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☆ オバチャマは市民ライター
                                   オバチャマ
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    (33) 責任のはき違え?責任感とは                  
                               2009年4月20日
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出勤する直前に腹痛がおそった。どうする?休む?状況はいろいろだから臨機応変になんだけど、友人Aさんの怒れる実例をひとつ。オバチャマは取り合えず「ほうれんそう」かな。

AさんとBさんは週2〜3日、パートタイマーとして夕方5:00から夜9:30まで同じ職場で働いている。Aさんは3年目、Bさんは新入りでまだ1か月。仕事は貸ホールや貸教室の受付やレジ、機材の貸出しや電話の応対、接客、施設管理など難しいものではないが、問題は、この時間には他に社員はおらず2人だけでやらなければならないことだという。6人のシフト制、1年間のローテーション表は渡されているそうだ。

Aさんが15分前には出社し、いつものように仕事に就いていたとき電話が鳴った。Bさんの夫からだった。「妻が出勤の前にトイレに行ったら急に腹痛を起こして直ぐにはいけない。30分ぐらい遅刻するからヨロシク」というものだった。
「30分くらいって、30分以内ですよね」
「30分は過ぎるかもってことでしょう」
「休むなら休むと言ってくれると、他のひとに連絡とって代わってもらえるのにな」
と上司がいう。40分過ぎても連絡もない。ちゃんと来るのかなとみな不安。

「具合が悪い人に来られてもって感じですよね。何かあって救急車なんてことになったら困っちゃうし。無理して来られても仕事できるのかな。仕事二人分こなして、その上Bさんの面倒をみるなんて無理ですよ」とAさん。それにしてもとっくに40分過ぎているのに何の連絡もない。「どうなっているのか分からないから、連絡とってみましょう」と上司。携帯に出ない。家の電話にかけてみると、Bさんはまだ家にいた。今から行くところだという。

1時間遅れてようやくBさんは到着。彼女いわく、「ご迷惑をかけるとまずいと思って、何としても行かなくてはと思って来ました。主人にも、腹痛くらいで休むなんて無責任だ、我慢していけと言われたし……」彼女の話はゆったり続く。どうなるか分からないからと待機していた上司と社員は、半ばあきれ顔で話の終わるのを待った。

「腹痛で遅れるくらいなら、休むと言ってくれた方が助かるんですよ。すぐに他のパートさんに電話して交替できるかどうか聞けるから。無理して来てもらっても、腹痛がひどくなって救急車を呼ぶようになったら困るでしょう。仕事ができないなら、Aさんがひとりですることになってしまうし。まあ、あまり無理しないように仕事よろしくお願いしますよ」そう言って上司は帰って行った。

「人のことを考えるならね、すぐに休みますというのが一番責任感がある人だと思うの。彼女がいなくても、代わりの人はいるもの。病人に来られて何の利がある? さっさと見極め、無理をしないで休んでくれる方が対処しやすいでしょ。連絡も入れずに曖昧のままじゃ、他を当たることもできず、結局、30分といいながら連絡もしないで40分過ぎても来ない。なんで連絡の電話ひとつ入れないのよ。たっぷり厭味言っちゃった。無理してくるより、すぐ連絡入れて休んでくれたほうがいいのよって」とAさん。

「ほう・れん・そうはやっぱり大事。状況ほう告、頻繁にれん絡、上司・仲間にそう談ってことでしょ。そうすれば、Bさんは別のひとと交替できて体に無理せず休めるし、上司からは『お大事にね。無理しないで』と優しい言葉をかけてもらえ、その上1時間分の減給もなしだったのにね」と彼女は苦笑しながら語った。結局Bさんは、その日使いモノにならなかったらしいのだ。

緊急時にどうするか。一番責任感のあるのは誰だったのかな。あっ!大変だ!また原稿の締切過ぎちゃった。オバチャマにはひとの責任なんて問えませんでした。ごめんなさ〜い!



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