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☆ オバチャマは市民ライター
                                   オバチャマ
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☆  (29) 税金を若者に使おう!                     
                               2008年11月20日

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最近気になることがある。高齢者の生活、ちょっと贅沢すぎない?オバチャマの近所には、毎朝、黒塗りの福祉タクシーや色とりどりのミニバンが何台も停まる。○○介護センターとか車体に書いてあって車椅子のマークが付いている。1台にひとりずつ近所の老婦人が乗車、夕方になると夫が出迎えにでる。ディケアに行っている間、留守番の夫たちは年金のお陰で経済的不安も無く、毎日のんびり花の手入れなどをして過ごしている。老婦人はみな市の無料貸出しの車椅子を愛用している。これが要介護の証。介護保険制度を最大限利用できる水戸黄門の印籠みたいなもので、自己負担は1割、あとの9割は公金(税金)による。全額自己負担ならお抱え運転士なみの送迎車利用はしないわね。

若者は、タクシーどころか電車をどう乗り換えるのが安いか考えている。高齢者も介護保険を手にする前は同じだったと思う。1割負担になったとたん贅沢になっていることってないかな。

高齢者の中にはこう主張するひとがいる。「我々はずっと働いて年金を納めてきた。もらうのは当たり前だろ」でもそれは違う。確かに年金制度が始まった頃は、積み立て方式だったから当たっているわね。でも、それでは少額過ぎて生活できない。自分の払ってきた年金に利子を付けてみれば分かると思う。

1970年に今の世代間扶養の賦課方式になった。今働けるひとが働いて高齢者を養う、社会全体で面倒をみようという世代間扶養になったわけね。いま高齢者に支払われている年金は、今の若者のお金。最初はうまく廻っていたけど、想定以上に大勢の高齢者が長寿になって、しかも少子化が進んだ。需要と供給のバランスが崩れれば破綻する制度なのね。

50年後の2055年には、働く人と年金受給者の割合が1;1.3になると予想されている。そのうえ不況の波で賃金は下がり失業者も増加。そうなれば十分な年金収入は入ってこないから、今の制度は維持できない。若者は、自分の老後には、十分な年金の支給や手厚い介護保険は期待できないと諦めている。賦課方式では、老後の福祉は運不運。今の若者は払い損になりそうなソンな立場におかれていると思う。

高齢者がこのまま安心の暮らしを維持したいなら、まず、介護保険の利用を控え、タダだから安いからと安易に医療に掛かるのをやめ、受け取った年金はできるだけ消費にあてた方が社会のため若者のためね。介護保険制度を悪用して金儲けしている企業に載せられないで、公金が若者に廻るように考えてくださいね。若者が元気なら、未来が明るいじゃないですか。若者に税金を使いましょう。老人の老人による老人のための政治におさらばして、若い世代に任せましょう。それには圧倒的多数の老人の票が必要です。大きな目で社会をみることができる、それが老人の知恵というものですよね。オバチャマも賢いおばあちゃまになりたいな。例え、今ほど老後が保障されなくなっていてもね。


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