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市民ライター通信より
2冊の本が出版されました!
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☆★☆★
★☆★ 書く力、書く参加!
☆★
★ 市民ライター通信
☆ 2008.9.20
---------------- http://f-ts.bb4u.ne.jp/~writer/ ★ 第60号★☆★
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■あなたも市民ライターに!■
市民が社会に向けて情報を発信するには、書くことが不可欠です。
多くの市民活動はそこから始まっています。《書く力》を養い、
《書くことで社会参加する》市民ライターになりませんか。
========= 市民ライターのイメージ ==========
* 書くことによる社会的な発信が大切だと考えている。
* 心情吐露だけに終わらず“レポート性”のある文章がかける。
* ペンが剣よりも強い世界にしたいと思っている。
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■まいど おおきに!■
60号になりました!前号で特別企画をしたいと書きました。しかし、丸5年というのは、編集メンバーにとっての一区切りだけだろうということで、発行者の『「市民ライター通信」第60号の配信にあたって』を除いては、いつも通りの内容になりました。これまで通り発行を続けていきますので、引き続きご愛読よろしくお願いします。
/////////////////////■□■ も く じ ■□■//////////////////////
【1】「市民ライター通信」第60号の配信にあたって
………………………………………………………… 吐山 継彦
【2】市民ライターどんどん(43)
障害は個性か? …………… 大阪市福祉教育語りの会 鈴木昭二
【3】地球を見つめて〜なんちゃって(60)
それでも生レバーを食べますか? ………………… かざり えみこ
【4】オバチャマは市民ライター (27)
真のバリアフリーって? ……………………………… オバチャマ
【5】私のスピルチャル体験 第17回 ……………………………… 有明弥
【6】秋田弁だば まんず おもしれー
〜〜じい ………………………………………………… 秋田おばこ
【7】詩
彷徨いそして滅ぶ ……………………………………… 井上 達也
【8】詩
謙虚なこころ …………………………………………… 陣内 三朗
【9】イベントのお知ら
体験!フィールドワーク市民塾
未来ビジョン新世界とニシナリ〜人びとの意識変革から新たな価値観へ
【10】編集後記
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■ ★彡☆彡
□【1】「市民ライター通信」第60号の配信にあたって ☆彡
■ ★彡
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吐山 継彦
今回の本誌第60号は、丸5年間、月に1回発行し続けてきたみんなの営為の賜物である。まずはこれまでご講読くださった皆さん、ご寄稿いただいた市民ライターの方々、そして編集に携わってくださったスタッフに心からの御礼を申し上げておきたい。
100号、1000号と出し続けているメールマガジンも数多いなか、たかが60号、たかが5年と笑わば笑え(苦笑)。ぼくらはこれらの歳月を、市民ライター、デジタルライターとして書き続けてきたことを振り返り、感慨を覚えざるを得ない。思えば、2003年からのこの5年間は、日本で“デジタルライター革命”が勃発して、爆発的に拡大した年月であった。
現在、メールマガジンの数は、本誌もお世話になっている配信会社「まぐまぐ」けでも約3万誌、延べ登録読者数は約3,680万人となっている。
また、この5年間で激増したもう一つのデジタルメディア「ブログ」に目を転じてみると、日本国内のブログ数は約1,690万件、そのうち月1回以上更新しているアクティブなブログ数は約300万程度だという。(総務省情報通信政策研究所が去る7月2日に発表した「ブログの実態に関する調査研究」による)ここから推定すると、毎日もしくは週1回以上更新する“ラジカルブロガー”(急進派のブロガー?)は100万人程度ではないだろうか・・・。それにしてもすごい数である。
また、日本語ブログの世界シェアは37%もあり、英語ブログの36%を抜き去った。このように書いても、信じられない人が大半だと思う。日本語人口数と英語人口数の差は、英語公用語人口数が14億人ということだから、10倍以上である。にもかかわらず、日本語のブログ数が世界一というのは、この国にデジタルライター革命が起こりつつある明白な証拠であろう。
では、100万人のラジカルブロガーのなかで、「市民ライター」と呼べる、社会性・市民性と文化性・メッセージ性を兼ね備えた、ある程度質の高い記事を書いている人たちは何人ぐらいいるのだろう。十分の一、つまり10万人程度と仮定して、それぞれのブログに毎日100人のアクセスがあると、1日にトータル1,000万人の読者が市民発のミニメディアにある、ということになる。世界一を誇る読売新聞の購読者数が公称1,000万人ということだから、世界最大のマスメディアと同等のパワー(読者数、影響力等々)がトータルとしてのミニメディア(市民創出メディア)にはあるということである。
しかも、ブログだけではなく、ホームページやメルマガ、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)など、市民発の電子メディアからの総配信記事数は優にマスメディアのそれを超えていると考えられる。
書くことについてのパラダイム(思考の枠組み)が根底から変わってしまったのである。まず書く道具が、ペンと紙からパソコンとデジタルメディアに変化した。そして、書く主体が、プロのライターから市民ライターへと、その陣容を大きく変えた。また、市民ライターたちが、インターネットという無料の記事配信ツールを手に入れたことの意味はいくら強調してもし過ぎることはないと思う。ウェブがなければ、これほど市民ライターが増えることもなかったはずである。
あと5年経つと、“市民ライター業界”はどのような様相を見せているのだろう。グーグルの目論む「増殖する地球上の膨大な情報をすべて整理し尽くす」という野望と、市民ライターたちの底知れない発信欲はどのような形でシンクロしているのだろう。ぼくは今、ある種の高揚感とともに、これからの市民ライター通信の未来を見守っていこうと思っている。
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□【2】市民ライターどんどん (43) ☆彡
□ 大阪市福祉教育語りの会 鈴木昭二
■ ★彡
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◆ 障害は個性か? ◆
「やっぱり障害は、個性やと思う」。なんでや。と、私が聞く。高校三年生の野球部の彼いわく。たとえば、遠投で100メートル投げる奴がいるとする。でも、俺は、80メートルしかなんぼ頑張っても投げれない。これも障害だと思う。だとすれば、この障害を補うのは、後の20メートルを誰かが中継すれば、いいではないか。だから、80メートルしか投げられないのも障害と考える。
彼は、障害は機械や人の力でカバーできると信じているらしい。障害を持つ人間としては、そんなボールを何メートル投げるとか投げないとか問題ではなく、投げられる
人間と投げられない人間の違いであることをまず、理解しないと前提条件が違うので議論にはならない。障害とは、まず、ボールを投げることすら出来ない状態をいう。
この話は、今年で6回目を迎える大阪市社会福祉協議会ボランティア情報センターが行なっている「宿泊プログラム」の国立曽爾青少年自然の家でボランティアとして参加したT君兄妹とのやり取りの一節である。
宿泊プログラムとは、小学校3年から中学3年生の子供が、5〜8人ぐらいで1チーム を作る。そこに、障害者「視覚や肢体など」とボランティア「大学生・高校生など」が障害者をサポートする。子供たちとともに、二泊三日の遊び・学習「点字・視覚障害ガイド法・車いす介助法」などを学習しながら障害者と寝食を共にする。今年は、総勢90人の大所帯であった。
曽爾高原は標高700メートルの高地にある。昨年も今年も夕立に会い、今年はキャンプファイヤーを中止せざるを得ないという初めての経験をした。二日目の昼食は、飯ごう炊さん。私のチームは5班。小学5、6年と中学生の6人の子供たち。私をサポートしてくれる高校生ボランティア3人で合計10人である。メニューは飯ごう炊さん定番のカレーライス。全盲の私が包丁を持って、ジャガイモの皮をむき、芽「ソラニン」を包丁の角で削り取る。ニンジン・玉ねぎなども皆で手分けして刻んで行く。また、米をとぎに流し場へ行く。このように全盲ができることは、積極的に行なった。男子は、かまどに火を起こすのに苦労していた。出来上がったカレーを前に「ご飯の歌」を歌って「いただきまーす!」。食べ終わると食器や鍋などの洗物。これも私にとっては得意なもの。今年のカレーは昨日宿舎で食べたカレーより大変おいしかった。
ところで、「障害は個性である」との意見に対し、障害があることで、就職・結婚・偏見など差別を受けるのはなんでやねん。個性の範疇を超え、生活「肢体障害の身体介助・視覚障害の自由な外出」に介助が必要になるのか?頭がハゲ・背が低い・鼻が高い低いで障害年金がもらえるか。などと次々聞いていくが、彼は、ヤッパリ「障害は個性だ」と言い張っていた。この話は朝4時まで続き「もう寝ようや」で時間切れだった。
彼らももう少し障害者とかかわることで障害が個性とは比べものにならない状態を理解できる日が必ず来ると信じている。
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■【3】 地球を見つめて〜なんちゃって(60) ☆彡
□ ★彡
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◆ それでも生レバーを食べますか? ◆
かざりえみこ
最近のメディアでは、食の安全に関する報道がない日がありません。業者、産地、流通、加工、調理法など、あらゆるところで安全が脅かされている事態に、消費者として無関心でいるわけにはいきません。安全なものを口にしたいのは本能でしょうか。私は、数ヶ月前に体調を崩しました。血液検査の結果、肝臓の異常な数値が問題になりました。医師は開口一番「生肉・生レバーを食べませんでしたか」と聞きました。私「イイエ」。すると「生魚や生ガキを食べませんでしたか」これも「イイエ」。やがて数日後に原因がわかりましたし、健康も回復しましたが、私がいまだかつて一度も口にしたことのない「生肉・生レバーは?」と聞かれたことがずっと引っかかっていました。
夏の間、新聞は高校野球とオリンピックばっかり。私はスポーツが苦手ですので、サラリと流し、意識して食中毒の記事をさがしたところ、かなりの頻度で出ているのです。O157など腸管出血性大腸菌やカンピロバクター、サルモネラ菌などによるおそろしい食中毒ばかりか、急性肝炎の原因にもなるという生肉が普通に食べられていることを知りました。これらの菌は、健康な牛や鶏の腸内、また牛の肝臓には普通に存在するものだそうです。インターネットを見て初めて知りました。それなら食中毒の記事はもっとデカデカと載せて注意を促すべきだと思っていたところ、8月22日朝日新聞朝刊・私の視点・というコラムに、藤井 潤九州大学准教授(細菌学)が『食の安全 牛レバーの生食、危険伝えよ』と題して論文を発表しています。新聞社ってオリンピックに浮かれてばかりじゃないのねと、そのタイミングの良さを評価しました。
この論文によれば、飲食店で幼児から老人までもが平気で牛生レバーやユッケを食べるのは、細菌学の専門家から見れば自殺行為に映るとのこと。96年に厚生労働省は牛と馬の肉の生食に関する衛生基準を定めたのだが、強制力がないので、多くの飲食店はいまも加熱用の肉を生で客に出しているのだそうです。ここで驚いていたら、まだ怖いことが書いてありました。07年度に全国の「と畜場」から出荷された生食用の牛レバーはゼロというのです。
私はさっそくこの論文をコピーして数人の知り合いに配りました。みな一様にびっくりするところまでは想像通りだったのですが、中には「今までどないもなかったんやし、焼き肉店でユッケやレバ刺し食べるんが楽しみやねんで。あんたも堅いこと言わんと一回食べてみー。おいしいから」という人もいて、食文化と食の安全は別ものであることも、ある種の感動と共に実感しました。飲食店は加熱用レバーの注文があるからといって、生食用に提供するようなことはこの際やめてほしいです。食中毒は本当に怖いものなのです。
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★【4】オバチャマは市民ライター (27) ☆★彡
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■ 真のバリアフリーって? ■
オバチャマ
ちょっと横並びな気はするけど、バリアフリーはオバチャマの周囲にも少しずつ浸透してきている。駅の改札からホームまでのエレベーターでしょ、障害者用のトイレも目に付くようになったわね。電車だけじゃなくて、車椅子に対応するバスもできて、本とにたまにだけど車椅子も積み込まれる。ステップも段差が小さくなった。これで日本人の障害者に対する理解は、アメリカ、ヨーロッパ並みに近づいた?ちょこっと日本人の意識調査をみてみる。
「日本、アメリカ及びドイツの3カ国における障害者の社会参加促進等に関する国際比較調査」http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/tyosa/hikaku/gaiyou.htmlによれば、日本では、7割強が障害のある人はない人と同じような生活を送っていると『思わない』し、6割は障害のある人を前にした時『意識』して接する。精神障害のある人の近隣への転居に対しては、7割以上が『意識する』とか。日本では、まだまだ障害者と健常者は馴染みのうすい見知らぬ同志。よく知らないから何となく近寄りがたい。緊張しちゃう。オバチャマもそうだった。気づかないフリとか、不安なのよね。だからといって、わざわざ創られた障害者と接するイベントに参加するほどには、勇気も必要性もない。もっとどこにでも普通に障害者が住まいし、外出し、働き、遊ぶような街だったらいいんじゃないかって思うわけね。
「障害者、ケア現場で働く」(9月12日の日経新聞夕刊)という見出しが、オバチャマを捉えた。自立へ就労を支援。障害者の働く場として、介護保険の高齢者ケアの現場が注目されているっていうものだった。ここで紹介されている佐賀市の高齢者デイサービス「鹿の子」で働く山下さん(36歳)や「おもやいの家 絆」で働く幸所さん(33)は共に知的障害者。ふたりは「絆」の2階の障害者グループホームで暮らしている。他の企業で働く2人の男性障害者もここの住民だ。デイサービス利用の6人の高齢者がそのまま宿泊して、夕食には異世代の10人が揃いにぎやか。「鹿の子」や「絆」を運営しているNPO法人たすけあい佐賀では、住まいを提供した上で最低賃金を下回らない報酬を払っている。
他に、札幌で訪問介護事業所の事務員として働く先天性脳性まひの山内さん(23)の話。彼女が1人暮らしで自活できるのは、自立できる収入と住まいが確保され、自分自身もこの事業所のヘルパーから介助など支援を受けて生活することが可能になったから。
これよこれ、生活するってこと。それには収入が要る。働かなくちゃ。住むところと自立できる収入のある仕事、そして人間がいればいいんだとオバチャマは思う。従来の授産施設や作業所、福祉工場などで働いても、福祉的就労といわれて収入は月1万円に満たないことが多い。これでは自立はおろかやりがいも少ない。厚労省が「福祉から雇用へ」推進5ヵ年計画をたてて、関係者の意識改革と福祉的就労の底上げを図るなど、障害者の就労に取り組み始めたそうよ。効果の程はまだわからないけどね。
人は、人との関わりがあって、はじめて生きることの意味を感じられるんじゃないかな。障害者が、どこにも普通に住まいし、いつでも公共機関を利用して外出することができ、自立に足りる収入の仕事につき、サポートが必要なときにはいつでも頼めて、買物や食事や趣味を人びとと楽しめる社会が、本当の意味でのバリアフリーではないかと思うの。障害者にとって住みよい街は、高齢者にとっても居心地のいい街になる。ケア現場では、障害者の方が生活のペースが合ってコミュニケーションをとりやすいとかで、利用する高齢者に、とっても好評だそうだ。「障害者、ケア現場で働く」ことは、障害者や高齢者にとってだけじゃなくて、誰にとっても希望のひとつであるとオバチャマはワクワクしている。真のバリアフリーに一歩!かな。
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★ ☆彡 ★彡
☆【5】私のスピルチャル体験 第17回 ☆彡 ★彡
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有明弥
日本ではGID(性同一性障害)の専門医がまだ少なく、病院も限られています。関西では、関西医大、阪大病院といった大学病院がおこなっていますが、半年待ちはあたりまえです。さらに受診しても、なかなか進まないのも現状です。
私は、個人の精神科クリニックでGIDを併設しているところで、GIDではなく、眠れないといって受診しました。女装で出かけましたが、どう対応してくれるのか、私の気持ちは揺れ動いていました。
GIDの専門ドクターは半年待ちでしたが、診察してくれたドクターは専門外でありながら、GIDの診察もしてもらえることになりました。「眠れないのはあたりまえで、かなりの苦労をされていることがわかります。私でよければ診察しますが」のドクターの一言で、私はこのドクターなら信頼できると思いました。やっと自分の気持ちを理解してくれるドクターに会え、ホルモン治療を始めました。たぶんこのドクターでなかったら、治療は開始していなかったと思います。
GIDの治療とはなにをするのですが、大きくは、ホルモン治療と外的手術です。私は元々が男性なので、まずは女性ホルモン投与になります。ホルモン投与も個人差はあるようですが、急激な変化はありません。時間をかけていくことになります。
GIDの話をしたいとも思いますが、その前に性的マイノリティーについて、話をしておきたいと思います。「LGBTIQA」、これは下記にあるそれぞれの頭文字をとっており、ごく一般に使われています。
L レズビアン 女性の同性愛者
G ゲイ 男性の同性愛者
B バイセクシャル 両性愛者
T トランジェンダー 性的移行者(GIDを含む)
I インターセクシャル 半陰陽(先天的に、染色体や性器の形状が典型的
な男・女でない人)
Q クエスチョ二ング 上記のいずれにも属さないが、古典的な男・女で
ないと感じている人
クィア もともと変態と言う意味だが、その言葉を逆手に
とって自称することで、自分を肯定的に用いる者
A アセクシャル 性的嗜好を持たない人
次回から、それぞれについて順次説明していき、そこにある問題点を考えてい
きいと思います。
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■【6】「秋田弁だば まんず おもしれー」(秋田おばこ編) ☆彡
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■ 〜〜じい ■
秋田おばこ
「がさがさじい」、「つるつるじい」などというときの
「〜〜じい」は、とても便利な接尾辞です。
接尾語というにはちょっとものたりない「じい」です。
単独では使われませんからね。
ねばねば ぴかぴか ぼそぼそ ふにゃふにゃ 他なんでも
「擬態語」にくっついて、形容詞を作ってしまうのですよ。
ぴかぴかじい靴、つるつるじい肌・・・。
否定するときは「〜〜じくない」です。
もっとリアルにいえば、「〜〜じくねぇ」ですが。
さあ、レッツ トライ。
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□ ☆彡 ★彡
■【7】 詩 ☆彡 ★彡
□ ☆彡★彡
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彷徨いそして滅ぶ
井上達也
図書館の林立する資料棚の間を 人気がなくなるまで
彷徨いたいと思った
暗い劇場の天井から奈落まで 観客に気付かれないように
彷徨いたいと思った
そうしていろいろな色の集まりの中で彷徨っている
社会は敵になってぼくを撃ち落とす
生きるのがかわいそうだからと
社会は味方になってぼくを隠してくれる
みっともない奴を見えないようにするためにと
ぼくは人生をちっとも迷ったりはしない
ずっと一直線にしあわせに歩んできた
ぼくは人生をいつも迷ってばかりいる
ずっとこのままでいいのかと
ウソをつき殺してしまった女の恨みから逃れるために
おんなの家族から復讐されまいと 喪に服しながら彷徨う
「女へ 天国は退屈しませんか
ぼくはいま山に登っています
あなたから奪った血染めのセーターを着ています……」
誰もいない寒い小屋に一人で眠るのが好きだ
ランタンに向かって飲めない酒を飲みながら
ときどきドアのほうをふりむいてしまう
山の獣や悪霊が一晩中小屋を取り巻き
誘い出そうとして美しく化け
呪い殺そうと醜いうなり声をあげ
そんなにぎやかな暗闇の下で
シュラフを被って身を堅くしているのが好きだ
見渡す限りの稜線にただの一孤の影もない
そんな季節の山の上で
オレはまっぱだかになってほっつき歩き
あちこちの谷に転落しては這い上がる
やさしい家族が大きな鳥になって迎えにこようとも
義理堅い友人たちがツタを垂らしてこようとも
きっぱり拒み
ぼくの荒んだ力が落ち着くまで
彷徨い続けるしか救済の道はない
いつか行くはずの東の峻厳な高峰を見上げる
対岸の連峰の粉雪が灰色の空に真っ白く舞い上がる
やがてここにも届くだろう 滅ぼすために 導くために
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□ ☆彡☆彡
■【8】詩 ◆彡◇彡
□ ◆彡★彡
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■ 謙虚なこころ ■
陣内 三朗
ちょっと自分が出来た時
少し自信ができた時
人を馬鹿にする気持ちも
同時に芽生えてしまうことがある
自分はちっぽけな人間ではないけれど
偉そうに言える人間でもなく
普通に人に親しまれる
普通の人であればいい
自分がちょっと出来た時
自慢の心が芽生えた時
謙虚なこころで
みんなのお陰
支えてくれた人に感謝する
そんな心でいられたら
とても静かな心でいられる
そんな気がします
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□ ☆彡
■【9】イベントのお知らせ ☆
□ ★彡★彡 ☆彡
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< 体験!フィールドワーク市民塾 >
2008年9月28日(日) 10時00分〜16時
未来ビジョン新世界とニシナリ〜人びとの意識変革から新たな価値観へ〜
主催:(社福)大阪ボランティア協会
http://www.osakavol.org/events/080928shiminjuku5.html
かつては最も庶民的で猥雑な歓楽街として、また日雇い労働者の寄せ場として、「場末」のイメージが強かった「新世界」(浪速区)と「あいりん地区」(西成区)。今、これらの地域の「まちづくり」の新しい試みが注目を集めています
新世界は大阪の新しい観光スポットや芸術パフォーマンスの場として、また「あいりん(釜ヶ崎)」は、新しい福祉やコミュニティ・ビジネスなど、まちづくりの実験場として、多くの人が集まるようになっています。かつてのドヤ街には外国人旅行者なども増えて「まち」が大きく変貌しています。
歴史的な経緯から様々な社会問題を抱えている地区でもありますが、人びとの意識変革によって新たな価値観が生まれ、社会的課題に対する新しいアプローチを始めています。
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★【10】 編集後記 ★☆★
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後期高齢者の母の体重が急激に落ち、これまでの服がブカブカになった。私が母に代わり体に合った服を探しに行ったが、高齢者用の服があまり売られていないことに愕然とした。わずかにある高齢者専門店で売られているのは、くすんだ地味な色がほとんどで、上品そうな色のものは一挙に超高級品になる。仕方なく私には小さくなった服を母が着てみると、雰囲気も若返り、きれいな色は顔映りもいい。はじめて欧州に行ったときに、高齢者がピンク、ブルー、赤などを着ているのをみて驚いたことがあるが、高齢者も男女ともに明るい服を身につければ、イメージも変わるのではないだろうか。
(スー)
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このメルマガは、市民ライターの情報発信の場として、「市民ライター養成講座」(大阪ボランティア協会主催)の修了生が、講師・チューターの協力を得て運営しております。
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