☆ オバチャマは市民ライター
オバチャマ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (39) 新政権と米軍基地問題から
2009年12月20日
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
民主党が政権を取って情報公開が進んだと思う。新政権を快く思わない勢力が首相や大臣の失言を吹聴するのか、新人集団で情報が出てしまうのかわからないけれど、会議での発言や政策の進捗状況・問題点など、かなり詳しくタイムリーに知ることができて、政治が面白くなった。メディアの関心も高い。
自民党は長く政権をとってきたので政治家も官僚も気心が知れ、「核持込に関する密約の存在」のように揃って隠ぺい手腕に長けていた。それに比べて普天間基地移転問題では、いろいろ揉めた事でワシントン・ポストに掲載され多くの読者コメントが寄せられたそうだ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/12/04/AR2009120401033.html
それによるとアメリカ一般市民の思いは「沖縄の米軍は100%日本の防衛のために基地に駐屯している。アメリカとしては出費ばかりかさんで何のメリットも無い。出て行ってくれというならよろこんで米軍を引き上げたらいいじゃないか」という事のようだ。一方、日本市民の方は「アメリカの軍事戦略のために米軍を駐留させてやっている。思いやり予算とかいってよくわからんけど駐留の費用とか多額の税金を使ってる。早く出て行ってほしい。でも米軍の基地が抑止力になるってことなら仕方ないか」など。
自民党が与党なら、アメリカのいうままあっさり合意されたであろうから、両国民の基地をめぐる認識の違いが取り上げられることはなかっただろう。「敗戦国日本は、アメリカの言うままに基地を受け入れ、多額の費用負担を強いられ、その抑止力に期待しつつ平和を維持するしかないんだ」という呪縛があったようにも思う。でも、「戦争を放棄する」と明記された平和憲法を持ちながら、違憲と知りつつ解釈でゴマ化していては世界の不信を買う。オバチャマは考えた。日本国民ですと誇りを持って言いたい。平和に幸せに暮らしたい。道はいろいろあるのでは……例えば、
・アメリカを親分とし自らを子分と位置付け、ひたすら抑止力を信じて付いていく・アジアの一員となって、中国や韓国、北朝鮮とも協力、外交関係を強化し信頼を築く・税金を注いで軍隊を持ち、貧しくてもいいから、自力防衛のバリバリの軍事国家になる・戦争を放棄するという九条を旗印に、外交手腕で世界平和に貢献、愛される国を目指す
平和ってなんだろう。もっと地域や職場で議論したらいいんじゃないかな。ひとりひとりがこの国をどうしたいのか、明日の日本、来年、5年先、10年先……。まさかの新政権誕生は、ダムやハコモノ行政にメスを入れ、官僚との距離を置き、世界と対話する。オバチャマは、見守りながら自分も変わって行きたいと思う。だから、どんな選択肢があるかを考え議論する。誰にとっても関係大アリですよ。オバチャマは新政権に期待しているの。
オバチャマは市民ライター目次へ
|