大阪市福祉教育語りの会 宇根山千恵子 (2)
2010年3月20日
福祉教育語りの会から、2月4日に大阪市内の小学校にお話に行きました。お客さまは小学校3年生です。みなさん、とても真剣に私の話を聞いてくれて、たくさんの質問をいただきました。その内容と、私の答えを紹介いたします。
質問 なぜ、盲導犬には英語で命令をするのですか? 答え 日本語では、男ことばと女ことばがあります。立て・立ちなさい・お立ちなど。これでは、パートナー(盲導犬のことです)は戸惑いますね。英語で「シィット」の方がわかりやすいと思いませんか? でも私は何年も一緒にいるので、もう日本語で言っても分かりますよ。
質問 なぜ盲導犬には小さい犬がないのですか? 答え 小さい犬は困るんですよ。ハーネスをつけて導くには大きくておとなしくて、毛の抜けにくい犬がいいんです。
質問 盲導犬の種類は? 答え ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーとミックスラブラドールとゴールデンのミックスです。
質問 盲導犬は
何歳からなりますか? 答え 生まれて二ヶ月からパピーウォカーに預けられて一年したら訓練所に帰り、指導員から盲導犬としての訓練を受けます。1年半くらいから盲導犬になります。まだ若葉マークのあいだは上手に歩けません。犬と利用者とで毎日歩く事で、上手に歩けるようになります。1年から半年かかります。
質問 盲導犬の出来ること、出来ないことは? 答え 出来ることはまっすぐ歩けることです。それから障害物をよけること、段差でとまることなどです。出来ないことは、まわりのみんなの様子を声に出して言えないこと、電車の切符が買えないことなどがありますね。
質問 えさはどのくらいやって居ますか? えさ以外に何かやって居ますか? 答え ドッグフードです。1日に食べさせる量は、マグカップ一杯です。
質問 私たちが盲導犬と利用者とが歩いて居るのを見た時は、どんなお手伝いをしたら良いですか? 答え 盲導犬は、電車の空席や信号の色がわかりません。まわりの空気で察しますが、まわりに人がいない時には困ります。盲導犬と利用者を見たら様子を見て困った様子なら声を掛けてください教えてもらえば助かります。私の盲導犬ルーシーは恐がりなので固まります。そこで体に触れて優しく「大丈夫よ」と声を掛けています。
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