☆ オバチャマは市民ライター
オバチャマ
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(42) 頑張って!女性国会議員さん!
2010年3月20日
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平成21年8月、民主党の大躍進で多くの女性議員が生まれた。自民党から民主党への劇的な政権交代。衆議院議員480名、その内女性議員は54名、まだまだ1割強ではある。民主党だけでみると、議員307名のうち26名が誕生したばかりの新女性議員だ。オバチャマは、政治を変える女性の力にとっても期待していた。
政権交代から半年、あのエネルギッシュだった彼女たちはどうしているのだろう。22年の衆議院も開会し、本会議をはじめ各委員会が開かれている。どんな議題が審議され、どんな発言をしているかなとワクワクしながら審議中継を観る。質問も答弁も男性ばかり。1月、2月、3月と、本会議、予算委員会をはじめとする各委員会をインターネットの審議中継ビデオライブラリーで視聴しても、彼女たちの声も姿もほとんどみえない。委員会別に質疑応答を調べてみると、女性が一度も発言していない会も多い。委員会に属しているはずの彼女たち、一体どこで何を……。
各委員会の名簿を調べてみた。民主党女性議員一期生26名のほとんどが委員会に属し、いくつも兼務しているひともいる。衆議院の各委員会の女性数はとても偏っている。例えば、政治の根幹を握る予算委員会50名中、女性はたった3名、民主党1期生の中林美恵子、自民の小池百合子、社民の阿部知子。安全保障委員会30名中たったひとり、民主の小林千代美。財務金融委員会40名中には下条みつただひとり。こんな孤立した状態でちゃんと発言の機会はあるのか、女性の声を反映できるのかと不安になる。
国家基本政策委員会、経済産業委員会、法務委員会、総務委員会、決算行政監視委員会、国土交通委員会、拉致問題、懲罰委員会などなど……どこも女性は1〜3人程度。比較的、女性が目につくのは、環境、青少年問題、消費者問題、厚生労働委員会。何となく性差を感じてしまうのはオバチャマだけだろうか。
さらに国会には質の問題もあった。平成22年1月29日付の日経新聞にこんなタイトルの記事があった。――国会も「学級崩壊」?下品なヤジ/ 携帯熱中/嫌がらせ――
携帯をいじり、私語や不規則発言を平気でする議員たち。閣僚もひどい。あくびをする亀井氏、腹をたててポケットに手を突っ込んだまま答弁する前原氏、途中退席して喫煙に行く千葉氏、民主党の女性議員のヤジに「うるせえババア」とどなる自民党議員などなど。
信じられない質の低さ。国会の審議中継はネットで配信されている。恥ずかしくないのか。目に余る議員は辞めさせるべきじゃないだろうか。国会議員に支払われる歳費(税金)は月額約120万円、他に文書通信交通滞在費が月額100万円支給されるそうだ。こんな低級な議員、閣僚に払う必要はない。欠席も目立つ。国会会期中に地元で選挙応援などしていたら、それは国民への裏切りといっていいんじゃないの。選挙の神様(?)小沢さん、まさか新女性議員たちに、「地元に帰って参院選の応援しろ」なんて言ってませんよね。国民は、次の選挙のために一票投じたわけじゃないのだから。
一番憂えるのは、こんな国会・政治の場に身を置いた若い議員の失望。朱に交わって紅くなるおそれもある。国会議員も閣僚も毅然とした態度で政治を執行して欲しい。「国会の政治主導」「官僚に閣僚の答弁は作らせない」と偉そうなことを言っても、実態は資料集と名前を変えただけと揶揄されている。誠実な政治家はどこに……。オバチャマは、25歳の元国会議員、原よう子さんを応援していた。若い彼女の国会にのぞむ姿勢は真摯で誠実で真剣だった。若くて可愛かったことが災いしたのか、再選できなかったのが本当に悔しい。ガンバレ!女性議員!政治を変えられるのは女性でしょう。
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