆彡 ★彡
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ANDY
我が家の愛犬。
お手はできるのだけれど、
右手と左手を教えようとしても、なかなかできない。
「右手」「左手」とやっていると、
犬はすぐ嫌になって、「ふうっ」と大きなため息。
「おまえ、右手と左手は苦手やからなあ」と笑っていると、
となりにた1年生くらいの女の子が一言。
「私も!」
風
電車に乗りました。ラッシュ時が過ぎた京都河原町行きの普通電車はがら空き。どこかから「キュウジョウガ・・・。キュウジョウハ・・・」と声が聞こえるものだから、憲法9条のことかと早合点。聞き耳を立てていると、そのうち「乗り換えて、次はニョシンドウ・・・」「そう、あそこの紅葉は有名よ」の会話が。
事情を察した私は、つい気の毒になって「特急の方が早く着きますよ」と言ってしまいました。するとびっくりして頭を下げながら飛び降りていきました。
でも私、キョウジョウは「九条(くじょう)」で、ニョシンドウは「真如堂」なんて言ってませんよ。念のため。
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■【9】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
□
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■ 「おが、ちょすな」 ■
「おが、ちょすな」
これはわかるかな?
たとえば、何かの絵を描いていて、ここが気になると思って、何度も色を塗
り重ねて、やっぱり気になって、また塗っているところをだれかが見て「おが、
ちょすな」と言えば
「あんまりいじくらない方がいい」という意味になります。
さらに、すりむいた膝小僧のカサブタをさわっていると、それを見た人が、
「おが、ちょすな」といいます。やっぱり同じ意味で「あんまりいじくらない
方がいい」ですね。
もっとも、この言葉は、いまでは中年以上の人はあまり使わないようですが
・・・。
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□ ☆彡 ☆彡
■【10】投稿 ・・・詩
□ ☆彡★彡
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陣内 三朗
◆ あなたは あなたのままでいいのです ◆
あなたは あなたのままでいいのです
ひまわりは ひまわりの種
コスモスは コスモスの種
あなたは あなたの種から芽が出るのですから
あなたのままで 育っていいのです
あなたは あなたのままで 輝いていればいいのです
みんなみんな 違った輝きでいいのです
みんなみんな 違った種ですから
同じ芽が出なくてあたりまえ
あなたは あなたのままでいいのです
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□ ★彡
◆【11】日本国憲法について考える(その8)
□ 9条―戦争放棄と靖国問題
◆ ★彡☆★ ☆彡
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霊崎 信行(大阪市 北区)
【第九条 戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】
日本国憲法が公布された当初は軍備をもたなかったが、その後東西冷戦のなかアメリカの方針転換もあり、専守防衛の名のもと警察予備隊として発足し、現在の自衛隊という実質的な軍事力の保有に至っています。
このため自衛隊の存在と軍備及び交戦権の否認の矛盾が絶えず指摘され多くの論議を呼んでいます。
1.九条を改正しないとした場合の問題点
(1)独裁者が支配している民主化の進んでいない国が攻撃してきた場合(現実に日本は北朝鮮のミサイルの脅威にさらされています)日本はどのように対応するのか。
(2)今後も軍備を持たないとすれば自衛隊はどう説明するのか。
(3)護憲派の方たちも現実をどのように改善していくか方途を示す必要があるのではないか。
2.九条の見直しについて
私は以下の考え方を基本にして九条は見直したほうがよいと思います。
(1)戦争放棄及び軍備を持たないという理念は今後も積極的に追求しつづけ到達目標としてかかげる。
(2)現実の国際情勢にあわせ、自衛隊は専守防衛に限定し認知する。
(3)世界平和、世界各国の軍縮に貢献する
<参考>靖国神社について
問題点1)宗教的側面からみた場合
・明治維新の官軍の戦死者を祀るために建設され、軍国主義の精神的支柱であった国家神道の象徴的な施設
・戦死者のなかには仏教徒やクリスチャンをはじめとする神道以外の宗教の信徒が多く存在していたはずで戦死者全てを一括りにして靖国神社に祀ることは憲法で保障されている信教の自由に反する。
・神道というのは日本神話と先祖崇拝とが結びついてできたもの。世界3大宗教とは異なり宗教と言うより日本固有の土着信仰というべきです。普遍性のある仏教の仏やキリスト教・イスラム教の神のように拝む対象ではなく神道でいう神は「先祖を敬うような対象」と考えたほうがよいと思います。
問題点2)ナショナリズムの面からみた場合
・ナショナリズムとは辞書によると国家・民族など一つの文化的共同体が、自己の統一・発展、他からの独立をめざす思想または運動で国家主義・民族主義と訳されます。
その意味から考えると靖国神社は天皇を中心として国民を統合しようという国家主義・民族主義的な勢力の象徴的な存在という面が色濃く浮き彫りになってくる。
問題点3)民主主義という観点からみた場合
・戦争にいった多くの人達が死を覚悟して互いに「靖国で会おう」という合言葉を掛け合って行ったことを取上げ情に訴え、戦争を美化して靖国神社を擁護する人達がいます。果たしてそうでしょうか。
天皇主権、国家総動員法のもとで「忠君愛国」「滅私奉公」を徹底して叩き込まれた時代にあって、兵士たちはそうでも言って自分を納得させ、互いに士気を鼓舞しあわなければ何のために家族を残して命を捨てに行くのか割り切れなかったのではないでしょうか。
実際、戦争にはそういうロマンなど存在しないと思います。「靖国で会おう」という言葉の真意は正に逃げ場のないどうしようもない状況に追いこまれた兵士たちの精一杯の叫びなのではないでしょうか。
戦争で亡くなった殆どの人たちは靖国神社に帰るのではなく家族の住む故郷に帰りたかったはずです。
死んでゆくときに多くの兵士が口にした言葉は「天皇陛下万歳」ではなく、「お母さん」だったという事実が多くの人の証言からもうかがえます。
・靖国問題を容認することは日清・日露戦争に勝利し、国民の生活向上を犠牲にしながらひたすら軍備を増強し、欧米の列強との無謀な戦争へ国民を引っ張っていった国の指導者たちの責任をあいまいにしてしまうこととなりひいては軍人・軍属約210万人、準軍属約20万人、一般人80万人(戦災50、外地30)
計約310万人(日本人のみ)もの犠牲者を出したあの大東亜戦争を聖戦としてしまうことになると考えます。
*それではどのような慰霊施設が望ましいか
これまで述べてきたことから総合的に判断すると無宗教の国立慰霊追悼施設を新設することが最もよいという結論になります。
但し戦後60年を経てもなお靖国神社に象徴される思想的な戦後処理が完了しない日本の現実を見るとその根の深さを感じないわけにはいきません。
多くの戦争犠牲者の死を無駄にしない最高の慰霊・追悼とは現行憲法を基本に据え敗戦から立ち直り、軍事大国から経済大国へと見事に変貌を遂げた日本人の勝利の姿ではないでしょうか。
今国民に問われているのは一人一人が真正面から歴史を学び先の戦争評価に
ついて国民的なレベルで一定の合意形成を図ることではないでしょうか。
そして日本人の使命は中立の立場を追及しながら不戦の決意を全世界に広めていくことではないでしょうか。
その意味で今後日本は経済大国から精神大国への道を歩んで欲しいと念願します。
そして日本人の使命は中立の立場を追求しながら不戦の決意を全世界に広めていくことではないでしょうか。
その意味で今後日本は経済大国から精神大国への道を歩んで欲しいと念願します。
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■【12】イベントのお知らせ ☆
□ ★彡★彡 ☆彡
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市民社会フォーラム関連企画のご案内
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【第4回神戸市民公開講座】
米谷ふみ子さん講演会
「新聞が書かないアメリカ」
日 時:11月25日(土)18:00〜20:00
会 場:神戸市勤労会館308号室
資料代:800円
主 催:神戸市民公開講座実行委員会
(事務局・中島 淳:090−1914−4907)
共 催
兵庫県労働組合総連合(連絡先:078−335−3770)/被災地NGO恊働センター/神戸再生フォーラム/兵庫県自治体問題研究所/兵庫県保険医協会神戸支部/九条の会ひょうご
協 力
市民社会フォーラム/論々神戸/神戸をほんまの文化都市にする会/神戸芝居カーニバル実行委員会
後 援:神戸YWCA/大学婦人協会神戸支部
●米谷(こめたに)ふみ子さんプロフィール
1930年大阪市生まれ。大阪女子大国文科卒業。二科展に出品。 関西女流美術賞受賞。1960年、米国からフェローシップを受け、絵の勉強に渡米。ニューヨークでユダヤ系米国人
の作家ジョシュ・グリーンフェル ド氏と結婚、二人の息子がある。カリフォルニアに在住。1985年「遠来の客」で第60回文学界新人賞受賞、「過越しの祭」で第17回新潮新人賞受賞。1986年「過越しの祭」で第90回芥川賞受賞。
=================
【市民社会フォーラム第8回東京例会】
「みんな違ってみんないい―平和共同の今日的展望」
日時:12月1日(金)18:30〜20:30
会場:五反田文化センター(東急目黒線不動前駅徒歩7分)
地図URL http://asp.netmap.jp/map/2500212618.html
講師:沖縄・日本から米軍基地をなくす草の根運動・運営委員長
平山基生(ひらやまもとお)さん
資料代:200円
共催:老人党リアルグループ「護憲+」
(URL http://yufuu.com/user/goken)
11月19日投票日の沖縄県知事選挙では、元参議院議員の糸数慶子さんが全野党共同
・平和共同候補として立候補し、自公系候補と一騎打ちとなるもようです。安倍政権が発足し、教育基本法改定、共謀罪新設、国民投票法制定、防衛「庁」の「省」への格上げなど、平和憲法を骨抜きにする重大法案が国会で審議されます。
米軍基地撤去・改憲反対など平和をめぐる課題が正念場になっています。 市民社会フォーラム久々の東京例会では、沖縄県知事選挙後の情勢、来年4月の都知事選、7月の参院選の展望を踏まえた学習会となります。
話題提供として、60年安保闘争から今日まで反戦・平和運動に尽力されている平山基生さんをお招きし、豊富な人生・活動経験とそこから導き出される平和共同の可能性についてお話いただきます。
※どなたでもお気軽にご参加ください。
事前申し込みは不要ですが、人数把握のためメールにてお申し込みいただければ幸甚です。
◆お問い合わせ先
市民社会フォーラム
URL http://homepage3.nifty.com/civilsocietyforum/
E−mail NQC41966@nifty.com
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【市民社会フォーラム第10回社会科学研究会】
「戦後平和運動の歴史と展望」
日時:12月2日(土)14:00〜17:00
会場:東京大学駒場キャンパス(教室未定)
話題提供:末次圭介(すえつぐけいすけ)さん(東京大学院生)ほか
参加費不要
前日の東京例会につづき、戦後平和運動の歴史を俯瞰し、平和共同の課題について理論的交流を行います。
※どなたでもお気軽にご参加ください。
教室名はまだ確定していないので、事前にメール予約お願いいたします。確定次第あらためてご案内いたします。
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★【13】 編集後記 ★☆★
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先日「スポーツ」をテーマにしたボランティア紹介の講座に参加した。最近障害を持つ人が陸上、水泳、サッカー、そしてトライアスロンなどにも挑戦している。本当に感心してしまう。しかし、これらの人たちのほとんどは中途障害者だそうだ。先天性の障害者は、子どもの頃からこれらのスポーツなどをした経験がなく、スポーツを楽しむことを知らないためする人がほとんどいないそうだ。彼らのスポーツをする機会について考えていく必要がありそうだ。
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このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講
座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得
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