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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!
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★☆★ 書く力、書く参加!
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★ 市民ライター通信
☆ 2010.8.20
--------------- http://f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/ ★ 第83号★☆★
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■まいど おおきに!■
夏は暑い。でも、今年の夏の暑さは強烈です。日中外を歩くと、本当にやけつく感じがします。過去に「市民ライター通信を読んで暑い夏をぶっ飛ばそう」なんて書いたことがあったように思いますが、今年はそこまで書く自信はありません。みなさま、水分を十分にとってご自愛ください。
///////////////////■□■ も く じ ■□■////////////////////
【1】オバチャマは市民ライター (44)
親が無ければ子は育つ?! …………………………… オバチャマ
【2】みどりを友だちに! (13)
オミナエシとジェンダー ……………………………… かざりえみこ
【3】自分史「大阪ベイエリア」(21) 大正区編
人間万事塞翁が馬 ………………………………………… トミ〜さん
【4】チョットかがく(21)
野菜の鮮度保持袋(1) ………………………………………… OHE
【5】福祉教育語りの会
タンデム自転車の有用性 ……………………………… 鈴木 昭二
【6】爺婆(MTFトランスジェンダー)のつぶやき(10) ……………… 有明弥
【7】問う病記:「悪友・岩ちゃんとの経緯」(9) …………………… G・フレンド
【8】からだを散歩すると(18)
あし・脚・足 ……………………………………………… 竹藪 耶桁
【9】編集後記
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★【1】オバチャマは市民ライター (44) ☆★彡
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■ 親が無ければ子は育つ?! ■
オバチャマ
オバチャマはオバアチャマになりました。泣いても笑っても眠っているだけでもかわいい赤ちゃん。生きることに全てをかけている小さな姿が尊く、胸が熱くなるほど愛しい。そして、命を賭してひとつの新しい命を産みだした娘を誇らしく思い、ふたりの無事を感謝しました。出産に立ち会った婿どのは新米パパの顔をしていました。まだまだ育児に疲れきって泣きごとをいう新米ママ(娘)と新米バアチャン。怒ったり泣いたり笑ったり、母と娘の関係は、母対母に変わりはじめました。
それにしても、新聞を賑わすのは実母実父による虐待。痛ましい死。大阪で起きた、餓死した小さな二つの命。玄関までいくつも手が届いていたのにね。どうして救えなかったのかと悔やまれます。母親のネグレクトは子どもの死に直結します。餓死!どんなに苦しかった事でしょう。
子育てがこわい!ママの80%、パパの45%が育児にストレスを感じている。(ネットエイジア調査)核家族化する前、家にはじいちゃんばあちゃん、おじちゃんおばちゃん、いろんな人が暮らしていました。近所付合いも濃かったから、赤ちゃんはみんなで育てていくものでした。たくさんの手とたくさんの目。若い夫婦に足らないところは誰かが補ってくれた。子供はみんなの宝なんですよね。未来ですから。
いま、マンションやアパートの狭い空間に、新米ママは赤ちゃんと二人きり。あやしてもミルクを飲ませても泣きやまない。相談する人もいない。孤独、不安、イライラが募る。授乳にオシメ、夜昼休みなく続く世話に疲労が募る。眠りたい、出掛けたい、人に会いたい。ぐずる我が子が憎らしい。思わず手を挙げ、泣き声がさらに憎悪をかきたてる。いっぱいいっぱいのママに仕事から帰った夫は言う。「おまえはいいよな、家で赤ん坊とごろごろしていられて」プツンと何かが切れる瞬間。娘のママ友たち(ママ教室などで知り合った人たち)は、虐待する気持ちがわかるというそうです。一瞬踏みとどまれるかどうかです。
2002年10月から、都道府県別に虐待の事実のみを整然と記したサイト「児童虐待の記録」がありました。「忘れないために…。ニュースは流れて消えていきます。繰り返さないために、ここに記録しておきます」余りの多さ非情さに慄然とする。こんなに粗末に扱われ簡単に消えていく、掛けがえのない命。少子化対策ってなんだろう。お金だけじゃ解決しません。要は、ママやパパが子育ての歓びを実感することじゃないでしょうか。そのためにはゆとりが必要。行政の支援だけでは充分ではありません。きめ細かな支援には地域の人びとの助けが必要です。経済的ゆとりと精神的ゆとり。
新米ママを救うのは、愚痴も相談も親身になって聞いてくれ、「良く頑張っているね。眠れないし大変でしょう」と寄り添ってくれる一言。その上で、1時間でもいい、「赤ちゃん見ていてあげるから少し眠ったら。気分転換に出掛けてもいいよ」そんな優しい気づかい。分かってくれている人がいる。それがママを癒しこどもを救うことになると思うのです。
何かオバアチャマにできること、考えてみたいと思います。御近所カフェなんかもいいかな。いつでも温かく迎え入れ、何でも話せる空間。井戸端会議。身
近なところから子育て支援。まず、若い親子を孤立させないように、思い切っ
て言葉をかけてみようと思います。赤ちゃん、本当に涙が出るほど愛しいです。
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■【2】みどりを友だちに! (13) ☆彡
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◆ オミナエシとジェンダー ◆
かざりえみこ
オミナエシは、お盆のお墓や仏前に供える代表的な花です。そして「秋の七草」の一つです。この暑いのにもう秋? と思うむきもあるかもしれませんが、そもそも「お盆」は秋の行事なのです。いまでも山村、農村では近くの野山にオミナエシやミソハギなど、お墓に供える花を摘みに行くようです。都会ではふだんのお供え用の花束にハスの蕾などが付いて、ぐんと高値がつけられます。数年前までは、ハスと並んでオミナエシも定番だったのに近年、敬遠されています。理由は、オミナエシは切り花にすると花が異常に臭くなることと、バラバラと花がこぼれることです。やはり野におけオミナエシ ですか!?
ふつうオミナエシといえば黄色です。「白いのもあるよ」という人もいますが、白いのは別名があって「オトコエシ」といいます。図鑑やweb上で「オミナエシ」を調べていて、面白いことに気がつきました。一説に「エシ」は「メシ・飯」でオミナメシは黄色い粟のメシ、オトコメシは白い米の飯という意味だとか。食べておいしいのは、断然、米のめしです。歴史的にもかなり古い語源だとか。女性は日常の居場所も食べ物も男性よりも低かった証拠が残ったみたい
でしょう?
さらに別の意味では、なよなよと細い茎で風になびくオミナエシの風情はことさらに美しいものとされ、オミナを圧倒する(ヘシ・圧し)とのこと。そうして「女郎花」の漢字を当てました。女郎とは貴族の令嬢や令夫人をいう一種の敬称だったとか。あこがれのセレブだったんでしょうね。時代が下るに連れて私たちが想像するところの「女郎」になるのでしょう。使われていくうちにことばの値打ちが下がっていきます。
名を変えよ高野の奥の女郎花 芭蕉
高野山は女人禁制。ところが高野山の奥にオミナエシが咲いていた。そこで芭
蕉さんの機転が働きました。こんなところで咲いてたら見つかって叱られるよ、他の名前なら許されるかもしれないよ……、と。
昼闇にかたまりやすく女郎花 宇田喜代子
淡けれど黄は遠くより女郎花 大久保橙青
この2句はずっと新しいものです。でもオミナエシをあえて漢字で表記しています。文字から受ける印象を計算に入れていますね。
をみなへし秋の野風にうちなびき心ひとつをたれによすらむ
右大臣藤原時平
平安貴族たちがいかにオミナエシを好んだかわかります。擬人法を用いて効果的です。
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■【3】自分史「大阪ベイエリア」(21) 大正区編
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〜 人間万事塞翁が馬 〜
トミ〜さん
昭和47年秋、母からO市現業職員採用試験の受験をすすめられたが最初は断った。現業職員であれO市職員の公務員である。公務員になると辞められない "一生の職業"と私は思っていた。自分にはまだ夢も希望もある。公務員で一生を終えるのは嫌だ。ボーリング場を辞め定職に就いてなくても、自分の食いぶちぐらいは働いて稼ぐことはできる。そんな自分勝手なことばかり考え、どんな思いで母が紹介者に頼んだのか考えもしなかった。
当時は現業職に対し職業的な偏見もあり、募集しても人が集まらない状況であった。そのためO市の現業職員は、ほとんどが縁故採用であった。募集要項は公表せず紹介者を通じて応募していた。私を紹介してくれた人も、24時間勤務の職場で休憩時間を利用して母が勤めるボーリング場に来て、偶然、母と話をしたのである。母は「たのむから試験だけでも受けて」と私に懇願した。私は「3年で辞めるで」と啖呵を切って承諾した。「石の上にも3年」のことわざの意味をはき違えた3年の引用である。
採用試験には100名ほどの受験者がいたが見事合格し、昭和48年2月に臨時採用、3月にO市職員として正式に採用された。あれから37年6カ月、現在もO市職員として勤めている。早いもので、定年退職まで2年を切った。あの時
に採用試験を受けていなければ、自分はどのような人生を送っていたのだろう。たぶん、ろくな人生は送っていないだろう。仕事は「きつい・汚い・危険」な職場であったが、定時制高校で培った"根性"で頑張ることができた。仕事にも慣れ3年が経ったが、辞めることなど考えられなかった。
人生、思いがけないことが幸福を招いたり、不幸につながったりして、誰にも予測がつかない。まさに「人生万事塞翁が馬」である。今はただ母に感謝の念で一杯である。当時、夜勤で朝から家にいる時などは、母を車で会社まで送り床のワックスがけを手伝った。ボーリング場で使っていたpolisher(つやだし器)の経験が役立った。母は私がO市に採用された4年後に亡くなった。
母は私が9歳の時に家出し16歳に戻ってきた。幼い時の記憶もあまりないが、
働く母の姿だけはわずかに覚えている。戻ってきてからも仕事でゆっくり話をすることもなかった。父が日雇労働者で安定した収入がなく、母が働かなければ私たち3人の子どもを養うことができなかったのだろう。それなのに父は仕事もせず酒浸りで暴力を振るえば、誰だって家を出ていく。この時代がなければ今の自分はない。大好きな街「大阪ベイエリア」。
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■【4】チョットかがく(21) ☆彡
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■ 野菜の鮮度保持袋(1) ■
OHE
寝不足で意識もうろう。原因は酷暑と、早朝のセミの声。そんなとき、目覚める直前に画期的な夢を見た。スーパーの食品コーナーで野菜が鉢植えで並べられている。普通の土やプランタンではなく、その為に、開発された軽量で、かさばらない、優秀なものである。私はここしばらく、ハウスハズバンドを兼ねているが、冷蔵庫内での野菜の保存が上手に出来ず、どうにかしなければならないと悩んでいる。そこで、究極の奇抜なアイデアが夢となって、現れたようである。
野菜は畑で育っている状態での保存が鮮度保持には理想的である。すなわち、夢に現れたものはコストや社会状況を無視すれば、野菜流通の窮まりの策である。しかし、そこまで新鮮野菜を求めるのならば、家庭菜園で、収穫したものを、その日の内に摂取するのが現実的である。また野菜の地産地消も増えつつある。それも出来ない時は、いろいろ工夫し、できるだけ新鮮さを保つような保存をしなければならない。
なぜ、野菜は余り日持ちせず、早く賞味期限を迎えるのだろうか。野菜は、収穫された後も、細胞は生き続けており呼吸は続いている。収穫されるまでは光合成により、炭酸ガス、水それに幾つかのミネラルから美味しさや栄養の成分が作られている。しかし、収穫後は光合成されず、呼吸による成分の消耗だけが進み、畑で蓄えてきた成分は減少を続ける。そして炭酸ガスと水分それに呼吸熱を出す。その熱のため野菜の温度が上がると呼吸はますます促進され、野菜の劣化がどんどん進み、悪循環に陥ちいる。熱による、水分の蒸散も加わって鮮度はさらに低下する。
野菜の鮮度を少しでも維持するには、その呼吸量を低下させる必要がある。冷蔵庫に入れて野菜の温度を低下させるのは1つの方法である。呼吸量は一般の化学反応と同様に温度が10℃上がるごとに2〜3倍になるので、温度を20℃下げると呼吸量は10分の1程度に低下する。しかし、余り温度を下げると、野菜によっては低温障害を受けることがあり、鮮度保持に適した温度は野菜の種類で様々である。
酸素濃度を低下させ、炭酸ガス濃度をあげると、呼吸量が低下することが知られている。多くの野菜では酸素濃度が5%程度(大気の酸素濃度は約20%)になると呼吸量は約2分の1になる。炭酸ガス濃度が10〜30%まで上がると(大気の炭酸ガス濃度は約0.04%)、呼吸量は5分の4程度に低下する。完全に酸素を遮断すると、呼吸出来なく、嫌気状態となり、野菜は死んでしまう。炭酸ガスの場合も濃度が30%以上になると、異常呼吸が始まり鮮度が急速に劣化することが認められている。つまり、野菜の鮮度を保持するためには、野菜を生かした状態で、その代謝活動を幾分低下させ、呼吸量を低いレベルに抑えることが要点となる。
タマネギ、カボチャ、ショウガなどを除く、多くの野菜は95%以上の高湿度での保存が適している。これは水分の蒸散を抑え萎れ(しおれ)を防ぐためである。特に、葉菜類は重さに比べ表面積が大きく、よく水分を発散する。収穫前は発散量に見合う水分が根をとおして補給されるが、収穫後は、その補給がないため、できる限り発散しないようにしなければならない。結露するほど湿度が高くなると、結露で出来た水滴に細菌が繁殖し、細菌の作用で野菜が傷むことになる。
エチレン(ガス状の化学物質、ポリエチレンの原料と同じ化学物質)は野菜を含む全ての植物の成熟と老化現象を誘導する植物ホルモンである。それからの影響を除くことも鮮度保持には大切である。他の果物や野菜などが出すエチレンの影響と、その野菜が自ら出すエチレンの自身への影響の二通りの影響がある。どちらも、野菜に働きかけ、野菜の成熟と老化を促進し、鮮度低下を早める。エチレンの生成量は野菜の種類によりに大きな違いがある。完熟トマトやメロンは極めて多く生産する。他方、大部分の野菜のエチレン生産量はそれほど多くはない。一方、エチレンに対する感受性の高い野菜はキャベツやブロッコリー、キュウリなど多くある。エチレン生産量の多い野菜や果物からのエチレンの影響除去は、個別に包装することや、違った場所に保存するしかない。エチレン生産量が少なく、感受性が比較的高い野菜の場合は、温度を下げることによりエチレン生産量を低下させることや、微量に生産されたエチレンを分解や吸着で取り除く方法が考えられる。
今では温度、炭酸ガス、酸素、湿度、エチレンをコントロールし、野菜の鮮度を少しでも長く保つことが可能となっている。
(つづく)
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■【5】福祉教育語りの会 ☆彡
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◆ タンデム自転車の有用性 ◆
大阪市福祉教育語りの会*
鈴木昭二(全盲)
7月25日(日曜)淀川左岸河川敷公園で《大阪府下でのタンデム自転車の公道走行実現を目ざして》と題した試乗会が開催されました。タンデム自転車の体験は私にとっては4度目です。当日、午後1時から3時までの開催時間では、地面からの反射熱が暑くて暑くて、体感温度は40度以上はあった感じでした。
タンデム自転車というのは、1台の自転車にサドルとペダルが前と後ろに付いていて、二人一緒にペダルをこいで走ります。二人のうち、前に乗る人をパイロット、後ろに乗る人をストーカーと言います。(ちょっと怪しい人みたいですけど)。大阪府では、自転車の二人乗りとの違いがはっきりしておらず、公道を走ることはできません。ところが、長野県と兵庫県は走れるんです。長野県は観光客用として。兵庫県は県視覚障害者協会が、安全性と利便性を訴えて地道な試乗会をつづけた結果、知事の裁決で許可されたそうです。他の県でも許可されるところが徐々に増えているようです。
健常者に比べて運動不足の視覚障害者には生活習慣病に対する予防にもなるでしょう。また、公共交通機関しか利用出来ない視覚障害者にとって、徒歩より効率よい移動の手段を手に入れることができます。さらに、言うまでもなく環境に一番やさしい移動手段です。昨年あたりから、奈良県・京都府・岡山県・大阪府下など頻繁にタンデム自転車試乗会が開催されています。淀川での試乗会には、参議院議員・大阪府会議員など行政の関係者が見学に来られ、あいさつの中で、早く法的に許可されるよう尽力をしたいとのことでした。
河川敷の試乗コースは300メートルあまり。直線の道でパイロットに「力一杯踏み込みますよ」と声をかけ、大腿筋と体全体に力をこめてこいでみました。来年の春ごろには公道をタンデム自転車に乗って、♪サイクリングサイクリング、ヤッッホーヤッホー♪ なんて走ることができるよう願っています。
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◆【6】爺婆(MTFトランスジェンダー)のつぶやき(10)
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有明弥
前回報告したカミングアウト後の1か月の間に、思ってもいなかったことがありました。兄の方から会いたいと連絡があったのです。
私からは、NHKの関係番組を見て欲しいとメールを出しましたが、あれほど嫌がっていたのに兄にどんな変化があったのかは、まだわかりません。
私はボチボチ時間をかけてわかってくれる時を待つしかないと思っていたので、驚きでした。それも私の家に来るとのこと。何も身がまえる必要もないもかもしれませんが、あれこれ詮索していまいます。ただ、私の言いたいことには変わりなく、今の生き方をするだけです。
でもそれをいかに説明するかが問題だと思っています。今回は自分の家でもあり、前回言えなったことをハッキリと自分の言葉で説明出来たらと思っていま
す。性同一性障害と私の生き方の違いは、特に分かりにくいと思います。診断書を見せ私は病気だと言うことも可能ですが、それはしたくありませんし、しないと思います。そのことを上手く表現できませんが、それは自分の生き方と違うと感じているからです。
どこまで私を出し切れるかわかりませんが、会って話ができることがこの後に繋がると信じて、会います。
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■【7】 問う病記:「悪友・岩ちゃんとの経緯」(9)
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G・フレンド
第7クール(7月28日開始)の1週間前(7月21日)に診察があり、3剤併用の抗がん剤を1種類減らすことになった。これは、前号にも書いたように、「ある程度抗がん剤が蓄積されてくるとかなり体に負担がかかりシンドクなるので、薬を減らしたり、化学療法を1クール飛ばしたりして、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を維持する」ためである。
確かに、第7クールの投薬期間中(8月17日に終了)は、以前に比べると、副作用のシンドさが少し軽かったように思う。とくに口内炎や指先の割れ、下痢や便秘などはずいぶんマシだったし、食事の量も激減するほどではなく、あんまり食べられないこともあったが、なんとか食欲("欲"というと言い過ぎだが…)もキープできた。
ところが、8月11日の第2回目の点滴の日、血液検査の腫瘍マーカーの数値が少し悪くなっていると主治医に言われた。点滴による投薬の前に必ず行う血液検査は、白血球の数や貧血の有無だけではなく、50以上もの検査項目があり、その中に腫瘍マーカーもある。
腫瘍マーカーというのは、がんの目印となる特定の物質(いくつもある)のことで、「体内に腫瘍ができると、健康なときにはほとんど見られない特殊な物質が、その腫瘍により大量につくられ、血液中に出現」する。腫瘍マーカーの「数値の上昇はがんの進展に比例することが多く、早期では正常のこともあるため、(中略)主としてがんを診断していくうえのひとつの補助的な検査、あるいは治療していく上での経過観察の検査としての意味合いが強くなって」いるという。(「」内は、腫瘍マーカー.com〈URL:http://tumor-marker.com/〉から引用)
主治医によると、「断定的なことは言えないが、現在使用している抗がん剤が効きにくくなっている可能性もあるので、8月25日に再度CT検査を行い、その結果によっては抗がん剤の種類を変えることになるかもしれない…」ということだった。長い間おなじ抗がん剤を使用し続けていると、がん細胞にその薬に対する"免疫"(この言葉がこの文脈で医学的に正しいかどうかは知らないが…)が出来て、だんだん薬効が弱まってくるそうである。
前号で、抗がん剤を一つ減らすことについて、「治療をしながら仕事を含めたフツーの日常生活を取り戻すための新しい治療段階に入ったということだろう」と書いたが、なかなかそう簡単には「悪友・岩ちゃん」を宥めることが出来ないようだ。(この「問う病記」は、同じ様な治療が続くようなら10回ぐらいで終わろうと思っていたが、新しいスリリングな展開[笑]があるかもしれないのでもう少し続けます。我慢して読んでね。m(x_x)mゴメン)。
(つづく)
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■【8】からだを散歩すると (18) ☆彡
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■ あし・脚・足 ■
竹藪 耶桁
日本語で「あし」といえば、足も脚もふくみます
英語ならfoot とleg 、使い分けていますね。
健康志向の強い昨今、街の看板を見ると
「フットケアサロン」「ふくらはぎマッサージ」「あしもみ」・・・。
そりゃあ、あんな細い高いヒールの靴はいてたら痛いわ。
おかげでお店は大いにぎわい。
ある日、電車で脚を高く上げた女性に出会いました。
見るともなく(しっかり)見ていたところ、日焼け止めクリームを
太ももから膝、ふくらはぎ、足首へと絞り出して、おもむろに
マッサージよろしくゆっくり丁寧に塗り始めました。
立ってたおじさんは新聞を落とすし、隣に座ってたおじさんも
読書をやめてタヌキ寝入り!
罪な脚線美でした。
夏は長いけど、とかく地に足がつかないギャルたちです。
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★【9】 編集後記 ★☆★
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最近ボランティアで釜ヶ崎に時折出かけている。社会的に孤立していたり、人間関係はもういいと思っている人も多いように思うが、一方人との繋がりを求めている人も同様に多いように感じる。自分を取り繕うことなく、ちょっとした時に何気ない会話も生まれてくる。先日の三角公園の夏祭りで、屋台で売る食物を作り、夕方からその販売の手伝いをした。私はもうおばあちゃんの年齢だし、容姿も全然いけていない。そんなこと関係なく、「買ってくれてありがとう」なんて言うと、何人もの人が立ち止まって話をしてくれる。今や人々の警戒心が強くなってしまったので、かえってほっとさせてくれる。(スー)
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このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得て運営しております。
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