メールマガジン「書く力、書く参加!市民ライター通信」のホームページです
投稿・批評大歓迎! 書いて発信する市民ライターみんなの広場です
| ホーム | 市民ライターって何だ? | バックナンバー | ポリシー | ご意見・ご感想をお送りください | 投稿募集中! | 
メルマガ購読の申込は
こちら!
購読は無料です
掲載記事索引

◇市民ライターどんどん
◇地球を見つめて〜なんちゃって
   ……かざりえみこ
市民ライターのキモ
  その真実と技術
   ……吐山継彦
オバチャマは市民ライター ……オバチャマ
ラム 
脱サラ議員奮闘記
…山根一男(可児市議会議員)
関西弁だば、まんづ わがんね
   ……秋田おばこ
ライティング情報あれこれ
◇参加レポート「行ってきました」
◇三反農家の米作りノート
     ……平田泰史
◇わが町中津を語る
    ……霊崎(たまさき)
◇お薦めメルマガ勝手に紹介
◇お薦めのこの一本
◇ショートコラム
この○○を誉めよ!



これまで発行した
全てのメールマガジンは
バックナンバーからご覧ください。
市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★          市民ライター通信
☆ 2009.12.20
--------------- http://f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/  ★ 第75号★☆★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■まいど おおきに!■
2009年もあと10日余りで終えようとしています。今年も多様な視点からご投稿いただき、目から鱗が落ちるような気づきも多くありました。2010年も引き続きよろしくお願いします。

///////////////////■□■ も く じ ■□■///////////////////

【1】オバチャマは市民ライター (39)
    新政権と米軍基地問題から …………………………… オバチャマ
【2】みどりを友だちに! (5)
    クリスマスのヒイラギ  ………………………………  かざりえみこ
【3】自分史「大阪ベイエリア」(13) 大正区編 
    定時制高校時代…………………………………………… トミ〜さん
【4】チョットかがく(13)
    ゴミの分別収集(2)    ……………………………………… OHE
【5】福祉教育語りの会
    失明者のリハビリ!  …………………………………  鈴木 昭二
【6】爺婆(MTFトランスジェンダー)のつぶやき(3)  ……………  有明弥
【7】問う病記:「悪友・岩ちゃんとの経緯」(1) ………………   G・フレンド
【8】からだを散歩すると(10)
    へそ  …………………………………………………… 竹藪 耶桁
【9】詩
    手記 II …………………………………………………… 井上 達也
【10】イベントのお知らせ
【11】編集後記


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆                    ★彡☆彡★彡
★【1】オバチャマは市民ライター (39)       ☆★彡
☆                             ☆★☆★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

            ■ 新政権と米軍基地問題から ■

                                       オバチャマ

民主党が政権を取って情報公開が進んだと思う。新政権を快く思わない勢力が首相や大臣の失言を吹聴するのか、新人集団で情報が出てしまうのかわからないけれど、会議での発言や政策の進捗状況・問題点など、かなり詳しくタイムリーに知ることができて、政治が面白くなった。メディアの関心も高い。

自民党は長く政権をとってきたので政治家も官僚も気心が知れ、「核持込に関する密約の存在」のように揃って隠ぺい手腕に長けていた。それに比べて普天間基地移転問題では、いろいろ揉めた事でワシントン・ポストに掲載され多くの読者コメントが寄せられたそうだ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/12/04/AR2009120401033.html

それによるとアメリカ一般市民の思いは「沖縄の米軍は100%日本の防衛のために基地に駐屯している。アメリカとしては出費ばかりかさんで何のメリットも無い。出て行ってくれというならよろこんで米軍を引き上げたらいいじゃないか」という事のようだ。一方、日本市民の方は「アメリカの軍事戦略のために米軍を駐留させてやっている。思いやり予算とかいってよくわからんけど駐留の費用とか多額の税金を使ってる。早く出て行ってほしい。でも米軍の基地が抑止力になるってことなら仕方ないか」など。

自民党が与党なら、アメリカのいうままあっさり合意されたであろうから、両国民の基地をめぐる認識の違いが取り上げられることはなかっただろう。「敗戦国日本は、アメリカの言うままに基地を受け入れ、多額の費用負担を強いられ、その抑止力に期待しつつ平和を維持するしかないんだ」という呪縛があったようにも思う。でも、「戦争を放棄する」と明記された平和憲法を持ちながら、違憲と知りつつ解釈でゴマ化していては世界の不信を買う。オバチャマは考えた。日本国民ですと誇りを持って言いたい。平和に幸せに暮らしたい。道はいろいろあるのでは……例えば、

・アメリカを親分とし自らを子分と位置付け、ひたすら抑止力を信じて付いていく・アジアの一員となって、中国や韓国、北朝鮮とも協力、外交関係を強化し信頼を築く・税金を注いで軍隊を持ち、貧しくてもいいから、自力防衛のバリバリの軍事国家になる・戦争を放棄するという九条を旗印に、外交手腕で世界平和に貢献、愛される国を目指す

平和ってなんだろう。もっと地域や職場で議論したらいいんじゃないかな。ひとりひとりがこの国をどうしたいのか、明日の日本、来年、5年先、10年先……。まさかの新政権誕生は、ダムやハコモノ行政にメスを入れ、官僚との距離を置き、世界と対話する。オバチャマは、見守りながら自分も変わって行きたいと思う。だから、どんな選択肢があるかを考え議論する。誰にとっても関係大アリですよ。オバチャマは新政権に期待しているの。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                          ☆彡
■【2】みどりを友だちに! (5) ☆彡
□                                  ★彡   
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
               ◆ クリスマスのヒイラギ ◆
                              
                                    かざりえみこ

クリスマスの飾りには、ヒイラギの葉とその赤い実が必須アイテムでしょうか。鮮やかな赤と緑のコントラストが目を引きます。リースにして戸口や部屋に飾ったり、お店の包装紙にアレンジされたり、デコレーションケーキの上に、彩りを添えたり……。○十年前の子どもの頃、デコレーションケーキの小さな一
切れをを食べながら、作り物の赤い実と緑の葉っぱは、なんていう名前なんだろう、ナンテンでもないし、ヤブコウジでもない、と秘かに悩んでいました。今思えば、風変わりなな子どもですね。(ちなみに、雪国にはヒイラギがないのです!!)

大阪ではつい先月の11月半ばまで、ヒイラギにはいい香りの白い花が咲いていました。あれは、モクセイ科の日本ヒイラギ(柊)です。キンモクセイの仲間ですから、いい香りがするはずですよね。翌年の夏頃にひっそりと実が熟します。二月の節分に、トゲトゲの葉っぱにイワシの頭を添えて戸口に差すアレはこの木です。古い習慣の厄よけ・魔よけのおまじないで、生活様式が変わった現在では、絶滅が危惧(!)されています。

  ヒイラギかざろう ファララララーラ ラララー
  はれぎにきがえて ファララララーラ ラララー
  ・・・・
と、うたうクリスマスソングの「ヒイラギ」は、西洋ヒイラギで「Holly」または 「Christmas Holly」といい、モチノキ科だそうです。冬の初めに花を付ける日本ヒイラギとは違って、今ごろに実が赤くなるのですね。そんなことを思いながら大阪の住宅地を歩くと、生け垣や植え込み、植木鉢などにけっこう「ヒイラギ」たちが目につくものですね。中でも、子どもの頃に記憶に焼き付いた四角張ったトゲトゲの葉っぱを持つ種類は、「シナヒイラギ」、作り物で、ケーキに飾っているのは西洋ヒイラギの中でも「アメリカヒイラギ」であるということを知りました。

似ていて違う日本と西洋のヒイラギ。クリスマスの起源を考えたり、節分のいわれなどを思うとき、双方の葉には共通した思いが託されていることを感じます。寒い季節に緑や赤に希望や生命力を思うのでしょうね。これは、ヒイラギに限らず、日本のお正月にはナンテン、センリョウ、マンリョウなどがもてはやされるのと同じことなのでしょうか。クリスマスのヒイラギに限って歳時記などを繰って探してみました。でも、意外と取り上げられていないことを発見。痛いトゲのせいで取っつきにくいのでしょうかね?



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                               ☆彡
■【3】自分史「大阪ベイエリア」(13) 大正区編
□                                      ☆彡 ★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                 〜 定時制高校時代 〜
                                          トミ〜さん

昭和42年3月大正区の中学校を卒業し、仕事の傍らに通学した定時制高校は昭和46年2月に卒業した。定時制の存在すら知らなかった自分に、高校進学を勧めてくれた進路指導の先生に感謝の気持ちでいっぱいである。学歴のことなど社会に出れば関係がないと思っていたが、今の自分が存在するのも「高卒」の学歴が少なからず関係しているようだ。それよりも高校時代の4年間の生きざまが、自分の人生観の基礎になっていることに意味がある。

在学中は楽しいことも苦しいこともあった。中学校を卒業したと同時に入学する生徒が圧倒的に多いが、クラスの数人は年上である。朝早くから仕事をする人や肉体労働の人もいる。自分のような大阪市内の人もいれば、他府県から大阪に働きに来た人もいる。ガラの悪い人もいれば無口でおとなしい人もいる。どこから見ても学生とは思われない人もいる。そんな人たちが私のクラスメートである。しかし、進級するごとに生徒数は確実に減っていた。

昼間の生徒が帰り、校庭に照明がともされ、授業が始まる。職員室も全日制とは別にあり、先生も別である。先生は仕事に疲れた生徒の扱い方を心得え、寝ている生徒がいても注意はほとんどしない。楽しい授業もあれば退屈な授業もある。授業の邪魔をする生徒もほとんどいない。今なら授業中に携帯電話の着信音が聞こえるのであろうが、当時は携帯電話もなく、いたって静かな授業風景である。

私の長所は、何事にも一生懸命取組むことだと思う。反対に短所は、嫌と思えば飽きやすいことである。4年間の高校生活は、ほぼ皆勤である。仕事は何回か変わったが、高校だけはやめることなく無事に卒業できた。これも周りの人たちの協力のおかげである。自分一人の力では、決して卒業できていなかった。何人かのクラスメートは途中で退学した。入学したときは卒業する気持ちを持っていたにもかかわらず去って行った友だちもいた。

当時は、ほとんどの生徒が全日制高校に入学したので、世間では夜間高校の生徒を苦学生として励まし、映画や歌謡曲にも取り上げられた。学校での上映会も定時制高校生を取り上げた人情物や根性物である。私も坂本九の「見上げてごらん夜の星を」と「上を向いて歩こう」を学校の帰り道、よく口ずさんだ。

つらいと思ったこともあった。やめようと思ったこともあった。あそびたいと思ったこともあった。その時は学校で友だちと話したり、たまの休みに集まったりした。みんな元気で過ごしているのだろうか……。同窓会も開かれていないが、みんな一生懸命生きていることを信じている。この時代がなければ今の自分はない。大好きな街「大阪ベイエリア」。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                             ☆彡
■【4】チョットかがく(13)         ☆彡
□                          ★彡     
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

               ■ ゴミの分別収集(2) ■
                                          OHE


小型金属は包丁、工具、鍋など、鉄を主体とした廃棄物である。これらは収集後、処理業者に渡され、粉砕した後、鉄と鉄以外のプラスチックや木片などに分別し、鉄は資源として、他は焼却される。 すなわち鉄のマテリアルリサイクルである。

ゴミのリサイクルとしてマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルについてはすでに述べた。ゴミを焼却すると、熱が出るが、この熱は発電などに利用できる。これはサーマルリサイクルといわれる。しかし、サーマルリサイクルでは新たな物質が生産されないため、リサイクルの概念に含めないとする考えもある。

鉄やアルミなどで行われているマテリアルリサイクルはリサイクル率も高く、同じ素材が再生産されることから大きな問題点はないと見てきた。しかし、プラスチック容器包装のケミカルリサイクルについてはよく調べてみなければならない。

発電型ゴミ焼却炉の発電効率は10〜20%程度である。通常の火力発電所では50%に近いので、それと比べてかなり低い。従って、発電装置をもつ焼却炉は10%程度と、それほど普及していない。しかし、ゴミの70%以上(重量比)が焼却されている現状では、焼却炉に発電装置を設置し、製品が作られる時に使われたエネルギーを少しでも多く回収しなければならないと思われる。

プラスチック製容器包装ゴミのケミカルリサイクルに疑念を持つ自治体もある。それらの自治体ではプラスチック製容器包装ゴミは生活ゴミと合わせて収集し、全量焼却処分をしている。ゴミ焼却での発電効率がそこそこを維持していれば、ゴミを発電の燃料とする方が製鉄のためのケミカルリサイクルに回すよりも総合的にはコストや環境影響で良い結果を出せるとの考えである。

プラスチック製容器包装ゴミは重さはそれほどではないものの、容積は家庭ゴミ全体の約半分を占める。そのため、プラスチック製容器包装ゴミの分別収集は収集回数を多くしなければならず、また選別や保管にも多くのコストがかかる。プラスチック製容器包装ゴミをケミカルリサイクルすることと燃料として発電することのいずれが優れているか比較することは有意義である。それには一般家庭におけるプラスチック製容器包装ゴミの洗浄費用、また収集から梱包、さらには焼却炉の建設・維持管理などの費用、そして地球温暖化ガスの排出量、作り出される物質や電気エネルギーの価値など総合的に検証しなければならない。

ゴミ処理に費やしている費用は1人あたり年間1万円数千円で、その多くは税金でまかなわれている。日本全体では約2兆円の巨額となる。このうちどの程度がゴミのリサイクルのために使われているか容易に計算できない。容器包装リサイクル法では「消費者は分別排出を行う」「地方自治体は分別収集を行う」「容器を利用または製造する事業者(特定事業者)はリサイクルの義務を担う」となっている。しかし、プラスチック製容器包装ゴミのケミカルリサイクルの場合、負担の大きい分別・排出・収集は消費者である住民と自治体が関わり、一方、事業者の負担は市場規模に比べて比較的少なくてすむ。事業者の負担が大きいと、製品を減量化したり、あるいは使わなくする(リデュース)よう努力し、あるいはリユースする容器包装製品を開発する方向に向かうと考えられる。

消費者は分別して出すことで、ゴミの減量とリサイクルに協力しており、これでゴミ問題はすべて解決するような錯覚に陥る。今行われているリサイクルよりも、リユースやリデュースを目指した製品に注目すれば、プラスチック容器包装ゴミのリサイクルもアルミ容器やペットボトル並の効率良いマテリアルリサイクルに変換出来ると考えられる。結果として本来の目的である省資源化が進むことになる。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                          ☆彡
■【5】福祉教育語りの会 ☆彡

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

               ◆ 失明者のリハビリ! ◆

                             大阪市福祉教育語りの会
                                鈴木昭二(全盲)

私は1994年からウイズ東淀川というコミニケーションボランティアの代表をしている。この会は奇数月の第二日曜を定例としていろいろな分野のパネラーをお招きし、話題のなかから話し合う「井戸端会議」のような気軽な会である。1996年には視覚障害者更正施設日本ライトハウス元所長のH氏をお迎えし、定例会を行った。

講演内容を要約すると、失明には、移動の障害と情報の障害の二つがあるという。失明から社会に戻るための社会適応訓練や環境には
  1. リハビリ「日常生活訓練・白杖による歩行訓練・点字の習得」など「個人的に努力しなければならないもの。」
  2. 制度「社会保証」
  3. 人の助け 一例として、録音図書の製作にはたくさんのボランティアが必要。視覚障害を持つと一人の努力だけでは生きていけないのであって、自  立の助けになるのは「人の力」が大きい。
などと語った
私の場合を振り返ってみると、
  1. のリハビリに関しては、若年「24歳」での失明であり、単独歩行訓練にも耐えることができたように思う
  2. の制度としても厚生年金「障害年金」を受けている。
  3. は点字図書館の録音図書・点訳図書で「ボランティアがほとんど作成」を利用。「ライトハウス情報文化センターでは、年間1000人以上のボランティアが録音その他の多くの業務を支えている」という。
視覚障害者を支えているのは「人の力」であることを実感。

ある日、私は仕事に行くため、バスから降りて歩き出すと、「駅へ行くのですか?」と改札口まで手引きを申し出てくれた人があった。ホームに上がると電車が入ってきた。

今度は「一緒に乗りましょう」と別の人が声をかけてくれた。その日の帰り、「大丈夫ですか?」と中国人と分かるイントネーションで声をかけられ手引きしてもらった。これだけ声をかけられる日は、めずらしい。抵抗感なく声をかけられ、手引きの方法もひじを軽く握らせてもらうやり方も浸透してきた。この日は単独歩行の疲れも少なく、うまいビールを飲むことができた。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◇                          彡彡☆★彡
◆【6】爺婆(MTFトランスジェンダー)のつぶやき (3)
◇                               ☆彡 ★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                    有明弥

先日友人の結婚式二次会に出席しました。その友人はヘテロセクシャルの女性で、新郎にはこの時初めて会いしました。感じのいい男性で、幸せそうな二人を見て、とてもいいカップルだと思いました。

会の出席者は初めて会う人ばかりで少し緊張していたものの、気後れすることもなく参加していました。周りの人も気軽に話かけてくれ、こんな感じっていいなあと思いながら過ごせました。しかし一人になった時に、結婚式のこの感じを実感できるのは、異性愛者だけではないかと考えました。同性愛者も家族や友人たちに堂々と祝福されたいはずです。友人に同性同士のカップルはいますが、残念ながら結婚式を挙げたのはわずかです。

同性同士で結婚式をしますと公言しても、今の日本では法的に認められていません。いくら形だけ式をあげたとしても、なんの法的根拠を持てません。世界でも、さまざまです。アメリカニューヨーク州での先日のパートナーシップ法の議会判断結果は、否決でした。
(詳しくはhttp://news.mixi.jp/view meus.pl?=1039669&media id=2)
アメリカは州により法律が違っていますが、同性同士の結婚を法的に認めている州はまだ少ない状況です。宗教的な圧力が大きいことが、その理由だと思われます。

では、日本では何故パートナーシップ法という言葉すらでてこないのでしょうか。世間では、まだ同性愛イコール嫌悪すべき関係というイメージが強いからだと思います。厄介な問題ですが、法律で解決できると思っています。自分達で作っていけると考え動けば、必ず法律に反映されると思っています。しかし、まずは誰か声を上げないと何も動きません。何が問題なのか話し会いの場を持つべきだと思います。

しかし当事者だけでは、すんなりといきません。そこで提案です。企業が率先してこの問題を取り上げ、社会の規範を作っていくのはどうでしょう。例えば、同性のカップルにも家族手当を支給する、同性愛者を認めセクハラのない職場を作る、カミングアウトできる環境を作るなどです。企業にとってもメリットがあると思います。社会に向けた社会貢献だけはなく、社員の意識変革につながり、士気も上がると思います。大手企業のみなさま、いかがでしょうか。知らないことによる偏見が問題ですので、知ることによる解決です。

私自身のことを言えば、結婚願望はあります。結婚するなら、式も挙げたいと思っています。私は女性が好きなので、法律上結婚は可能です。しかし私は、男でも女でもない状態での結婚を望んでいるので、それでいいのか悩んでいます。また、まずパートナーが現れないと、結婚式にドレス着て沢山の人に祝福されるという夢が、何時までたっても妄想に終わってしまいます。

話がややこしくなりましたが、そんな状態もあった上で、行動を起こしていかないと、新たな問題状況を作ってしまうことなります。いずれにしても、みんながこのような問題についても話せる状況になるために活動できればと思っています。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                               ★彡
■【7】 問う病記:「悪友・岩ちゃんとの経緯」(1)
□                                   ★彡☆★  
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                                     G・フレンド

ぼくの体内に悪友・岩ちゃんが存在している兆候が初めて知らされたのは、09年8月19日の定期検査のときだった。何を隠そうぼくは糖尿持ちで、だいたい2ヶ月に1度、血液と尿の検査を受けるために病院通いをしているのだが、その日の検査結果では糖尿については「問題なし」だった。しかし最後に、担当の女医さんが「少し貧血が出ていますね」と言って、キツネに抓まれたような顔をした。

ぼくはどちらかと言うと血圧も高く、血の気の多いほうに見られることも多いうえ、朝の寝覚めも至っていいほうなので、貧血と自分の組み合わせはまったく想定外だった。だから、自分の体内で異常が発生しているなどとはぜんぜん思わず、次の検査日を決めるときに本当は60日後の10月19日前後にするはずだったのが、担当医との日程が合わず、11月4日まで伸びることになった。

ところが、9月の中ごろ以降だったと思うのだが、食事の際に物を飲み込むとき、胸がつかえる感じがし出した。最初は、ほんの時どき、例えば昼食のカツ丼のカツを飲み込むときに、飲み込んだポーションがスッと胃の中に落ち着いてくれず、まるで日本シリーズで優勝したときの胴上げ監督のように、喉の奥から選手たちに何回か食べた物を突き上げられているような感じだった。気持ちが悪くて吐きそう…というのではなく、嚥下したものが行くべきところに行き着いてくれないので、「これは、ちょっとおかしいな…」という感じがした。

今ハッキリと思い返すことができるのは、10月中旬にある結婚式のあとの食事会で、出された豪華な食事はぜんぶ平らげたのだが、何回か胃のほうから食物が胴上げされているような感じがしたことである。また、ある会合の後の懇親会で、飲みすぎてかなりヘロヘロになって自転車で帰るときに「大丈夫かな…と思った」、と何人かの人に心配されたことだ。それから、ある人から「痩せた?」と言われたこともあった。

それで、11月4日の定期検査のときに、「物が飲み込みにくい感じがする」と医者に告げると、「それはちょっと心配ですね。念のため内視鏡の検査をしておきましょう」と言われ、1週間後の10日に胃カメラを飲んだ。

そのとき内科の医者から、モニターに映った胃の入口に腫瘍があり出血があることを告げられ、「悪性の可能性もあるので組織を採取します」と言われた。そして、その結果がさらに1週間後の18日に知らされ、胃がんであることが判明した。

そのときのぼくの心境は、「ガーン、がんになってしもた、どうしたらエエねん、オタオタオタ…」という感じでは全くなく、ある程度「がんかもしれんな」と自覚していたので、告知を受容するのは早かった。がんを予想していたのは、定期購読している健康系のメールマガジンに、「モノが飲み込みにくい原因として食道がんがあり、食道がんはかなり進行するまで自覚症状がない」と書いてあったからである。ひょっとしたら末期まで進行しているかも……。

しかしそうなると、すでに14日に他県での講師の仕事が終わっていたことに安堵するとともに、これからの仕事や行事の日程に支障を来たすことについて思案しないわけにはいかなかった。
(続く)


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■【8】からだを散歩すると (10) ☆彡
□   
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

                  ■ へそ ■
                                  竹藪 耶桁

「日本のヘソ、○○市」などというキャッチフレーズで、
よく町おこしなどをしてますね。いろんなヘソがあるみたい。
ヘソって、本当に体の中心に位置してますか?
実際に測ったことある人いる?

『おへそが茶を沸かす』『へそ曲がり』 これらは身体的なヘソとは
直接に関係ないみたいです。

『ヘソ』を取りに来る雷さまは、夏の定番。
これほど重ね着する冬には、雷さまも手間がかかって大変だもんね。
でも、寒いときには軽く焼いたトウガラシを布に包んでおへそに
当てておいたら、身体がぽかぽかすると聞いたけど、本当かなー。

『へそくり』のへそは、おへそとは無関係。
昔の機織りの道具で丸く巻いた苧(お)・麻の糸を『綣・へそ』。
その糸巻きを『苧環・おだまき』といいました。
綣のまん中に空いた空洞に、昔の主婦は糸を売ったお金を貯めていた!!
これが語源とか。
(初夏に咲くオダマキの花を見れば、形が納得!)


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                ☆彡     ★彡
■【9】 詩                  ☆彡     ★彡            
□                                  ☆彡★彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


     手記 II
                            井上達也



子羊の肉をその母羊の乳で煮てはならない
              (旧約聖書 出エジプト記 第23章19節)


敗残の姿を真正面から見据えてはならない
やつらの残骸は
枝に突き刺され風に吹かれる
惨憺たる敗残者のOREなら
羅生門の楼の上にでも捨てて来い
老婆が生きていくために
薄い頭髪を好きなだけ抜かせよう

テレビのように眺めるだけのその世界から
地球を一周した暴虐の風が背後から吹き及び
やつらとOREの奇怪な肉体までも蔑ろにしようとする

OREはこの世界の終わりを知っている
もったいつけずに言ってやろう
ほんとうにやつらの命がかけがいのないものであるというのなら
やつらの亡き後には世界はバランスを崩し滅びるはずだ
OREはこの世界の真実を知っている
この世界の果てまで辿りついたとしても
やつらの残骸は霊廟に祀られることなど永劫ありえない
プラットホームに続く階段に首から血を流し打ち臥す少女
プラットホームには胸を抉られまさぐられた少年
思いつめた老母からおのれの首筋に力をこめられた奇怪な身体を持つ息子
カーテンを引いた清楚な部屋で寄り添うようにして永眠する夫婦
彼らを生み出したやつらたち
ナイフか 爆弾か 毒薬か それとも練炭・・・
テレビの中の世界からついぞ手を差し伸べられなかったやつらたちは
結局テレビの中の世界のように彷徨う者になる

その世界には幸いの住むという街はない
その世界の果てまでやつらの生きていける街はない
その世になければかの世にもないと思え
奇怪な殻体を持つやつらとOREに嫌悪する者たちの
紛れこめないわれらの街は
けっして無法の街ではないはずだ

OREはこの世界の真実を見極めている
OREはこの世界の暗黒を身に染みて知っている

地表に点在する街々はギラギラと光彩は放つが
ことごとく暗黒に吸い取られ
やつらは溢れさせる命の喜びをあじわったことはついぞない
革命が起きたとしてもけんもほろろの埒外
できうればやつら窮民救済の革命を!

どこの街に行ってもやつらの命と腹は満たされることはない
永劫、餓鬼に貶められたやつらそしてORE
梁におちた雑魚たちそして小動物ども
その世界に定まるところを与えられず
鉄格子のはまった仮の棲家に留め置かれる定めなのだ



┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□                  ☆彡     
■【10】イベントのお知らせ         ☆  
□                       ★彡★彡 ☆彡
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◇---【転送歓迎】---------------------------------------
◆「激論!市民のしゃべり場」(4回シリーズ)へのお誘い
◇   (平成21年度大阪市生涯学習ネットワーク事業)
◆ http://dankaiaction.jp/lectures/2009.html
◇------------------------------------------------------

 民主主義の基本は、市民一人ひとりの意見表明です。
 自分の考えを主張し、他の人の意見もよく聞いて、
 一緒に考え、新しい道を探る【討議デモクラシー】の試み。
 同じしゃべるなら、ホットで深いテーマがいい。
 だから、はじめに専門家のレクチャーがあります。
 誰でも参加できる「市民のしゃべり場」で、議論・討論・大激論!


◆激論!市民のしゃべり場(4)  1月30日(土)13:30〜16:30
   テーマ:「人間は平和を創ることができるのか?」
   講師: 神戸大学大学院国際協力研究科・教授、
          ロニー・アレキサンダー さん
 
 平和とはなにか?あなたは、「世界平和」を想像できますか。
 「平和」は、どうすれば創れますか。その平和創造の過程に私たちは
 どのような役割がありますか。今回は、日本各地や北米、パレスチナ、
 ハンガリーでの体験を踏まえて、ワークショップという手法を通して、
 こういった問題の対策を知性のみならず、全身を使って探ることにします。

会場:大阪総合生涯学習センター 大阪駅前第二ビル6階第二研修室
   (最寄駅:JR大阪、阪急梅田、JR東西線北新地)
   http://osakademanabu.com/umeda/
参加費: 各回500円(レクチャー込み)。 定員30名。

申し込み・お問い合わせ:
  http://dankaiaction.jp/lectures/2009.html
  info@dankaiaction.jp


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★【11】 編集後記                     ★☆★
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近1人ずつに座席が分かれた電車が増えてきた。座席定員通りに座らせるように設計されているため、人々の行動規範を誘導する一種のアーキテクチャによる制約だ。しかし翻って考えてみると、人々が他者に対しての配慮に欠けてきたから導入されたとも思える。東京で短期間通勤した経験があるが、通勤時間の長さや疲労度の影響か、人々は自然と座席定員通りに座っていた。一方関西はこの点はとても無神経で、混雑している時でも、たいてい座席一列の定員より1人か2人分の座席が利用できない。座席を分けている部分が高くなっているので、どう考えても尻の座り心地が悪いと思うのだが、配慮も尻の感覚も鈍感になってきているからなのだろうか。(スー)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

===============================
このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得て運営しております。
=============================
 

著作権について | 個人情報の保護について | 私たちについて